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人物紹介とネタバレ含む裏設定
しおりを挟むわかりにくいので、自分でも使う覚え書き。年齢はルクレツィア15歳の時
【オズワルド・ヴァッサロ(23)】
蜂蜜色の髪、深い森の緑の瞳。
旧姓オズワルド・サルヴィーニ。小説『ローズガーデンでお茶会を』の冒頭で既に鬼籍。思い出話の2~3行で語られる人物。
《モリアの甘露》で死んだオズワルドの体を魔女の秘術で蘇生させ、砕けた魂の代わりに、前世の異世界人の魂《御厨透》を召喚した。
御厨透が混ざる以前のオズワルドは、貴族らしい貴族で適度な遊びも知っており、御厨透曰く「ビッチじゃん」。
テオドールやルクレツィアからの愛情には敏感だが、それ以外からの感情には鈍い。自己評価が水準以下。
「めんどくさい」が口癖だが、やる事は非常にマメ。恩がある人には尽くすし、自分の身内認定した者には愛情を注ぎまくるが、他人だと割り切った者にはとことん無関心。
御厨透には妹と弟がおり、母親が死んだ際にとち狂った父親が「お前たちの世話をさせるために再婚する」と言ったために父親を殴り飛ばし、再婚を阻止。中学生から家事全般をやり始め、オカン属性長男気質に。図書館大好き本の虫だった。
この異世界で至った三柱目の《原初の獣・八雲》。
完成体ではあるが、オズワルドの特殊な血筋により《八雲》の力と反発し合っているため、オズワルドの肉体を崩壊させないように深層意識下で能力や記憶がセーブされている。
体はオズワルド、意識は御厨透、本質は《八雲》。
【テオドール・ヴァッサロ(31)】
白銀の髪、紺碧の瞳。
サヴァレーゼ王家の、現王の弟。『ローズガーデンでお茶会を』では初恋のオズワルドにそっくりだったルクレツィアを養女にし、持ち得る全ての権力と財力を駆使して甘やかし、《悪役令嬢》を作り上げた張本人。原作では33歳の短い人生だった。
《モリアの甘露》で死んだオズワルドを魔女の秘術で蘇生させたまでは良かったが、その後のことを全く考えておらず、オズワルドと御厨透が混ざった《オズ》に勢いで求婚。最初は《オズワルド》であれば何者だろうが関係ないくらい狂いかけていたのだが、オズに接するにつれて正常化し、オズそのものを溺愛するようになる。
オズ曰く「基本的なとこがブッ壊れてる悪役令嬢形成犯」。
【ルクレツィア・ヴァッサロ(15)】
黄金の髪、若葉色の瞳。
『ローズガーデンでお茶会を』では、主人公と王太子の仲を邪魔する《悪役令嬢》。王太子の婚約者だったが、後ろ盾の義父を戦争で亡くし、聖女殺害未遂などの冤罪をかけられ処刑される。義父テオドールにより我儘放題に育てられた物語のルクレツィアは、我儘ではあるが残虐ではなく、一心に愛を求める幼子のようだった。
オズワルドが蘇生した後は、《オズ兄様》を神のように妄信する。
【カムイ(8)】
純白の体毛(長毛)、金色の瞳。
リントヴルムの子竜。北の貴竜カリーナと異世界人のハーフ。モッフモフ。太ってないもん毛が多いんだもんというがちょっとマシュマロ体型。
オズワルドはカリーナや北の民族の運命を捻じ曲げたと思っているが、そもそも神竜カリーナが存在するはずもない異世界から転生した青年と恋に落ち、子竜を生んでいたのがこの地域の歪みの始まりであった。
ダディ(父親)に似た魔力をしたオズワルドに会った瞬間から懐く。オズワルドに胃袋を掴まれ、中毒性のある癒しにハマり、婿に行くならオズワルドを連れて行こうと思っているくらいオズワルドが大好き。
【サヴァレーゼの魔女(???)】
薄桃色の髪、桃色の瞳。
ふらりと現れて美味しいとこだけを攫っていく謎の美女。完全に死亡したオズワルドの体を蘇生させ、砕けた魂の代わりに出来るだけ適合する魂を召喚して突っ込むという力技の禁呪もできる。その正体は初代サヴァレーゼの《聖女》。
