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しおりを挟む次に目を覚ますと、俺は此処にいた。
隣には目を閉じたまま、俺の肩に頭を乗せている光の姿があった。
先ほどのような頭の出血はなく、寝息をたてている。
どうやら眠っているらしい……。
安堵の溜め息を零しながら、この状況を把握する。
今日は調子が悪かった。
二度寝をした事により、いつも乗る電車をあきらめてこの電車に乗り込んだ。
その後、たまたま乗り合わせた光とぶつかり、そのままシカトしてスマホをいじっていた。
すると急にブレーキ音と共に車内が揺れて地獄と化した。
しかし、今はそんな事故すらもなかったかのように穏やかな車内で腐れ縁と共に座席に座っている。
(夢でも見てたのか?だとしたら、いつから……)
そう思い、左手に持つスマホを見ると画面に8:15とデジタル数字が記されたまま、スマホはフリーズして全く動かない。
いつ壊れたのか分からないスマホを見つめていると、寝ていた光が目を覚ました。
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