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第3章 俺のスローライフ編
第59話 ガラス工房3
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できたばかりの炉はまだ水分が残っているそうで、今夜のうちに温めて湿気を完全に抜く作業をするそうだ。
「結構な火の勢いだな」
「いえいえ、まだ序の口ですよ。これで炉全体を温めて一晩おきます。明日の朝から本格的な火入れを行ないますね」
翌朝。火入れの準備をしていると、コーゲイさんがやってきた。
「おはよう、炉に入れる焼き物を持ってきた」
「おはようございます。焼き物はこの石の板に乗せて、この大きな入り口から中に入れてください」
焼き物はコーゲイさんに任せて、俺は火入れの準備を進める。炉の下部の奥から順に炭を並べていく。
「師匠は、炉に異常がないか周りを見てくださいね」
「ああ、分かった」
「それじゃ炭に火をつけますね」
いよいよ、ガラスの炉に火を入れる。チセが中の様子を見ながら徐々に温度を上げていく。
今のところ順調だ。その様子をコーゲイさんも見守る。
「オレは、こんな炉を見るのは初めてだが、立派な物だな」
「俺達も初めて作ったんだが、なかなかいい物ができたと思うぞ」
「でも、ちゃんと温度が上がるまでは油断できませんよ」
炉の中はガラスが溶ける温度だ。組んだレンガが破損する事もある。もしも炉内の温度が規定以上に上がらなければ、この炉を壊してもう一度作り直しになってしまう。
「オレも初めて自分で作った窯に火を入れた時は緊張したもんだ」
「コーゲイさんも温度は炎の色を見て判断しているんですよね」
「ああ、入り口に積み上げたレンガの1つを外して、その隙間から火を見るんだ。この炉はあの丸い蓋が口なんだろう」
「ええ、あそこから溶けたガラスを取り出すんです」
「あとでガラスが溶ける温度の火を見せてくれるか」
「はい、どうぞ。でも温度が上がるのは夕方になりますよ」
「いいさ、オレも炉の火入れを見ておきたいからな。何か手伝える事があれば言ってくれ」
チセはもう一段炉の温度を上げるようだ。燃料の炭を加えてふいごで空気を送り込む。
炉につながっている三角形の大型のふいごは、地面に固定されていて、ひもで吊るした石のおもりに繋がっている。ふいごの取っ手を下に押すと空気が送られて、手を離すと上まで勝手に上がって元の位置に戻る仕組みになっている。
「チセ、重くないか。手伝うぞ」
「じゃあ、少しだけ代わってもらえますか。炉の中を見てみます。あっ、それ、足で押してもいいですよ」
手で押し下げてみたが、やはり重いな。ドワーフだから簡単に手で押していたのか。俺は足でふいごの取っ手を何度も押し下げる。
「師匠、もう結構ですよ。またしばらくこのままの状態でおいておきます」
「チセさん、中の焼き物の状態はどうだった」
「変わっていないようですよ。割れてもいませんでした。見てみますか」
「炉の温度が下がらないようなら、少し見せてもらおうか」
この後も徐々に温度を上げていき、次の作業で最高温度まで上げるそうだ。今のところ炉の外壁に異常はない。俺は炭を炉の中に入れる作業を手伝う。
チセは何度か炉の蓋を開けて中を確認していく。
「師匠、大丈夫そうです。ガラスが溶ける温度まで上がりました」
「そうか、良かったな。チセ!」
「はい、ありがとうございます」
炉の火入れは成功したようだ。
「コーゲイさん、中の焼き物の2個が割れていました」
「少し見せてくれるか」
チセが蓋を開けて、コーゲイさんが中を確認した。
「すごい温度だな。これで3個残ったのなら上等だ」
俺も後ろから覗いてみたが、すごい炎の熱が伝わってきた。
「後はこのまま、明日まで冷やします。コーゲイさん、焼き物を取り出すのは明日の夕方頃になります」
「分かった、また明日来るよ。今日はありがとう」
「いえ、こちらこそ手伝ってもらって、ありがとうございました」
