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第三章 凍てつく大地
第26話 鬱になった宗古
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「···あれ?朝?」
私は目を覚ました、私の目の前には女王様が寝ていた
「···昨日は本当に迷惑かけちゃったから何かお手伝いしてあげないと」
私はそのまま起き上がろうとした時
コロコロ
「ん?」
何かが転げ落ちた
「なんだろう、何が·····え?」
落ちていたのは昨日、なくした指輪だった、しかし指輪は物凄く汚れていた
「う、うそ、な、なんで?」
「うー、あ、宗古ちゃん、おは···あ」
「う、うそ、そんな···そんな···」
「宗古ちゃん···!」
その時宗古ちゃんの目の光が消えた
「あ、ああ····」
「目の光が···」
「な、何で、なのよ」
私はその事を夫に言った
「な····」
「どうしたら良いかしら···」
「うーむ、困ったな、鬱になってしまったのか」
「そうちゃん····」
「····寝よう」
「今、宗古は何をしている?」
「寝ているわ」
「そ、そうか、一応、朝御飯持っていってあげようか」
「そうね、私が持っていくわ」
「そ、宗古ちゃん、朝御飯よ」
「···置いておいて下さい、後で食べますから」
「そ、そう····す、少しお話しない?」
「すみません、1人にさせてください」
「で、でも」
「良いですから」
その言葉に殺気を感じた
「そ、そう、それじゃあね、後で一緒に遊ぼうね?」
「···1人にさせてよ」
「どうだった?」
「前の楼華ちゃんと同じ状態だわ」
「···不味いな、くそ、月龍がひょっこり出てきたりしないのか···」
「何で月龍君?」
「そりゃ、まぁ、宗古が一番会いたい人だろうし」
「まぁ、そうだよね」
「ふわぁー、おはよう」
「おはよう」
「おっはー!さて、諸君」
「「何だよ朝から」」
「ひ、ひどい、まぁ、良いか、今日は一旦氷の国に行くからね!」
「え?まじっすか?」
「まじです!」
「あー、宗古と再開できるのか····早すぎるような気がするんだけど」
「大丈夫、行くのには一週間かかるから」
「あ、そうなのか····でも」
「まぁ、良いでしょ、僕達だって会いたいし」
「絶対にそっちが本命でしょ」
「いやいや、違うから、フリーズムーンの調査をするためだから···そのついでに会いに行きたいけど」
「あ、そうなんですね」
「よーし、支度だ支度!」
「「うーい」」
私はそうちゃんが居る部屋に入った
「そうちゃん···だ、大丈夫?」
「···うん···1人にさせて」
「そ、そうちゃん···(覚悟を決めろ··そうちゃんも私を助けてくれたもん!)そうちゃん···え」
「出ていって」
「あ、え、いや、その」
「出ていってって」
「(な、なにこの殺気···)」
そうちゃんはこっちを見た
「ひっ!」
「早く出ていってよ!」
「ご、ごめん」
「···いいよ」
私は部屋を出た
「···だ、ダメ、あんなの怖すぎるよ···」
あの時、映ったのは私の友達のそうちゃんではなく只の化物だった
「思い出すだけでも···怖い」
「そんなに怖いのか···」
「王様···」
私は王様に抱きついた
「う、うう」
「よしよし、怖かったな」
「本当にどうすれば良いのでしょうか」
「·····分からん」
「···もう、あんなのそうちゃんじゃないよ···化物だよ、可愛かったそうちゃんは居なくなっちゃったんだ···」
「希望を捨てるな···」
「で、でも、月龍が来るとは思えないし···」
「うーむ、弱ったな」
「月龍君····怒るよね絶対」
私は汚れた指輪を見てため息をついた
「···結婚も拒否されそう···嫌われるよね」
私はそう思って涙を流した
「···皆にも迷惑かけてる···私は1人ぼっちになるのかな····」
更に自分を責めた
「もっと、奥に指輪をはめていたら····ああ···もう、闇にでも心を売りたいよ···巫女なのに闇に心を売るって変だけど·····もう、早く死にたい····死んで生まれ変わりたい···刀あるし死のうかな···私」
私は刀を取って刀を抜いた
「これを突き刺せば···でも怖いな···死ぬってこんなに怖いんだ···そう言えば死んだら三奈は悲しむよね···うん、死ぬのは止めておこう、でも月龍君から何を言われるか···」
その時執事が入ってきた
「失礼···って!何をしているのですか!?」
「···ごめんなさい」
私は刀を執事に渡した
「ふぅ、思いとどまってくれてありがとうございます···」
「···何のようで?」
「お部屋を移動しましょう、ここは病室なので、貴女のお部屋をご用意したしましたので」
「そう··· 分かったわ」
そして私は執事に誘導され新しい部屋に入った、部屋は黄緑で統一されていてぬいぐるみとか置いてあった
「へぇ····」
「それでは、私はこれで」
「うん、ありがとう」
そして私はベッドに入った
「···物凄く眠たい···寝よう」
「連れていったか?」
「はい」
「···少しは鬱が治ると良いんだが」
「そうですね」
「それで、君のお爺さんはどうだい?」
「どうやら3ヶ月後に退院できるそうです」
「むぅ、3ヶ月か、まぁ、それまで娘やあの子達を頼むぞ」
