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第2章 街暮らし 冒険者編
第81話-2 シルスの魔道具4
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実物を確かめてもらうためドライヤーの魔道具をヘテオトルさんに渡して、審議官の机の上へと持っていってもらう。
「個人で使うことを想定し、手に持ちやすい形となっています。手元の3つの窪みに指を置くことで、出てくる温風の強さが変わるようになっています」
その小ささに驚きながらも、審議官が手に取り動作を確かめる。
「おお、確かに温かい風が出ておるな。強さも変化するが、3番目の風はなかなか強力だ」
「側面の取っ手が蓋になっていて、内部を見るための窓を作っています。火と風の魔道部品が、同じ方向に向いて固定されているのが見れると思います」
これはユヅキさんが今日のために作ってくれた窓。実際に内部を見れば単純な構造なのが分かると思うわ。
総責任者のコルセイヤ様も内部を真剣な目で見ている。声には出さないけど相当驚いている様子だわ。
「す、すまないが、ワシにも見せてくれないか?」
隣に座っていた商人が立ち上がり、ヘテオトルさんの元へと歩いていく。
「それはできません。登録申請が出された魔道具を他人に渡したり、構造を調べる等してはいけない事になっています」
ヘテオトルさんが商人達にきっぱりと断りを入れ、会長だと言っていた人は、ばつが悪そうに自分の席に戻っていった。
私の魔道具を見終わった審議官達が集まって協議している。顎に手をやったり、図面を指差し話しているようだけど、遠くて何を話しているのか分からないわね。
隣の商人達もソワソワしているけど、この待っている時間は長く感じるわ。
「それでは審議の結果を、私から言い渡そう」
総責任者のコルセイヤ様の澄んだ声が響く。
「今回の魔道具登録の不採用に対する異議申し立てを認め、新たな魔道具として登録することを許可する。既に登録されている温風装置も素晴らしい魔道具であり引き続き販売を許可したうえで、今回の魔道具についても販売の許可を与えるものとする。以上である」
それを聞いたアイシャさんが声を上げ、喜び抱き着いてきた。
「よかった! 本当によかったね。シルスさん」
「うん、うん。ありがとう~」
「静粛に願います。これにて審議会を閉会します。皆様ありがとうございました」
ヘテオトルさんに怒られてしまったけど、でもまあいいわ。これで私の夢が叶ったんですもの。
審議官達が横の扉から出て行き、商人達もあの大きな箱を持ってしょげ返った様子で後ろの扉から出ていった。そうよね。私の魔道具が世に出れば、あの温風装置は全く売れなくなるもの。少し悪いことをしたかしら。
「では、登録の手続きをしますので、一緒に事務所まで来てください」
ヘテオトルさんと一緒に事務所まで行き、正式な登録手続きを済ませる。
私達が帰ろうとした時、ヘテオトルさんに呼び止められ応接室に通された。さすが王都協会の応接室、壁には絵画が飾られてフカフカの豪華なソファーだわ。落ち着かずソファーに座つてしばらくすると、さっきのコルセイヤ様が部屋に入ってきた。
魔道具の最高責任者の方だわ。慌てて立ち上がろうとしたけど、手で私を制して向かい側に座る。
「こ、今回はどうもありがとうございました。審議会を早く開いていただき、登録もしていただきました。本当に感謝いたします」
「まあ、緊張せずゆっくりとしてくれたまえ。新しい魔道具なら登録するのは当たり前だ。王都まで足を運んでもらって君達には苦労をかけたな」
「いえ、そんなことないです」
コルセイヤ様はにこやかな笑顔で、私達に話しかける。
「これからの事を少し話そう。知っての通り魔道具の製造販売は王都でのみ行なっている。君達には販売数に応じた褒章金は支給されるが、自分達で魔道具を製造してはいけない。改良した場合も王都に連絡が必要になる」
それに対してユヅキさんが、疑問を投げかける。
「この魔道具の制御部も外枠もアルヘナの職人の手によるものだ。それらも王都の職人に渡せということか?」
「確かに見たこともない部品と斬新な外形だな。分かったアルヘナの職人ギルドと話をしよう」
物分かりのいい人で良かったわ。これで町の職人さん達の苦労も報われるわ。
「この魔道具の動作原理は、人族の技術なのかな」
「人族というよりは、俺自身の魔法だ」
「君は魔道具と同じ魔法が使えるという事か」
驚きの目をユヅキさんに向けると、ドライヤー魔法でコルセイヤ様の金髪を揺らす。
