219 / 308
第2章 シャウラ村編
第46話 マンドレイク論文
しおりを挟む
「ユヅキさん、ユヅキさん。チセさんのマンドレイクの研究がまとまりましたよ」
「そうかやっと論文が完成したか。良かったな、スティリアさん」
かねてより研究していた論文の完成版を見せてくれる。スティリアさんは新しい家に移り住んでいたが、倉庫代わりの研究室に通いチセと一緒にマンドレイクの事を熱心に研究していたものな。
「何言ってるのですか。論文よりマンドレイクの育成方法を登録する方が重要なんですよ。これはユヅキさんとチセさんの連名なのでしょう」
「えっ、育成方法の登録? 連名、俺と?」
「はい、チセさんからはあなたと一緒に研究した成果だから連名にすると……。聞いてないんですか?」
スティリアさんによると、論文を書いたのも元々は、マンドレイクの育成方法を魔術師協会に登録してもらうための資料でもあるそうだ。
登録しておけば、他で同じように育成する場合は使用料がチセと俺に支払われる。新しい道具を登録するのと同じようなものだな。
「ユヅキさんもチセさんも魔術師協会のメンバーではないので、登録料がかなり高くなります。それに単に登録しただけでは見向きもされない可能性が大きいです」
道具などとは違って、新しい方法が嘘ではないかとか、効果があるのかなど検証しないといけない。なので新たに登録したものをすぐに使う人はあまりいないそうだ。栽培であれば時間もかかるしな。
「ですので、チセさんと共同研究したこの論文を一緒に提出して、広く知ってもらうようにするんですよ」
「スティリアさんには使用権料が入らないと思うが、それでいいのか」
「自分は研究報告すると、協会からお金が支払われるのでお気遣いなく。それよりこんな画期的な育成方法を協会の人に知ってもらう事の方が大事です」
えらく意気込んでいるようだが、スティリアさんがそれでいいなら構わないが。
「明日にでもカイトスの魔術師協会に行きたいのですが、カリンさんのエアバイクに乗せて行ってもらえるでしょうか」
「明日は特に予定もないし、大丈夫だろう。朝にスティリアさんの家に行かせるようにするよ」
「ありがとうございます」
スティリアさんは明日の準備があるからと、急いで家に帰って行った。
俺は、チセの部屋をノックする。
「チセ、居るか?」
「はい、師匠。どうぞ」
チセの部屋は色んな道具やら岩の欠片や材料などを置く棚が、壁際にずらりと並んでいて研究室のようになっている。
机にはスティリアさんから借りた本もある。最近は本も読みたいと、文字を習っていると言っていたな。
「マンドレイクの論文完成おめでとう」
「ありがとうございます。師匠」
「育成方法は俺との連名にしなくても良かったんだぞ。あれを育てたのはチセなんだから」
「でも結局育ったのは、師匠が植えた水耕栽培のマンドレイクですし、一緒に育てて楽しかったじゃないですか」
「まあ、確かにそうなんだが。それなら俺ももう少し手伝えたと思うんだがな」
「いえいえ。師匠も忙しかったですし、あれぐらいあたしひとりでも大丈夫ですよ」
チセはこの村に来て、色々な事に取り組んでいる。石から薬が作れると聞いて、護衛や魔獣討伐の後に鉱物を探したりしていたな。興味ある事に打ち込むのはいい事だ。
「そういえば、その窓際のマンドレイクはチセひとりで育てたんだよな」
「はい、川である程度育てた後、鉢植えの綺麗な土で育てると成長はしないんですが、ずっと生き続けるんですよ。小さくてカワイイでしょう」
小さな鉢植えにお風呂でも入っているように、2本の腕を外に出してウネウネと動いている。そのマンドレイクの姿はかわいいと言えなくはないのだが……。
「いつも、こんなに動いてるのか?」
「曇りの日や夜は土の中に潜ってます。陽の光が当たるときだけ半分顔を出してますね。そういった生態ももっと研究したいです」
研究熱心なのはいい事だ。チセのしていることは、俺の目指すスローライフに通じるところがある。
ただのんびり過ごすだけが、スローライフじゃない。興味ある事柄に専念して、自分のペースで取り組んでいく。自分の人生を充実したものにするために重要な事だからな。この村に来てからのチセは、俺の1歩先を行っているのかも知れんな。
「チセ、今夜は論文の完成祝いをみんなでしよう」
「はい、ありがとうございます」
夕食は豪勢にしてみんなでお祝いをする。
「チセ、最近スティリアさんと一緒にいたけど、そんな難しい事をしていたのね」
