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魔街四天王

1145450721

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「で、ヤサとバイヤは、ザクヤという男から、逃げてきた、と?」
 名乗ってきたのか? ザクヤってやつは?
「ああ……♡」
 おらっちの攻略によってメスの顔したヤサとバイヤに歓喜のおらっち、つまりタナカ・ダイ。ナイト・グランド・クロス=ナイトハルトとも言われたけどね。
「うひょひょ。ともかく、おらっちが、そいつをやっつけるからさ! ……なんにしてもね、おらっちのあの力、見たでしょ? すごいよねぇ。この力強い下半身と上半身。頭はきっと悪いままだが……そのザクヤってのには、勝てるよ! ね?」
「勝てると思う」
「でしょ?」
「ザクヤは、なんか、西洋風の派手なスーツ着ていた」
「派手って、何いろ?」
「青」
「おらっち、血でその青色を、赤色に変えれるよ」
「そこまでするのか」
「ああ。キミたちをひどいめ、あわせたんだろ? 違うのか?」
「確かに、そうだが。こっちも、ああいったものに頼らないと……」
「あっ、そうだ、キミらって……悪い子? だよな? ……その、ザクヤっていうの、好きなんだろ」
「好きっていうか……」
「……好意はあったんだろ?」
 おらっち、偉そう。エロそうな顔で偉そうにしている。
「まあ……でも、いまはおまえのほうが……好き……♡」
「うひょひょうっひょひょ~い♡!」
「怒ってすまなかったな。まさか、おまえがこんな力を秘めているとは……特に下半身は……ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ♡!」
「うひょひょ! 感じちゃう? うひょひょ!」
「ああああああああああああああああああ♡! 感じるぅ~♡」
「うひょひょ! 強さに惹かれちゃうんだね うひょひょ!」
 おらっち、ダンスの構えを、した。
 パンパンパンパンッ! パンパンパンパンッ!
 現在地は、超高層ビルの地下。
 おらっちは、ダンス。すると、バイヤからも腰を振り出して、ダンス。
 ダンス、ダンス、ダンス、アンド、ダンス。
 どうやら、この超高層ビルの元々は編隊が得意分野の衛兵によると、この超高層ビルの地下には、ザクヤという男がいて、そのまえによった魔街の超スラム街のヒトのたまり場での情報では、ザクヤは、魔街四天王の真ん中あたりを半永久的に居続ける男なのだと、聞いた。というわけで、来たんだ、そのザクヤのいるビルにさ。
 どうやって出会ったんだろう。ヤサとバイヤは、ザクヤに。
「ザクヤは、魔街を徘徊中、会ったよ。こっちは金もなく困っていて、店からモノ盗んだこっち側が、捕まっちゃってねぇ……で、ザクヤがそこに来てささらに、脅迫されたよ。逃げたね。まだ追ってるよ、きっと……でも、おまえがいるからもう安心。これからも守ってね……♡」
「うひょひょ、デレまくりやないか」
「あの、名前は……」
「ふひひでゅふふうっひょひょ。タナカ・ダイ。または、ナイト・グランド・クロス=ナイトハルト」
「タナカ・ダイ……ナイト・グランド・クロス・ナイトハルト……?」
「まあ、それで覚えてくれてれば、いいよ」
「そうだ。どうして、盗んだ? アタイたちを……」
「盗んだ? えぇ~と……えぇ~……」
「刀だよ」
「カタナ? ……ん~? え? ああ、そのこと知ってるの? バレちゃった?」
「……アタイ、あの刀なんだ。そして、莢のほうが、この、ヤサ。ニュースとか見て、アタイらの、名前、知ったんだろ? ああ、カメラで撮られたよ、助けてくれそうにないけど……あいつらにも、ヤバいおわれされてさぁ……」
「えええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ? それって、擬人化っていうか……なんか、擬態化……? 擬体か……? うーん、わからん! でもまあ、あの、刀がなんかなって、キミたちに、なった、と……」
「急激に盗まれて乱暴されるから、アタイたち、嫌になって、暴走、おまえを呪って、制禦もあまりできてないからなんか、アタイたちもこんな変なところにきた」
「そうだったんだ……。そりゃ……美しかったからさ。でも、あの最初出会ったあの時よりも、いまのキミたちのが、綺麗だ……」
「当然だろ……♡」
「まあ、そうだよね。おらっち、ヒト。おらっち、子孫繁栄を、人生の存在意義だって、いわれて育てられた。そういうの含めて、子孫繁栄は、ちゃんとヒトの形したものとしたい……その意味でもさ、ふひひでゅふふうひょひょ~はぁはぁはぁはぁあっ♡」
「そうだな~……おまえぐらいすごい力持ってて、ヒーローになれる男の遺伝子なら、欲しいよ♡」
「うひょひょひょひょひょひょ!」
「なぁ、ヤサもだろ? こいつの遺伝子植えつけられたいだろ? 気持ちよさそうだ。すごい強い子どもが産まれるぞ♡!」
「うん、タナカ様の子種なら、いつでも大歓迎です。イッパイ子供が欲しいよ♡」
「うひょひょひょひょひょひょひょ!」
「ひょ、が多い。アタイの時よりも。ヤサのが好きだな? この爆乳中毒者!」
「うひょひょひょひょひょひょ! チッパイちゃんでもキミぐらいのベッピンちゃんならイけますよ! うひょひょ!」
「……ならいいけど? ……♡」
「うひょひょおっ!」
「よし、ならザクヤをたおしにいこう」
「呼んだぁ? バイヤちゃん?」
「ザクヤだ」
「ああ? バイヤ、てめえ、なんかナマイキになってねえかぁ? そもそも、こんなとこ来て、殺されきたかぁ? ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ?」
「殺されるのはおまえだぞ、ザクヤ」
「おい、なんだ、その鎧着たデケえツラしたデブは、よ? ここはコスプレ広場じゃねえんだぞ!」
「おらっち、ナイト・グランド・クロス=ナイトハルト」
「それ、小説のキャラクターの名前じゃねえかよ! ……読んだんだ。なんか冗談抜きで傑作って話題だったからな……って……たしかに、おまえ、似てるぞ、ナイト・グランド・クロス=ナイトハルトそっくりだ! 作者の描いたイラストのまんまって感じだ! ……もしかすると、元ネタか……? ……あ? 実は、こんなところに元ネタ、と? ……でもな、この、ザクヤさんに喧嘩売っちゃあね、もうタダじゃすまないよ、かえさせねえよ? お?」
「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
「なにぃっ?」
 おらっち、気合を入れた。すると、毛が伸びた。なんか感覚でわかった。カブトを取った。毛が、おりた。おらっち、ロン毛だ。
「もしかして、さらなる、覺醒? ……新形態? ……うひょひょ! まあ元々空飛べるけど」
「その毛の長さ! 小説後半からのナイト・グランド・クロス=ナイトハルトと同じじゃねえか!」
「これ……イけそうな気がする……こうやってさ……」
 おらっち、ヤサ、バイヤ、ザクヤは、廊下にいる。その廊下の左右にある、檻。おらっちは、ものすごく、理屈をこえたような力を自覚、両腕を、檻に向けた……腕が前ならえ的な伸ばしになる頃には、左右の檻を捻じ曲げつくした。ものすごい力。
「何だその力! ……あ? ……なあ!」
「……これがおらっちさ」
「このザクヤさんにまるで動じずにいてナマイキなだけあって、力は、モノホンのようだぁ……」
「ほら、さっ」
 おらっち、ドヤ顔。クソワロス。
「チクショウめ。飛びやがった。あの鎧までも浮かせて……こっちの脳内ぶっ飛んじまいそうだ……!」
「おっぱい」
「あ?」
「おっぱい、プルルルルルルッ!」
 おらっち、機嫌いいと、大好物である、母乳を想像して、より、ハイに。
「何言ってんだこいつ……おまえもおまえで別の意味で脳内ぶっ飛んじまってるよ!」
「このビル、全部破壊、できるかな。かもな」
「やめろ。ここには、バンガロー御大将、ユウジイ渠魁っつう、この、ザクヤさんでもこせない、大先輩方、そして、爆乳魔街四天王のお姉ちんたちだいるんだからな……たしかに、バンガロー御大将も、ユウジイ渠魁も、おまえには勝てねえだろう、そんな力があっちゃだなあ! ……だがな、爆乳魔街四天王のお姉ちんたち、こればかりは、おまえも、勝てっこねえよ」
「なにぃ?」
「ああ、かてんかてん、あれさ、人生の意味だから」
「人生の、意味? ……子孫繁栄!」
「そうだそのとおりだ。おまえは、あの爆乳魔街四天王のお姉ちんをみて、爆乳魔街四天王最弱のマンゴちゃんとでも子孫繁栄したくなるだろうさ!」
「なるほど……それほど、優秀な母体であると……」
「そうだ、超優秀な母体だ。なにせ、彼女ら魔街爆乳四天王は、ジムで毎日筋トレ、それでさ、すっげえクビレとかしてやがんの、うひょひょオッ!」
「うひょひょ。そうなのか。うああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」
「ほらな。めちゃくちゃよろこんでやがんの」
「何だ、ザクヤ、おまえ、偉そうだな、たおすぞ」
「やめろよ……」
「やめてください。だろ?」
「やめてください」
「ならば、イかせてもらおうか、その、魔街爆乳四天王の、もとへ」
「ああ。イけよ……。言っておくが、あるナンバーを、知ってないと、会うのは無理だぞ」
「何?」
「ちょっとまえな、地下からじゃなくて、普通に正面から、この魔街四天王ビルに来た男がいてな。結局、そっちでもそれだ。そこでは、ユウジイ渠魁が、魔街爆乳四天王のお姉ちんたちとあわせないようにしている。ようは、ユウジイ渠魁に勝たないと、駄目なんだ。でもだ、下から攻めるおまえさんは、このザクヤさんに勝ったんだ会えるようにしてやる。1145450721、だ」
「1145450721?」
「ああ。これを、奥にある、エレヴェーターのボタンのとこ、打ち込んでみな。いけるんだよ、最上部に。結構上がるの速いぜ」
「1145450721……」
「ああ、それだ、あたってるよ」
「ちなみに、正面から、いってるのと、このようにしたからいくのでは、どっちが、楽か?」
「そうだな。まあ……どっちもだ。ユウジイ渠魁はこのザクヤさんよりもつええ。このザクヤさんは身長が六点五尺あるわけだが、ユウジイ渠魁は身長が七尺近くあるんだぜえバンガロー御大将はそれよりも高え」
「六点五尺とか七尺とか急にいわれてもピンとこないんだけど、まあ、わかった、あんた見て」
 おらっちは、エレヴェーターに向かう。
 1145450721……よし、覚えたぞ……! ……うひょひょ!
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