【赤竜・朱座】
深紅の鱗、金色の瞳。
サヴァレーゼに建国以前から棲む火竜。世界を守護する魔王が一柱、火精サラマンダー、名を朱座。初代国王と友人関係だったので、お互いに不可侵条約を結んでいた。現国王のペット扱いされているが、実はなんの制約もなくいつでも自由にできる。
カムイの母親であるカリーナに幾度となく求婚していたが、カリーナは異世界の転生者と番う。
長い竜生に飽きていたが、オズワルドに胃袋を掴まれ、「長い竜生、人間に仕えるのも一興」と主従契約を押し付ける。
【遼(28)】
赤髪、赤瞳。
オズワルドの前世の弟。鬼人族。異世界でも遥と双子で産まれた。
前世では小学生の頃から兄が母代わりであり、買い物の荷物持ちをさせられたり本気の殴り合いもする普通の兄弟だったが、兄には一度も勝てたことがない。異世界転生して龍に殴られたって大丈夫な体になっても『兄には勝てない』という刷り込みがある。
大剣を軽々と振り回す筋肉質な前衛タイプSSSランク冒険者。二つ名は【殲赤鬼】。脳筋で戦闘力はあるが猪突猛進のおバカ。SSSランク冒険者パーティー【百鬼夜行】のリーダー。
オリジン因子持ちだが未完成。
【遥(28)】
赤髪、赤瞳。
オズワルドの前世の妹。鬼人族。異世界でも遼と双子で産まれた。
前世では兄が大好きすぎて格闘技を始めたり、『大好きな兄がみんなに愛される』=『お兄ちゃんは総受け』と脳が誤変換して腐女子になったりした。感情が読み取れない無表情系だが兄に関することでは暴走する。ぱっと見、美青年に見えるスレンダータイプ。
双剣を操る暗殺者系のSSSランク冒険者。二つ名は【影赤鬼】(※二つ名を持つと面倒だと本人は否定)。頭は良い。少なくとも遼よりは。パーティーでの依頼の交渉や作戦を担当するサブリーダー。
オリジン因子持ちだが未完成。
【カズマ(21)】
黒髪、黒瞳に金の粒が散った瞳。
前作のサイコパス気味俺Tueeeeeeeee主人公。この世界に大量流入したオリジン因子を集めて回っている。めっちゃ美形。軍事大国エルトリアの王弟で元国家元帥レオンハルト。黒獅子元帥とも呼ばれていた。(前作参照)
前作から3年経過し、有翼の姿の守護神の男の愛人が増えた。嫁二人、愛人二人と相変わらずモテる。現在はエルトリアの冒険者ギルドにてソロで活動している。ランクはF(初心者ランク)だが、暴れる古龍の説得などの厄介な依頼を度々押し付けられている。
体はレオンハルト、意識は如月一眞、本質はオリジン第一世代《奈落》。
【妖精王オーロ(???)】
金髪、金瞳、色白おっさん(美形)
《清浄と神聖の守護神》で光の精霊王。先の神族同士の対戦で負けて、カリーナが守護していたサヴァレーゼ最北端に封印されていた。
北の民族大虐殺事件からのオズワルドのストーカーで、偏食食いしん坊。オズワルドの魔力が好きすぎて無理矢理名を捧げてハーレムの仲間入りする。
オズワルドのホームともいうべきサヴァレーゼ国軍国王陛下直属騎竜隊特別分室魔獣討伐及び辺境警備部隊国境警備駐屯地の教会で孤児たちを育てながら布教することになる。子供たちには舐められまくっているが、「オーロは俺たちがいないと何にもできないもんな!」と、なんだかんだで慕われている。
荒事(戦闘)は嫌いな平和主義。のほほんとしているので光の精霊たちにもとても好かれている。
【ヴィットーリオ・サヴァレーゼ(15)】
銀の髪、紺碧の瞳。
サヴァレーゼ王家の第二王子。『ローズガーデンでお茶会を』では主人公ルミナに一目惚れして、王太子である兄とルミナを奪い合う。
異なる世界線の本作ではオズワルドに一目惚れをするのだが、オズワルドにはわかってもらえない。
【アルカンジェロ・サヴァレーゼ(18)】
銀の髪、紺碧の瞳。
良くも悪くもテンプレ王太子。『ローズガーデンでお茶会を』では、ラストで主人公ルミナと結婚するのだが…?
