190 / 308
第1章 共和国の旅
第17話 シャウラ村の復旧
しおりを挟む
翌日、俺は村長にこの村に留まって、家の建て直しを手伝うと告げた。村長は喜んでくれて、食事は村で用意すると言ってくれた。
家を失った人達は村の寄合所に寝泊まりしている。そこの食堂で俺達も一緒に朝食を摂る事になった。村の人達が口々にお礼を言ってくれる。
「昨日は治療してくれてありがとう。すごく楽になったよ」
「あんなに強いのに治療までできるなんて、あんたらはすごい冒険者なんだな」
「あのお空に飛んでたの、ドラゴンの子供ってホント?」
「そうだよ。噛んだりしないから、みんなも仲良くしてやってくれるか」
寄合所にいた子供達が、キイエを見て興味を持ったようだ。その後キイエを連れて来て子供達に撫でてもらう。
そこへ村長がやって来て、今日の予定を皆に話す。
「食事中すまんな。今日は潰れた家から家具や石垣の岩など使える物を運び出す。村の者も手伝ってくれるから、怪我した者は無理せずここで休んでくれ」
「俺達もそれに参加すればいいのか」
「ああ、お願いする。地下室は壊れていないから、その上の物を片付けてくれ」
こんな村に城壁などない。そのため魔獣などを防ぐ石垣の塀が、各家の周りに築かれている。
その塀が破られた時のために地下室があって、魔獣が立ち去るまで地下室に避難し、助けが来るまで待つことになる。
いつも死と隣り合わせの暮らしをしている。それでも村人達は故郷を離れることはしないのだろう。
「一軒ずつ片付けをしていく。すまんがあんたらもこっちを手伝ってくれ」
家の住民の指示に従って、この家具はこっちとかこの岩をどけてほしいとか、要望に応じた仕事を進めていく。災害にあった地区に行くボランティアみたいな感じだ。
村人も総出で手伝っている。小さな村だ、いつもこうして協力し合っているようだな。
チセには石垣に使っていた岩を運んでもらう。力持ちだしな。カリンは使えなくなった家具などを燃やしてもらったり土を移動させたりと魔法を使ってもらう。アイシャには魔獣の解体や革を作る手伝いをしてもらっている。適材適所だ。
「大体できたな」
今日だけで2軒の潰れた家の片付けは終わり、今は更地のようになっている。アイシャも解体作業が終わったようだ。
ここ以外に一部の石垣だけが崩れた家もあるそうだが、それは家の者だけで修復できると言っている。
「これほど早くできるとは思っていなかった。ユヅキさんだったかな。ありがとう」
「アイシャさんも、解体を手伝ってくれて助かったよ。折角の肉をダメにするところだった」
本来この村だけでするべき事だと村長は言っていたが、外部の者の手を借りないと復旧は上手く進まない。
俺達は今日も、寄合所の食堂で村人達と食事をする。
「この村には何人程住んでいるんだ」
「子供も含めると150人ぐらいだな」
子供と老人を除いて成人で働けるのは半分ほど。そのうち男手はもう半分ぐらいか。やはり少ないな。
「この後、家はどうやって建てるんだ。街から職人を呼ぶのか?」
「いや、俺達でできる。岩積みや補修なんてのは慣れたものだからな」
確かに家の周りの塀も、家の壁も岩を積み上げて固めた物だ。家の内装などに、木工職人やタイル職人が作っている物はなかったな。村長の家の中も岩がむき出しだった。
どの家も平屋で2階建ての家はない。自給自足の生活だし、外部の手を借りず自分達で加工できる範囲に留めているのだろう。
明日からは破壊された家の壁の石積みもしながら、家を復旧していくらしい。
「アイシャ、カリン、チセも今日はお疲れ様だったな。まだ明日もあるからゆっくり休んでくれ」
「はい、ユヅキさんも無理しないようにね」
「ユヅキは歳なんだから、筋肉痛だとかになっちゃうんじゃない」
「俺はそんな歳じゃないからな。働き盛りだぞ」
「力仕事は、あたしがやりますから、師匠は休んでくださいね」
いや、だからそんな歳じゃないって。俺はまだ30歳になってないんだからな。あれ、この世界に来てどれくらい経つ? いやまだ大丈夫だ。
翌日、家の石積みを手伝ったが、少し腰にきたな。
カリンは魔法で岩を積もうとしたが制御できず、結局手で運んで体が痛いと寝込んでいる。
お前の方が体力ねーじゃんか。1週間程で3軒の家と周りの石垣が完成した。
「今までありがとう、これは君達への報酬じゃ。受け取ってくれ」
