205 / 308
第2章 シャウラ村編
第32話 家作り1
しおりを挟む
翌日、俺達は森の奥を焼き払い、川に近い部分から土を作っていく。畑になる予定の土地に灰と土を混ぜあわせるが、これは村人がしてくれるそうだ。その後カリンが水魔法で灰を染み込ませ馴染ませる。
昨日防火帯を作った部分に、カリンが火をかけ燃やす。森が燃えている間は魔獣も近寄らないから、川の近くでは村の子供達も一緒になって手伝ってくれているようだ。
森は1日中燃え続け、真夜中になって鎮火した。
翌日も土を作る。森に近い危険な部分はカリンが魔法で。川に近い部分は村人総出でやってもらう。
「いや~、カリンさん。あんたの魔術はすごいものだな。あんな広い範囲をひとりでやるなんて」
「ほんとだよ。あたしゃ本物の魔術師さんを見るのは初めてだけど、あれが魔術というものなんだね」
「私に任せれば、あれぐらい朝飯前なんだから」
嘘つけ、もう魔力切れ寸前でフラフラじゃないか。スタンピードの巨大魔獣を倒したときみたいに大魔法をバンバン使いやがって、明日は一日寝込むな、こいつ。
「これで村と魔の森との間に緩衝帯はできたが、まだ壁となる木の杭は打っていない。今までと同じように魔獣の警戒はするようにしてくれ」
「ああ、分かった。村のみんなにも伝えておくよ」
これだけ距離が離れれば、少しは安心して暮らすことができそうだな。
「ねえ、師匠。あたし達の家はどの辺りに作るんですか」
魔の森を切り開き、次は俺達の家を造る。
「森から出て来た魔獣を早く発見したいから、この森を見渡せる少し高い場所がいいな。あの裏山に近い一段高い場所かな」
「そうね、あの場所なら村に入る前に魔獣を倒せそうね」
「村の周りに壁を作る予定だが、絶対とは言えんからな。侵入してきた魔獣は早く見つけて倒さんとな」
「師匠。物見やぐらを建ててもいいですか?」
「そうだな、森の監視用に家の近くに建てようか。木材は充分にあるしな」
昨日魔法を使いすぎたカリンは、朝から寝込んでいる。今日一日ゆっくりと休めば回復するだろう。アイシャとチセを連れて、家を建る場所の下見にいってみるか。
家の予定地は川のすぐ横で、裏山に続くなだらかな坂の途中だ。
「アイシャ。ここから弓はどの位まで狙える」
「ここは高いから、村の端の家までなら狙えるわね」
アイシャの魔道弓を試射したが、家が建ち並ぶ先まで矢は飛んでいった。チセは単眼鏡を覗いて、辺り一帯を見渡す。
「ここなら、森の奥の方も見通すことができますね」
「家の場所としては、この辺りだな。後は土を移動させて平らにできるかだが、それは明日カリンに聞いてみよう」
「この裏山の方は、どうなっているのかしら」
「魔獣の少ない林だそうだが、川を越えたこちら側に村人はあまり立ち入らないそうだ」
「少し調べておきましょうか」
裏山に続く丘陵地。西の魔の森と繋がっていた部分は焼き払われ、遠くは山の裏手で魔の森と繋がっているそうだが、山道がある人の手の入った林だ。
3人で裏の林の中に入って行くと、狼や鹿はいるようだが熊のような大きな足跡はないな。川までは谷のような急斜面になっていて、獣もあまり近づけないようだ。
「獣がいない分、薬草とかは豊富にあるわね。これなら裏山の方から魔獣が攻めてくる事もなさそうだわ」
林の奥は山肌の見える岩の崖になっていて、これ以上は進めないが魔獣も寄って来れない。今日のところはこれぐらいにして、寄合所に戻ろう。寝込んでいたカリンも起きてきたようだ。
「部屋の間取りだが、どのような部屋の配置にする?」
大体の間取りの描いた絵を広げて見せる。前の家のように2階建てはできないので、平屋で居間の奥に前よりも広い部屋を4部屋作っている。
「将来の子供の部屋はどうするの、これじゃ足りなくなるわよ」
「お風呂、もっと大きくした~い」
「ガラスを作る炉を置けませんかね」
みんなの要望を聞いていくと、家がどんどんでかくなっていく。
