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第1章 異世界暮らし 山の家
第37話 ミアン先輩
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「おはようございます。ボアンさん」
「やあ君か、おはよう。約束は昼だったが、ずいぶん早く着いたね。まあ、良い事ではあるが」
「途中何事もなく来れましたからね」
「では、先に図面を見せてもらおうか」
1週間かけて書き上げたクロスボウの図面。部品の詳細から組立図までを、鞄から取り出しボアンの机に並べた。
「少し見るので、君はそこの空いている席に座っていてくれ」
俺が描いた図面には自信があるが、こうしてチェックされると試験を受ける学生のようにソワソワと落ち着かないな。
ボアンの大きな机の前には2列に事務机が並ぶ。その一番端にある空いた席に座り、周りを見ると俺の他には5人の職員が働いている。
男性2人に女性が3人だが、みんな書き物をしたり、調べ物をしたりと事務的な事をしているようだ。
猫獣人の子が俺の席にお茶を持ってきてくれた。
「おっ、すまないな。ありがとう」
笑顔で軽く手を上げたが、耳としっぽをピンと立てて警戒されてしまった。俺、何かしたか?
この猫の獣人は新人なのか、あっちこっちの机に行き雑務をしているようだった。
「ユヅキ君、こっちへ来てくれ」
ボアンが呼んでいる。
「図面はこれでいい。登録と複写はこちらでする。昼過ぎには職人達が来るので打ち合わせには出てくれ」
今、ボアンは図面を写すというような事を言ってなかったか? 初めて聞いた単語で分かりにくかったが、コピー機なんて代物がこの世界にあるのか?
「少しここで他の仕事を見ていてもいいか?」
「ああ、邪魔にならなければ自由にしてもらって結構だ」
「ジルト君、これの登録と複写を3枚頼む」
「はい、ボアンさん」
やはりコピーか? どんな事をするんだろうと興味津々で席に座って見ていると、男性職員は本に何か記入した後、図面を猫の獣人に渡して指示している。
猫獣人が少し離れた机に図面を持って行ったので、俺もついて行く。
「すまんな。少し見せてくれんか?」
「フギャ~」
猫獣人はピョンと飛び上がって、怯えたようにこちらを見ている。そんなに驚くような事はしていないのだが。
「ここで見ているだけだ。それならいいだろう?」
「見てるだけなの。こっちに来ないでほしいの」
猫獣人はチラチラ、こちらを気にしながらも作業を進めていく。
棚の瓶を取り中の粉を図面に振りかけたぞ。黒く粗い粒のような粉だが、少しキラキラ光っているな。
その上に新しい紙を置いて上から版画で使うバレンのようなもので擦っていく。これでコピーができるのか? でも反転された、逆さまの図になっているはずだ。
そう思っていると、反転した図面を表にして刷毛で液体を塗っている。その上に新しい紙を乗せてまたバレンで擦る。少し濡れた紙を剥がして洗濯ばさみのような物で吊るしているな。
「ほぉ~、これで複写ができるのか」
「まだ、乾くまで触っちゃダメなの」
近づく俺に注意してくる。触りゃしないさ、ちょっと見るだけだよ。湿式のコピーか……大昔にそんなコピー機もあったと聞いたな。
猫獣人の子は紙に風魔法を当てて乾かしていく。これなら俺もできるかと、「作業を手伝うよ」と言うと、
「優しくするの。強い風はダメなの」
と、やり方を教えてくれた。魔力を抑えつつ風を吹かす。これは魔法の練習にはちょうどいいな。猫獣人は引き続き図面をコピーし、濡れた紙を吊るしていく。
俺が描いた図がちゃんとコピーされているぞ。これも魔道具という物なんだろうか。不思議だ。
鐘4つの音が聞えてきた。午前中の作業は終了だな。吊るした紙を見ていた猫獣人も午後までには乾くだろうと、休憩に入るようだ。
