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初めてのお泊まり
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お台場でしばらく夜景を見た後、またドライブして貴の家の近所のゲーセンで遊んで。
深夜だからかそこまで人は居なくて。
2人で思いっきりはしゃいだ。
プリクラも撮ったんだけど、初めてのちゅープリに「大人になりました(はーと)」とか落書きされて、何だか少しくすぐったい。
深夜の解放感と、夏が過ぎていく感覚。
あたしと貴は一通り遊び終わると、貴の家へと向かった。
「あ、そー言えばあたし、何の支度もして来て無いや」
まさかお泊まりになるなんて思ってもみなかったから…
「どのみちコンビニ寄るから、何か買って行けよ。今日はメイクもしてるみたいだし?」
そー言って貴が頬に軽く口付ける。
「ん…ってもー、運転中っ!」
「ふふ、帰ってからゆっくりな?」
なんて貴が笑う。
帰ってからゆっくり…
あたしは思わず赤くなる。
また…しちゃうのかな…?
別に貴となら嫌じゃない。
むしろ大好きだからいーんだけど…
『身体目的』
そんな単語が頭をよぎる。
それは違うもん。
貴はしちゃってからの方が優しくなったもん。
何か心の距離が近付いたってゆーか…
何てゆーか…
「またなーに考えてんだよw」
不意に信号で車が止まれば、貴に頭をくしゃっと撫でられる。
あたしはこの撫で方が好きだった。
「琴美は心配性だからなw」
「べ、別にっ! ちょっとぼーっとしてただけだもん」
あたしは膨れて貴を見る。
「まーそー膨れんなってw」
「ん…」
貴の優しいキス。
単純なあたしは、それだけで機嫌が直ってしまう。
「もーしばらくしたらコンビニ着くから」
青信号で貴が車を走らせる。
「うんっ、なんかたくさん遊んだらお腹空いちゃったw」
「ま、この時間だもんなー」
時計は深夜1時になろーとしてた。
「一応寮で少しは食べて来たけど…今食べたら太るかなぁ…」
「大丈夫だよ。太っても琴美は琴美だし? むしろそしたら腹の肉摘んでやるw」
「もーっ!!」
なんてじゃれてるうちに、車はコンビニに着いた。
「琴美、好きなの買っていーからな?」
買い物カゴを持つ貴がそー声をかけてくれる。
「ん、ありがと」
あたしはまずは生活用品的なとこを探す。
大体こーゆーとこには、1泊用のお泊まりセットがあるのを知ってたから。
まさか…あたしが使う日が来るとは思って無かったけどw
王道メーカーのやつを選べば、惣菜コーナーに居る貴のとこへ行く。
「ねね、見つけたっw」
「案外何とかなるって、な?」
貴が笑いながら、あたしの頭をくしゃっと撫でる。
買い物カゴを見ると、大盛り焼きそばと2リットルのコーラが入っていた。
案外ガッツリ食べる気かw
あたしも何か食べよーかな…
なんて、貴の隣で戸棚を色々と物色する。
なんだかんだとカロリーを気にしつつも、あたしは小さめのサラダパスタを選ぶ。
「琴美、それで足りるの?」
貴がびっくりしてる。
「足らすのっ!w」
だってー…そーゆーことになったらお腹出てんの見られたくないもんっ!
「ま、いーんならいーけど…」
なんていいながらも貴はプリンまでカゴに入れる。
しかも、あたしが好きなやつ。
「この時間に…プリン…」
思わずあたしは呟く。
「琴美も気にせず食べればいーじゃんw」
「んー…でもぉ…」
あたしはチラッと貴を見る。
貴はそれで何かを察したよーだった。
「大丈夫だって。ちゃんと食べとかねぇと体力持たねぇよ?w」
なんて貴が笑いながら話す。
「もーっ、こんなとこでっ!」
あたしは真っ赤になる。
「なーに想像してんだよ、琴美のえっちw」
「えっちなのは貴でしょ!?」
なんて言いながら、会計を済ませる。
ほぼいつも貴が出してくれるので、あたしのお小遣いは最近余り減って無い。
なんか、プレゼントでも買おうかな…
「ねぇ、貴って誕生日いつ?」
「え? 1月だけど、祝ってくれんの?」
あたしの言葉に貴がきょとんとしてる。
「別にー?」
なんてすっとぼけてみたけど、
「ふふ、楽しみにしてるな?」
なんて笑われてしまう。
そして、車は家に向かって走り出した。
深夜だからかそこまで人は居なくて。
2人で思いっきりはしゃいだ。
プリクラも撮ったんだけど、初めてのちゅープリに「大人になりました(はーと)」とか落書きされて、何だか少しくすぐったい。
深夜の解放感と、夏が過ぎていく感覚。
あたしと貴は一通り遊び終わると、貴の家へと向かった。
「あ、そー言えばあたし、何の支度もして来て無いや」
まさかお泊まりになるなんて思ってもみなかったから…
「どのみちコンビニ寄るから、何か買って行けよ。今日はメイクもしてるみたいだし?」
そー言って貴が頬に軽く口付ける。
「ん…ってもー、運転中っ!」
「ふふ、帰ってからゆっくりな?」
なんて貴が笑う。
帰ってからゆっくり…
あたしは思わず赤くなる。
また…しちゃうのかな…?