「これは驚いたな。この魔法はシルスさんもできるのかい」
「いえ、私にはできませんでした。それなりの修練が必要だと思います」
コルセイヤ様は少し考えた後、提案してきた。
「ユヅキ君、君のそのような技術を王都で活かしてみようと思わないか」
「俺は連れのために、この魔道具を作ってほしいと願っただけだ。実際に作り上げたのはシルスさんの努力の結果で、俺には到底真似できない」
きっぱりと断ったわ。この王都で働く推薦をしてくれているのに……。コルセイヤ様は話題を変えて私に尋ねてくる。
「ところでシルスさんの魔道具店に魔道部品が大量に送られているが、それも今回の魔道具に関するものなのかな」
「いいえ、あれは魔道補助具に使用されているもので、アルヘナの町で製造されている武器に使用している物です」
「その技術も、ユヅキ君の技術なのだろうか」
「違うな、既にある技術をシルスさんが応用しただけだ」
「なるほど、よく分かった。何にしても新たな魔道具の誕生は喜ばしいことだ。シルスさん、ユヅキ君、魔道具の登録おめでとう。これからも期待しているよ」
私達はコルセイヤ様と握手をして別れた。
その日の夜は3人でお祝いをして、翌日にはアルヘナの町へ帰る馬車に乗る。2週間程しか経っていないけど、帰って来た町はなんだか懐かしい感じがするわ。
その数日後。私の元に王都魔術師協会の魔道具部門への勧誘の知らせが届いた。
「ユヅキさん、私に王都で働いてみないかって手紙が来たの。魔道具部門の研究員ですって」
「それはすごいな。本格的に魔道具を作っていけるじゃないか。もちろん行くんだろ」
「ええ。新しい魔道具を作るのは私の夢でしたから。でもその夢のきっかけを作ってくれたのはユヅキさん、あなたなの。感謝しても感謝しきれないわ」
「そんなことはないさ、チャンスを掴んだのは君だ」
王都の魔術師協会で働きたいと返事を書いて10日後、王都から迎えの馬車がやって来た。
貴族が乗るような箱型の2頭立ての立派な馬車。お世話になった職人さん達も珍しそうに近くまで寄って、馬車の細工などを興味深げに見ている。
「皆さんお世話になりました。ユヅキさんもありがとう。王都に来ることがあったら必ず連絡してくださいね」
「ああ、そうするよ。王都でもしっかり頑張るんだぞ」
「ええ、それじゃ皆さん、さようなら。ありがとう」
のちに『魔道具の大賢者シルス』と歴史に名を刻む者の旅立ちの日であった。
- 大賢者シルス伝記 第一章 旅立ち より -
「個人で使うことを想定し、手に持ちやすい形となっています。手元の3つの窪みに指を置くことで、出てくる温風の強さが変わるようになっています」
その小ささに驚きながらも、審議官が手に取り動作を確かめる。
「おお、確かに温かい風が出ておるな。強さも変化するが、3番目の風はなかなか強力だ」
「側面の取っ手が蓋になっていて、内部を見るための窓を作っています。火と風の魔道部品が、同じ方向に向いて固定されているのが見れると思います」
これはユヅキさんが今日のために作ってくれた窓。実際に内部を見れば単純な構造なのが分かると思うわ。
総責任者のコルセイヤ様も内部を真剣な目で見ている。声には出さないけど相当驚いている様子だわ。
「す、すまないが、ワシにも見せてくれないか?」
隣に座っていた商人が立ち上がり、ヘテオトルさんの元へと歩いていく。
「それはできません。登録申請が出された魔道具を他人に渡したり、構造を調べる等してはいけない事になっています」
ヘテオトルさんが商人達にきっぱりと断りを入れ、会長だと言っていた人は、ばつが悪そうに自分の席に戻っていった。
私の魔道具を見終わった審議官達が集まって協議している。顎に手をやったり、図面を指差し話しているようだけど、遠くて何を話しているのか分からないわね。
隣の商人達もソワソワしているけど、この待っている時間は長く感じるわ。
「それでは審議の結果を、私から言い渡そう」
総責任者のコルセイヤ様の澄んだ声が響く。
「今回の魔道具登録の不採用に対する異議申し立てを認め、新たな魔道具として登録することを許可する。既に登録されている温風装置も素晴らしい魔道具であり引き続き販売を許可したうえで、今回の魔道具についても販売の許可を与えるものとする。以上である」
それを聞いたアイシャさんが声を上げ、喜び抱き着いてきた。
「よかった! 本当によかったね。シルスさん」
「うん、うん。ありがとう~」
「静粛に願います。これにて審議会を閉会します。皆様ありがとうございました」
ヘテオトルさんに怒られてしまったけど、でもまあいいわ。これで私の夢が叶ったんですもの。
