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モブとおねだり

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マスケットで一斉照射の案がお亡くなりになったので、かなりエグいけど簡単で使用後にブツが一切残らず、文明が崩壊しない方向に修正をした。

んで。せっかく庭に大きな穴が空いたので、硝石畑を作ることにした。

問題は臭いだ。はっきり言うとすっごい臭う。だってアンモニアだもん。



「アンモニアは空気より軽いから、換気扇で遥か上空に流せると良いんだけど…」



そう言うと、魔女様が作ってくれたよ超大型チート換気扇。

ついでに魔力を与えたら畑をグルグル掻き回してくれる装置も作ってもらった。

かくして、庭には超高い塀に囲まれた難攻不落っぽい雰囲気の硝石畑が爆誕する。

牛馬の糞尿より、ホントは色んなもの食べてる人間のおしっこが良いんだけど~…とチラリとテオを見ておねだりしてみたがこれは却下された。くそう!

チート《錬金術》でバクテリアを元気にして増やしに増やしまくって分解を超絶促進!異世界素晴らしい!

硝石を大量に確保して、春になったらさらに大量の硫黄が届いた。素晴らしい!完璧じゃないか、俺の計画!

歩行訓練しながらチマチマと黒色火薬を製造。一回作っちゃえばあんまり劣化しないって本に書いてたから多分作り置きもオッケー。




「テオ、北の民族さんに会いたいんだけど?」


「……うん?」


「あのね?あの奥に神竜様って呼ばれるモッフモフの飛竜がいると思うんだ。ちょっと友達になりたいなあ……とかね?」




テヘッと可愛くておねだりしてみた。

俺から顔を背けてプルプルしてるから落ちた。きっと落ちた。さあ連れてけ。



テオは次の視察に俺を連れて行くと約束してくれた。ひゃっほう。

怖いくらいに順調な筋書きだ。




けれど、俺は忘れていたんだ。

足掻いても足掻いても、原作の大筋は変わらない。








王太子一派がやらかしてくれた。
















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