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第3章 俺のスローライフ編
第85話 俺の望遠鏡3
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俺は時々望遠鏡で夜空を見ながら、のんびりと過ごす日々だ。のんびりとは言っても、昼間は裏山の奥の丘陵地帯を牧草地にしてヤギや牛を飼う準備に忙しい。
前に木の魔物が群生していた場所だが、カリンが焼き払って以来、草が生えて牧草地として打って付けの場所となった。
「ここにヤギ用の柵を作ればいいんだな」
「すまないねユヅキさん、よろしく頼むよ。カリンさんは、ここらに牛小屋を作るから地面を平らにしてくれないか」
「そんなの簡単よ。私に任せなさい」
魔の森との間に木の壁は既にできている。これだけの広い土地だ、家畜を飼う小屋などを建てれば放牧はすぐにでもできそうだ。
「ここでヤギや牛が飼えれば、乳が飲めるぞ。他にもいろんな食品が作れるようになる」
「だが誰がここで家畜を飼うんだ? 今までこの村では放牧などした事がないはずだが」
「俺の息子夫婦が、余所の町で放牧の仕方を教わりに行っている。まもなく家畜を連れて帰ってくるんだ」
聞くと、もう半年以上も前にここを放牧地にする計画があり、興味を持った息子さん達が修業に出ているそうだ。
「俺もここに家を建てて息子達と一緒に住むんだよ。早く帰って来てほしいものだな」
この男もそれなりの年齢だが、新しい事を息子たちと始められるのを楽しみにしていると言っている。この裏山の裏手辺りは少々危険な場所ではある。だが俺や自警団のみんなも手助けすれば、困難があってもこの人ならやり遂げられるだろう。
俺の子供ふたりもこんな風に、新しい事を探してこの村で暮らしていくのだろうか。いやいや、まだまだ先の話だな。生後半年が過ぎ、先月ようやく首も据わり、ダッコするのも楽になったばかりだ。
まだ自分から起き上がることはできないが、手で支えてやるとお座りくらいならできる。双子で生まれた時は、他の普通の赤ちゃんよりも小さかったそうだが、順調に成長しているようだ。
昼間に起きて夜眠るリズムもできて、夜に交代でお乳をあげることもしないで済むようになった。
アイシャも最近では、魔獣の討伐に出るようになってきた。体が鈍っていると嘆いていたな。
だんだん寒くなる日も多くなってきたが、おおむね平和な日が続いている。
俺は今夜も星を見る。前にカリンと一緒に星を見たが、何が楽しいのかと文句ばかり言っていたな。
「なんでこの大きな遠見の魔道具で見ても、星は大きく見えないのよ。おかしいでしょう」
「そんなこと言われてもな~」
星は遠くにある太陽だとカリンに説明しても、そんなの分からないと文句を言われたな。
「どこを見ても光の点があるだけじゃない。こんなの見て、何が楽しいのか分かんないわね」
まあな、興味のない者が見ても分からんだろうな。遠くにある色とりどりの星雲や二重星を見ると面白いんだがな。趣味で星を見る人はあまりいないし、人から見るとそんなものだろう。
アイシャは星そのものより星座や、それにまつわる物語が好きなようだ。この前一緒に星を見た時は、子供達に与えた星座の物語の話をしてくれた。俺の知らないこの世界に伝わる伝説などを楽しく話していたな。
チセは星の事に興味を持ってくれたが、この大地が丸いことや惑星が太陽の周りを回っている事など知らないから、星の詳しい説明をするのが難しい。
俺も未だに、星が西から昇って東に沈んでいくのに慣れることができないでいるからな。
ある夜、俺は家の前にシートを敷いて寝転んで夜空を見上げていると、チセがやって来た。
「しっ・しょう・おっ。どうしたんですか、こんなところに寝転んで」
「いやな、この村の星空はきれいだなと思ってな」
この村には、街灯がない。前の世界のネオンやマンション、工場からの光も無くて光害というものが全くない。本当に素晴らしい星空だ。
肉眼でも暗い星までよく見えて、夜空に広がる十字の形の天の川がすごく綺麗だ。星明かりが感じられるこんな風景、前の世界では見た事がない。
「師匠、今日は大きな遠見の魔道具で星を見ないんですか」