「一緒に研究はしてましたけど、文字にして論文にしてくれたのはスティリアさんなんです。あたしはそんな難しい事してませんよ」
「少し見せてもらったが、きれいな絵が描いてあったぞ。あれはチセが描いたんだろう」
「はい、成長の記録はあたしが描いて残してたので」
「チセはすごいのね。私も薬草を摂ったりするけど、マンドレイクを育てようなんて考えつかないわ」
「育てたいって言ったら、師匠も面白いって一緒に育ててくれましたし、水だけで育つなんて師匠じゃないと考えつかなかったですよ」
今では川の上流でマンドレイクを大量に栽培して、村の特産品にしようとしている。
川は裏山の奥の泉から湧いた清浄な水が流れている。土が流れ出さない浅瀬の緩やかな所にマンドレイクを植え付けると、比較的簡単にマンドレイクは育ってくれた。
成長速度は緩やかで、大きくなるまで1年ぐらいかかりそうだが順調に生育しているようだ。
翌朝、カリンにはスティリアさんと一緒にエアバイクで港町まで行ってもらう。
「気をつけてな、カリン」
「ええ任せて。日没前には帰ってくるわ」
カリンはまたお魚が食べられると、意気揚々とカイトスに向かって走り出した。
その日の夕方、スティリアさんが戻って来て、無事登録できたと家まで来てくれた。その際に、港町の協会で魔石の事を聞いてきたというので、話を聞かせてもらう。
「魔道具部門にいる友人に聞いてきたのですが、魔石の両端に魔道部品の銀の糸をくっ付けると、魔力が流れて部品が動作するそうです」
以前に言っていた魔石の使い方だな。チセも興味があるようで、スティリアさんの話を真剣に聞いている。
家にある魔石と魔道部品で試してみると、土魔法の魔道部品から魔法の砂が出て来た。楕円形の魔石の片方だと動作せず、両端に接続した時だけ魔力が流れ出す。
「どれぐらいの時間、動作するんですか」
「魔石の大きさや残っている魔力にもよるそうですが、小さな石でも鐘半分は魔道部品が動作すると言ってました」
「スティリアさん、その魔石に魔力を貯めることはできないんですか」
チセは魔弾のような使い方ができないか考えているようだな。
「直接魔力を入れてもダメなんです。魔力が通る木に埋め込んで魔石の回りに魔力を流せば少しだけ回復しますが、効率が悪いので使い捨てにしているそうですよ」
魔獣は体内に巡る魔力を徐々に貯めて、魔法を撃つ時に利用しているようだな。体の外に取り出すと、残った魔力しか利用できないということか。
協会は冒険者ギルドから魔石を買って、主に魔道具の実験や修理の時に使うそうだ。
他に杖に直接繋げば魔獣の魔法属性が発動するらしいが、際限なく魔力が放出されて危険だと言っている。
「スティリアさん、わざわざ調べてくれてありがとう。参考になったよ」
この魔石を使って、エアバイクの動力にしようと思っていたが、どうも無理のようだな。まあ、魔道具開発の役に立っていると言うならそれもいいか。
「そうかやっと論文が完成したか。良かったな、スティリアさん」
かねてより研究していた論文の完成版を見せてくれる。スティリアさんは新しい家に移り住んでいたが、倉庫代わりの研究室に通いチセと一緒にマンドレイクの事を熱心に研究していたものな。
「何言ってるのですか。論文よりマンドレイクの育成方法を登録する方が重要なんですよ。これはユヅキさんとチセさんの連名なのでしょう」
「えっ、育成方法の登録? 連名、俺と?」
「はい、チセさんからはあなたと一緒に研究した成果だから連名にすると……。聞いてないんですか?」
スティリアさんによると、論文を書いたのも元々は、マンドレイクの育成方法を魔術師協会に登録してもらうための資料でもあるそうだ。
登録しておけば、他で同じように育成する場合は使用料がチセと俺に支払われる。新しい道具を登録するのと同じようなものだな。
「ユヅキさんもチセさんも魔術師協会のメンバーではないので、登録料がかなり高くなります。それに単に登録しただけでは見向きもされない可能性が大きいです」
道具などとは違って、新しい方法が嘘ではないかとか、効果があるのかなど検証しないといけない。なので新たに登録したものをすぐに使う人はあまりいないそうだ。栽培であれば時間もかかるしな。
「ですので、チセさんと共同研究したこの論文を一緒に提出して、広く知ってもらうようにするんですよ」
「スティリアさんには使用権料が入らないと思うが、それでいいのか」
「自分は研究報告すると、協会からお金が支払われるのでお気遣いなく。それよりこんな画期的な育成方法を協会の人に知ってもらう事の方が大事です」