【アドリアーノ・サヴァレーゼ(56)】
銀の髪、紺碧の瞳。
サヴァレーゼ国王。濃い登場人物の中ではかなり薄味。すごく普通。《弟》に対して罪悪感をもっている。隣国からの押し掛け系妻の王妃(37)の尻に敷かれている。
【シルヴィス・カガン(18)】
黒髪黒目。
北方カガン国の第二皇子。『ローズガーデンでお茶会を』では留学先でルミナに恋をして失恋するのだが、本作ではがっつり利用され、偶然出会ったルクレツィアに恋をして罠に嵌る。出来の良すぎる兄を出し抜いて皇帝になろうとしていたが、兄の方が一枚も二枚も上手だった。
【ルミナ(15)】
夜の色の髪、黒曜石の瞳。
『ローズガーデンでお茶会を』の主人公。原作ではなく、スマホゲーム版を知る転生者。そのため、この世界が『自分のためだけに存在するゲーム』だと思っており、この世界の人間に命があり、心があることを気付かない。
モブであるオズワルドに一目惚れし、「オズワルド様は隠し攻略対象」だと思い込んでしまう。
【サヴァレーゼ王家】
サヴァレーゼ国に棲む神竜を殺した英雄を祖に持つ王家。
神竜の血を浴びた2人の兄弟は、《兄》が祝福を、《弟》が呪いを受けた。
《兄》が統治する国は栄え、実り豊かに飢えることもなく、大きな天災も起こらない。
《弟》は呪いのために精神を蝕まれ短命。戦闘能力は竜並み。
《弟》が全て死ぬと、呪いは《兄》へと降りかかる。
《弟》が女を抱き、女が子を孕むと、呪いにより《災厄》が産まれる。《災厄》の討伐は《弟》の手で行われなければならない。※《聖女》が《弟》の子を孕んでも《災厄》は産まれる。
《弟》の呪いの進行を緩やかにするのは《聖魔法》を持つ《聖女》のみだが、必ずしも呪いを止める、解除するわけではない。
【北の民族】
サヴァレーゼ国の最北の地に住む民族。神竜カリーナの守護下にあるので《兄》の祝福の影響を受けない。
雪深い活火山の麓に住居がある。蛮族などと言われているが、文化水準は高く、竜を祀って生きる。
【ローズガーデンでお茶会を】
書籍化、アニメ化、スマホゲーム化までされた人気小説。
聖女候補に選ばれた村の少女ルミナが、学園に通いながら聖女として成長し、恋をする物語。フワフワとした少女小説だが、ダークなバックグラウンドや魅力的なサブキャラクターで男性向け薄い本まで流行った。
【異世界人大量転生事件】
現実世界に良く似た並行世界の地球で、異世界の女神《物語と愛の女神》が塔京都渋矢区の交差点で起こした事件。
地球の高位神との賭けに勝った女神は、「自分の歌が聞こえた者だけを異世界に連れて行く」とした。だが女神が選んだのは、大型連休中日の大都会駅前交差点。その駅で降りた場所では大規模MMORPGのオフィシャルイベントが開催されていたり、人気絵師の原画展や封切りされたばかりのアニメ映画を上映する映画館などがあった。(要するにオタクだらけ…。)
結果、100人以上の人間が死ぬたびに召喚されている。死に方に不審なものが多く、《ヤシロ》と呼ばれる地球の最高神が調査をさせて、女神がこちらに干渉し運命を捻じ曲げていたことが発覚。
【オリジン】
地球世界の旧支配者。《原初の獣》とも呼ばれる。現在の地球世界の神々より古く、強大な力を持っていた。第一~第七世代まである。特に第一世代の四柱は凶悪で強大。
ある日突然世界に飽き、ちいさきもの《人間》の中に自身を粉々に砕いてばら撒くといった謎のブームが到来。以降、たった二柱を残してオリジンは地球から姿を消す。
《人間》の中に残されたオリジンの欠片《オリジン因子》は人間の中で常に流動し、再び集まり完成される日を待つが、その日は永遠に来ないはずだった。
【《原初の獣・八雲》】
地球世界旧支配者《原初の獣オリジン》の第四世代。美しく穏やかで、大きなハーレムも作らずに静かに暮らす。実力は第二世代に並ぶほどだが、基本的に争いを好まない。だがそれを侮って争いを仕掛けると、相手は確実に潰される。
第一世代《高天》と、第三世代の間に生まれた。
【《原初の獣・奈落》】
地球世界旧支配者《原初の獣オリジン》の第1世代。《唯一》と呼ばれた管理者が直接創造した生き物。第一世代は四柱しか居らず、その中でも《奈落》は好戦的で強欲で傲慢な性格だった。常に戦に明け暮れ、第一世代以外は名を聞いただけで震え上がる凶悪さだが、ハーレムの身内には甘かった。
【《原初の獣・廟》】
地球世界旧支配者《原初の獣オリジン》の第七世代。最後の世代の一番年若い《オリジン》で、あまり仲良くない番《祠》と共に、同胞のいない世界に遺されるという貧乏くじを引いた。
異世界に行く前の《奈落》の素体である如月一眞を最初に見つけて、数億年ぶりの同胞に歓喜し、最初は孫のように溺愛していたが、次第に《奈落》に惹かれていき、正妻を主張するようになる。《奈落》は《廟》を憎からず思ってはいるが、恋とか肉欲ではなく『自分にすごく好意を寄せてくれる、同胞が誰もいない世界で頑張った可愛い子』というような認識。
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