こちらの世界の人達は昼に休憩はするが食事を摂らない。食事は朝食と夕食の2回が普通だ。俺も最近は慣れてきたがやはり少し腹が減るな。
午後。
「ユヅキ君、上の会議室に行っておいてくれ。例の弓も持っていくように。ミアン君も複写した図面を持って会議室の用意をしてくれ」
ボアンに言われて会議室へ猫獣人と向かう。
「君はミアンというのか。よろしくな」
「あんまり近付かないでほしいの。ユヅキは後から入ってきた後輩なの。ワタシの事はミアン先輩って呼ぶの」
「そうか。じゃあ『ミアン先輩』よろしく」
「プギュ~、やっぱりミアンでいいの」
まだ先輩呼びは恥ずかしいみたいだな。会議室でテーブルや椅子などミアンと一緒に用意し、しばらくするとボアンと職人3人が入ってきた。
ミアンはみんなの前にお茶を運び、いよいよクロスボウの製作会議が始まる。
冒頭、ボアンが新型弓をギルドで独占して製造し、商業ギルドが販売する話が進んでいる事を、みんなの前で説明していく。
その後俺は、テーブルに置いたクロスボウをみんなに見てもらい、各職人に配った図面の説明をする。いわゆるプレゼンというやつだ。職人達が俺に質問してくる。
「俺は弓職人のルフトという。ユヅキさんよ、この弓はずいぶんと小さいが、どんな用途に使うんだい」
「俺は実際にこれを狩りで使っている。獲物を倒すには充分な威力がある」
「私は木工職人のグラウスだ。木の材質を変えてもいいか。丈夫な物にすれば強度を高められる」
「この弓は基本両手で持つが、片手で持つこともある。重くなるのは避けたい。どの程度重くなるか試作はできるか」
何回かの質問に答えた後、裏庭で商業ギルドの時と同じように試射を行なって会議室に戻る。
「なるほど弓の威力はまあまあだ。製品化するには3種類ほどの強さがあれば良さそうだな。グラウスよ、今より一段強い弓を使ったっ場合、本体は大丈夫か?」
「木材をくり抜いて作った方が強度は増すな。弓の種類が変わっても本体は同じにしたい」
製品化するための改良案が次々に出てきて、話し合いが続いた。
「今回(の話し合い)はこれで終わろう。次回の会議はまたこちらから連絡する。それまで各自で改良を進めておいてくれ」
そろそろ時間なのか、ボアンが今回の会議を締める。製作の方向性は決まった。ここにいる職人達がいれば、商品として出せる弓が完成するだろう。
「やあ君か、おはよう。約束は昼だったが、ずいぶん早く着いたね。まあ、良い事ではあるが」
「途中何事もなく来れましたからね」
「では、先に図面を見せてもらおうか」
1週間かけて書き上げたクロスボウの図面。部品の詳細から組立図までを、鞄から取り出しボアンの机に並べた。
「少し見るので、君はそこの空いている席に座っていてくれ」
俺が描いた図面には自信があるが、こうしてチェックされると試験を受ける学生のようにソワソワと落ち着かないな。
ボアンの大きな机の前には2列に事務机が並ぶ。その一番端にある空いた席に座り、周りを見ると俺の他には5人の職員が働いている。
男性2人に女性が3人だが、みんな書き物をしたり、調べ物をしたりと事務的な事をしているようだ。
猫獣人の子が俺の席にお茶を持ってきてくれた。
「おっ、すまないな。ありがとう」
笑顔で軽く手を上げたが、耳としっぽをピンと立てて警戒されてしまった。俺、何かしたか?
この猫の獣人は新人なのか、あっちこっちの机に行き雑務をしているようだった。
「ユヅキ君、こっちへ来てくれ」
ボアンが呼んでいる。
「図面はこれでいい。登録と複写はこちらでする。昼過ぎには職人達が来るので打ち合わせには出てくれ」
今、ボアンは図面を写すというような事を言ってなかったか? 初めて聞いた単語で分かりにくかったが、コピー機なんて代物がこの世界にあるのか?
