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第3章 俺のスローライフ編
第74話 カリンの弟子6
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セルンが魔術師学園に行くことは決まったが、村を出るまでは3週間以上ある。
何か贈り物をしようと、体術の練習をしているセルンを見ながら、カリンやチセと話す。
「魔術師学園に行くなら、やっぱり魔法の杖でしょう」
「でも今使っている、カリンのお下がりの杖があるじゃないか。あれを新しくするのか?」
「あれはセルンのお気に入りだから、そのまま使ってもらうわ。それじゃなくて大きな方の杖よ」
「そうですね、あれならセルンも高速移動で遊べますね。師匠、前に泉から持って帰って来た鉄刀木で作れませんか?」
毒の泉の魔獣を討伐した時に持ち帰った木は、やはり魔鉄刀木だった。最高級品の杖になる材料だ。
「持って帰って来た分だと、大きな杖1本分にしかならないな」
「それなら、取りに行きましょうよ。セルンが村を出るまでまだ間に合うんじゃない」
そうだな。1泊2日になるが行けなくもないな。そう話し合っていると練習を終えたセルンとタティナが戻って来た。
「何の話をしていたんだ」
「セルン用の杖を作るために、鉄刀木を取りに行こうかと思ってな」
「私の杖ですか!」
「そうよ。私が持っている大きい方の杖と同じ物よ」
「鉄刀木か……ユヅキ、あたいも一緒に連れて行ってくれないか。新しい剣をそれで作ってみたい」
タティナは魔法を剣から放つ魔法剣士だ。今も魔力を流せる剣だが、魔鉄刀木を使えばもっと性能のいい剣が作れるだろうな。
「お師匠さま。私も一緒について行きたいです」
「セルンはダメだな、遠いし危険だ。魔の森の奥、第3の泉まで行かないとダメだからな」
セルンはしょんぼりとしているが、危険な所に連れてはいけない。
「ユヅキ。セルンの事はあたいに任せてくれないか。剣や杖になる物を自分自身で取りに行くことは大事なことだ。あたいの故郷ではそれが成人の儀式になっている」
「だが、そんな事で怪我をしたり命を落としては、何にもならんだろう」
「このような儀式で、力を示すのは蛮行であると分かっている。しかし自分の命を守る物を人から贈られるのと、自らが出向き手に入れるというのは違うと思う」
確かにそうだな。自分の相棒となる武器だ。材料を取りに行けば愛着も湧くだろう。
俺達が全力で守ればセルンを守ることもできるか……。それに村を離れるセルンに魔の森の奥地を見せておくのもいい機会かもしれないな。他の地ではそうそう行ける場所じゃないからな。
「分かった。セルンのご両親の許可が得られるなら連れて行こう」
両親の所に行くとセルンは熱心に説得して、どうしても自分で行きたいと訴えた。両親も俺達と一緒なら大丈夫だろうと、森の奥地へ行く許可が得られた。
「ユヅキ、無理を言ってすまなかったな。これもあたいの修業になる。必ずセルンは守り抜いて見せるよ」
「ああ、頼んだぞ。明後日から1泊2日の行程になる。しっかり準備しておいてくれ」
今回もお腹の大きなアイシャは連れて行くことができない。チセとキイエは連れて行くがしっかりと準備して、無事に帰ってこないといけない。
出発の日の朝、俺達はアイシャとセルンの両親に見送られて第3の泉を目指す。
「セルン。カリンの側を離れるんじゃないぞ」
「はい、ユヅキおじ様」
「セルンも魔獣が来たらちゃんと攻撃しなさい。連携を取ることは教えたでしょ」
「はい、まずは遠くの魔獣から倒して、前衛に誘導します。逃げても深追いはしません」
「それとローブもしっかりと着ておきなさい。不意の敵にも対応できるわ」
「はい」
セルンにはアイシャのローブを着てもらい、フードも頭から被ってもらう。前方に俺とチセ、真ん中にカリンとセルン、そして最後尾をタティナに任せる。上空にはキイエもいる、万全の態勢だ。
「この泉で少し休憩しよう」
第1の泉で軽い食事をするために休憩する。
「セルンはここまで来たことがあるよな」
「はい、前にスティリアさんの薬草採取のお手伝いに一緒に来ました」
「セルン。これから先は大型の魔獣も多くなるから注意しなさい」
「はい、お師匠様」
ここまでも熊などの魔獣を倒してきたが、この先は牛や大蛇などの大型が多くなってくる。巨大な魔獣もいるからな、注意しないと。俺達は休憩を終えて森の奥へと進んでいく。
「みんな、静かに。キリン牛の大群だ。このままやり過ごすぞ」
「キリン牛って、やっぱり大きいですね」
セルンは村で俺達が狩って来たキリン牛を見ているが、生きて歩いているのは初めて見るのだろう。樹木に隠れながらも、興味深く見つめている。
「あたいも、あんな大群は初めて見るな」
15頭ほどのキリン牛が、地響きを上げながら去っていった。やり過ごした後は、そのまま森の奥地へと進んで行く。
「やっと第2の泉まで来れたな。今夜はこの洞窟で野営をするぞ」
「お師匠様。この奥の泉に毒の魔物が住み付いていたんですね」
「ええ、そうよ。こ~んな大きなガマガエルの魔物が沢山いたわ。倒すのが大変だったわね」
「師匠。もしかするとまた魔獣が住み付いているかもしれませんよ。洞窟の中を調べた方がいいんじゃないですか」
そうだな。魔獣がいるなら先に倒しておいた方がいいな。
「それなら、あたいとカリンで調べてこよう。カリン、光魔法で周りを照らしてくれるか」
「師匠。それならあたしたちは魔獣が入って来れないように、洞窟の入り口を囲む柵を作りませんか」
「それはいいな。また毒の魔獣に入られると川が汚染されちまうからな」
まだ陽もある。周りの木を切り倒して木の杭を作っていく。村の周りに立てているような長い杭だ。
カリン達が洞窟の奥から帰って来た。洞窟はそれほど深くなく、奥には魔獣はいなかったようだ。
みんなで協力して、洞窟の入り口周辺に木の杭を立てていく。もうあんなガマガエルと戦いたくはないからな、これで一安心だ。
かまどを作り食事の用意をするが、周りに木の杭があると安心だな。だが巨大な魔獣が群れでくればこの杭では防ぎきれない、警戒を怠る訳にはいかない。ここは魔の森の奥地なんだからな。
「この先に小さな滝があり、それを登って行くと第3の泉がある。それほど遠くではないが明日、陽が昇ったらここを出発しよう。そうすれば余裕を持って村まで帰れる」
「その第3の泉ってどんなところですか?」
「ここよりも大きな泉でね、清々しい場所だったわ。すごく綺麗な所よ」
「私も早く行ってみたいです。明日が楽しみですね。お師匠様」
その日の夜は、ひとりずつ順番に警戒し翌朝まで交代で眠る。
さあ、陽が昇った。第3の泉に向かって出発しよう。
何か贈り物をしようと、体術の練習をしているセルンを見ながら、カリンやチセと話す。
「魔術師学園に行くなら、やっぱり魔法の杖でしょう」
「でも今使っている、カリンのお下がりの杖があるじゃないか。あれを新しくするのか?」
「あれはセルンのお気に入りだから、そのまま使ってもらうわ。それじゃなくて大きな方の杖よ」
「そうですね、あれならセルンも高速移動で遊べますね。師匠、前に泉から持って帰って来た鉄刀木で作れませんか?」
毒の泉の魔獣を討伐した時に持ち帰った木は、やはり魔鉄刀木だった。最高級品の杖になる材料だ。
「持って帰って来た分だと、大きな杖1本分にしかならないな」
「それなら、取りに行きましょうよ。セルンが村を出るまでまだ間に合うんじゃない」
そうだな。1泊2日になるが行けなくもないな。そう話し合っていると練習を終えたセルンとタティナが戻って来た。
「何の話をしていたんだ」
「セルン用の杖を作るために、鉄刀木を取りに行こうかと思ってな」
「私の杖ですか!」
「そうよ。私が持っている大きい方の杖と同じ物よ」
「鉄刀木か……ユヅキ、あたいも一緒に連れて行ってくれないか。新しい剣をそれで作ってみたい」
タティナは魔法を剣から放つ魔法剣士だ。今も魔力を流せる剣だが、魔鉄刀木を使えばもっと性能のいい剣が作れるだろうな。
「お師匠さま。私も一緒について行きたいです」
「セルンはダメだな、遠いし危険だ。魔の森の奥、第3の泉まで行かないとダメだからな」
セルンはしょんぼりとしているが、危険な所に連れてはいけない。
「ユヅキ。セルンの事はあたいに任せてくれないか。剣や杖になる物を自分自身で取りに行くことは大事なことだ。あたいの故郷ではそれが成人の儀式になっている」
「だが、そんな事で怪我をしたり命を落としては、何にもならんだろう」
「このような儀式で、力を示すのは蛮行であると分かっている。しかし自分の命を守る物を人から贈られるのと、自らが出向き手に入れるというのは違うと思う」
確かにそうだな。自分の相棒となる武器だ。材料を取りに行けば愛着も湧くだろう。
俺達が全力で守ればセルンを守ることもできるか……。それに村を離れるセルンに魔の森の奥地を見せておくのもいい機会かもしれないな。他の地ではそうそう行ける場所じゃないからな。
「分かった。セルンのご両親の許可が得られるなら連れて行こう」
両親の所に行くとセルンは熱心に説得して、どうしても自分で行きたいと訴えた。両親も俺達と一緒なら大丈夫だろうと、森の奥地へ行く許可が得られた。
「ユヅキ、無理を言ってすまなかったな。これもあたいの修業になる。必ずセルンは守り抜いて見せるよ」
「ああ、頼んだぞ。明後日から1泊2日の行程になる。しっかり準備しておいてくれ」
今回もお腹の大きなアイシャは連れて行くことができない。チセとキイエは連れて行くがしっかりと準備して、無事に帰ってこないといけない。
出発の日の朝、俺達はアイシャとセルンの両親に見送られて第3の泉を目指す。
「セルン。カリンの側を離れるんじゃないぞ」
「はい、ユヅキおじ様」
「セルンも魔獣が来たらちゃんと攻撃しなさい。連携を取ることは教えたでしょ」
「はい、まずは遠くの魔獣から倒して、前衛に誘導します。逃げても深追いはしません」
「それとローブもしっかりと着ておきなさい。不意の敵にも対応できるわ」
「はい」
セルンにはアイシャのローブを着てもらい、フードも頭から被ってもらう。前方に俺とチセ、真ん中にカリンとセルン、そして最後尾をタティナに任せる。上空にはキイエもいる、万全の態勢だ。
「この泉で少し休憩しよう」
第1の泉で軽い食事をするために休憩する。
「セルンはここまで来たことがあるよな」
「はい、前にスティリアさんの薬草採取のお手伝いに一緒に来ました」
「セルン。これから先は大型の魔獣も多くなるから注意しなさい」
「はい、お師匠様」
ここまでも熊などの魔獣を倒してきたが、この先は牛や大蛇などの大型が多くなってくる。巨大な魔獣もいるからな、注意しないと。俺達は休憩を終えて森の奥へと進んでいく。
「みんな、静かに。キリン牛の大群だ。このままやり過ごすぞ」
「キリン牛って、やっぱり大きいですね」
セルンは村で俺達が狩って来たキリン牛を見ているが、生きて歩いているのは初めて見るのだろう。樹木に隠れながらも、興味深く見つめている。
「あたいも、あんな大群は初めて見るな」
15頭ほどのキリン牛が、地響きを上げながら去っていった。やり過ごした後は、そのまま森の奥地へと進んで行く。
「やっと第2の泉まで来れたな。今夜はこの洞窟で野営をするぞ」
「お師匠様。この奥の泉に毒の魔物が住み付いていたんですね」
「ええ、そうよ。こ~んな大きなガマガエルの魔物が沢山いたわ。倒すのが大変だったわね」
「師匠。もしかするとまた魔獣が住み付いているかもしれませんよ。洞窟の中を調べた方がいいんじゃないですか」
そうだな。魔獣がいるなら先に倒しておいた方がいいな。
「それなら、あたいとカリンで調べてこよう。カリン、光魔法で周りを照らしてくれるか」
「師匠。それならあたしたちは魔獣が入って来れないように、洞窟の入り口を囲む柵を作りませんか」
「それはいいな。また毒の魔獣に入られると川が汚染されちまうからな」
まだ陽もある。周りの木を切り倒して木の杭を作っていく。村の周りに立てているような長い杭だ。
カリン達が洞窟の奥から帰って来た。洞窟はそれほど深くなく、奥には魔獣はいなかったようだ。
みんなで協力して、洞窟の入り口周辺に木の杭を立てていく。もうあんなガマガエルと戦いたくはないからな、これで一安心だ。
かまどを作り食事の用意をするが、周りに木の杭があると安心だな。だが巨大な魔獣が群れでくればこの杭では防ぎきれない、警戒を怠る訳にはいかない。ここは魔の森の奥地なんだからな。
「この先に小さな滝があり、それを登って行くと第3の泉がある。それほど遠くではないが明日、陽が昇ったらここを出発しよう。そうすれば余裕を持って村まで帰れる」
「その第3の泉ってどんなところですか?」
「ここよりも大きな泉でね、清々しい場所だったわ。すごく綺麗な所よ」
「私も早く行ってみたいです。明日が楽しみですね。お師匠様」
その日の夜は、ひとりずつ順番に警戒し翌朝まで交代で眠る。
さあ、陽が昇った。第3の泉に向かって出発しよう。
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