審議官達が横の扉から出て行き、商人達もあの大きな箱を持ってしょげ返った様子で後ろの扉から出ていった。そうよね。私の魔道具が世に出れば、あの温風装置は全く売れなくなるもの。少し悪いことをしたかしら。
「では、登録の手続きをしますので、一緒に事務所まで来てください」
ヘテオトルさんと一緒に事務所まで行き、正式な登録手続きを済ませる。
私達が帰ろうとした時、ヘテオトルさんに呼び止められ応接室に通された。さすが王都協会の応接室、壁には絵画が飾られてフカフカの豪華なソファーだわ。落ち着かずソファーに座つてしばらくすると、さっきのコルセイヤ様が部屋に入ってきた。
魔道具の最高責任者の方だわ。慌てて立ち上がろうとしたけど、手で私を制して向かい側に座る。
「こ、今回はどうもありがとうございました。審議会を早く開いていただき、登録もしていただきました。本当に感謝いたします」
「まあ、緊張せずゆっくりとしてくれたまえ。新しい魔道具なら登録するのは当たり前だ。王都まで足を運んでもらって君達には苦労をかけたな」
「いえ、そんなことないです」
コルセイヤ様はにこやかな笑顔で、私達に話しかける。
「これからの事を少し話そう。知っての通り魔道具の製造販売は王都でのみ行なっている。君達には販売数に応じた褒章金は支給されるが、自分達で魔道具を製造してはいけない。改良した場合も王都に連絡が必要になる」
それに対してユヅキさんが、疑問を投げかける。
「この魔道具の制御部も外枠もアルヘナの職人の手によるものだ。それらも王都の職人に渡せということか?」
「確かに見たこともない部品と斬新な外形だな。分かったアルヘナの職人ギルドと話をしよう」
物分かりのいい人で良かったわ。これで町の職人さん達の苦労も報われるわ。
「この魔道具の動作原理は、人族の技術なのかな」
「人族というよりは、俺自身の魔法だ」
「君は魔道具と同じ魔法が使えるという事か」
驚きの目をユヅキさんに向けると、ドライヤー魔法でコルセイヤ様の金髪を揺らす。
「これは驚いたな。この魔法はシルスさんもできるのかい」
「いえ、私にはできませんでした。それなりの修練が必要だと思います」
コルセイヤ様は少し考えた後、提案してきた。
「ユヅキ君、君のそのような技術を王都で活かしてみようと思わないか」
「俺は連れのために、この魔道具を作ってほしいと願っただけだ。実際に作り上げたのはシルスさんの努力の結果で、俺には到底真似できない」
きっぱりと断ったわ。この王都で働く推薦をしてくれているのに……。コルセイヤ様は話題を変えて私に尋ねてくる。
「ところでシルスさんの魔道具店に魔道部品が大量に送られているが、それも今回の魔道具に関するものなのかな」
「いいえ、あれは魔道補助具に使用されているもので、アルヘナの町で製造されている武器に使用している物です」
「その技術も、ユヅキ君の技術なのだろうか」
「違うな、既にある技術をシルスさんが応用しただけだ」
「なるほど、よく分かった。何にしても新たな魔道具の誕生は喜ばしいことだ。シルスさん、ユヅキ君、魔道具の登録おめでとう。これからも期待しているよ」
私達はコルセイヤ様と握手をして別れた。
その日の夜は3人でお祝いをして、翌日にはアルヘナの町へ帰る馬車に乗る。2週間程しか経っていないけど、帰って来た町はなんだか懐かしい感じがするわ。
その数日後。私の元に王都魔術師協会の魔道具部門への勧誘の知らせが届いた。
「ユヅキさん、私に王都で働いてみないかって手紙が来たの。魔道具部門の研究員ですって」
「それはすごいな。本格的に魔道具を作っていけるじゃないか。もちろん行くんだろ」
「ええ。新しい魔道具を作るのは私の夢でしたから。でもその夢のきっかけを作ってくれたのはユヅキさん、あなたなの。感謝しても感謝しきれないわ」
「そんなことはないさ、チャンスを掴んだのは君だ」
王都の魔術師協会で働きたいと返事を書いて10日後、王都から迎えの馬車がやって来た。
貴族が乗るような箱型の2頭立ての立派な馬車。お世話になった職人さん達も珍しそうに近くまで寄って、馬車の細工などを興味深げに見ている。
「皆さんお世話になりました。ユヅキさんもありがとう。王都に来ることがあったら必ず連絡してくださいね」
「ああ、そうするよ。王都でもしっかり頑張るんだぞ」
「ええ、それじゃ皆さん、さようなら。ありがとう」
のちに『魔道具の大賢者シルス』と歴史に名を刻む者の旅立ちの日であった。
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