まあ、広い土地はあって、ただみたいなものだから建てられなくはないのだが。
「共同で使う食堂と洗い場を大きくして、部屋は6つで内2部屋を大きな部屋にしよう。子供はそこで育てればいい」
もし足りなくなっても、横に増築できるようにしておけばいいだろう。
「ガラス工房の予定地はここでいいですか」
「そうだな。家から少し離れたここに建物を建てておこう。ガラスの炉を作るまでは倉庫代わりに使えばいいか」
自前のガラス工房を造るのはチセの夢だからな。まだ時間は掛かるだろうが、希望に沿うように建物を作っておこう。やぐらを組む場所も確保しておく。
「それと大事な地下室だが、みんなが集まる食堂の下に作る。入り口はこの2ヶ所だ」
魔獣が群れで襲ってきて、家の周りの塀が壊されるような時は、この地下室に全員が避難する。村で暮らすためには絶対に必要な設備だ。
「入り口は1つでもいいんじゃないの」
「魔獣が通り過ぎた後、家も潰され入り口が塞がれる可能性がある。危機が去った後、俺達は早く外に出て、村民の救助や魔獣を討伐しないといけない。外に出るための通路は多く確保したい」
「分かったわ。じゃあ明日、その家を建てられる場所を作りましょう」
翌日、みんなで家を建てる予定の場所に行く。土地としては充分に広いのだが、勾配になっているのでカリンに魔法で平らにしてもらわないといけない。
「家の周りの塀はどうするの。村の家は石垣だけど、この高さの岩を積むのは大変じゃない」
確かに、そうだな。石垣だとお城のように高く積み上げる必要があるな。
「家の地面の高さまで、木の杭をまっすぐに打とう」
「なるほどね、この高さなら魔獣も登れないわね。裏手の土をこっち側に埋めれば平らにできるわよ」
試験的に杭を立ててみようか。俺とチセは林から木を伐り倒し、長さ10m程の丸太を縦に切って半円の杭を作る。
「カリン、これを立てて壁にしたい。ここに6本分の穴を掘ってくれ」
人の背丈の2倍はある穴を魔法で掘り、河原から持ってきた小石を底に敷いておく。
「チセ。さっきの杭をこの穴に入れてくれ」
「は~い」
前に3本、後ろに段違いに3本並べて木を立てる。穴には小石と土、それに石垣を固めるためのセメントの粉を入れて埋め戻す。後は土の水分でセメントは固まって強固になる。
「仮に杭を立ててみたが、どうだ動かないか」
「大丈夫そうよ。しっかりしているわ」
高さ6m程の木の壁。これが擁壁となり家の土台となる土を支え、家の敷地の周囲全てを取り囲む。
杭は平らな面を外側に向けているので、垂直に立てた壁のようだ。これを魔獣が登るのは無理だな。
「よし、この形で家の周りを囲もう」
増築部分も考えた家の敷地は広く、周りの杭を打つだけで4日もかかった。カリンの魔法があったからこれだけ早くできたともいえるのだが。
平原への出入り口は馬車が通れるなだらかなスロープになっている。門は大きくして、岩の重みでバランスを取った跳ねあげ式の門にするつもりだ。
「なんだか、木でできた砦のような家になりそうだな」
「そうね。物見やぐらも建てるから、砦と言えなくもないわね」
「門も大きいですし、普通の家ではないですね」
「でもこれで、魔獣を気にせずに家を建てられるじゃん。村の人も呼べるわよ」
「そうだな。早く手伝わせてくれって言っていたしな。明日から手伝ってもらおう」
外壁は出来上がったから、魔獣に襲われる心配もない。明日からの内部の作業は村人にも手伝ってもらえるな。
昨日防火帯を作った部分に、カリンが火をかけ燃やす。森が燃えている間は魔獣も近寄らないから、川の近くでは村の子供達も一緒になって手伝ってくれているようだ。
森は1日中燃え続け、真夜中になって鎮火した。
翌日も土を作る。森に近い危険な部分はカリンが魔法で。川に近い部分は村人総出でやってもらう。
「いや~、カリンさん。あんたの魔術はすごいものだな。あんな広い範囲をひとりでやるなんて」
