転生したら武器に恵まれた

醤黎淹

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犯罪者と他の種族編

魔剣とドラゴン3

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正直、某主人公のように、呼び出した武器を自由に動かすことはできない。
召喚→固定→ロックオン→発射。
基本はこれが限界だ。だが、分割して発射はできる。
「固定解除。発射!」
固有能力を持たない普通の武器。それらが、ドラゴンの足に向かって飛んでいく。今飛ばしたのは、呼び出した6分の1だ。
一本では貫けないが、一点集中でぶつけ続ければ

ピシ………

あの鱗も砕け散る。

バキバキバキ!

「今のうちに、全武器掃射!。(その間に……)」
全ての武器を突撃させ、時間を稼ぐ。
イグニスを構える。
「………【魔人化】!」
イグニスから出る炎に身を包み、魔人になる…………筈だった。
「アアアアアアアアアアアア!」
皮膚が溶け、肉も崩れ落ちる。一瞬で、右半分はやられた。
「アイツ!なにしてるのよ」
「シン様!」
「ぐっ………い……イグニス……かいじょ」
炎は消える
「くそ、なんで………」
「お兄様!」
「!。アリ……ス………大丈夫なのか……」
「はい、リアンちゃんが回復してくれたので」
「アリス、なんでアイツがその……魔人化に失敗したんだと思う?」
「………ほとんど私の推測なのですが、おそらくお兄様は、魔力を放出する方法しか知らないのです」
「つまり、自分自身に魔力を付与できない………魔力の塊である魔人化はできないってこと?」
「はい……でも、私の策通りにすれば、《半魔人化》はできます!」
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