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嫁姑問題に悩む千早
しおりを挟む「嫁姑問題?」
嫁を連れてふらりと遊びにきた千早が聴きなれないワードを出した。
「あア、どうモ姑のほうガ劣等感を持っテいるみたいでな…」
千早の嫁の母親は《ニンゲン》らしい。今、この異世界の大多数を占める人間たちとはかなりつくりが違うらしいが。この世界の人間たちは《神》が育てやすいように、支配しやすいように改良したいわば雑種だ。大戦前の《ニンゲン》がまだ残っていたと父さんは喜び(コレクションに欲しいらしい)、兄さんは拳を握り(繁殖させたいらしい)、爺さん、母さん、親父殿は眉を顰めた(大戦の引き金になったニンゲンを見ると潰したくなるらしい)。
クリスのクレープ作りに釘付けのユキたんを見る。あんなに可愛い子犬ちゃんなのに《古代種》で、治癒どころか反魂までやってのける《聖龍》だ。ただのニンゲンの親が卑屈になるのはわかる気もするが…。
「なるようにしかならねえだろ」
「だヨなぁ…」
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「…オい、クロ、おまエなんか今、失礼なコと考えなかったカ?」
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なんだこいつ、可愛いな!?
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