村長から金貨2枚と銀貨80枚を受け取った。食事付きでこれなら充分な報酬だ。
「そういえば村長、村の前に流れている川は毒の川だと言っていたが、俺達が飲んでいた水はどうしていたんだ」
「ここから川下に鐘1つ行った所に綺麗な川があってな。そこまで馬車に水瓶を積んで毎日運んでおるよ」
それなら、俺達の馬車も使ってもらっても良かったんだが、ここの生活に干渉するのは良くないかもしれんな。俺達は一時的に滞在しているお客さんだからな。
「ユヅキさん、ここの川だけど少しおかしいわ」
まあ、毒の川だしな。
「毒は普通、上流の毒の草が染み出して流れてくるの。その色は緑か黒色。ここの川は紫色だわ」
「実はな20年ほど前からここは毒の川になってしまってな、その前は綺麗な川じゃった。当時も原因を調べようと裏山に入って行ったんじゃが、分からなくてな」
町の冒険者に依頼して調査してもらったそうだが、はっきりした原因は掴めなかったそうだ。
「裏山の上には木の魔物が住み着いておって、そいつが原因じゃないかという事になったんじゃが……」
木の魔物がいる山の奥へは進むことができず、そこで調査は終了したそうだ。それを聞いたアイシャが疑問を投げかける。
「木の魔物は毒も出すんですか?」
「いや、そんなことはないと思うんじゃが……冒険者が調査した事なんでな」
村人はその調査を信じるしかなかったようだ。その後、木の魔物を討伐しようとしたができなかったらしいな。アイシャ達はその木の魔物の事を知っているようで、村長に提案する。
「それなら私達が調べましょう。いいでしょう、ユヅキさん」
「まあ、この村には世話になったしな」
「私もその山の上にいる木の魔物の所に行きたいわ。今度はリベンジしてやるわよ」
カリンは木の魔物に恨みでもあるのか? 討伐する気満々だな。
「村長、少し俺達に調べさせてくれんか」
「それはありがたい事なんじゃが……。すまんがもう出せる報酬も無くてな」
「じゃ、今まで通り食事を作ってくれるだけでいい。俺達から言い出したことだ」
「そうか、それなら助かる。ぜひともやってもらいたい」
村長は明日、道案内役をひとり付けてくれると言っている。俺達は裏山の地形などを聞いて、明日から調査に行くことにした。
家を失った人達は村の寄合所に寝泊まりしている。そこの食堂で俺達も一緒に朝食を摂る事になった。村の人達が口々にお礼を言ってくれる。
「昨日は治療してくれてありがとう。すごく楽になったよ」
「あんなに強いのに治療までできるなんて、あんたらはすごい冒険者なんだな」
「あのお空に飛んでたの、ドラゴンの子供ってホント?」
「そうだよ。噛んだりしないから、みんなも仲良くしてやってくれるか」
寄合所にいた子供達が、キイエを見て興味を持ったようだ。その後キイエを連れて来て子供達に撫でてもらう。
そこへ村長がやって来て、今日の予定を皆に話す。
「食事中すまんな。今日は潰れた家から家具や石垣の岩など使える物を運び出す。村の者も手伝ってくれるから、怪我した者は無理せずここで休んでくれ」
「俺達もそれに参加すればいいのか」
「ああ、お願いする。地下室は壊れていないから、その上の物を片付けてくれ」
こんな村に城壁などない。そのため魔獣などを防ぐ石垣の塀が、各家の周りに築かれている。
その塀が破られた時のために地下室があって、魔獣が立ち去るまで地下室に避難し、助けが来るまで待つことになる。
いつも死と隣り合わせの暮らしをしている。それでも村人達は故郷を離れることはしないのだろう。
「一軒ずつ片付けをしていく。すまんがあんたらもこっちを手伝ってくれ」
家の住民の指示に従って、この家具はこっちとかこの岩をどけてほしいとか、要望に応じた仕事を進めていく。災害にあった地区に行くボランティアみたいな感じだ。
村人も総出で手伝っている。小さな村だ、いつもこうして協力し合っているようだな。
チセには石垣に使っていた岩を運んでもらう。力持ちだしな。カリンは使えなくなった家具などを燃やしてもらったり土を移動させたりと魔法を使ってもらう。アイシャには魔獣の解体や革を作る手伝いをしてもらっている。適材適所だ。
「大体できたな」
今日だけで2軒の潰れた家の片付けは終わり、今は更地のようになっている。アイシャも解体作業が終わったようだ。
ここ以外に一部の石垣だけが崩れた家もあるそうだが、それは家の者だけで修復できると言っている。
「これほど早くできるとは思っていなかった。ユヅキさんだったかな。ありがとう」
「アイシャさんも、解体を手伝ってくれて助かったよ。折角の肉をダメにするところだった」
本来この村だけでするべき事だと村長は言っていたが、外部の者の手を借りないと復旧は上手く進まない。
俺達は今日も、寄合所の食堂で村人達と食事をする。
「この村には何人程住んでいるんだ」
「子供も含めると150人ぐらいだな」
子供と老人を除いて成人で働けるのは半分ほど。そのうち男手はもう半分ぐらいか。やはり少ないな。
「この後、家はどうやって建てるんだ。街から職人を呼ぶのか?」
「いや、俺達でできる。岩積みや補修なんてのは慣れたものだからな」
確かに家の周りの塀も、家の壁も岩を積み上げて固めた物だ。家の内装などに、木工職人やタイル職人が作っている物はなかったな。村長の家の中も岩がむき出しだった。
どの家も平屋で2階建ての家はない。自給自足の生活だし、外部の手を借りず自分達で加工できる範囲に留めているのだろう。
明日からは破壊された家の壁の石積みもしながら、家を復旧していくらしい。
「アイシャ、カリン、チセも今日はお疲れ様だったな。まだ明日もあるからゆっくり休んでくれ」
「はい、ユヅキさんも無理しないようにね」
「ユヅキは歳なんだから、筋肉痛だとかになっちゃうんじゃない」
「俺はそんな歳じゃないからな。働き盛りだぞ」
「力仕事は、あたしがやりますから、師匠は休んでくださいね」
いや、だからそんな歳じゃないって。俺はまだ30歳になってないんだからな。あれ、この世界に来てどれくらい経つ? いやまだ大丈夫だ。
翌日、家の石積みを手伝ったが、少し腰にきたな。
カリンは魔法で岩を積もうとしたが制御できず、結局手で運んで体が痛いと寝込んでいる。
お前の方が体力ねーじゃんか。1週間程で3軒の家と周りの石垣が完成した。
「今までありがとう、これは君達への報酬じゃ。受け取ってくれ」
村長から金貨2枚と銀貨80枚を受け取った。食事付きでこれなら充分な報酬だ。
「そういえば村長、村の前に流れている川は毒の川だと言っていたが、俺達が飲んでいた水はどうしていたんだ」
「ここから川下に鐘1つ行った所に綺麗な川があってな。そこまで馬車に水瓶を積んで毎日運んでおるよ」
それなら、俺達の馬車も使ってもらっても良かったんだが、ここの生活に干渉するのは良くないかもしれんな。俺達は一時的に滞在しているお客さんだからな。
「ユヅキさん、ここの川だけど少しおかしいわ」
まあ、毒の川だしな。
「毒は普通、上流の毒の草が染み出して流れてくるの。その色は緑か黒色。ここの川は紫色だわ」
「実はな20年ほど前からここは毒の川になってしまってな、その前は綺麗な川じゃった。当時も原因を調べようと裏山に入って行ったんじゃが、分からなくてな」
町の冒険者に依頼して調査してもらったそうだが、はっきりした原因は掴めなかったそうだ。
「裏山の上には木の魔物が住み着いておって、そいつが原因じゃないかという事になったんじゃが……」
木の魔物がいる山の奥へは進むことができず、そこで調査は終了したそうだ。それを聞いたアイシャが疑問を投げかける。
「木の魔物は毒も出すんですか?」
「いや、そんなことはないと思うんじゃが……冒険者が調査した事なんでな」
村人はその調査を信じるしかなかったようだ。その後、木の魔物を討伐しようとしたができなかったらしいな。アイシャ達はその木の魔物の事を知っているようで、村長に提案する。
「それなら私達が調べましょう。いいでしょう、ユヅキさん」
「まあ、この村には世話になったしな」
「私もその山の上にいる木の魔物の所に行きたいわ。今度はリベンジしてやるわよ」
カリンは木の魔物に恨みでもあるのか? 討伐する気満々だな。
「村長、少し俺達に調べさせてくれんか」
「それはありがたい事なんじゃが……。すまんがもう出せる報酬も無くてな」
「じゃ、今まで通り食事を作ってくれるだけでいい。俺達から言い出したことだ」
「そうか、それなら助かる。ぜひともやってもらいたい」
村長は明日、道案内役をひとり付けてくれると言っている。俺達は裏山の地形などを聞いて、明日から調査に行くことにした。
129
お気に入りに追加
970
あなたにおすすめの小説
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
異世界転生 転生後は自由気ままに〜
猫ダイスキー
ファンタジー
ある日通勤途中に車を運転していた青野 仁志(あおの ひとし)は居眠り運転のトラックに後ろから追突されて死んでしまった。
しかし目を覚ますと自称神様やらに出会い、異世界に転生をすることになってしまう。
これは異世界転生をしたが特に特別なスキルを貰うでも無く、主人公が自由気ままに自分がしたいことをするだけの物語である。
小説家になろうで少し加筆修正などをしたものを載せています。
更新はアルファポリスより遅いです。
ご了承ください。
孤児院で育った俺、ある日目覚めたスキル、万物を見通す目と共に最強へと成りあがる
シア07
ファンタジー
主人公、ファクトは親の顔も知らない孤児だった。
そんな彼は孤児院で育って10年が経った頃、突如として能力が目覚める。
なんでも見通せるという万物を見通す目だった。
目で見れば材料や相手の能力がわかるというものだった。
これは、この――能力は一体……なんなんだぁぁぁぁぁぁぁ!?
その能力に振り回されながらも孤児院が魔獣の到来によってなくなり、同じ孤児院育ちで幼馴染であるミクと共に旅に出ることにした。
魔法、スキルなんでもあるこの世界で今、孤児院で育った彼が個性豊かな仲間と共に最強へと成りあがる物語が今、幕を開ける。
※他サイトでも連載しています。
大体21:30分ごろに更新してます。
S級パーティを追放された無能扱いの魔法戦士は気ままにギルド職員としてスローライフを送る
神谷ミコト
ファンタジー
【祝!4/6HOTランキング2位獲得】
元貴族の魔法剣士カイン=ポーンは、「誰よりも強くなる。」その決意から最上階と言われる100Fを目指していた。
ついにパーティ「イグニスの槍」は全人未達の90階に迫ろうとしていたが、
理不尽なパーティ追放を機に、思いがけずギルドの職員としての生活を送ることに。
今までのS級パーティとして牽引していた経験を活かし、ギルド業務。ダンジョン攻略。新人育成。そして、学園の臨時講師までそつなくこなす。
様々な経験を糧にカインはどう成長するのか。彼にとっての最強とはなんなのか。
カインが無自覚にモテながら冒険者ギルド職員としてスローライフを送るである。
ハーレム要素多め。
※隔日更新予定です。10話前後での完結予定で構成していましたが、多くの方に見られているため10話以降も製作中です。
よければ、良いね。評価、コメントお願いします。励みになりますorz
他メディアでも掲載中。他サイトにて開始一週間でジャンル別ランキング15位。HOTランキング4位達成。応援ありがとうございます。
たくさんの誤字脱字報告ありがとうございます。すべて適応させていただきます。
物語を楽しむ邪魔をしてしまい申し訳ないですorz
今後とも応援よろしくお願い致します。
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
スキルが【アイテムボックス】だけってどうなのよ?
山ノ内虎之助
ファンタジー
高校生宮原幸也は転生者である。
2度目の人生を目立たぬよう生きてきた幸也だが、ある日クラスメイト15人と一緒に異世界に転移されてしまう。
異世界で与えられたスキルは【アイテムボックス】のみ。
唯一のスキルを創意工夫しながら異世界を生き抜いていく。
異世界転生!俺はここで生きていく
おとなのふりかけ紅鮭
ファンタジー
俺の名前は長瀬達也。特に特徴のない、その辺の高校生男子だ。
同じクラスの女の子に恋をしているが、告白も出来ずにいるチキン野郎である。
今日も部活の朝練に向かう為朝も早くに家を出た。
だけど、俺は朝練に向かう途中で事故にあってしまう。
意識を失った後、目覚めたらそこは俺の知らない世界だった!
魔法あり、剣あり、ドラゴンあり!のまさに小説で読んだファンタジーの世界。
俺はそんな世界で冒険者として生きて行く事になる、はずだったのだが、何やら色々と問題が起きそうな世界だったようだ。
それでも俺は楽しくこの新しい生を歩んで行くのだ!
小説家になろうでも投稿しています。
メインはあちらですが、こちらも同じように投稿していきます。
宜しくお願いします。
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる