【絶対幼女伝説】 〜『主人公は魔王なのに』を添えて〜

彼の昔、最強の吸血鬼であり最強の魔王『ゼティフォール』が世界を闇で支配していた。

時を経て、神の力を手に入れし勇者率いる英雄によって、100年の闇による統治は終わりを迎えたのだった。

それから400年後、魔王が目を覚ました!
闇と共に滅ぼされるかに思えたゼティフォールだったが、勇者と神の意思により長らえていたのだ。
『再び危機が迫った時、新しき勇者と"共に"世界を救う』ために。

目を覚ましたゼティフォールは危機の訪れを察し、敵を迎え撃つ!
最強の名を欲しいままに、魔王の名を知らしめるが如く、勇者など必要ないと言わんばかりに!

最強の名は伊達じゃない。
復活した魔王軍だけの力で世界を救ったのだった!

…………という予定だったが、うまく行かず、敵こそ撃退したものの魔王たる力を無くし、圧倒的強さも奪われ、残ったのはプライドだけ。
しかも、見ず知らずの土地に飛ばされ、雑魚モンスターにいじめられる始末。

服もボロボロ、体もボロボロ、唯一残ったプライドすらもボロボロ。

そんな哀愁漂うゼティフォールを救ったのは、天使のような翼を持った"最強"の幼女『ステラ』だった!

ステラというチートな仲間を手に入れたゼティフォールの快進撃? が始まる──

頑張れゼティフォール!
負けるなゼティフォール!
今は幼女にお守りされる身だが、いずれ最終的には、多分、きっと、いつの日か、ひとり立ちしてプライドに見合った実力を取り戻すのだ!!



※一応主人公は魔王です
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