翌日の夕方、炉はまだ熱を持っているが炉内や外のレンガに崩れた箇所は無い。炉は熱して冷やすたびにダメージを受ける。明日からガラスを作るそうだが今度は1週間火を入れたままにすると言っていた。
焼き物を引き取りにコーゲイさんが訪れた。
「炉から焼き物を出します。師匠、手伝ってもらえますか」
炉が冷えたとはいえ、手で触れる温度じゃない。ペンチを大型にしたような工具で、焼き物を乗せた石の板を挟んで取り出す。
「チセ、こっちの割れていない方はルツボとして使えそうか」
「あの温度に耐えたから大丈夫と思いますが、明日実際に使ってみます。コーゲイさん、1個もらいますね」
「それじゃ残った物はオレが持ち帰ろう、少し調べたい。明日炉に火を入れるなら、次に試験する焼き物を持ってきてもいいか」
「ええ、結構ですよ。でも今度は1週間火を入れたままになりますよ」
「実験だから、それでいい。よろしく頼む」
俺達も家に戻って夕食にしよう。
「チセ。ガラスの炉が完成したんですって」
「はい、明日からはガラスが作れます」
「何作るの、チセ。私は町で見た色のついたガラスのコップが欲しい」
「ダメですよ、カリン。まず魔弾を作って魔獣討伐できるようにしないといけないんです」
「そうね。魔弾も少なくなってきたものね」
「じゃあ、その次は」
「次は窓ガラスを作ります。冬場でも部屋を明るくして寒くならないようにするんです。アイシャの体が冷えないようにしないとダメですからね」
「じゃあ、その次にコップ作ってよ」
「今回は透明な物しか作りませんから、コップはもっと先ですね」
「えぇ~、つまんない」
カリンは町で見たカラフルなグラスが欲しいんだろうが、魔弾とこの家全部の窓ガラスを作るとなると時間が掛かるな。俺もレンズを作ってもらいたいが、まだ当分先になりそうだ。
「それにしても、この村でガラスが作れるようになるのはめでたい事だ」
「はい、師匠。明日からガンガンガラスを作りますよ」
「あまり無理せずやってくれよ。手伝えることがあれば俺も手伝うからな」
俺の目指すのはスローライフなんだからな。チセにも働き過ぎず、自分の好きなことをやってほしいものだ。
「結構な火の勢いだな」
「いえいえ、まだ序の口ですよ。これで炉全体を温めて一晩おきます。明日の朝から本格的な火入れを行ないますね」
翌朝。火入れの準備をしていると、コーゲイさんがやってきた。
「おはよう、炉に入れる焼き物を持ってきた」
「おはようございます。焼き物はこの石の板に乗せて、この大きな入り口から中に入れてください」
焼き物はコーゲイさんに任せて、俺は火入れの準備を進める。炉の下部の奥から順に炭を並べていく。
「師匠は、炉に異常がないか周りを見てくださいね」
「ああ、分かった」
「それじゃ炭に火をつけますね」
いよいよ、ガラスの炉に火を入れる。チセが中の様子を見ながら徐々に温度を上げていく。
今のところ順調だ。その様子をコーゲイさんも見守る。
「オレは、こんな炉を見るのは初めてだが、立派な物だな」
「俺達も初めて作ったんだが、なかなかいい物ができたと思うぞ」
「でも、ちゃんと温度が上がるまでは油断できませんよ」
炉の中はガラスが溶ける温度だ。組んだレンガが破損する事もある。もしも炉内の温度が規定以上に上がらなければ、この炉を壊してもう一度作り直しになってしまう。
「オレも初めて自分で作った窯に火を入れた時は緊張したもんだ」
「コーゲイさんも温度は炎の色を見て判断しているんですよね」
「ああ、入り口に積み上げたレンガの1つを外して、その隙間から火を見るんだ。この炉はあの丸い蓋が口なんだろう」
「ええ、あそこから溶けたガラスを取り出すんです」
「あとでガラスが溶ける温度の火を見せてくれるか」
「はい、どうぞ。でも温度が上がるのは夕方になりますよ」
「いいさ、オレも炉の火入れを見ておきたいからな。何か手伝える事があれば言ってくれ」
チセはもう一段炉の温度を上げるようだ。燃料の炭を加えてふいごで空気を送り込む。