「ほんとだよ。あたしゃ本物の魔術師さんを見るのは初めてだけど、あれが魔術というものなんだね」
「私に任せれば、あれぐらい朝飯前なんだから」
嘘つけ、もう魔力切れ寸前でフラフラじゃないか。スタンピードの巨大魔獣を倒したときみたいに大魔法をバンバン使いやがって、明日は一日寝込むな、こいつ。
「これで村と魔の森との間に緩衝帯はできたが、まだ壁となる木の杭は打っていない。今までと同じように魔獣の警戒はするようにしてくれ」
「ああ、分かった。村のみんなにも伝えておくよ」
これだけ距離が離れれば、少しは安心して暮らすことができそうだな。
「ねえ、師匠。あたし達の家はどの辺りに作るんですか」
魔の森を切り開き、次は俺達の家を造る。
「森から出て来た魔獣を早く発見したいから、この森を見渡せる少し高い場所がいいな。あの裏山に近い一段高い場所かな」
「そうね、あの場所なら村に入る前に魔獣を倒せそうね」
「村の周りに壁を作る予定だが、絶対とは言えんからな。侵入してきた魔獣は早く見つけて倒さんとな」
「師匠。物見やぐらを建ててもいいですか?」
「そうだな、森の監視用に家の近くに建てようか。木材は充分にあるしな」
昨日魔法を使いすぎたカリンは、朝から寝込んでいる。今日一日ゆっくりと休めば回復するだろう。アイシャとチセを連れて、家を建る場所の下見にいってみるか。
家の予定地は川のすぐ横で、裏山に続くなだらかな坂の途中だ。
「アイシャ。ここから弓はどの位まで狙える」
「ここは高いから、村の端の家までなら狙えるわね」
アイシャの魔道弓を試射したが、家が建ち並ぶ先まで矢は飛んでいった。チセは単眼鏡を覗いて、辺り一帯を見渡す。
「ここなら、森の奥の方も見通すことができますね」
「家の場所としては、この辺りだな。後は土を移動させて平らにできるかだが、それは明日カリンに聞いてみよう」
「この裏山の方は、どうなっているのかしら」
「魔獣の少ない林だそうだが、川を越えたこちら側に村人はあまり立ち入らないそうだ」
「少し調べておきましょうか」
裏山に続く丘陵地。西の魔の森と繋がっていた部分は焼き払われ、遠くは山の裏手で魔の森と繋がっているそうだが、山道がある人の手の入った林だ。
3人で裏の林の中に入って行くと、狼や鹿はいるようだが熊のような大きな足跡はないな。川までは谷のような急斜面になっていて、獣もあまり近づけないようだ。
「獣がいない分、薬草とかは豊富にあるわね。これなら裏山の方から魔獣が攻めてくる事もなさそうだわ」
林の奥は山肌の見える岩の崖になっていて、これ以上は進めないが魔獣も寄って来れない。今日のところはこれぐらいにして、寄合所に戻ろう。寝込んでいたカリンも起きてきたようだ。
「部屋の間取りだが、どのような部屋の配置にする?」
大体の間取りの描いた絵を広げて見せる。前の家のように2階建てはできないので、平屋で居間の奥に前よりも広い部屋を4部屋作っている。
「将来の子供の部屋はどうするの、これじゃ足りなくなるわよ」
「お風呂、もっと大きくした~い」
「ガラスを作る炉を置けませんかね」
みんなの要望を聞いていくと、家がどんどんでかくなっていく。
まあ、広い土地はあって、ただみたいなものだから建てられなくはないのだが。
「共同で使う食堂と洗い場を大きくして、部屋は6つで内2部屋を大きな部屋にしよう。子供はそこで育てればいい」
もし足りなくなっても、横に増築できるようにしておけばいいだろう。
「ガラス工房の予定地はここでいいですか」
「そうだな。家から少し離れたここに建物を建てておこう。ガラスの炉を作るまでは倉庫代わりに使えばいいか」
自前のガラス工房を造るのはチセの夢だからな。まだ時間は掛かるだろうが、希望に沿うように建物を作っておこう。やぐらを組む場所も確保しておく。
「それと大事な地下室だが、みんなが集まる食堂の下に作る。入り口はこの2ヶ所だ」