「そうだな。たまにはこうやって満天の星を眺めるのもいいものだぞ」
チセも俺のすぐ横に寝転がって星空を眺める。
「チセ。星空のあそこにある細い一筋の線が見えるか」
夜空を指差し、チセに尋ねる。
「暗いですが、所々に見えている光の線ですよね」
星が多いこの夜空の中、見え隠れする細い光の線が西の地平線から東の地平線まで続いている。
「あれは俺達の周りを回っている、小さな岩の集まりなんだ」
望遠鏡で見るとその線はこの惑星のリングだった。リングを持つ惑星は多い。土星のような立派なリングじゃなくても、木星にもあるし天王星も海王星も持っている、ありふれた物だ。
「えっ、岩ですか? 落ちてこないんですか」
「大丈夫だよ。俺達の周りを回っているだけだからな」
望遠鏡で星を見ていると、このリングのように面白い発見がある。しかし基本的には前の世界と同じ物理法則で成り立っているのが分かる。この惑星は太陽の周りを回っていて、他の惑星もある。まだ外側の軌道を回る遠い惑星は発見できていないが、そのうち見つけられるかも知れない。
その日の夜も、俺は家の前に望遠鏡を持ち出し星を眺めていた。外は少し寒いが、これくらいの気候の方が空気が澄んで星がよく見える。
東のほうから小さな星が夜空をゆっくりとこちらに移動してきている。ゆっくりではあるが肉眼で見てこの速さなら、この惑星のすぐ近くを通過している物体だな。
彗星の欠片かリングの一部がこの惑星に近づいたのか? 暗い星であるが、あの明るさならそれなりの大きさだ。この惑星に落ちれば被害が出るかもしれない。
望遠鏡で捉えられるか? 動いている星を見るのは難しいかもしれないが、赤道儀のストッパーを外して自由に動くようにしてその星に鏡筒を向ける。倍率を高くしているので望遠鏡の視野に入れるのは難しいが、あの速度なら何とかなるか。
「よし、捉えたぞ」
なんとか視野に捉えたその物体を見て俺は驚愕した。
「アイ・・」
---------------------
【あとがき】
お読みいただき、ありがとうございます。
今回で第3章は終了となります。
次回からは 第4章 開始です。お楽しみに。
お気に入りや応援、感想など頂けるとありがたいです。
今後ともよろしくお願いいたします。
前に木の魔物が群生していた場所だが、カリンが焼き払って以来、草が生えて牧草地として打って付けの場所となった。
「ここにヤギ用の柵を作ればいいんだな」
「すまないねユヅキさん、よろしく頼むよ。カリンさんは、ここらに牛小屋を作るから地面を平らにしてくれないか」
「そんなの簡単よ。私に任せなさい」
魔の森との間に木の壁は既にできている。これだけの広い土地だ、家畜を飼う小屋などを建てれば放牧はすぐにでもできそうだ。
「ここでヤギや牛が飼えれば、乳が飲めるぞ。他にもいろんな食品が作れるようになる」
「だが誰がここで家畜を飼うんだ? 今までこの村では放牧などした事がないはずだが」
「俺の息子夫婦が、余所の町で放牧の仕方を教わりに行っている。まもなく家畜を連れて帰ってくるんだ」
聞くと、もう半年以上も前にここを放牧地にする計画があり、興味を持った息子さん達が修業に出ているそうだ。
「俺もここに家を建てて息子達と一緒に住むんだよ。早く帰って来てほしいものだな」
この男もそれなりの年齢だが、新しい事を息子たちと始められるのを楽しみにしていると言っている。この裏山の裏手辺りは少々危険な場所ではある。だが俺や自警団のみんなも手助けすれば、困難があってもこの人ならやり遂げられるだろう。
俺の子供ふたりもこんな風に、新しい事を探してこの村で暮らしていくのだろうか。いやいや、まだまだ先の話だな。生後半年が過ぎ、先月ようやく首も据わり、ダッコするのも楽になったばかりだ。
まだ自分から起き上がることはできないが、手で支えてやるとお座りくらいならできる。双子で生まれた時は、他の普通の赤ちゃんよりも小さかったそうだが、順調に成長しているようだ。
昼間に起きて夜眠るリズムもできて、夜に交代でお乳をあげることもしないで済むようになった。
アイシャも最近では、魔獣の討伐に出るようになってきた。体が鈍っていると嘆いていたな。
