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第105話 ちみっことドワーフの村 その7
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出発当日、良い天気に恵まれた。
アタシ達はナギの背中に乗り込む。アタシだけナギの首元のロープの近くに陣取り、他のみんなは思い思いの場所に陣取った。女子はアタシの側、男子はその後ろだ。
「じゃあみんな、行くよ~! ナギ、よろしく~!」
「キュイ~!」
目的地が遠いので、ナギは最初からトップスピードで飛ばす。みんなは大ハシャギだ。シルベスター以外は...相変わらず怖がりだな...
途中、何度か休憩を挟む。ナギにおやつを与えて進路を確認する。うん、ちゃんと東に向かってる。高く聳える山が目印だ。その山の中腹にドワーフの村がある。
やがて日が傾いて来た頃、前方に高い山が見えて来た。あの山だろうか?
「ナギ、ちょっとスピード落として?」
「キュイ!」
山の中腹辺りに集落が見える。あちこちから煙が上がっている。ドワーフの村で間違い無さそうだ。馬車で10日掛かる距離を1日で飛んじゃうナギってやっぱ凄いと思う。
「みんな! 着いたみたいよ!」
「なに!? もう着いたのか!?」
「野宿を覚悟してましたが、早かったですね!」
「ナギちゃん、凄いですわね!」
「ナギちゃん、お疲れ~!」
「こ、怖かったよ~!」
うん、最後の一人は放っておいて、無事に着いて良かったよ。
「どうします? ドワーフの村に直接降りるのはマズいですよね?」
「そうだな。大騒ぎになりそうだ。近くに降りて歩いて行くか」
「分かりました。ナギ、村の近くの...あっ! あの辺りに降りて?」
「キュイ!」
ナギがアタシの指示した平らになっている場所に降りる。
「ナギ、お疲れ様。ありがとうね」
「キュイ!」
「アリシア、アダマンタイトを下ろしてくれる?」
「はいよ! よっこらしょっと!」
よっこらしょってお前はホントに女子高生か!?
「ナギ、もう小さくなっていいよ?」
「キュイ!」
ナギがいつものサイズに戻る。すかさずジャーキーを与える。
「じゃあ行くか」
「ちょ、ちょっと待って! 殿下! 私、前が見えないんだけど!」
あぁ、確かに。アダマンタイトでかいもんね。持ち上げると前が見えないか。
「アリシア、転ばないようにボクが足元の地面を均して行ってあげるから」
「あ、ありがとう、シルベスター」
「私が左側を付いて歩きますわ。ミナさんは右側を」
「分かりました。アリシア、ゆっくりでいいからね?」
「わ、分かった!」
「じゃあ、俺とエリオットは先に行ってドワーフと話をしておくことにする。行くぞ?」
「はいっ!」
やがてアタシ達の目の前に、大きな金属製の門扉が見えて来た。
ここがドワーフの村か。
アタシ達はナギの背中に乗り込む。アタシだけナギの首元のロープの近くに陣取り、他のみんなは思い思いの場所に陣取った。女子はアタシの側、男子はその後ろだ。
「じゃあみんな、行くよ~! ナギ、よろしく~!」
「キュイ~!」
目的地が遠いので、ナギは最初からトップスピードで飛ばす。みんなは大ハシャギだ。シルベスター以外は...相変わらず怖がりだな...
途中、何度か休憩を挟む。ナギにおやつを与えて進路を確認する。うん、ちゃんと東に向かってる。高く聳える山が目印だ。その山の中腹にドワーフの村がある。
やがて日が傾いて来た頃、前方に高い山が見えて来た。あの山だろうか?
「ナギ、ちょっとスピード落として?」
「キュイ!」
山の中腹辺りに集落が見える。あちこちから煙が上がっている。ドワーフの村で間違い無さそうだ。馬車で10日掛かる距離を1日で飛んじゃうナギってやっぱ凄いと思う。
「みんな! 着いたみたいよ!」
「なに!? もう着いたのか!?」
「野宿を覚悟してましたが、早かったですね!」
「ナギちゃん、凄いですわね!」
「ナギちゃん、お疲れ~!」
「こ、怖かったよ~!」
うん、最後の一人は放っておいて、無事に着いて良かったよ。
「どうします? ドワーフの村に直接降りるのはマズいですよね?」
「そうだな。大騒ぎになりそうだ。近くに降りて歩いて行くか」
「分かりました。ナギ、村の近くの...あっ! あの辺りに降りて?」
「キュイ!」
ナギがアタシの指示した平らになっている場所に降りる。
「ナギ、お疲れ様。ありがとうね」
「キュイ!」
「アリシア、アダマンタイトを下ろしてくれる?」
「はいよ! よっこらしょっと!」
よっこらしょってお前はホントに女子高生か!?
「ナギ、もう小さくなっていいよ?」
「キュイ!」
ナギがいつものサイズに戻る。すかさずジャーキーを与える。
「じゃあ行くか」
「ちょ、ちょっと待って! 殿下! 私、前が見えないんだけど!」
あぁ、確かに。アダマンタイトでかいもんね。持ち上げると前が見えないか。
「アリシア、転ばないようにボクが足元の地面を均して行ってあげるから」
「あ、ありがとう、シルベスター」
「私が左側を付いて歩きますわ。ミナさんは右側を」
「分かりました。アリシア、ゆっくりでいいからね?」
「わ、分かった!」
「じゃあ、俺とエリオットは先に行ってドワーフと話をしておくことにする。行くぞ?」
「はいっ!」
やがてアタシ達の目の前に、大きな金属製の門扉が見えて来た。
ここがドワーフの村か。
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