炉につながっている三角形の大型のふいごは、地面に固定されていて、ひもで吊るした石のおもりに繋がっている。ふいごの取っ手を下に押すと空気が送られて、手を離すと上まで勝手に上がって元の位置に戻る仕組みになっている。
「チセ、重くないか。手伝うぞ」
「じゃあ、少しだけ代わってもらえますか。炉の中を見てみます。あっ、それ、足で押してもいいですよ」
手で押し下げてみたが、やはり重いな。ドワーフだから簡単に手で押していたのか。俺は足でふいごの取っ手を何度も押し下げる。
「師匠、もう結構ですよ。またしばらくこのままの状態でおいておきます」
「チセさん、中の焼き物の状態はどうだった」
「変わっていないようですよ。割れてもいませんでした。見てみますか」
「炉の温度が下がらないようなら、少し見せてもらおうか」
この後も徐々に温度を上げていき、次の作業で最高温度まで上げるそうだ。今のところ炉の外壁に異常はない。俺は炭を炉の中に入れる作業を手伝う。
チセは何度か炉の蓋を開けて中を確認していく。
「師匠、大丈夫そうです。ガラスが溶ける温度まで上がりました」
「そうか、良かったな。チセ!」
「はい、ありがとうございます」
炉の火入れは成功したようだ。
「コーゲイさん、中の焼き物の2個が割れていました」
「少し見せてくれるか」
チセが蓋を開けて、コーゲイさんが中を確認した。
「すごい温度だな。これで3個残ったのなら上等だ」
俺も後ろから覗いてみたが、すごい炎の熱が伝わってきた。
「後はこのまま、明日まで冷やします。コーゲイさん、焼き物を取り出すのは明日の夕方頃になります」
「分かった、また明日来るよ。今日はありがとう」
「いえ、こちらこそ手伝ってもらって、ありがとうございました」
翌日の夕方、炉はまだ熱を持っているが炉内や外のレンガに崩れた箇所は無い。炉は熱して冷やすたびにダメージを受ける。明日からガラスを作るそうだが今度は1週間火を入れたままにすると言っていた。
焼き物を引き取りにコーゲイさんが訪れた。
「炉から焼き物を出します。師匠、手伝ってもらえますか」
炉が冷えたとはいえ、手で触れる温度じゃない。ペンチを大型にしたような工具で、焼き物を乗せた石の板を挟んで取り出す。
「チセ、こっちの割れていない方はルツボとして使えそうか」
「あの温度に耐えたから大丈夫と思いますが、明日実際に使ってみます。コーゲイさん、1個もらいますね」
「それじゃ残った物はオレが持ち帰ろう、少し調べたい。明日炉に火を入れるなら、次に試験する焼き物を持ってきてもいいか」
「ええ、結構ですよ。でも今度は1週間火を入れたままになりますよ」
「実験だから、それでいい。よろしく頼む」
俺達も家に戻って夕食にしよう。
「チセ。ガラスの炉が完成したんですって」
「はい、明日からはガラスが作れます」
「何作るの、チセ。私は町で見た色のついたガラスのコップが欲しい」
「ダメですよ、カリン。まず魔弾を作って魔獣討伐できるようにしないといけないんです」
「そうね。魔弾も少なくなってきたものね」
「じゃあ、その次は」
「次は窓ガラスを作ります。冬場でも部屋を明るくして寒くならないようにするんです。アイシャの体が冷えないようにしないとダメですからね」
「じゃあ、その次にコップ作ってよ」
「今回は透明な物しか作りませんから、コップはもっと先ですね」
「えぇ~、つまんない」
カリンは町で見たカラフルなグラスが欲しいんだろうが、魔弾とこの家全部の窓ガラスを作るとなると時間が掛かるな。俺もレンズを作ってもらいたいが、まだ当分先になりそうだ。
「それにしても、この村でガラスが作れるようになるのはめでたい事だ」
「はい、師匠。明日からガンガンガラスを作りますよ」
「あまり無理せずやってくれよ。手伝えることがあれば俺も手伝うからな」
俺の目指すのはスローライフなんだからな。チセにも働き過ぎず、自分の好きなことをやってほしいものだ。
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