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領地編2

閑話・因果応報

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ATTENTION

♡喘ぎ(ただしモブの)
アンチエルマーと、許容できる方だけどうぞ


**********************************************





(エルマー視点)


なんでこんなとこに……


ガツガツと揺さぶられながら、遠くで聞こえる悲鳴はなんだろう、なんてぼんやり考える。それが自分の悲鳴だと自覚した瞬間に意識が浮上する。


「……っ…ぁ……ああああ!!いぎっ…!ヒッ!ア!ア!アアアアアアアア!!」

「グフッ…目が覚めましたかぁ?処女を失って気絶するなんて……デュフフッ♡……も案外可愛らしい…」

「……は!あっ!あ!や、め…っ!!」


なんでこんなことに!!





で陥れられ、俺は奴隷に落とされた。すぐに売られた。そこは、俺も使ったことがある高級娼館だった。

冗談じゃない!!

だが逃げようとしてもこの首の隷属の魔道具がそれを許さない。裸に剥かれ、尻のなかまで水を入れて洗われて、薄くてピッタリ肌に張り付く服に着替えさせられた。俺を買った見世みせの支配人の男が笑いながら告げた。

貴方のは良い金になりました、と。

それから、縦にも横にも三倍くらい大きな巨漢のが現れて俺に『命令』をした。四つん這いになって尻を向けろ、と。イボガエルは薄い布越しに俺に触りながら言った。「ああ…やっと手に入ったよぉ、エルマーたん」と。粘っこい声、脂ぎった手。布越しに擦られ、舐められて。怖気が走るのに俺は二度も射精した。満足そうに俺の精液をイボガエルが舐める。「おしっこも飲みたいな」とか頭おかしいことを言われたのに尿意を催して、そのまま垂れ流す。

嫌だっ!嫌だ…!!なんで、こんな……


「……エルマー・ゲージ。いや、今はエルマーでしたね。私が危ない橋を渡ってまで貴方を買った理由をお教えしましょう。。…私には婚約者が。明るくて、可愛くて、歳の離れた婚約者です。利害の一致のために娶ろうとした女ですが、私は彼女を愛した。彼女も私を慕ってくれた。彼女は男爵令嬢でしてね?平民の、こんな婚約者がいる、なんて大きな声では言えないでしょう?だから私は、この店のように商売から手を引こうとしていたのですよ」


ビリィー…と、尻の部分の布が破かれる音がする。嫌だ…!まさか……!!ヌルヌルとした、温かい滑った感触と、そこに掛かるハアハアとした生温い息。嘘だっ…な、舐め……!?


「それがね、彼女。私の最愛のマーリア。死んでしまったんですよ」

「……っや!あ!いや、だ!…そん、な……っ、とこぉ…!」

「ぁあ…っ、エルマーたんっ♡エルマーたんの…処女まんこぉ♡……はぁっ♡べろっ♡ぺろ♡…はあっ…はあ…ピクピクしてるよぉ…♡…おちんちんもこんなに固くして♡ ♡ ♡……いやらしいねえ?…処女なのにねえ♡エルマーたん…?」


イボガエルの舌が尻の中に入っていく。嘘だろ…!?嫌なのに!吐き気がするくらい嫌なのに…!!気持ち悪い!!なのに、俺……勃っててる…!?


「首を吊ったんです、彼女。ゲージ侯爵家に行儀見習いに行って」

「………っ?」


なに…?行儀見習い…?メイド?マーリア……マーリア…?そんな女………知らな…………

脳裏に黒髪のメイドが過ぎった。

婚約者がいるんだと、泣き喚いて暴れた、処女の、メイド。先輩メイド達に押さえつけられて、俺が、抱いた、処女の……赤い、血…


ずぶり……となにか、が。そう、なに、か……


「ぎっ……あ!ぁあ!ぃぎっ…ああああああ!!」

「……ぉほお…♡んおっ♡絡みつくぅ~♡」


内臓が引っ掻き回されるような痛み。布が破れる小さな音と、背中に張り付くヌメヌメとした肌。


「や……あがっ!あっ!あ!ヒィッ…!いだ…いだ、ぃぃいいいい!!いだい!いだいいいいいいい!!やめっ…!ひぎぃ!」

「おっ♡ほ、ほぉおおお♡し…締まるっ……♡最高だよぉエルマーたん♡♡♡エルマーたんの♡処女♡まんこっ♡エルマーたんの♡きつきつ♡処女♡まんこぉ♡おほぉっ!おっ、おっ、おおおっ♡ ♡ ♡」

「痛ぁ!やめっ…やめやめやめ…やめ、てえええ!!いたあい!いたい!いたあああああああああ!!」


違う!!こんなのおかしい!!俺は主人公だろ!こんなの!こんなあつかい、おかしいっ…!!


中出しされて、あまりのショックに気が遠くなって、






起きたらまだ犯されてた。



夢じゃなかった!ありがちな夢オチじゃなかった!なんで、どうして!?あんな…あんな、女のせいで……?あんな女のせいでとか!おかしいだろ!!NTRでここまでやるかよ!?原作崩壊だろ!キチガイかよこいつら!!


「ああ…良いですね、その目……くひっ、ククク……アッハハハハハハ!ぎゃーはははははは!!」


支配人の男がゲラゲラと笑い出す。


「全く罪がわかっていない。わかろうともしない!それでこそ、ですよ!そんな貴方だから、私は良心が痛まない。ああ、見ていてくれ、マーリア!私がこの悪魔を壊す日まで!」


ゲラゲラ。ゲラゲラ。狂人が嗤う。

そうか。これ……この世界は、英雄譚じゃないのか。!希望が見えてき……


「あぐぅっ!」

「グヘヘ……エルマーたん♡…余裕かな?ほれ♡ほい♡ほっ…ほっ……おお♡いい♡締まる…っ♡♡♡……おちんぽ♡気持ちいいねぇ?おっ♡おっ♡ほぉう…♡ ♡ ♡おちんぽ♡好き♡って言ってごらん?おちんぽ♡もっとぉ♡って…♡ ♡ ♡」

「あっ!いぁ!だ、れ…が……ぁあ!『おちんぽっ!』ああ!ヒッ!あ!くち、がぁ!かって、にぃ……!『おちんぽ好きぃ!もっとぉ…!!おちんぽ気持ちいい!!』アアアアアアアア!やめろおおおおおお!!!」

「うへっ……げへへへ……淫乱♡だなあ♡エルマーたんはぁ♡ ♡ ♡……さっきまで処女♡だったのにねぇ…?ほ~ら♡ズコズコズコ~♡ ♡ ♡ズコズコズコ♡でゅふ…っ♡♡♡ズコズコズコズコズコズコズコズコズコ~♡♡♡♡♡♡ほおお♡チンコっ♡ ♡ ♡蕩けるぅ~♡♡♡♡♡♡♡」

「ぎゃあああああ!!いだい!痛!あっ!あっ!ぁんっ!ああんっ♡はぁんっ♡おちんぽぉ♡ ♡ ♡痛ぁぁぁあああああ!!おちんぽすきいいいいい♡ ♡ ♡」

ぐちゃぐちゃと、イボガエルが俺の内臓を掻き回す。気が…とおく、な…………




「エルマー、貴方に劣情や怨みをいだくものはまだまだいますよ?……ああ、城が買えるほどの金貨で貴方を買いましたが、すぐに元が取れそうですねぇ」











**********************************************



※ここで領地編2は終了です。ストックが切れました。1日1回程度の更新になります。








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