「少しここで他の仕事を見ていてもいいか?」
「ああ、邪魔にならなければ自由にしてもらって結構だ」
「ジルト君、これの登録と複写を3枚頼む」
「はい、ボアンさん」
やはりコピーか? どんな事をするんだろうと興味津々で席に座って見ていると、男性職員は本に何か記入した後、図面を猫の獣人に渡して指示している。
猫獣人が少し離れた机に図面を持って行ったので、俺もついて行く。
「すまんな。少し見せてくれんか?」
「フギャ~」
猫獣人はピョンと飛び上がって、怯えたようにこちらを見ている。そんなに驚くような事はしていないのだが。
「ここで見ているだけだ。それならいいだろう?」
「見てるだけなの。こっちに来ないでほしいの」
猫獣人はチラチラ、こちらを気にしながらも作業を進めていく。
棚の瓶を取り中の粉を図面に振りかけたぞ。黒く粗い粒のような粉だが、少しキラキラ光っているな。
その上に新しい紙を置いて上から版画で使うバレンのようなもので擦っていく。これでコピーができるのか? でも反転された、逆さまの図になっているはずだ。
そう思っていると、反転した図面を表にして刷毛で液体を塗っている。その上に新しい紙を乗せてまたバレンで擦る。少し濡れた紙を剥がして洗濯ばさみのような物で吊るしているな。
「ほぉ~、これで複写ができるのか」
「まだ、乾くまで触っちゃダメなの」
近づく俺に注意してくる。触りゃしないさ、ちょっと見るだけだよ。湿式のコピーか……大昔にそんなコピー機もあったと聞いたな。
猫獣人の子は紙に風魔法を当てて乾かしていく。これなら俺もできるかと、「作業を手伝うよ」と言うと、
「優しくするの。強い風はダメなの」
と、やり方を教えてくれた。魔力を抑えつつ風を吹かす。これは魔法の練習にはちょうどいいな。猫獣人は引き続き図面をコピーし、濡れた紙を吊るしていく。
俺が描いた図がちゃんとコピーされているぞ。これも魔道具という物なんだろうか。不思議だ。
鐘4つの音が聞えてきた。午前中の作業は終了だな。吊るした紙を見ていた猫獣人も午後までには乾くだろうと、休憩に入るようだ。
こちらの世界の人達は昼に休憩はするが食事を摂らない。食事は朝食と夕食の2回が普通だ。俺も最近は慣れてきたがやはり少し腹が減るな。
午後。
「ユヅキ君、上の会議室に行っておいてくれ。例の弓も持っていくように。ミアン君も複写した図面を持って会議室の用意をしてくれ」
ボアンに言われて会議室へ猫獣人と向かう。
「君はミアンというのか。よろしくな」
「あんまり近付かないでほしいの。ユヅキは後から入ってきた後輩なの。ワタシの事はミアン先輩って呼ぶの」
「そうか。じゃあ『ミアン先輩』よろしく」
「プギュ~、やっぱりミアンでいいの」
まだ先輩呼びは恥ずかしいみたいだな。会議室でテーブルや椅子などミアンと一緒に用意し、しばらくするとボアンと職人3人が入ってきた。
ミアンはみんなの前にお茶を運び、いよいよクロスボウの製作会議が始まる。
冒頭、ボアンが新型弓をギルドで独占して製造し、商業ギルドが販売する話が進んでいる事を、みんなの前で説明していく。
その後俺は、テーブルに置いたクロスボウをみんなに見てもらい、各職人に配った図面の説明をする。いわゆるプレゼンというやつだ。職人達が俺に質問してくる。
「俺は弓職人のルフトという。ユヅキさんよ、この弓はずいぶんと小さいが、どんな用途に使うんだい」
「俺は実際にこれを狩りで使っている。獲物を倒すには充分な威力がある」
「私は木工職人のグラウスだ。木の材質を変えてもいいか。丈夫な物にすれば強度を高められる」
「この弓は基本両手で持つが、片手で持つこともある。重くなるのは避けたい。どの程度重くなるか試作はできるか」
何回かの質問に答えた後、裏庭で商業ギルドの時と同じように試射を行なって会議室に戻る。
「なるほど弓の威力はまあまあだ。製品化するには3種類ほどの強さがあれば良さそうだな。グラウスよ、今より一段強い弓を使ったっ場合、本体は大丈夫か?」
「木材をくり抜いて作った方が強度は増すな。弓の種類が変わっても本体は同じにしたい」
製品化するための改良案が次々に出てきて、話し合いが続いた。
「今回(の話し合い)はこれで終わろう。次回の会議はまたこちらから連絡する。それまで各自で改良を進めておいてくれ」
そろそろ時間なのか、ボアンが今回の会議を締める。製作の方向性は決まった。ここにいる職人達がいれば、商品として出せる弓が完成するだろう。
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