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モブと祭りの後

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タコパも大いに盛り上がり、〆のスイーツ系は意外と男性陣にもウケが良かった。



呑んで食べて、温泉に浸かって。

さあ俺も寝ようと思ったら、なんかわかんない首脳会談みたいなのに参加させられた。

……く!わかるよ?わかるけどね!?だってここの責任者、俺だし。でもね、なんでここで会議するかな!?あー…、はいはい。わかってるよ。ここが一番盗聴されないし危険度も低いしスパイいないし…。



決まったのはまず、第一王妃は病死ということにして国葬。

第一王妃は本当にかわいそうなことをした。だって完全にとばっちりだ。俺も色々迷惑かけられる度に「どこか遠くで死んでくれないかな…」とかぼんやり思っちゃった事もあるが、本当に死んで良いということはない。この人なりに一生懸命だったんだろうし、教会の安置室に横たえられた第一王妃の遺体に陛下が縋って泣いていたのはやはりこたえた。


次に今回の事件を踏まえ、魔物の襲撃に備えて早急な魔物討伐の専門部隊を各辺境伯領に配備。

これは俺の当初の目的だったんで大いにうちの隊を真似して、またそちらに視察に行って良いところがあったら真似させてくださいって事でスッキリ纏まった。四辺境伯たちの目が少年のように輝いていたのは見なかったことにする。


そしてカッラーラ村のルミナを、サヴァレーゼ国軍軍事施設襲撃事件の主犯として国内及び周辺諸国で指名手配。捕縛は生死を問わない。

カッラーラ村は取り潰し。まあこれはあんまりだと思ったので、俺の提案で対外的には連帯責任で村まるごと処刑されたことにして、うちの訓練施設の近くに新しい村を作ってもらうことにした。街道にも王都にも近いし、農作物も買い取るよ!ただし、ほんとに村の名前は忘れてもらわないと、迫害とか他国の探りとかあって面倒だと思うから。幸せそうに暮らしてたら、ルミナが逆恨みしないとは言えないし。


最後に ーーー 第二王子ヴィットーリオの王位継承権の放棄。

これは先ほど本人が伝えてきたそうだ。え?お世継ぎどうすんの?!って思ってたら現在第二王妃が妊娠中らしい。えー…、ファビオラさん、妊娠してるのに魔獣を蹴り殺したのか……。怖い。どんな子供が生まれてくるか怖い。


あとはどうも辺境伯令嬢ロベルタが隊員の一人を見初めたのでどこかに養子に出した後に婿に迎えたいとか、温泉の水は持って帰れないのかとか、森タコの下処理を教えてくれだとか。まあ…他愛もないことでおじさんたちは呑んだくれた。朝まで。

俺は早々に体弱いアピールで逃げ出せたんだが、翌日の辺境伯夫人連合と第二王妃参加の【本当は怖いクッキングスクール】を開催することになった。









訓練所内で異臭騒ぎになったのは名誉のために忘れようと思う。




















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