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モブとオリジン

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カズマさんがのは女性向けゲームを模した場所だったらしい。

けれど、悪役令嬢役の婚約者が、前世の彼女だったと。それもあって、自分が因子を集めに国を出る前にした、と。




「最弱ってこういうの!?っていう軍も改革したら戦争始まるし、いつのまにか嫁が2人になってるし、ヒロインはただのヤンキーだったし、もう大変だよ」




苦労したらしい。




「でね?何が言いたいかって言うと、運命は変えられる」


「……………」



えー…。

ちらりと赤竜を見ると、なんかドヤ顔してウンウン言ってる。コイツ…バラしやがったな!



「俺もたくさん殺したよ?兵士だけじゃなく、敵国の一般人も。村を潰して街を潰して、無抵抗の城の人間も鏖。この世界で【神】って呼ばれる種族も殺したよ?正義の為とかじゃない、ただの生存競争として。何人殺そうが、悪魔と罵られようが、俺は、俺の大切なものを守った。単純な話だろ?だから…」






「もっと楽に生きろ《》。このくらいでが濁る事は有り得ない」







あ…れ………。

ならく、と。

誰のだかわからない言葉を呟くと、涙が溢れた。隣にいたテオが抱き寄せてくるから、泣き顔を隠す為に抱き付く。




カズマさんの顔は見えないけど。

困ったような顔をして笑っている気がした。














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