転生したら武器に恵まれた

醤黎淹

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犯罪者と他の種族編

最大の理不尽

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………あの後の記憶はなにもなかった。召喚術式を使い、龍兎を呼んだ筈だが、気づいたら俺もアリスもベッドで寝ていた。リアンは姫様が来た時点で少し、仕事にでてもらっていたからいないが…EXスキルも戻っている。結局なんだったのだろうか。
        :
    学園
「アリス、今日ってなんの授業だっけ?」
「えっと、歴史、実技訓練、魔術だったと思います」
アリスも起きた後は記憶が混乱していたが、今は落ち着き授業の内容をゆっくりと思い出してくれている。

今日はいつにも増して平和だった、のんびり授業を受け、アリスと話して、少し自称に絡まれるも一緒に話して……今までのが嘘のように平和だった。
正に俺の理想の時間……だったが、結局はどの世界も
        :
次の日の寮にて
ガチャン!と、力強く扉が開かれた。
「シン・ヴィーナスに告げる!。貴様を犯罪者として、逮捕する!」
……急な話だ、なにかした覚えもないしむしろされた覚えしかない。
「犯罪者って……なにかの間違いじゃ?」
「貴様には聖女様を騙している疑いに続き、姫様に催眠をかけた容疑がかけられている」
聖女を騙す?妹なのに?てか、姫様に催眠?いやいや、俺はそんな魔法も特技もないのにか?。手先は器用だけど、催眠なんて試みたことないぞ。
「お兄様……これはいったい」
「わからん。だが、無実の罪をなすりつけられているのは分かる」
まだ、制服だったので今から窓を突き破って出れるし、俺のEXスキルに裏技があって…武器と同時ならどんな物もしまえるのがわかった。
そこらに散らばってる物の位置に武器たちを開き、全て収納している。あとは、リアンが来たら脱出可能な状態だが、リアンは既に窓の外で待っている。帰ってきた時にちょうど話が聞こえていたのだろう。この世界に来てから散々な目にあってる気がするが、もう何も考えまい。
「アリス……一緒に来てくれるか?」
「もちろんです」
流石お兄ちゃん大好きだ、即答してくれる。
そして、準備は整った。俺はアリスに合図をだし、窓に向かってタックルした。窓を突き破り2階から落ちるが、生えていた木の枝に掴まり降りた。
「このままこの街を出る!」
「で、でも……入り口がどこなのか」
「検討は付いてる。人の島にいたところで追われるだけだ、別の種族の島に行く」
今まで人以外はリアン以外会ったことがないが、現在、かの有名なの国に行こうと考えている。実際どうなのだろうか、森に住んでるのか…火は使うのか…魔法とか使うのか…気になるが、ひとまず出入り口の一つ、海に繋がる門兼港に向かって船に乗っていく。
「学院の近くが港でよかった」
とは言うが、比較的近いだけで普通に考えたらかなり遠い。学院の敷地がそもそもバカみたいにでかい分、敷地を出れば本当にすぐそこだ。
「エルフの国まで逃げたら、犯人の手がかりを見つけてとっちめる。いくぞ、アリス、リアン」
「「はい!」」
こうして、犯罪者認定された俺の逃亡生活が始まった。………最悪だ。
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