えらく意気込んでいるようだが、スティリアさんがそれでいいなら構わないが。
「明日にでもカイトスの魔術師協会に行きたいのですが、カリンさんのエアバイクに乗せて行ってもらえるでしょうか」
「明日は特に予定もないし、大丈夫だろう。朝にスティリアさんの家に行かせるようにするよ」
「ありがとうございます」
スティリアさんは明日の準備があるからと、急いで家に帰って行った。
俺は、チセの部屋をノックする。
「チセ、居るか?」
「はい、師匠。どうぞ」
チセの部屋は色んな道具やら岩の欠片や材料などを置く棚が、壁際にずらりと並んでいて研究室のようになっている。
机にはスティリアさんから借りた本もある。最近は本も読みたいと、文字を習っていると言っていたな。
「マンドレイクの論文完成おめでとう」
「ありがとうございます。師匠」
「育成方法は俺との連名にしなくても良かったんだぞ。あれを育てたのはチセなんだから」
「でも結局育ったのは、師匠が植えた水耕栽培のマンドレイクですし、一緒に育てて楽しかったじゃないですか」
「まあ、確かにそうなんだが。それなら俺ももう少し手伝えたと思うんだがな」
「いえいえ。師匠も忙しかったですし、あれぐらいあたしひとりでも大丈夫ですよ」
チセはこの村に来て、色々な事に取り組んでいる。石から薬が作れると聞いて、護衛や魔獣討伐の後に鉱物を探したりしていたな。興味ある事に打ち込むのはいい事だ。
「そういえば、その窓際のマンドレイクはチセひとりで育てたんだよな」
「はい、川である程度育てた後、鉢植えの綺麗な土で育てると成長はしないんですが、ずっと生き続けるんですよ。小さくてカワイイでしょう」
小さな鉢植えにお風呂でも入っているように、2本の腕を外に出してウネウネと動いている。そのマンドレイクの姿はかわいいと言えなくはないのだが……。
「いつも、こんなに動いてるのか?」
「曇りの日や夜は土の中に潜ってます。陽の光が当たるときだけ半分顔を出してますね。そういった生態ももっと研究したいです」
研究熱心なのはいい事だ。チセのしていることは、俺の目指すスローライフに通じるところがある。
ただのんびり過ごすだけが、スローライフじゃない。興味ある事柄に専念して、自分のペースで取り組んでいく。自分の人生を充実したものにするために重要な事だからな。この村に来てからのチセは、俺の1歩先を行っているのかも知れんな。
「チセ、今夜は論文の完成祝いをみんなでしよう」
「はい、ありがとうございます」
夕食は豪勢にしてみんなでお祝いをする。
「チセ、最近スティリアさんと一緒にいたけど、そんな難しい事をしていたのね」
「一緒に研究はしてましたけど、文字にして論文にしてくれたのはスティリアさんなんです。あたしはそんな難しい事してませんよ」
「少し見せてもらったが、きれいな絵が描いてあったぞ。あれはチセが描いたんだろう」
「はい、成長の記録はあたしが描いて残してたので」
「チセはすごいのね。私も薬草を摂ったりするけど、マンドレイクを育てようなんて考えつかないわ」
「育てたいって言ったら、師匠も面白いって一緒に育ててくれましたし、水だけで育つなんて師匠じゃないと考えつかなかったですよ」
今では川の上流でマンドレイクを大量に栽培して、村の特産品にしようとしている。
川は裏山の奥の泉から湧いた清浄な水が流れている。土が流れ出さない浅瀬の緩やかな所にマンドレイクを植え付けると、比較的簡単にマンドレイクは育ってくれた。
成長速度は緩やかで、大きくなるまで1年ぐらいかかりそうだが順調に生育しているようだ。
翌朝、カリンにはスティリアさんと一緒にエアバイクで港町まで行ってもらう。
「気をつけてな、カリン」
「ええ任せて。日没前には帰ってくるわ」
カリンはまたお魚が食べられると、意気揚々とカイトスに向かって走り出した。
その日の夕方、スティリアさんが戻って来て、無事登録できたと家まで来てくれた。その際に、港町の協会で魔石の事を聞いてきたというので、話を聞かせてもらう。
「魔道具部門にいる友人に聞いてきたのですが、魔石の両端に魔道部品の銀の糸をくっ付けると、魔力が流れて部品が動作するそうです」
以前に言っていた魔石の使い方だな。チセも興味があるようで、スティリアさんの話を真剣に聞いている。
家にある魔石と魔道部品で試してみると、土魔法の魔道部品から魔法の砂が出て来た。楕円形の魔石の片方だと動作せず、両端に接続した時だけ魔力が流れ出す。
「どれぐらいの時間、動作するんですか」