だんだん寒くなる日も多くなってきたが、おおむね平和な日が続いている。
俺は今夜も星を見る。前にカリンと一緒に星を見たが、何が楽しいのかと文句ばかり言っていたな。
「なんでこの大きな遠見の魔道具で見ても、星は大きく見えないのよ。おかしいでしょう」
「そんなこと言われてもな~」
星は遠くにある太陽だとカリンに説明しても、そんなの分からないと文句を言われたな。
「どこを見ても光の点があるだけじゃない。こんなの見て、何が楽しいのか分かんないわね」
まあな、興味のない者が見ても分からんだろうな。遠くにある色とりどりの星雲や二重星を見ると面白いんだがな。趣味で星を見る人はあまりいないし、人から見るとそんなものだろう。
アイシャは星そのものより星座や、それにまつわる物語が好きなようだ。この前一緒に星を見た時は、子供達に与えた星座の物語の話をしてくれた。俺の知らないこの世界に伝わる伝説などを楽しく話していたな。
チセは星の事に興味を持ってくれたが、この大地が丸いことや惑星が太陽の周りを回っている事など知らないから、星の詳しい説明をするのが難しい。
俺も未だに、星が西から昇って東に沈んでいくのに慣れることができないでいるからな。
ある夜、俺は家の前にシートを敷いて寝転んで夜空を見上げていると、チセがやって来た。
「しっ・しょう・おっ。どうしたんですか、こんなところに寝転んで」
「いやな、この村の星空はきれいだなと思ってな」
この村には、街灯がない。前の世界のネオンやマンション、工場からの光も無くて光害というものが全くない。本当に素晴らしい星空だ。
肉眼でも暗い星までよく見えて、夜空に広がる十字の形の天の川がすごく綺麗だ。星明かりが感じられるこんな風景、前の世界では見た事がない。
「師匠、今日は大きな遠見の魔道具で星を見ないんですか」
「そうだな。たまにはこうやって満天の星を眺めるのもいいものだぞ」
チセも俺のすぐ横に寝転がって星空を眺める。
「チセ。星空のあそこにある細い一筋の線が見えるか」
夜空を指差し、チセに尋ねる。
「暗いですが、所々に見えている光の線ですよね」
星が多いこの夜空の中、見え隠れする細い光の線が西の地平線から東の地平線まで続いている。
「あれは俺達の周りを回っている、小さな岩の集まりなんだ」
望遠鏡で見るとその線はこの惑星のリングだった。リングを持つ惑星は多い。土星のような立派なリングじゃなくても、木星にもあるし天王星も海王星も持っている、ありふれた物だ。
「えっ、岩ですか? 落ちてこないんですか」
「大丈夫だよ。俺達の周りを回っているだけだからな」
望遠鏡で星を見ていると、このリングのように面白い発見がある。しかし基本的には前の世界と同じ物理法則で成り立っているのが分かる。この惑星は太陽の周りを回っていて、他の惑星もある。まだ外側の軌道を回る遠い惑星は発見できていないが、そのうち見つけられるかも知れない。
その日の夜も、俺は家の前に望遠鏡を持ち出し星を眺めていた。外は少し寒いが、これくらいの気候の方が空気が澄んで星がよく見える。
東のほうから小さな星が夜空をゆっくりとこちらに移動してきている。ゆっくりではあるが肉眼で見てこの速さなら、この惑星のすぐ近くを通過している物体だな。
彗星の欠片かリングの一部がこの惑星に近づいたのか? 暗い星であるが、あの明るさならそれなりの大きさだ。この惑星に落ちれば被害が出るかもしれない。
望遠鏡で捉えられるか? 動いている星を見るのは難しいかもしれないが、赤道儀のストッパーを外して自由に動くようにしてその星に鏡筒を向ける。倍率を高くしているので望遠鏡の視野に入れるのは難しいが、あの速度なら何とかなるか。
「よし、捉えたぞ」
なんとか視野に捉えたその物体を見て俺は驚愕した。
「アイ・・」
---------------------
【あとがき】
お読みいただき、ありがとうございます。
今回で第3章は終了となります。
次回からは 第4章 開始です。お楽しみに。
お気に入りや応援、感想など頂けるとありがたいです。
今後ともよろしくお願いいたします。
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