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「サプライズ成功?」
しおりを挟むうおwwwあっぶねwww
「会いたかった!かずまくん!」
真っ赤なドレスを着た美少女は俺を見上げた。
「いらっしゃい純恋さん」
俺は美少女 ーーー 純恋さんを事前の打ち合わせ通りに抱き上げる。
そう、この小学校低学年くらいの美少女。何を隠そう聖女スミレだ。
びっくりしたのはその顔だ。
純恋さんは前世のヴィオレッタ ーーー 『純恋くん』によく似ていた。まるでミニチュア純恋くんだ。
「レ…レオ、様……その子………」
震える声でヴィオレッタが呟く。
「うん、純恋さんだよ?サプライズ成功?」
俺は笑う。
ぐ!と奥歯を噛みしめたらしいヴィオレッタは俺の背中をバン!と叩いた。ノーダメージだけど痛えwww
「このような場所からすみません。スミレと申します」
「………………っ…」
言葉にならない息をしてヴィオレッタが純恋さんを見る。うん、まだ泣くな。
「異世界の聖女様ですね?お噂は耳にしておりました。私はレオンハルト元帥殿下の第二妃アリストと申します。お見知り置きを。こちらは正妃のヴィオレッタ様、あちらは第三妃のリリアナ様です」
ヴィオレッタの代わりにアリストがにこやかに挨拶をする。さすが商人。切り替え早え。だが尻を抓るのはやめてくださいホントまじでwww
「ま~あ!レオンハルト様はもう3人もお妃様をお持ちで!?嫌だ困ったわ!わたくしの入る隙間はございますでしょうか?!」
「ははは…聖女様は情熱的でいらっしゃる」
少々芝居がかった言葉に笑いが出そうになる。いててててアリスト痛え尻が千切れるwww君、それ非戦闘員の商人の力じゃないよね!?
「ここで立ち話は何ですので、お席へご案内しましょう。……レオ~?ちゃあんと説明してくれるんだよねぇ?」
いやだこわいこわいめっちゃこわい絶対零度のアリストの笑顔が怖い!!
側から見ると超修羅場www犯罪だろうって歳の愛人の出現に本妻がショックを受け、二番目の妻が大激怒……って感じ?
数人の偵察の気配を感じながら、俺は純恋さんを抱っこしたままブースへ歩き出す。
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