「魔石の大きさや残っている魔力にもよるそうですが、小さな石でも鐘半分は魔道部品が動作すると言ってました」
「スティリアさん、その魔石に魔力を貯めることはできないんですか」
チセは魔弾のような使い方ができないか考えているようだな。
「直接魔力を入れてもダメなんです。魔力が通る木に埋め込んで魔石の回りに魔力を流せば少しだけ回復しますが、効率が悪いので使い捨てにしているそうですよ」
魔獣は体内に巡る魔力を徐々に貯めて、魔法を撃つ時に利用しているようだな。体の外に取り出すと、残った魔力しか利用できないということか。
協会は冒険者ギルドから魔石を買って、主に魔道具の実験や修理の時に使うそうだ。
他に杖に直接繋げば魔獣の魔法属性が発動するらしいが、際限なく魔力が放出されて危険だと言っている。
「スティリアさん、わざわざ調べてくれてありがとう。参考になったよ」
この魔石を使って、エアバイクの動力にしようと思っていたが、どうも無理のようだな。まあ、魔道具開発の役に立っていると言うならそれもいいか。
120
お気に入りに追加
970
あなたにおすすめの小説
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
孤児院で育った俺、ある日目覚めたスキル、万物を見通す目と共に最強へと成りあがる
シア07
ファンタジー
主人公、ファクトは親の顔も知らない孤児だった。
そんな彼は孤児院で育って10年が経った頃、突如として能力が目覚める。
なんでも見通せるという万物を見通す目だった。
目で見れば材料や相手の能力がわかるというものだった。
これは、この――能力は一体……なんなんだぁぁぁぁぁぁぁ!?
その能力に振り回されながらも孤児院が魔獣の到来によってなくなり、同じ孤児院育ちで幼馴染であるミクと共に旅に出ることにした。
魔法、スキルなんでもあるこの世界で今、孤児院で育った彼が個性豊かな仲間と共に最強へと成りあがる物語が今、幕を開ける。
※他サイトでも連載しています。
大体21:30分ごろに更新してます。
サキュバスの眷属になったと思ったら世界統一する事になった。〜おっさんから夜王への転身〜
ちょび
ファンタジー
萌渕 優は高校時代柔道部にも所属し数名の友達とわりと充実した高校生活を送っていた。
しかし気付けば大人になり友達とも疎遠になっていた。
「人生何とかなるだろ」
楽観的に考える優であったが32歳現在もフリーターを続けていた。
そしてある日神の手違いで突然死んでしまった結果別の世界に転生する事に!
…何故かサキュバスの眷属として……。
転生先は魔法や他種族が存在する世界だった。
名を持つものが強者とされるその世界で新たな名を授かる優。
そして任せられた使命は世界の掌握!?
そんな主人公がサキュバス達と世界統一を目指すお話しです。
お気に入りや感想など励みになります!
お気軽によろしくお願いいたします!
第13回ファンタジー小説大賞エントリー作品です!
女神から貰えるはずのチート能力をクラスメートに奪われ、原生林みたいなところに飛ばされたけどゲームキャラの能力が使えるので問題ありません
青山 有
ファンタジー
強引に言い寄る男から片思いの幼馴染を守ろうとした瞬間、教室に魔法陣が突如現れクラスごと異世界へ。
だが主人公と幼馴染、友人の三人は、女神から貰えるはずの希少スキルを他の生徒に奪われてしまう。さらに、一緒に召喚されたはずの生徒とは別の場所に弾かれてしまった。
女神から貰えるはずのチート能力は奪われ、弾かれた先は未開の原生林。
途方に暮れる主人公たち。
だが、たった一つの救いがあった。
三人は開発中のファンタジーRPGのキャラクターの能力を引き継いでいたのだ。
右も左も分からない異世界で途方に暮れる主人公たちが出会ったのは悩める大司教。
圧倒的な能力を持ちながら寄る辺なき主人公と、教会内部の勢力争いに勝利するためにも優秀な部下を必要としている大司教。
双方の利害が一致した。
※他サイトで投稿した作品を加筆修正して投稿しております
異世界転生!俺はここで生きていく
おとなのふりかけ紅鮭
ファンタジー
俺の名前は長瀬達也。特に特徴のない、その辺の高校生男子だ。
同じクラスの女の子に恋をしているが、告白も出来ずにいるチキン野郎である。
今日も部活の朝練に向かう為朝も早くに家を出た。
だけど、俺は朝練に向かう途中で事故にあってしまう。
意識を失った後、目覚めたらそこは俺の知らない世界だった!