魔獣が群れで襲ってきて、家の周りの塀が壊されるような時は、この地下室に全員が避難する。村で暮らすためには絶対に必要な設備だ。
「入り口は1つでもいいんじゃないの」
「魔獣が通り過ぎた後、家も潰され入り口が塞がれる可能性がある。危機が去った後、俺達は早く外に出て、村民の救助や魔獣を討伐しないといけない。外に出るための通路は多く確保したい」
「分かったわ。じゃあ明日、その家を建てられる場所を作りましょう」
翌日、みんなで家を建てる予定の場所に行く。土地としては充分に広いのだが、勾配になっているのでカリンに魔法で平らにしてもらわないといけない。
「家の周りの塀はどうするの。村の家は石垣だけど、この高さの岩を積むのは大変じゃない」
確かに、そうだな。石垣だとお城のように高く積み上げる必要があるな。
「家の地面の高さまで、木の杭をまっすぐに打とう」
「なるほどね、この高さなら魔獣も登れないわね。裏手の土をこっち側に埋めれば平らにできるわよ」
試験的に杭を立ててみようか。俺とチセは林から木を伐り倒し、長さ10m程の丸太を縦に切って半円の杭を作る。
「カリン、これを立てて壁にしたい。ここに6本分の穴を掘ってくれ」
人の背丈の2倍はある穴を魔法で掘り、河原から持ってきた小石を底に敷いておく。
「チセ。さっきの杭をこの穴に入れてくれ」
「は~い」
前に3本、後ろに段違いに3本並べて木を立てる。穴には小石と土、それに石垣を固めるためのセメントの粉を入れて埋め戻す。後は土の水分でセメントは固まって強固になる。
「仮に杭を立ててみたが、どうだ動かないか」
「大丈夫そうよ。しっかりしているわ」
高さ6m程の木の壁。これが擁壁となり家の土台となる土を支え、家の敷地の周囲全てを取り囲む。
杭は平らな面を外側に向けているので、垂直に立てた壁のようだ。これを魔獣が登るのは無理だな。
「よし、この形で家の周りを囲もう」
増築部分も考えた家の敷地は広く、周りの杭を打つだけで4日もかかった。カリンの魔法があったからこれだけ早くできたともいえるのだが。
平原への出入り口は馬車が通れるなだらかなスロープになっている。門は大きくして、岩の重みでバランスを取った跳ねあげ式の門にするつもりだ。
「なんだか、木でできた砦のような家になりそうだな」
「そうね。物見やぐらも建てるから、砦と言えなくもないわね」
「門も大きいですし、普通の家ではないですね」
「でもこれで、魔獣を気にせずに家を建てられるじゃん。村の人も呼べるわよ」
「そうだな。早く手伝わせてくれって言っていたしな。明日から手伝ってもらおう」
外壁は出来上がったから、魔獣に襲われる心配もない。明日からの内部の作業は村人にも手伝ってもらえるな。
110
お気に入りに追加
970
あなたにおすすめの小説
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
異世界転生 転生後は自由気ままに〜
猫ダイスキー
ファンタジー
ある日通勤途中に車を運転していた青野 仁志(あおの ひとし)は居眠り運転のトラックに後ろから追突されて死んでしまった。
しかし目を覚ますと自称神様やらに出会い、異世界に転生をすることになってしまう。
これは異世界転生をしたが特に特別なスキルを貰うでも無く、主人公が自由気ままに自分がしたいことをするだけの物語である。
小説家になろうで少し加筆修正などをしたものを載せています。
更新はアルファポリスより遅いです。
ご了承ください。
“絶対悪”の暗黒龍
alunam
ファンタジー
暗黒龍に転生した俺、今日も女勇者とキャッキャウフフ(?)した帰りにオークにからまれた幼女と出会う。
幼女と最強ドラゴンの異世界交流に趣味全開の要素をプラスして書いていきます。
似たような主人公の似たような短編書きました
こちらもよろしくお願いします
