緋色の月と破滅の炎

睦月夜風

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第五章 孤独を照らす藤の花

第1話 緋色月と朧月

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カン!
「っ!」
嶄蔵さんぞうは刀で白の魔神の斬撃を跳ね返した
日食斬にっしょくざん
俺が放った斬撃は白の魔神の目に斬撃が直撃した
「ぐおお!」
「(目が弱点····では無いなこの反応は、こいつの弱点はどこだ)葬閃そうせん!」
バシュ!
「ぐっ、流石だな、我の弱点が目じゃない事に気が付いたか」
「当たり前だ」
「そうか、なら、我も少し術を使ってやろう 白槍ホワイトスピア
白の魔神は凄まじい数の白色の槍を投げた
嶄蔵さんぞう!俺を身代わりにしろ!」
「は!?」
「早くしろ!」
「わ、分かったよ」
嶄蔵さんぞうは俺の後ろに周り身代わりにした
俺は刀に妖気を集中させた
ドドドドドドーーーーン!!!!!

「今の音···戦ってる音···」

土埃が治まった
「む?貴様、何を?」
俺は刀に溜めていた妖気を解放した
闇夜之斬覇やみよのざんは!」
「ぬおおおお!!!!????」
俺が放った覇気は白の魔神に大ダメージを与えた
死霊斬しれいざん!」
ザッシュ!
「ぐっ!」
月食斬げっしょくざん!」
ダーーーン!!!
「ぐおっ、ふぅ、なかなかやるな」
「(?あれ、こいつ、何かダメージはくらってるけど、何かそのたびに妖気が増してる····)っ!そう言うことか!」
「ふっ、気付くのが遅いぞ、白龍ホワイトドラゴン!」
それを言い終わるか否か白色の龍が俺達の横腹を抉った
「ぐっ!?」
「がはっ!?」
「引っ掛かったな」
「ちっ···(まだ、本気は出せない···どうするか····)」
「どうした?その程度か?」
「····」
かい、大丈夫か?」
「····」
「ま、不味そうだな」
「ああ、かなりヤバイ」
「···どうする···」
その時
緋色之閃光ひいろのせんこう!」
幻葬斬げんそうざん!」
紫色の斬撃が白の魔神の体を赤色の閃光が白の魔神の羽を貫いた
「何!?」
白の魔神は空中でよろめいた後
ドーーーン!!!
落ちた
「だ、誰だ!」

私は、はっとして隣を見た
「お前も来てたのか宗古そうこ
彼岸花と緋色月の模様が入った袴を着ている月龍つきりゅう君が居た
月龍つきりゅう君···」
私は思わずそう呟いた
その時
「おいおい、月龍つきりゅう、嫁とイチャイチャするのは後でしな」
「イチャイチャしてねぇよ」
「あ、た、確か貴方はハウスタウンの司令の」
「おう、閃光隼せんこうはやぶさだ」
「あの時はありがとうございました」
「良いって事よ」
かい嶄蔵さんぞう、大丈夫か?」
「俺は大丈夫だ、でもかいが」
「すまん、少ししたら俺も戦う、それまでは無理だ」
「分かった、任せろ」
「おい、そこの小娘にガキ、覚悟は出来てるのか?」
「てめぇも、覚悟できてるのか?」
月龍つきりゅう君はそう言って刃が凄まじい妖気で包まれている刀を抜いた
「この刀で切り刻んでやるよ」
「なっ···神の名を持つ者を問答無用で一撃で倒すことができる妖魔刀じゃないか!?」
「(やっぱり、月龍つきりゅう君の刀は警戒されてるんだ)月龍つきりゅう君、貴方はあんまり前線には出ない方が良いかも」
「···宗古そうこ、多分、こいつそこまで俺の刀を問題視してないぞ」
「え?」
「驚きかたがわざとらしいし、どことなく余裕を感じ取れるからな」
「じゃ、じゃあ」
「きっと秘策があるんだろうな、だから気を引き締めろ」
「う、うん、分かった」
「···(流石、警戒心が強いだけあるな)線香花火せんこうはなび!」
死月光斬しげっこうざん!」
炎獄龍えんごくりゅう!」
「くっ、白光斬ホワイトライトスラッシュ!」
白の魔神が放った斬撃は閃光せんこうさんの花火によって打ち消され、白の魔神は私達が放った斬撃と龍に当たった
「ぐおっ!」
龍壊りゅうかい!」
ザッシュ!
嶄蔵さんぞうさんは白の魔神の体を斬った
「鬱陶しい···」
幻葬斬げんそうざん!」
「ぐっ」
閃拳せんけん!」
緋色之斬魔ひいろのざんま

「(ま、不味い!不味い!このままだと死んでしまう、どうするか···そういや、さっきの発言からしてあの小娘と銀髪のガキは付き合っている····成る程、良いこと思い付いたぞ)」
白の魔神は宗古そうこの後ろに移動した
「··え?」
そしてそのまま前足で宗古そうこを捕らえた
宗古そうこ!」
白の魔神は足で宗古そうこをガッチリと掴みそしてそのまま牙を出し、宗古 そうこの首もとに突き刺そうとした
「さぁ、どうする?小僧、早く止めないとお前の恋人は死ぬぞ?」
「っち!」
「···!待て!月龍つきりゅう!行くな!」
火炎一閃かえんいっせん
月龍つきりゅうは前足を斬って宗古そうこを助けた
「···引っ掛かったな、阿保が」
白の魔神は月龍つきりゅうの首もとを牙で突き刺した
「あがっ···」
月龍つきりゅう君!!」
宗古そうこ月龍つきりゅうを白の魔神から引き離したその時
ガチッ!
「うぐっ!?」
緑色の瞳をした月龍つきりゅう宗古そうこの首を掴んだ
「あ、あが··は、離して」
「····」
「く、苦しい····よ···や··め···て」
そう言った時
「っ!?」
月龍つきりゅうは手を離した
「げほっ!ごほっ!」
「····」
「何をしている、何故殺さなかった」
「····メロ」
「成る程、まだ完全に操られてないのかならば」
「させない!幻龍斬げんりゅうざん!」
宗古そうこは龍の斬撃を放った
しかし
カン!
「···え?」
月龍つきりゅうが刀で龍を弾いたのだった
「····コロス」
「何だ、ただ単にまだ回りきってなかっだけか、さぁ、月龍冷刃つきりゅうれいば、奴らを全て斬り伏せろ」
「·····」











    
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