魔法あり、剣あり、ドラゴンあり!のまさに小説で読んだファンタジーの世界。
俺はそんな世界で冒険者として生きて行く事になる、はずだったのだが、何やら色々と問題が起きそうな世界だったようだ。
それでも俺は楽しくこの新しい生を歩んで行くのだ!
小説家になろうでも投稿しています。
メインはあちらですが、こちらも同じように投稿していきます。
宜しくお願いします。
霊感頼みの貴族家末男、追放先で出会った大悪霊と領地運営で成り上がる
とんでもニャー太
ファンタジー
エイワス王国の四大貴族、ヴァンガード家の末子アリストンには特殊な能力があった。霊が見える力だ。しかし、この能力のせいで家族や周囲から疎まれ、孤独な日々を送っていた。
そんな中、アリストンの成人の儀が近づく。この儀式で彼の真価が問われ、家での立場が決まるのだ。必死に準備するアリストンだったが、結果は散々なものだった。「能力不足」の烙印を押され、辺境の領地ヴェイルミストへの追放が言い渡される。
絶望の淵に立たされたアリストンだが、祖母の励ましを胸に、新天地での再出発を決意する。しかし、ヴェイルミストで彼を待っていたのは、荒廃した領地と敵意に満ちた住民たちだった。
そんな中、アリストンは思いがけない協力者を得る。かつての王国の宰相の霊、ヴァルデマールだ。彼の助言を得ながら、アリストンは霊感能力を活かした独自の統治方法を模索し始める。果たして彼は、自身の能力を証明し、領地を再興できるのか――。
S級パーティを追放された無能扱いの魔法戦士は気ままにギルド職員としてスローライフを送る
神谷ミコト
ファンタジー
【祝!4/6HOTランキング2位獲得】
元貴族の魔法剣士カイン=ポーンは、「誰よりも強くなる。」その決意から最上階と言われる100Fを目指していた。
ついにパーティ「イグニスの槍」は全人未達の90階に迫ろうとしていたが、
理不尽なパーティ追放を機に、思いがけずギルドの職員としての生活を送ることに。
今までのS級パーティとして牽引していた経験を活かし、ギルド業務。ダンジョン攻略。新人育成。そして、学園の臨時講師までそつなくこなす。
様々な経験を糧にカインはどう成長するのか。彼にとっての最強とはなんなのか。
カインが無自覚にモテながら冒険者ギルド職員としてスローライフを送るである。
ハーレム要素多め。
※隔日更新予定です。10話前後での完結予定で構成していましたが、多くの方に見られているため10話以降も製作中です。
よければ、良いね。評価、コメントお願いします。励みになりますorz
他メディアでも掲載中。他サイトにて開始一週間でジャンル別ランキング15位。HOTランキング4位達成。応援ありがとうございます。
たくさんの誤字脱字報告ありがとうございます。すべて適応させていただきます。
物語を楽しむ邪魔をしてしまい申し訳ないですorz
今後とも応援よろしくお願い致します。
異世界へ誤召喚されちゃいました~女神の加護でほのぼのスローライフ送ります~
モーリー
ファンタジー
⭐︎第4回次世代ファンタジーカップ16位⭐︎
飛行機事故で両親が他界してしまい、社会人の長男、高校生の長女、幼稚園児の次女で生きることになった御剣家。
保険金目当てで寄ってくる奴らに嫌気がさしながらも、3人で支え合いながら生活を送る日々。
そんな矢先に、3人揃って異世界に召喚されてしまった。
召喚特典として女神たちが加護やチート能力を与え、異世界でも生き抜けるようにしてくれた。
強制的に放り込まれた異世界。
知らない土地、知らない人、知らない世界。
不安をはねのけながら、時に怖い目に遭いながら、3人で異世界を生き抜き、平穏なスローライフを送る。
そんなほのぼのとした物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる