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向こうからお仕事を持ってきてくださるのなら楽ですね

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タグの『胸糞』、ATTENTIONの『倫理観に難あり』をご理解の上お願いします。


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招待客も全てお帰りになり、わたくしは側妃のお仕事に専念することができるようになりました。ここ7ヶ月溜まっていたお仕事が積み上げられます。お城から側妃宮まで運んでくださるのは、以前わたくしにお手紙をくださった文官の皆様です。

まあ、ありがとう。取りに行っていただく手間が省けましたわ。

基本、お城の方は側妃宮に入れないようにしているので入り口までですけど。その書類の束をメイドたちがせっせと運んで執務室の侍女に渡す。侍女たちはそこで書類を期限順に並べ、そこからアリサが重要度順に仕分けします。あらあら、まあ、素敵。流れるような高効率ですわ。


「これも…これもこれも、期限が切れていますわ……どういたしましょう、エマ様」


侍女たちが途方に暮れています。


「わかりました。では謝罪のお手紙を出しましょう。期限の切れたものは最重要で処理致しますので、このままでいいか、もう一度内容を変えて提出かをお伺いします。アリサ、お手紙をお願いできますか?」

「任せてくださいませ!アイツらホンット仕事しませんねえ…!」


ぷりぷり怒っているアリサも可愛いです。

文官の中にアリサの元婚約者がいるようです。卒業後はアリサの家に婿入りが決まっていたようですが、シャーロット様となってアリサに婚約破棄を突き付けたようです。結局、婚約は白紙となったのですが、シャーロット様はセオドア様の正妃様になりましたので元婚約者とシャーロット様は破局したのですね。ありがとうございます元婚約者の方。わたくしはあなたのお陰でアリサに会えました。お会いできたらお礼を言わなくては。


慌ただしく日々が過ぎていきます。


最近、セオドア様はシャーロット様をお連れになり、あまり良い噂を聞かない方のパーティーに顔を出しているようです。その度にマダムサティンのアトリエにドレスの注文が入るそうですが、ご予算は大丈夫でしょうか?わたくし現在、財務長官も兼ねておりますが王太子妃の年間予算の『おかわり』は認めませんよ?


セオドア様は毎日『お渡り』されます。『夜の間』でケイレブと楽しそうに『交代』され、何処かへと消えていきます。きっとシャーロット様の寝室でしょうね。

……シャーロット様はセオドア様のお子を身篭ろうと必死なようですが、あの日、晩餐に出ていたのは堕胎を促すハーブです。妊娠初期だとそれと気付かぬうちにしまいますが、お子が大きくなっているとそれはもう辛いらしいです。お父様の私兵である庭師のトマスに教えてもらいました。

「今から教える草だけは食っちゃなんねえですよ」と…。ドンピシャ大当たりでございましたねトマス。




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