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1章 写真ばら撒き事件
マック食いたい
しおりを挟む紘夢が泊まった次の日の朝、一人で学校へ行くと帰って行った紘夢を見送り、俺は部屋で昨日もらったDVDをボーッと眺めていた。
上手く行くかなアイツ。
心配だけど見に行けねぇしなぁ。
あ、空か誰かに訳を話してフォロー入れてもらう?逐一状況を実況してもらうのもいいな。
んー、学校へ行けないのがもどかしいなんて俺らしくねぇー。
紘夢は悪い事したよ。
でもさ、反省してるみてぇだしもういいと思うんだ。
誰にでも過ちはあるものだし、いつまでも突いてても仕方なくね?
生徒会長がどう出るかだよな。
あの堅物の事だから悪い事は悪い!とか言って容赦なく裁きそうだ!
あー大丈夫かなぁ紘夢……
「ん?電話?」
朝から珍しいなとスマホの画面を見ると伊織からだった。
あ、そういやあいつからの電話シカトしたままだったな。空のもだけど。
ちょうど気付いたし出てやるか。
「はい」
『やっと繋がったー!』
「用ってそれだけか?」
『はぁ?まだ何も言ってねぇだろ!』
「てかまだ眠いんだけど」
『起こしちゃった?ごめんごめん』
「いや、起きてたけど。今日早かったから」
『珍しい~。なぁ停学の話だけど、貴哉も同じか?』
「ああ。三日間だろ」
『いや、思ったより軽かったなって。みんなが動いてくれたからなのかなってさ』
「そうじゃね?俺の担任も頭下げてたし、俺らみんなに愛されてんな♪」
『なぁ、今日行っていいか?絶対変な事しねぇから』
「何しに来んの?俺風呂掃除しなきゃ怒られるんだよ」
『何時間風呂掃除する気だよ!てかそんなの俺がやるよ。なんなら部屋の掃除もやってやる。だから行っていい?』
「ふーん。お前俺のパシリだもんな。んじゃあ頼もっかな~?」
『やったー♡んじゃ準備したら行くな!』
「おー、あ!うち何もねぇから昼飯なんか買って来て!金は母ちゃんが置いてったのあるから」
『オーケー。何か食べたいのある?』
「そうだなー。久しぶりにマック食いたい。テリヤキな」
『任せろ。んじゃまたな~』
おおー!これはラッキーだ!
今日の昼ご飯は何か買ってくれと母ちゃんに金を渡されたんだ。コンビニ行かなきゃなのかーと外出るの面倒くさかったからちょうど良いや♪
しかもマックが食える~♪
俺は伊織が来るまで寝る事にした。
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