別に貴となら嫌じゃない。
むしろ大好きだからいーんだけど…
『身体目的』
そんな単語が頭をよぎる。
それは違うもん。
貴はしちゃってからの方が優しくなったもん。
何か心の距離が近付いたってゆーか…
何てゆーか…
「またなーに考えてんだよw」
不意に信号で車が止まれば、貴に頭をくしゃっと撫でられる。
あたしはこの撫で方が好きだった。
「琴美は心配性だからなw」
「べ、別にっ! ちょっとぼーっとしてただけだもん」
あたしは膨れて貴を見る。
「まーそー膨れんなってw」
「ん…」
貴の優しいキス。
単純なあたしは、それだけで機嫌が直ってしまう。
「もーしばらくしたらコンビニ着くから」
青信号で貴が車を走らせる。
「うんっ、なんかたくさん遊んだらお腹空いちゃったw」
「ま、この時間だもんなー」
時計は深夜1時になろーとしてた。
「一応寮で少しは食べて来たけど…今食べたら太るかなぁ…」
「大丈夫だよ。太っても琴美は琴美だし? むしろそしたら腹の肉摘んでやるw」
「もーっ!!」
なんてじゃれてるうちに、車はコンビニに着いた。
「琴美、好きなの買っていーからな?」
買い物カゴを持つ貴がそー声をかけてくれる。
「ん、ありがと」
あたしはまずは生活用品的なとこを探す。
大体こーゆーとこには、1泊用のお泊まりセットがあるのを知ってたから。
まさか…あたしが使う日が来るとは思って無かったけどw
王道メーカーのやつを選べば、惣菜コーナーに居る貴のとこへ行く。
「ねね、見つけたっw」
「案外何とかなるって、な?」
貴が笑いながら、あたしの頭をくしゃっと撫でる。
買い物カゴを見ると、大盛り焼きそばと2リットルのコーラが入っていた。
案外ガッツリ食べる気かw
あたしも何か食べよーかな…
なんて、貴の隣で戸棚を色々と物色する。
なんだかんだとカロリーを気にしつつも、あたしは小さめのサラダパスタを選ぶ。
「琴美、それで足りるの?」
貴がびっくりしてる。
「足らすのっ!w」
だってー…そーゆーことになったらお腹出てんの見られたくないもんっ!
「ま、いーんならいーけど…」
なんていいながらも貴はプリンまでカゴに入れる。
しかも、あたしが好きなやつ。
「この時間に…プリン…」
思わずあたしは呟く。
「琴美も気にせず食べればいーじゃんw」
「んー…でもぉ…」
あたしはチラッと貴を見る。
貴はそれで何かを察したよーだった。
「大丈夫だって。ちゃんと食べとかねぇと体力持たねぇよ?w」
なんて貴が笑いながら話す。
「もーっ、こんなとこでっ!」
あたしは真っ赤になる。
「なーに想像してんだよ、琴美のえっちw」
「えっちなのは貴でしょ!?」
なんて言いながら、会計を済ませる。
ほぼいつも貴が出してくれるので、あたしのお小遣いは最近余り減って無い。
なんか、プレゼントでも買おうかな…
「ねぇ、貴って誕生日いつ?」
「え? 1月だけど、祝ってくれんの?」
あたしの言葉に貴がきょとんとしてる。
「別にー?」
なんてすっとぼけてみたけど、
「ふふ、楽しみにしてるな?」
なんて笑われてしまう。
そして、車は家に向かって走り出した。
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