「はい、分かっております」
「便りにしてるぞ」
「有り難きしあわせに」
私は目を覚ました、私の目の前には女王様が寝ていた
「···昨日は本当に迷惑かけちゃったから何かお手伝いしてあげないと」
私はそのまま起き上がろうとした時
コロコロ
「ん?」
何かが転げ落ちた
「なんだろう、何が·····え?」
落ちていたのは昨日、なくした指輪だった、しかし指輪は物凄く汚れていた
「う、うそ、な、なんで?」
「うー、あ、宗古ちゃん、おは···あ」
「う、うそ、そんな···そんな···」
「宗古ちゃん···!」
その時宗古ちゃんの目の光が消えた
「あ、ああ····」
「目の光が···」
「な、何で、なのよ」
私はその事を夫に言った
「な····」
「どうしたら良いかしら···」
「うーむ、困ったな、鬱になってしまったのか」
「そうちゃん····」
「····寝よう」
「今、宗古は何をしている?」
「寝ているわ」
「そ、そうか、一応、朝御飯持っていってあげようか」
「そうね、私が持っていくわ」
「そ、宗古ちゃん、朝御飯よ」
「···置いておいて下さい、後で食べますから」
「そ、そう····す、少しお話しない?」
「すみません、1人にさせてください」
「で、でも」
「良いですから」
その言葉に殺気を感じた
「そ、そう、それじゃあね、後で一緒に遊ぼうね?」
「···1人にさせてよ」
「どうだった?」
「前の楼華ちゃんと同じ状態だわ」
「···不味いな、くそ、月龍がひょっこり出てきたりしないのか···」
「何で月龍君?」
「そりゃ、まぁ、宗古が一番会いたい人だろうし」
「まぁ、そうだよね」
「ふわぁー、おはよう」
「おはよう」
「おっはー!さて、諸君」
「「何だよ朝から」」
「ひ、ひどい、まぁ、良いか、今日は一旦氷の国に行くからね!」
「え?まじっすか?」
「まじです!」
「あー、宗古と再開できるのか····早すぎるような気がするんだけど」
「大丈夫、行くのには一週間かかるから」
「あ、そうなのか····でも」
「まぁ、良いでしょ、僕達だって会いたいし」
「絶対にそっちが本命でしょ」
「いやいや、違うから、フリーズムーンの調査をするためだから···そのついでに会いに行きたいけど」
「あ、そうなんですね」
「よーし、支度だ支度!」
「「うーい」」
私はそうちゃんが居る部屋に入った
「そうちゃん···だ、大丈夫?」
「···うん···1人にさせて」
「そ、そうちゃん···(覚悟を決めろ··そうちゃんも私を助けてくれたもん!)そうちゃん···え」
「出ていって」
「あ、え、いや、その」
「出ていってって」
「(な、なにこの殺気···)」
そうちゃんはこっちを見た
「ひっ!」
「早く出ていってよ!」
「ご、ごめん」
「···いいよ」
私は部屋を出た
「···だ、ダメ、あんなの怖すぎるよ···」
あの時、映ったのは私の友達のそうちゃんではなく只の化物だった
「思い出すだけでも···怖い」
「そんなに怖いのか···」
「王様···」
私は王様に抱きついた
「う、うう」
「よしよし、怖かったな」
「本当にどうすれば良いのでしょうか」
「·····分からん」
「···もう、あんなのそうちゃんじゃないよ···化物だよ、可愛かったそうちゃんは居なくなっちゃったんだ···」
「希望を捨てるな···」
「で、でも、月龍が来るとは思えないし···」
「うーむ、弱ったな」
「月龍君····怒るよね絶対」
私は汚れた指輪を見てため息をついた
「···結婚も拒否されそう···嫌われるよね」
私はそう思って涙を流した
「···皆にも迷惑かけてる···私は1人ぼっちになるのかな····」
更に自分を責めた
「もっと、奥に指輪をはめていたら····ああ···もう、闇にでも心を売りたいよ···巫女なのに闇に心を売るって変だけど·····もう、早く死にたい····死んで生まれ変わりたい···刀あるし死のうかな···私」
私は刀を取って刀を抜いた
「これを突き刺せば···でも怖いな···死ぬってこんなに怖いんだ···そう言えば死んだら三奈は悲しむよね···うん、死ぬのは止めておこう、でも月龍君から何を言われるか···」
その時執事が入ってきた
「失礼···って!何をしているのですか!?」
「···ごめんなさい」
私は刀を執事に渡した
「ふぅ、思いとどまってくれてありがとうございます···」
「···何のようで?」
「お部屋を移動しましょう、ここは病室なので、貴女のお部屋をご用意したしましたので」
「そう··· 分かったわ」
そして私は執事に誘導され新しい部屋に入った、部屋は黄緑で統一されていてぬいぐるみとか置いてあった
「へぇ····」
「それでは、私はこれで」
「うん、ありがとう」
そして私はベッドに入った
「···物凄く眠たい···寝よう」
「連れていったか?」
「はい」
「···少しは鬱が治ると良いんだが」
「そうですね」
「それで、君のお爺さんはどうだい?」
「どうやら3ヶ月後に退院できるそうです」
「むぅ、3ヶ月か、まぁ、それまで娘やあの子達を頼むぞ」
「はい、分かっております」
「便りにしてるぞ」
「有り難きしあわせに」
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