緋色の月と破滅の炎

睦月夜風

文字の大きさ
上 下
50 / 108
第三章 凍てつく大地

第5話 戦闘

しおりを挟む
「はい、あーん」
「あーん」
 パクッ
「おいしー!」
「そう?なら私も」
 私も肉を食べた
「わぁ、美味しいね」
「そうですね!」
「確かに美味いなこれ」
「なのだ~」
「こんなに美味しいの初めて食べたかも」
「ここの奴は絶品だからねぇ」
「あはは、確かにそうですね」
「お肉、お肉」
「お野菜も食べないとダメだよ?」
「むー、分かった」
「はい、白菜ともやしだよ」
「もやしだ!いただきまーす、おいしー」
「あ、もやしは好きなんだね」
「うん!何かおいしいから」
「そうなんだね」
「白菜も食べる、食べる」
「はい、あーん」
「あーん」


 そして食後
「んで、姉妹校の奴らと戦うんだよな?」
「うん、そうだよ」
「まぁ、いいか」
「食後のデザート、皆さん何にしますか?」
「僕、アイス!」
「何味?」
「バニラ!」
「バニラアイスね、貴女は?」
「私は杏仁豆腐で」
「杏仁豆腐ですね、そこのお二人は?」
「私はイチゴアイス!」
「俺はあんこたっぷりかかった白玉で」
「はい、それじゃ、そこのお二人は」
「僕もバニラアイス」
「私はいちご大福二個」
「分かりました、お持ちしますのでごゆっくり」
「はい、ありがとうございます」


「で?どうするよ、主戦力の一人こんなんだけど、宗古そうこ、連戦いけるか?」
「流石に無理かな」
「っと、なると選出しないと駄目じゃねえか」
「でもこんな幼いのに」
「うーん、困ったな」
「···」
「先生?何しているんですか?」
「····どうやら、この薬、年明けまで幼児化してもとの自我を消すんだけど、自分の能力や術はそのままらしい」
「え!?そうなんですか?」
「だからさ、月龍つきりゅう、君の仲間を出してくれるかい?」
「いいよー!じゃあ、麒麟きりん!来てー!」
 ガル!(はい!)
「おお、やっぱり」
 ガル?ガルガル?(あれ?主、小さくないですか?)
「あ、えっとね、実はカクカクシカジカで」
 ガルル(成る程)ガル?(それで、何用ですか?)
「それで、力は本当にもとに戻っているのか調べたくて、これなら大丈夫かな」
 ガルル(そのようですね)
麒麟きりん戻すー?」
「うん、戻してあげて」
「戻ってー」
 ガル(はい)
 そして麒麟きりんは消えた
「で、どうする?出すか?」
「でも、強さは分かったけど···」
「まあ、心配する気持ちはわかります、五歳ぐらいの子が14才以上の連中と戦うわけですからね」
「でも、連戦が出来ないんだよね私」
「むー」
「後、思ったんだけどこの子刀、握れる?」
「「「あ」」」
「···一応、試してみるか」
「そうなのだー」
月龍つきりゅう君、これ持てる?」
 私は月龍つきりゅう君に刀を渡した
「え?え?む、無理だよ、お姉ちゃん!」
 月龍つきりゅう君は案の定持てなかった
「ダメかー」
「そうですね」
「···あ、そう言えば私」
 私は懐に手を突っ込み、そして
「あ、あった」
 小刀を取り出した
「あー、それなら持てるだろ」
月龍つきりゅう君、これは持てる?」
 私から渡すと
「うん!これ軽いから持てる!」
「なら良かったー」
「よし、月龍つきりゅう
「なぁに?」
「お前はこれから戦ってもらう、その覚悟は出来てるか?」
「···殺すの?」
「いや、さっきのお姉ちゃんがやってたみたいに瀕死まで追い込んだら良いから」
「···なら、僕、あの大きなお兄ちゃんとやる」
「「「「え?」」」」
「成る程、自我はなくても殺し屋としての意思は残っているのか」
「あ、あぶないですよ?」
「でも、あいつ、お姉ちゃんをいっぱい殴ってた」
「いや、私も言うて蹴ったりしてたけどね?」
「それでも、僕は何かあのお兄ちゃんから逃げてばっかりじゃ居られないもん」
「···でも」
宗古そうこ、ここはこの子を信用しよう、他のみんなもね」 
「で、でも先生」
「大丈夫さ、この子は自分の実力を理解しているからね、君との戦いで怖いって言う感情は吹き飛んだのだろう」
「お姉ちゃん、お願い」
「····かい君は良い?」
「ああ、構わない」
「···他は?」
「大丈夫です」
「なのだ」
「···はぁ、分かった、良いよ」
「うん、ありがとう」
 その時、凄まじい殺意を感じた
「っ!(え?この子、元々の自我は無いんだよね?)」
「どうかしたの?」
「あ、ごめん」

 そして皆でデザートを食べた後、戦場に行った
「····」
「やぁ、こんばんわ」
「今日はよろしくお願いします」
「よろー」
「よろしくたのむ」
 姉妹校の人達はもう集まっていた
「ああ、よろしく」
「あ?おい、宗古そうこ、何でそのガキを連れてきた」
「この子が貴方と戦いたいたがっているからよ」
「ああ?こんなガ···」
「おい、どうした?遠藤えんどう
「···何でもない、楽しくやろうか、チビ」
「うん!」
「それじゃ、さっさと始めようか!1回戦は 遠藤えんどうVS月龍つきりゅう!、二人とも場に着いて、おいて後の皆は観客席で」
私達が去ろうとしたとき
「何であんな子供を···何?舐めてるのかな?」
「それに月龍つきりゅうとかいう生意気な奴、結界使えなくて負けるから小さくなって媚びうるきよ」
と聞こえ
「っ!そんなこと」
私が振り向いて文句を言おうとしたら
「よせ、あんな挑発に、のってどうする?」
「で、でも!」
「無視だ無視、アイツの本当の実力を見せて驚かせてやろう」
「····」

「それじゃ、始めようか」
「俺は 鬼の継承者 遠藤菊えんどうきく
「僕は 小さな緋色月の使い手 月龍冷刃つきりゅうれいば!」
「それじゃ、始め!」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

隣の人妻としているいけないこと

ヘロディア
恋愛
主人公は、隣人である人妻と浮気している。単なる隣人に過ぎなかったのが、いつからか惹かれ、見事に関係を築いてしまったのだ。 そして、人妻と付き合うスリル、その妖艶な容姿を自分のものにした優越感を得て、彼が自惚れるには十分だった。 しかし、そんな日々もいつかは終わる。ある日、ホテルで彼女と二人きりで行為を進める中、主人公は彼女の着物にGPSを発見する。 彼女の夫がしかけたものと思われ…

寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい

白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。 私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。 「あの人、私が

[R18] 激しめエロつめあわせ♡

ねねこ
恋愛
短編のエロを色々と。 激しくて濃厚なの多め♡ 苦手な人はお気をつけくださいませ♡

【R-18】クリしつけ

蛙鳴蝉噪
恋愛
男尊女卑な社会で女の子がクリトリスを使って淫らに教育されていく日常の一コマ。クリ責め。クリリード。なんでもありでアブノーマルな内容なので、精神ともに18歳以上でなんでも許せる方のみどうぞ。

車の中で会社の後輩を喘がせている

ヘロディア
恋愛
会社の後輩と”そういう”関係にある主人公。 彼らはどこでも交わっていく…

隣の席の女の子がエッチだったのでおっぱい揉んでみたら発情されました

ねんごろ
恋愛
隣の女の子がエッチすぎて、思わず授業中に胸を揉んでしまったら…… という、とんでもないお話を書きました。 ぜひ読んでください。

JKがいつもしていること

フルーツパフェ
大衆娯楽
平凡な女子高生達の日常を描く日常の叙事詩。 挿絵から御察しの通り、それ以外、言いようがありません。

処理中です...