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「残念だが、その格好にズボンなんてねーから。さっさと出てこい」
「そんなバカな! こんな格好で出られるわけないじゃないですか!」
「いいから早くしろって」
隼人はパーテーションの裏に向かうと、璃玖を引っ張って連れてこようとする。
「ちょっと、隼人さん! 待ってくださいよっ!」
璃玖の散々抵抗する声が入り口に立つ聖にも聞こえてきたが、隼人の引っ張る力に璃玖が敵うわけもなく、隼人に腕を引かれた璃玖がパーテーションから姿を現した。
聖はその姿に思わず目を見張る。
「これは……予想以上だね」
現れた璃玖は、艶のある黒髪はそのまま生かしつつ、重たく見えないように軽くパーマをかけられ、前髪は短めにカットされていた。
前髪が短くなったことで璃玖の丸みを帯びた大きな目はより強調され、透き通るような白い肌の輪郭もはっきりとし、髪型もメイクも璃玖によく似合っていた。
「髪とメイクはたしかに似合っているし、印象も変わったけど……。璃玖君のその格好は、隼人の趣味?」
「俺の自前シャツだけど、聖に負けない色気出すなら、やっぱりこれかなって」
璃玖は白いシャツを着させられていたが、隼人の私物であったためサイズが合うはずもなく、大きくブカブカであった。
しかも、下は裸足でズボンをはいておらず、膝がシャツの裾で見えるか見えないかぐらいになっていた。
「そんなバカな! こんな格好で出られるわけないじゃないですか!」
「いいから早くしろって」
隼人はパーテーションの裏に向かうと、璃玖を引っ張って連れてこようとする。
「ちょっと、隼人さん! 待ってくださいよっ!」
璃玖の散々抵抗する声が入り口に立つ聖にも聞こえてきたが、隼人の引っ張る力に璃玖が敵うわけもなく、隼人に腕を引かれた璃玖がパーテーションから姿を現した。
聖はその姿に思わず目を見張る。
「これは……予想以上だね」
現れた璃玖は、艶のある黒髪はそのまま生かしつつ、重たく見えないように軽くパーマをかけられ、前髪は短めにカットされていた。
前髪が短くなったことで璃玖の丸みを帯びた大きな目はより強調され、透き通るような白い肌の輪郭もはっきりとし、髪型もメイクも璃玖によく似合っていた。
「髪とメイクはたしかに似合っているし、印象も変わったけど……。璃玖君のその格好は、隼人の趣味?」
「俺の自前シャツだけど、聖に負けない色気出すなら、やっぱりこれかなって」
璃玖は白いシャツを着させられていたが、隼人の私物であったためサイズが合うはずもなく、大きくブカブカであった。
しかも、下は裸足でズボンをはいておらず、膝がシャツの裾で見えるか見えないかぐらいになっていた。
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