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公爵令嬢は辟易する

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12歳になると、私は学園の寄宿舎に入った。

もうあの屋敷には居たくなかった。

学園に入ると案の定【くるい】の子、とイジメを受けたが【第三王子の婚約者】【公爵家令嬢】という特権を駆使して乗り切った。

……数人は調教……いや、お仕置きしたけどwww


そして婚約した第三王子は真性の阿呆だった。


授業中は寝る→提出物出せないので代筆してやる

生徒会長になる→統率とれないから会計として入って補佐する

成績が最下位→こればかりはフォローできない

フラフラと浮気し放題→ガン無視


もう面倒くさくて堪らなかった。

他の令嬢の憐れみの視線が痛い!

コイツと婚約破棄できるイベントいつだったか……?

本気でそう思った16歳の春。ヒロインという名の救世主が現れた。

ヒロインはお約束の男爵令嬢。

そしてこれまたテンプレで男を引っ掛けまくり、一大ハーレムを築き上げました。

攻略対象である生徒会役員達は仕事もほっぽり出してヒロインに夢中です。

一人で処理するには仕事多すぎだっつーの!

書類の山に囲まれていたら、一人の男子生徒が手伝いを申し出てくれました。

……んが、一般生徒に任せられるものじゃないのですよこれ!

なんでこの世界の人間って数字に弱いの!?算数だよ算数!コレ!

丁寧にお断りしたら何故か生徒会室の床に押し倒されました。


あ…ヤベエ……


そう人ごとのように思っていたら暴漢がグイッと後ろに引き倒されました。

その瞬間を見逃さずに金的を食らわすとグシャっと……

なんだか嫌な感覚がしました。


……うん、治癒魔法で治ると良いねえ…(トオイメ)


「すっげwwww ……あれ?もしかして俺、必要なかったかな…?」

助けて下さった方はそう苦笑しました。

その方こそ辺境伯の御子息であるグレン・カムデンズさまでいらっしゃいました。









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