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第2章 シャウラ村編
第34話 トリマンへの買い出し
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家はできたものの、内装がまだできていない。扉用の金属部品やお風呂用の石材などが全然足りないのだ。
「これは町に行って、買って来ないとどうにもならんな」
「ユヅキ、早くオフロ作ってよ~」
「そうだな。タイルとかも必要だしな。ドワーフの町に行ってくるか」
ドワーフの町トリマンに行けば、すべての物は揃うはずだ。だが馬車で往復3日の距離だ。向こうで数日滞在すれば、5、6日ほど村を留守にすることになる。
「師匠。あたしはマンドレイクの観察を続けたいので村に残りますね」
「ユヅキさん。少なくなったとはいえ、まだ魔獣が出るし私も残るわ」
「私は久しぶりに町に行ってみたい。ユヅキひとりじゃ不安でしょ」
いや、不安なのはカリンお前の方だぞ。前に街中で迷子になっていただろうが。まあいい、野営もしないとダメだし荷物も多い、ひとりでは無理だからな。村にはキイエも残すし、そっちは安心できる。町へはカリンとふたりで行くか。
「よし、カリン付いて来てくれ。買う物が多いから村の荷馬車も借りていこう」
村長の家に頼みに行くと、ちょうどトリマンの町で買う物があるから村人と一緒に行ってほしいと言われた。自給自足の村ではあるが、町でしか手に入らない物資もかなりあるようだ。
「じゃあ、カリン。明日の朝早くに出発しよう」
翌朝、俺達と村人の荷馬車でトリマンの町に向けて出発する。タイルなど重い物を運ぶので村の荷馬車も2頭立てにしてもらった。
「なあ、カリン。あの村にいて不便なことはないか」
「そりゃ、町で暮らすのに比べたら不便だけど、私はユヅキが居ればそれでいいって言ったでしょう」
「おいおい、あまり引っ付くと手綱の操作ができなくなるだろう」
ニコニコと俺の腕を取って体を寄せてくる。カリンはふたりっきりの時はよく甘えてくる。まあ、嬉しいのだが、いつもこんなに素直ならいいんだがな。いやそれだと俺が恥ずかしくなってしまうな、今のままでいいか。
久しぶりにトリマンの町に来た。買い出しもあるが、村の人とは後で待ち合わせして、俺達は魔道弓専門店のゴーエンさんの所へ向かう。
「ゴーエンさんは居るかい」
「おお、ユヅキ君にカリンさんじゃないか。久しぶりだね。シャウラ村に住むと言っていたが、その後どうだね」
俺達がシャウラ村で住むと決めた日に、ゴーエンさんにはデンデン貝を送って連絡している。あれから何日も経ったが顔を合わせて挨拶するのは、これが初めてだな。
「順調だよ。今日は買い出しにこの町に来たんだ」
「そうなのかい。立ち話もなんだから、上がってくれ」
ゴーエンさんに勧められて、3階の住居にお邪魔することにした。
改めて町の家の中を見ると、床は木の板、フローリングタイプだな。内壁はレンガに漆喰を塗って綺麗に仕上げてある。ホコリが立たないような造りになっているな。
俺の家はコンクリートで内壁や床を平らにしたが、村長の家などは岩がむき出しだった。
「ユヅキ君達が安心して暮らせる場所が見つかって良かったな。あの村ならここからも近い。ワシも安心できるよ」
「そうだな。こうして会いに来ることもできるしな。今日は連れて来ていないが、アイシャやチセも元気で暮らしているよ」
「それは良かった。今日は何か用事でこの町に来たのかい」
「鍛冶屋で作ってほしいものがあって相談したいのだが、いい工房を知っているか」
俺は風呂釜の図をゴーエンさんに見せて説明する。
「息子が鍛冶工房を続けていれば、ワシらで作れたんだがな。知り合いの腕のいい職人を紹介するよ」
「それは助かる。この町じゃあまり知り合いがいないんでな」
「そんなことぐらいならワシらを頼ってくれ。買い出しの品もワシらが納めていた店に行けばほとんどが揃うな。ワシの名前を出せば親切にしてくれるだろう」
港町での事もあるし、信頼できる店で買った方がいいな。
ゴーエンさんに礼を言って、紹介してもらった店に行き必要な品を買う。こっちは村人とカリンに任せておいて、俺は鍛冶屋に行くことにした。
「すまない。ゴーエンさんの紹介で来たんだが、親方はいるか」
奥からガタイのいいドワーフの職人が出て来た。
「ゴーエンのおやじさんからの紹介? 知り合いか?」
「俺はユヅキという。王国でゴーエンさんと知り合ったんだが」
「おやじさんが話していたユヅキか。王国ではあんたに助けられたと聞いている。俺は、デダートという。ゴーエンのおやじさんには若い頃に修業を付けてもらったんだ」
俺の事を知っているなら話は早いな。
「早速なんだが、これを1つ作ってもらいたい」
俺は風呂釜の図面をデダートに見せて、作れるかどうか聞いてみた。
「面白い形のやかんだな。これなら1週間ほどでできるが、その頃に取りに来てくれるか」
「俺はシャウラ村から来ていて、あまり長くここには居ないんだが」
「おやじさんの知り合いだし優先して作るか……2日後の鐘4つまでに仕上げよう。それでどうだ」
「ああ、それは助かるよ。ありがとう」
他の仕事を後回しにしてくれたようだ。ゴーエンさんを頼って良かった。さて、次は風呂の浴槽や洗い場のタイルだな。
「このタイルが250枚とこの半分の物が60枚だね。用意しておくよ」
「この配水管も一緒に欲しいんだが、これを金属の筒に取り付けるんだ。その時に使う接着剤もいるんだがこの店にあるか」
「この接着剤は配管を作っている工房から買っている。紹介するからそちらに行ってくれるか」
「分かった。じゃあ後で馬車で来るから、タイルを用意しておいてくれるか」
これで風呂場関連のタイルが手に入った。村人達が買い出ししている店に行くと、カリンはもう馬車に乗り込んで待っていた。
「カリン、ここの買い出しは終わったのか?」
「ええ、全部ここで買えたわ」
「じゃあ、タイルを積み込むから村の人と一緒に来てくれ」
「それってオフロのタイルよね。早く行きましょう」
お風呂の事となるとカリンは張り切るな。
枚数が多くタイルはまだ全部用意できていなかったが、村人と俺達の2台の馬車に積み込んでいく。
「すまないが、俺は配水管の工房に行ってくるよ」
タイルを用意するのに、少し時間がかかりそうだな。俺は先に接着剤を買うため、配水管を作っているという工房に向かった。
「これは町に行って、買って来ないとどうにもならんな」
「ユヅキ、早くオフロ作ってよ~」
「そうだな。タイルとかも必要だしな。ドワーフの町に行ってくるか」
ドワーフの町トリマンに行けば、すべての物は揃うはずだ。だが馬車で往復3日の距離だ。向こうで数日滞在すれば、5、6日ほど村を留守にすることになる。
「師匠。あたしはマンドレイクの観察を続けたいので村に残りますね」
「ユヅキさん。少なくなったとはいえ、まだ魔獣が出るし私も残るわ」
「私は久しぶりに町に行ってみたい。ユヅキひとりじゃ不安でしょ」
いや、不安なのはカリンお前の方だぞ。前に街中で迷子になっていただろうが。まあいい、野営もしないとダメだし荷物も多い、ひとりでは無理だからな。村にはキイエも残すし、そっちは安心できる。町へはカリンとふたりで行くか。
「よし、カリン付いて来てくれ。買う物が多いから村の荷馬車も借りていこう」
村長の家に頼みに行くと、ちょうどトリマンの町で買う物があるから村人と一緒に行ってほしいと言われた。自給自足の村ではあるが、町でしか手に入らない物資もかなりあるようだ。
「じゃあ、カリン。明日の朝早くに出発しよう」
翌朝、俺達と村人の荷馬車でトリマンの町に向けて出発する。タイルなど重い物を運ぶので村の荷馬車も2頭立てにしてもらった。
「なあ、カリン。あの村にいて不便なことはないか」
「そりゃ、町で暮らすのに比べたら不便だけど、私はユヅキが居ればそれでいいって言ったでしょう」
「おいおい、あまり引っ付くと手綱の操作ができなくなるだろう」
ニコニコと俺の腕を取って体を寄せてくる。カリンはふたりっきりの時はよく甘えてくる。まあ、嬉しいのだが、いつもこんなに素直ならいいんだがな。いやそれだと俺が恥ずかしくなってしまうな、今のままでいいか。
久しぶりにトリマンの町に来た。買い出しもあるが、村の人とは後で待ち合わせして、俺達は魔道弓専門店のゴーエンさんの所へ向かう。
「ゴーエンさんは居るかい」
「おお、ユヅキ君にカリンさんじゃないか。久しぶりだね。シャウラ村に住むと言っていたが、その後どうだね」
俺達がシャウラ村で住むと決めた日に、ゴーエンさんにはデンデン貝を送って連絡している。あれから何日も経ったが顔を合わせて挨拶するのは、これが初めてだな。
「順調だよ。今日は買い出しにこの町に来たんだ」
「そうなのかい。立ち話もなんだから、上がってくれ」
ゴーエンさんに勧められて、3階の住居にお邪魔することにした。
改めて町の家の中を見ると、床は木の板、フローリングタイプだな。内壁はレンガに漆喰を塗って綺麗に仕上げてある。ホコリが立たないような造りになっているな。
俺の家はコンクリートで内壁や床を平らにしたが、村長の家などは岩がむき出しだった。
「ユヅキ君達が安心して暮らせる場所が見つかって良かったな。あの村ならここからも近い。ワシも安心できるよ」
「そうだな。こうして会いに来ることもできるしな。今日は連れて来ていないが、アイシャやチセも元気で暮らしているよ」
「それは良かった。今日は何か用事でこの町に来たのかい」
「鍛冶屋で作ってほしいものがあって相談したいのだが、いい工房を知っているか」
俺は風呂釜の図をゴーエンさんに見せて説明する。
「息子が鍛冶工房を続けていれば、ワシらで作れたんだがな。知り合いの腕のいい職人を紹介するよ」
「それは助かる。この町じゃあまり知り合いがいないんでな」
「そんなことぐらいならワシらを頼ってくれ。買い出しの品もワシらが納めていた店に行けばほとんどが揃うな。ワシの名前を出せば親切にしてくれるだろう」
港町での事もあるし、信頼できる店で買った方がいいな。
ゴーエンさんに礼を言って、紹介してもらった店に行き必要な品を買う。こっちは村人とカリンに任せておいて、俺は鍛冶屋に行くことにした。
「すまない。ゴーエンさんの紹介で来たんだが、親方はいるか」
奥からガタイのいいドワーフの職人が出て来た。
「ゴーエンのおやじさんからの紹介? 知り合いか?」
「俺はユヅキという。王国でゴーエンさんと知り合ったんだが」
「おやじさんが話していたユヅキか。王国ではあんたに助けられたと聞いている。俺は、デダートという。ゴーエンのおやじさんには若い頃に修業を付けてもらったんだ」
俺の事を知っているなら話は早いな。
「早速なんだが、これを1つ作ってもらいたい」
俺は風呂釜の図面をデダートに見せて、作れるかどうか聞いてみた。
「面白い形のやかんだな。これなら1週間ほどでできるが、その頃に取りに来てくれるか」
「俺はシャウラ村から来ていて、あまり長くここには居ないんだが」
「おやじさんの知り合いだし優先して作るか……2日後の鐘4つまでに仕上げよう。それでどうだ」
「ああ、それは助かるよ。ありがとう」
他の仕事を後回しにしてくれたようだ。ゴーエンさんを頼って良かった。さて、次は風呂の浴槽や洗い場のタイルだな。
「このタイルが250枚とこの半分の物が60枚だね。用意しておくよ」
「この配水管も一緒に欲しいんだが、これを金属の筒に取り付けるんだ。その時に使う接着剤もいるんだがこの店にあるか」
「この接着剤は配管を作っている工房から買っている。紹介するからそちらに行ってくれるか」
「分かった。じゃあ後で馬車で来るから、タイルを用意しておいてくれるか」
これで風呂場関連のタイルが手に入った。村人達が買い出ししている店に行くと、カリンはもう馬車に乗り込んで待っていた。
「カリン、ここの買い出しは終わったのか?」
「ええ、全部ここで買えたわ」
「じゃあ、タイルを積み込むから村の人と一緒に来てくれ」
「それってオフロのタイルよね。早く行きましょう」
お風呂の事となるとカリンは張り切るな。
枚数が多くタイルはまだ全部用意できていなかったが、村人と俺達の2台の馬車に積み込んでいく。
「すまないが、俺は配水管の工房に行ってくるよ」
タイルを用意するのに、少し時間がかかりそうだな。俺は先に接着剤を買うため、配水管を作っているという工房に向かった。
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