オールカンストキャラシート作ったら、そのキャラが現実の俺になりました!~ダイスの女神と俺のデタラメTRPG~
http://www.alphapolis.co.jp/content/cover/402051674/
女神から貰えるはずのチート能力をクラスメートに奪われ、原生林みたいなところに飛ばされたけどゲームキャラの能力が使えるので問題ありません
青山 有
ファンタジー
強引に言い寄る男から片思いの幼馴染を守ろうとした瞬間、教室に魔法陣が突如現れクラスごと異世界へ。
だが主人公と幼馴染、友人の三人は、女神から貰えるはずの希少スキルを他の生徒に奪われてしまう。さらに、一緒に召喚されたはずの生徒とは別の場所に弾かれてしまった。
女神から貰えるはずのチート能力は奪われ、弾かれた先は未開の原生林。
途方に暮れる主人公たち。
だが、たった一つの救いがあった。
三人は開発中のファンタジーRPGのキャラクターの能力を引き継いでいたのだ。
右も左も分からない異世界で途方に暮れる主人公たちが出会ったのは悩める大司教。
圧倒的な能力を持ちながら寄る辺なき主人公と、教会内部の勢力争いに勝利するためにも優秀な部下を必要としている大司教。
双方の利害が一致した。
※他サイトで投稿した作品を加筆修正して投稿しております
孤児院で育った俺、ある日目覚めたスキル、万物を見通す目と共に最強へと成りあがる
シア07
ファンタジー
主人公、ファクトは親の顔も知らない孤児だった。
そんな彼は孤児院で育って10年が経った頃、突如として能力が目覚める。
なんでも見通せるという万物を見通す目だった。
目で見れば材料や相手の能力がわかるというものだった。
これは、この――能力は一体……なんなんだぁぁぁぁぁぁぁ!?
その能力に振り回されながらも孤児院が魔獣の到来によってなくなり、同じ孤児院育ちで幼馴染であるミクと共に旅に出ることにした。
魔法、スキルなんでもあるこの世界で今、孤児院で育った彼が個性豊かな仲間と共に最強へと成りあがる物語が今、幕を開ける。
※他サイトでも連載しています。
大体21:30分ごろに更新してます。
最弱スキルも9999個集まれば最強だよね(完結)
排他的経済水域
ファンタジー
12歳の誕生日
冒険者になる事が憧れのケインは、教会にて
スキル適性値とオリジナルスキルが告げられる
強いスキルを望むケインであったが、
スキル適性値はG
オリジナルスキルも『スキル重複』というよくわからない物
友人からも家族からも馬鹿にされ、
尚最強の冒険者になる事をあきらめないケイン
そんなある日、
『スキル重複』の本来の効果を知る事となる。
その効果とは、
同じスキルを2つ以上持つ事ができ、
同系統の効果のスキルは効果が重複するという
恐ろしい物であった。
このスキルをもって、ケインの下剋上は今始まる。
HOTランキング 1位!(2023年2月21日)
ファンタジー24hポイントランキング 3位!(2023年2月21日)
異世界へ誤召喚されちゃいました~女神の加護でほのぼのスローライフ送ります~
モーリー
ファンタジー
⭐︎第4回次世代ファンタジーカップ16位⭐︎
飛行機事故で両親が他界してしまい、社会人の長男、高校生の長女、幼稚園児の次女で生きることになった御剣家。
保険金目当てで寄ってくる奴らに嫌気がさしながらも、3人で支え合いながら生活を送る日々。
そんな矢先に、3人揃って異世界に召喚されてしまった。
召喚特典として女神たちが加護やチート能力を与え、異世界でも生き抜けるようにしてくれた。
強制的に放り込まれた異世界。
知らない土地、知らない人、知らない世界。
不安をはねのけながら、時に怖い目に遭いながら、3人で異世界を生き抜き、平穏なスローライフを送る。
そんなほのぼのとした物語。
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる