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第3章 ドワーフ編
第92話 虫の魔獣
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俺達は、スハイルの町でしばらく滞在することを決めて、翌朝冒険者ギルドへ向かう。掲示板を見たが、やはり護衛の依頼はないようだ。できそうな魔獣討伐の依頼を持って、受付窓口に並ぶ。
「ユヅキ様ですね。護衛依頼をお探しだと聞いていますが、この町で他の依頼も受けられますか?」
昨日とは違う受付嬢だが、俺達の事は聞いているようだな。
「しばらく滞在して、その間ここの依頼を受けるつもりだが」
「それであれば、ドワーフの町までの護衛予約をするようにと、マスターから指示が出ています」
「それは助かるな」
大概の依頼は一日仕事になる。面倒ではあるがその途中で帰ってきて、昼に貼り出される掲示板の確認をするつもりだった。
ジルからの伝言で、こちらのマスターが融通を利かせてくれたのかも知れないな。
「ユヅキ様に頑張っていただければ、依頼成功率が上がってこのギルドの評価も上がりますので頑張ってくださいね」
なるほど、お互いウィンウィンという訳か、それじゃ今日の魔獣討伐をきっちりとやり遂げんといかんな。
俺達は町の北門を出て、山の方に向かった先にある魔の森に入る。依頼を受けた魔獣は大型のカマキリで、魔獣とはいうものの魔法は使ってこない。しかし腕の鎌が非常に鋭く危険な魔獣だそうだ。
「アイシャ、カマキリの魔獣を狩った事はあるか?」
「ないわね。昆虫系は強くないけど、数が多いから厄介だと聞いたことがあるわ」
「そんなのまとめて、パーッと燃やしちゃえばいいんじゃないの」
「ダメよ、カリン! 鎌の腕と胸の魔石は持って帰らないといけないのよ」
ほんとカリンは大雑把な子だ。こいつの勝手にされると報酬が減ってしまう。
「カリン。お前に渡した杖、ちゃんと使えているんだろうな」
「この杖いいわね。魔力量の調整が簡単になったわ」
エギルに作ってもらった特製の杖だ。杖というよりタクト型だが、持ち手の所に魔道具と同じような4つのスイッチに銅を埋め込んである。
銅は杖の先端まで螺旋を描き伸びていて、それぞれの指から出る魔力を絞って先端で魔法が発動する。狙いもつけやすくなっているカリン専用の杖だ。
杖は太もものガーターリングに差し入れて持ち歩いているようだが、カリンにしてはセクシーじゃないか。手先だけは器用なので割と使いこなしているように見えるが。
慣れていない魔の森だが、入るとすぐにカマキリの魔獣は見つかった。人の背丈ほどあるカマキリだ。繁殖して困ると言うぐらいだから、森の周辺部のこんな所にもいるのだろう。
「おい、カリン。あいつを風魔法で切れるか」
「任せなさい、ウインドカッター!」
大きな風の刃がカマキリめがけて飛んでいく。しかし途中の木に邪魔されてカマキリまで届いていない。
こちらに気がつき走って逃げようとするカマキリを、アイシャが弓で仕留めた。さすがアイシャだな。
「カリン。お前な、状況を見て魔法を使えよ。周りの木ばかりこんなに切り倒しちまって」
「じゃー、どうしろって言うのよ!」
逆切れかよ。
「もっとな、そのウインドカッターを小さくして何発も当てるのはどうだ。その杖を使えばできるだろう。小さかったら木の間を抜けて当てられるだろ。何発も当てれば動けなくすることもできると思うぞ」
「なるほどね。よし、次それでやってみるわ」
単純な子で良かったよ。
しばらく森の中を歩くと、今度はカマキリの魔獣を2匹見つけた。
「カリン、やってみろ」
「任せて、ウインドカッター、ウインドカッター、ウインド……」
カリンは小さな声で連呼した。別に小さな声にならなくても風魔法は小さくなるだろうが。そもそも声に出さなくていいからな。
カリンは指揮者のように両手の杖をリズムよく振り、無数の風の刃が放たれた。その刃は木々の間を抜け、様々な方向からカマキリ達を襲う。
一陣の風が通り過ぎた後、体をバラバラにされたカマキリの残骸だけがそこに残っていた。
「はっは~ん! 私にかかればカマキリなんてこんなものよ」
「はい、はい、良かったな。魔石の回収をするぞ。次は俺が魔道弓で倒してやるからな」
俺達はこの調子で20匹近いカマキリを倒して、腕の鎌と魔石のある胸部分だけ持ってギルドに戻る。
「おいおい、今日1日でこれだけの魔獣を倒したのかよ。たった3人でか?」
「森に入ったところに沢山いたからな。まだいそうだから明日も行くつもりだ」
「まあ、ほどほどにな。ほれ、今日の依頼完了書だ。窓口に持って行ってくれ」
窓口で、本命の護衛依頼が来ていないか尋ねたが、依頼は来ていないそうだ。俺達はその日の報酬をもらって宿に戻った。
翌日のカマキリ討伐は順調に終わったが、その次の依頼が悲惨だった。
虫の魔獣なら簡単だと黒い丸い虫の討伐という依頼を見つけ、受けることにしたがそれが間違いだった。
俺はてっきりダンゴ虫のような魔獣だと思ったが、その虫は黒く楕円形の平たい虫……そうGの名を持つあの虫の魔獣だった。
大きさは人の半分程度だが、テカテカと光った背中でGの名を持つ無数の魔獣が、ガサゴソと地面を這って俺達に襲いかかって来た。
「ギャー! なによこいつら!!」
カリンが叫び声をあげ、横でアイシャは泣き出した。パニックになったカリンがファイヤーボールを何発も繰り出したおかげで獲物は黒焦げ、大規模な山火事になりかけた。
100匹を超えるGの名を持つ魔獣を一度に倒したが、魔石は焼け焦げていて報酬はかなり減額されてしまった。
カリンは魔力切れを起こし、翌日は丸1日寝込んでしまった。アイシャは絶対あの森には行かないと怯えきっている。
魔獣の生息域は別れているとはいえ、ここにはアルヘナの近くでは見かけなかった昆虫系の魔獣が多い。獣の魔獣と半分半分くらい居るんじゃないだろうか。
その後は獣の魔獣討伐の依頼だけを受けて10日が過ぎた頃、ドワーフの町までの護衛依頼が俺達の元にやってきた。
「ユヅキ様ですね。護衛依頼をお探しだと聞いていますが、この町で他の依頼も受けられますか?」
昨日とは違う受付嬢だが、俺達の事は聞いているようだな。
「しばらく滞在して、その間ここの依頼を受けるつもりだが」
「それであれば、ドワーフの町までの護衛予約をするようにと、マスターから指示が出ています」
「それは助かるな」
大概の依頼は一日仕事になる。面倒ではあるがその途中で帰ってきて、昼に貼り出される掲示板の確認をするつもりだった。
ジルからの伝言で、こちらのマスターが融通を利かせてくれたのかも知れないな。
「ユヅキ様に頑張っていただければ、依頼成功率が上がってこのギルドの評価も上がりますので頑張ってくださいね」
なるほど、お互いウィンウィンという訳か、それじゃ今日の魔獣討伐をきっちりとやり遂げんといかんな。
俺達は町の北門を出て、山の方に向かった先にある魔の森に入る。依頼を受けた魔獣は大型のカマキリで、魔獣とはいうものの魔法は使ってこない。しかし腕の鎌が非常に鋭く危険な魔獣だそうだ。
「アイシャ、カマキリの魔獣を狩った事はあるか?」
「ないわね。昆虫系は強くないけど、数が多いから厄介だと聞いたことがあるわ」
「そんなのまとめて、パーッと燃やしちゃえばいいんじゃないの」
「ダメよ、カリン! 鎌の腕と胸の魔石は持って帰らないといけないのよ」
ほんとカリンは大雑把な子だ。こいつの勝手にされると報酬が減ってしまう。
「カリン。お前に渡した杖、ちゃんと使えているんだろうな」
「この杖いいわね。魔力量の調整が簡単になったわ」
エギルに作ってもらった特製の杖だ。杖というよりタクト型だが、持ち手の所に魔道具と同じような4つのスイッチに銅を埋め込んである。
