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第二章 破壊の月と優しい白色の鳥
第3話 操り
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私は南の方面に着いた、しかしそこは死体の山が出来ていた
「···酷い、無実な人達なのに、どうして、どうして」
キュエエ?(大丈夫?)
「あ、う、うんごめんね白、もしかしたら生き残っている人も居るかも知れない、早く探そっか二人とも」
グゥ!(うん!)
ギャ!(分かった!)
そして私達は探し始めた、しかし見つかったのは黒焦げになった死体ばかりだった、死体を見るたびに私の心は刃が刺さったような痛みを感じた
「う、うう、そんな、そんな」
ギャオ?(大丈夫?)
グゥー?(少し休んだら?)
「いや、そんな事は出来ないよサフィアさん達も必死で戦っているんだから」
ギャ···(でも···)
「心配しないで、白、私は大丈夫だから」
そして私はまた探し始めた
そしてかなり時間がたち
「誰かいませんかー」
と声をかけたとき
「ここだー!助けてくれー!」
生存者の声がした、私は嬉しくなった
「はい!今、助けます!すこし我慢しててください」
私は白とアグマヤガラを呼んだ
「二人はそこの瓦礫を持ち上げてくれる?」
ギャオ(分かった)
グゥー(よーし)
二人は翼で瓦礫を持ち上げた
すると男性が居た
「大丈夫ですか?」
「い、いや、すまない足が··ううっ!動け」
「じっとしててください、今行きますから」
私はそういって男性の足元まで近寄り、そして気付いた
「あ、足に岩が、これくらいなら」
私は岩をどかした
「はい、どうぞ」
「う、うう、あ、ありがとう助かったよ」
「どういたしまして····大丈夫ですか?」
「何がだい?」
「いや、その···何か悲しそうにしてたから」
「ああ、さっきの雷で私の恋人が死んでしまったんだ」
「え」
「明日、結婚式をあげる予定だったんだがねぇ、本当に悲しそうよ」
「····ごめんなさい、もう少し早く来ていれば」
「いやいや、君が気にすることは無い、それに君くらいの歳ならそろそろ恋人を作る時期だろ、恋人はいるかい?」
「はい、います、とっても優しくて大好きです」
「そうかい、なら君とその彼氏には僕たちの代わりに幸せになってほしいね」
「そうですか」
「それじゃ、僕は避難するよ、君もある程度したら逃げなさい、命を大切にするんだぞ」
そう言うと男性は行ってしまった
「···逃げることはできない」
「ふぅー、ある程度は終わったな」
「だな」
ギャア(疲れた~)
「ガングリオン、疲れたんだったら神社に戻ってろよ、へとへとの状態で居られるのは困るし」
ギャア~(分かった~)
そう言うとガングリオンは翼を広げて神社に向かって飛んでいった
「さて··と、黒幕ボコしにいきますかねぇ」
「おう、そうしようか」
俺は緋色月桜を抜いた、そして柄を額にあて
「真」
と、言うと緋色月桜に妖気が集まり、緋色月桜は凄まじい量の赤色の妖気を纏った
「よし、準備完了」
「っく!はぁはぁ、なかなかやるな、天久佐」
俺は息を切らしながらそう言った
「ぐっ、海、お前は大丈夫なのか?」
サフィアは刀を地面に突き刺してそう言った
「まぁな、ってか、そろそろ本気だす」
「ふはは!お前やせ我慢しているだけだ、事実、お前の妖気がだんだんと少なくなっているではないか」
「···」
「お前はその内妖気が無くなって息絶えるだろう、その前に燃やしてやる」
「あー、そっか、あの時は見せなかったな、俺の本気」
「何?」
「サフィア」
「どうした」
「妖気を全身に纏え」
「?分かった」
俺は剣を一度闇にしまった
「全てを喰らう闇よ今、この場から太陽を食らいつくし、百鬼夜行を始めよ 日食百鬼夜行!」
「何だ、凄まじい闇が···」
「···おお、海の本気か、俺らの出番···無くなったな」
「は?」
「海が持っているあの剣何か分かるか?」
「いや、分からないな、あんな剣見たことがない」
「あれは天叢雲剣なんだよ」
「む?それは静夜が持っていたではないか、神話武器はこの世に一つしか無いんだぞ?一応、複製は出きるが、本来の半分しか引き出せない」
「アイツが持っているのは、闇に飲まれた天叢雲剣、闇叢雲剣、天照大神が一度、岩戸に引きこもった時に太陽が出なくなり闇が現れヤマタノオロチの中にあった剣が闇に触れそうなった」
「そんな神話聞いたことが無いぞ」
「当たり前だよ、これは並行世界で起きた事だからな」
「並行世界···成る程」
「まぁ、あの剣と闇の化身でもある海が合わされば鬼に金棒だ」
「っく!何だこの力!こうなったら」
「え?何?何が起きてるの?」
私は辺りを見てそう言った、その時だった
ザクッ!
「···え」
私の腹部から刃が飛び出してきた
私は後ろを振り向いた、すると
「あ、天久佐!?」
「ふふ、さぁ、操り人形になってもらおうか」
天久佐が居た
「ど、どうして此処に···ってか操り人形って」
「そのままの意味だお前は今、暗黒神の闇をもろに食らった、貴様の心は闇に堕ちるだろう」
「うぐっ!あぐっ!」
私の頭に激痛が走った
「ふはは!さぁ、禿鷲宗古よ!私に従え」
「うう!ああ!」
グゥ!(宗古ちゃん!)
「二人とも····逃げてお願い」
グゥ!(嫌だ!)
「お願いだから····あぐぅぅ!!!」
ギャエエ!(行くよアグマヤガラ!)
白はアグマヤガラの胴体を掴んだ
グゥ!(離してよ!)
「白···ありがとう···」
ギャエ!(絶対に助けるから!)
グゥ!グゥゥゥ!!!!!!(離してよ!宗古ちゃんが!離して!離して!)
そして二人は何処かに行ってしまった
「良かった···あぐっ!あがぁぁ!!!」
私は意識をまともに保てなくなった
「さぁ、闇の炎をくらえ」
天久佐は炎を放ってきた
「う!うぅぅ!!!」
そして私の意識は完全に途絶えた
しばらくして宗古の目が青色に染まり、持っていた小刀も禍々しい妖気を放っていた
「ふはは!素晴らしい、素晴らしい!」
「····ん?アイツ何処行った?」
俺は辺りを見てそう言った
「確かに何処に行ったのだ、あやつは」
その時
ビュン!
凄まじい数の矢が飛んできた
「何だ!」
俺とサフィアは矢を弾き飛ばした
そしてそこに居たのは鎧を纏った人間が何百人と居た
「な、何だ、こいつら」
「!こいつら、操られいるぞ」
「何!?まさか、此所の村人か!?」
「いや、多分···別の所の奴らだな、この村にこんな鎧は無いはず」
「どうする?」
「殺らなきゃ、殺られるぞ?」
「だが、無実な人達を殺すのは····」
俺がそう言うとサフィアは
「こいつらの剣を見てみろ」
「?」
「血がついている、もう殺人したから、無実じゃない」
「っ!だが···」
その時、鎧を纏った人間達は襲いかかってきた
「くそ!しょうがない!」
俺は剣を抜いた
「すまない!」
サフィアは刀を人間に刺してそう言った
「···酷い、無実な人達なのに、どうして、どうして」
キュエエ?(大丈夫?)
「あ、う、うんごめんね白、もしかしたら生き残っている人も居るかも知れない、早く探そっか二人とも」
グゥ!(うん!)
ギャ!(分かった!)
そして私達は探し始めた、しかし見つかったのは黒焦げになった死体ばかりだった、死体を見るたびに私の心は刃が刺さったような痛みを感じた
「う、うう、そんな、そんな」
ギャオ?(大丈夫?)
グゥー?(少し休んだら?)
「いや、そんな事は出来ないよサフィアさん達も必死で戦っているんだから」
ギャ···(でも···)
「心配しないで、白、私は大丈夫だから」
そして私はまた探し始めた
そしてかなり時間がたち
「誰かいませんかー」
と声をかけたとき
「ここだー!助けてくれー!」
生存者の声がした、私は嬉しくなった
「はい!今、助けます!すこし我慢しててください」
私は白とアグマヤガラを呼んだ
「二人はそこの瓦礫を持ち上げてくれる?」
ギャオ(分かった)
グゥー(よーし)
二人は翼で瓦礫を持ち上げた
すると男性が居た
「大丈夫ですか?」
「い、いや、すまない足が··ううっ!動け」
「じっとしててください、今行きますから」
私はそういって男性の足元まで近寄り、そして気付いた
「あ、足に岩が、これくらいなら」
私は岩をどかした
「はい、どうぞ」
「う、うう、あ、ありがとう助かったよ」
「どういたしまして····大丈夫ですか?」
「何がだい?」
「いや、その···何か悲しそうにしてたから」
「ああ、さっきの雷で私の恋人が死んでしまったんだ」
「え」
「明日、結婚式をあげる予定だったんだがねぇ、本当に悲しそうよ」
「····ごめんなさい、もう少し早く来ていれば」
「いやいや、君が気にすることは無い、それに君くらいの歳ならそろそろ恋人を作る時期だろ、恋人はいるかい?」
「はい、います、とっても優しくて大好きです」
「そうかい、なら君とその彼氏には僕たちの代わりに幸せになってほしいね」
「そうですか」
「それじゃ、僕は避難するよ、君もある程度したら逃げなさい、命を大切にするんだぞ」
そう言うと男性は行ってしまった
「···逃げることはできない」
「ふぅー、ある程度は終わったな」
「だな」
ギャア(疲れた~)
「ガングリオン、疲れたんだったら神社に戻ってろよ、へとへとの状態で居られるのは困るし」
ギャア~(分かった~)
そう言うとガングリオンは翼を広げて神社に向かって飛んでいった
「さて··と、黒幕ボコしにいきますかねぇ」
「おう、そうしようか」
俺は緋色月桜を抜いた、そして柄を額にあて
「真」
と、言うと緋色月桜に妖気が集まり、緋色月桜は凄まじい量の赤色の妖気を纏った
「よし、準備完了」
「っく!はぁはぁ、なかなかやるな、天久佐」
俺は息を切らしながらそう言った
「ぐっ、海、お前は大丈夫なのか?」
サフィアは刀を地面に突き刺してそう言った
「まぁな、ってか、そろそろ本気だす」
「ふはは!お前やせ我慢しているだけだ、事実、お前の妖気がだんだんと少なくなっているではないか」
「···」
「お前はその内妖気が無くなって息絶えるだろう、その前に燃やしてやる」
「あー、そっか、あの時は見せなかったな、俺の本気」
「何?」
「サフィア」
「どうした」
「妖気を全身に纏え」
「?分かった」
俺は剣を一度闇にしまった
「全てを喰らう闇よ今、この場から太陽を食らいつくし、百鬼夜行を始めよ 日食百鬼夜行!」
「何だ、凄まじい闇が···」
「···おお、海の本気か、俺らの出番···無くなったな」
「は?」
「海が持っているあの剣何か分かるか?」
「いや、分からないな、あんな剣見たことがない」
「あれは天叢雲剣なんだよ」
「む?それは静夜が持っていたではないか、神話武器はこの世に一つしか無いんだぞ?一応、複製は出きるが、本来の半分しか引き出せない」
「アイツが持っているのは、闇に飲まれた天叢雲剣、闇叢雲剣、天照大神が一度、岩戸に引きこもった時に太陽が出なくなり闇が現れヤマタノオロチの中にあった剣が闇に触れそうなった」
「そんな神話聞いたことが無いぞ」
「当たり前だよ、これは並行世界で起きた事だからな」
「並行世界···成る程」
「まぁ、あの剣と闇の化身でもある海が合わされば鬼に金棒だ」
「っく!何だこの力!こうなったら」
「え?何?何が起きてるの?」
私は辺りを見てそう言った、その時だった
ザクッ!
「···え」
私の腹部から刃が飛び出してきた
私は後ろを振り向いた、すると
「あ、天久佐!?」
「ふふ、さぁ、操り人形になってもらおうか」
天久佐が居た
「ど、どうして此処に···ってか操り人形って」
「そのままの意味だお前は今、暗黒神の闇をもろに食らった、貴様の心は闇に堕ちるだろう」
「うぐっ!あぐっ!」
私の頭に激痛が走った
「ふはは!さぁ、禿鷲宗古よ!私に従え」
「うう!ああ!」
グゥ!(宗古ちゃん!)
「二人とも····逃げてお願い」
グゥ!(嫌だ!)
「お願いだから····あぐぅぅ!!!」
ギャエエ!(行くよアグマヤガラ!)
白はアグマヤガラの胴体を掴んだ
グゥ!(離してよ!)
「白···ありがとう···」
ギャエ!(絶対に助けるから!)
グゥ!グゥゥゥ!!!!!!(離してよ!宗古ちゃんが!離して!離して!)
そして二人は何処かに行ってしまった
「良かった···あぐっ!あがぁぁ!!!」
私は意識をまともに保てなくなった
「さぁ、闇の炎をくらえ」
天久佐は炎を放ってきた
「う!うぅぅ!!!」
そして私の意識は完全に途絶えた
しばらくして宗古の目が青色に染まり、持っていた小刀も禍々しい妖気を放っていた
「ふはは!素晴らしい、素晴らしい!」
「····ん?アイツ何処行った?」
俺は辺りを見てそう言った
「確かに何処に行ったのだ、あやつは」
その時
ビュン!
凄まじい数の矢が飛んできた
「何だ!」
俺とサフィアは矢を弾き飛ばした
そしてそこに居たのは鎧を纏った人間が何百人と居た
「な、何だ、こいつら」
「!こいつら、操られいるぞ」
「何!?まさか、此所の村人か!?」
「いや、多分···別の所の奴らだな、この村にこんな鎧は無いはず」
「どうする?」
「殺らなきゃ、殺られるぞ?」
「だが、無実な人達を殺すのは····」
俺がそう言うとサフィアは
「こいつらの剣を見てみろ」
「?」
「血がついている、もう殺人したから、無実じゃない」
「っ!だが···」
その時、鎧を纏った人間達は襲いかかってきた
「くそ!しょうがない!」
俺は剣を抜いた
「すまない!」
サフィアは刀を人間に刺してそう言った
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