【異世界大量転生1】乙女ゲームの世界に来たようなので、MMO気分で満喫することにした

「さあワンコども狩りの時間だ」

アリストはえーくんの頃からの友達だ。

外堀はすでに埋められていた気がする。

アリストが本気なのもわかる。

だがはっきり言ってよくわからない。

自分がわからないモノを決めつけるわけにはいかないんだ。



「貴方様のハーレムなんですからお好きになさればよろしいかと」



溜息混じりにアズが茶を出してきた。

昼間なのに酒でも飲みたい気分だ。っていうかハーレムってなに！？








さて明日からは城をホームにして『王家の隠墓』というダンジョンに行く。

このダンジョンは俺たちが9歳の時に初踏破した最寄ダンジョンだ。ちなみにアズが封印されてたのもここ。

今回は経験値稼ぎというよりは、副長には魔剣に慣れてもらい、リリィは剣術スキルのカンストと基礎訓練。

え？リリィ基礎やってなかったのかって？うん、そうです。先にレベルカンストさせてたら訓練が楽になるんだよね！体力とか精神力とかの耐久値が。

なので、リリィはだだっ広い地下1階で、上級騎士ミルヒー先生をお迎えして基礎訓練。俺と副長は地下3階のその奥。隠し扉の向こうへレッツゴー！

あと希望者連れて行こう…とか言ったらワンコたち全員が食いついてきた。

全員は無理。うん。

結局くじ引きで順番！ってことになったが、初日で本当の地獄をお見せしようと思うので希望者は減っていくはす…。

つらつらとした思考はそのへんで俺の戦利品の解体が終わり、鑑定結果は驚きの借金チャラ！

「ひどい！どうしてこんなに狩ってくるの！？体で返してもらおうと思ったのにー！」

とアリストが唇を尖らせたが無視。

君ね？バスケ選手ならダンク出来そうな身長185オーバーの男が可愛こぶっても可愛いわけないでしょ？可愛いけど。

黒ユニコの角やら革がとんでもなく貴重品らしく、一気に市場に出したら値崩れするとかで唸っていた。

黒ユニコの生モノは連れて帰らずに全部素材にしたと知ったうちの馬は、なんか知らんが満足そうにしてた。馬にそう話したのは副長。っていうか馬に話しかけないで副長www




くじ引き終わった？終わったな？うん、よし！





さあワンコども狩りの時間だ！