銅は杖の先端まで螺旋を描き伸びていて、それぞれの指から出る魔力を絞って先端で魔法が発動する。狙いもつけやすくなっているカリン専用の杖だ。
杖は太もものガーターリングに差し入れて持ち歩いているようだが、カリンにしてはセクシーじゃないか。手先だけは器用なので割と使いこなしているように見えるが。
慣れていない魔の森だが、入るとすぐにカマキリの魔獣は見つかった。人の背丈ほどあるカマキリだ。繁殖して困ると言うぐらいだから、森の周辺部のこんな所にもいるのだろう。
「おい、カリン。あいつを風魔法で切れるか」
「任せなさい、ウインドカッター!」
大きな風の刃がカマキリめがけて飛んでいく。しかし途中の木に邪魔されてカマキリまで届いていない。
こちらに気がつき走って逃げようとするカマキリを、アイシャが弓で仕留めた。さすがアイシャだな。
「カリン。お前な、状況を見て魔法を使えよ。周りの木ばかりこんなに切り倒しちまって」
「じゃー、どうしろって言うのよ!」
逆切れかよ。
「もっとな、そのウインドカッターを小さくして何発も当てるのはどうだ。その杖を使えばできるだろう。小さかったら木の間を抜けて当てられるだろ。何発も当てれば動けなくすることもできると思うぞ」
「なるほどね。よし、次それでやってみるわ」
単純な子で良かったよ。
しばらく森の中を歩くと、今度はカマキリの魔獣を2匹見つけた。
「カリン、やってみろ」
「任せて、ウインドカッター、ウインドカッター、ウインド……」
カリンは小さな声で連呼した。別に小さな声にならなくても風魔法は小さくなるだろうが。そもそも声に出さなくていいからな。
カリンは指揮者のように両手の杖をリズムよく振り、無数の風の刃が放たれた。その刃は木々の間を抜け、様々な方向からカマキリ達を襲う。
一陣の風が通り過ぎた後、体をバラバラにされたカマキリの残骸だけがそこに残っていた。
「はっは~ん! 私にかかればカマキリなんてこんなものよ」
「はい、はい、良かったな。魔石の回収をするぞ。次は俺が魔道弓で倒してやるからな」
俺達はこの調子で20匹近いカマキリを倒して、腕の鎌と魔石のある胸部分だけ持ってギルドに戻る。
「おいおい、今日1日でこれだけの魔獣を倒したのかよ。たった3人でか?」
「森に入ったところに沢山いたからな。まだいそうだから明日も行くつもりだ」
「まあ、ほどほどにな。ほれ、今日の依頼完了書だ。窓口に持って行ってくれ」
窓口で、本命の護衛依頼が来ていないか尋ねたが、依頼は来ていないそうだ。俺達はその日の報酬をもらって宿に戻った。
翌日のカマキリ討伐は順調に終わったが、その次の依頼が悲惨だった。
虫の魔獣なら簡単だと黒い丸い虫の討伐という依頼を見つけ、受けることにしたがそれが間違いだった。
俺はてっきりダンゴ虫のような魔獣だと思ったが、その虫は黒く楕円形の平たい虫……そうGの名を持つあの虫の魔獣だった。
大きさは人の半分程度だが、テカテカと光った背中でGの名を持つ無数の魔獣が、ガサゴソと地面を這って俺達に襲いかかって来た。
「ギャー! なによこいつら!!」
カリンが叫び声をあげ、横でアイシャは泣き出した。パニックになったカリンがファイヤーボールを何発も繰り出したおかげで獲物は黒焦げ、大規模な山火事になりかけた。
100匹を超えるGの名を持つ魔獣を一度に倒したが、魔石は焼け焦げていて報酬はかなり減額されてしまった。
カリンは魔力切れを起こし、翌日は丸1日寝込んでしまった。アイシャは絶対あの森には行かないと怯えきっている。
魔獣の生息域は別れているとはいえ、ここにはアルヘナの近くでは見かけなかった昆虫系の魔獣が多い。獣の魔獣と半分半分くらい居るんじゃないだろうか。
その後は獣の魔獣討伐の依頼だけを受けて10日が過ぎた頃、ドワーフの町までの護衛依頼が俺達の元にやってきた。
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