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23話 冬の章⑥ 〜起き掛け♡デカパイ牛お兄さんと搾乳イチャラブセックス♡〜
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家屋を統合してからの変化は他にもある。
「オーナー朝ですよ。起きてください」
定期的に誰かが春風の部屋へ遊びにくるようになったのだ。
「ん゛ー……」
牛くんは特に翌朝一発目に顔を合わせる対象のためこう言う時アドバンテージがある。
昨晩もしれっと春風の腰を抱いて一緒のベッドに入り一晩何もせずに眠るのを逆に恋人っぽいと勝手に楽しみつつ過ごして、朝を迎えてもすやすやと腕の中で眠る春風を見つめて優しく微笑むと頬を軽く引っ張った。
「可愛い顔、子供みたいですね」
肉が薄いせいで春風の頬はつまみにくく、ふにふにと無理やり摘むと痛そうに眉間に皺を寄せる。
牛くんの方が数倍顔が良く、この世界の顔面偏差値も高いので寝崩れて涎まで垂らしている春風の顔など褒められたものではないのだが、
牛くんはそれが愛しくて仕方がないので眉間の皺をつついて指で伸ばしてから唇を寄せた。
「あ……牛、くん?」
「はい、おはようございますオーナー。」
先ほどは額へ触れさせるだけだった唇を、春風が起きたことを確認すると今度は唇へ当てる。
ぴったりくっつけると薄い唇は代謝のいい牛くんの唇より遥かに冷たく心配になったがその分、
自分の体温がそのまま移り温かくなっていくのが嬉しい、
「ん゛……♡」
指を絡めてちろ♡と春風の舌が牛くんの閉じた唇を撫でると、くすぐったくて甘い声を自然に漏らして身震いしてしまい、
それを聞いた春風の陰茎が芯を持ったのが腿に当たってわかる。
「えっと……おはようございます?」
春風は目が合うと照れくさそうに挨拶を返して唇を離すが、
いまや春風の全部が愛らしく見えてしまう牛くんはそんな春風のまだ覚醒仕切っていない眠そうな顔すら愛おしくて可愛くて、額をくっつけ春風の頭を撫でた。
(違う……、最初はわからなかったけど元々俺、オーナーみたいなタイプが好きだったのかも。
誠実そうで優しくて、可愛くて……だから、本当は最初から、)
実際には牛くんは、惚れた相手が好みのタイプになってしまうキャラなので、
例えば春風が超絶イケメンのヤリチンであればそう言う格好良くて治安の悪いタイプが好きだと言い切っていたし、寡黙で逞しいタイプならそれもまた同じだ。
(こんなにいつもえっちしてくれて、一緒に寝てくれるし……、
オーナーも俺のこと、ちょ、ちょっとは好き、なのかな……♡)
とにかく牛くんはそうやって、自分をいつも優しく気持ちよくしてくれる春風を理想の恋人として脳内に登録しており、
その結果特に取られる心配もないのに無駄な独占欲を発揮している上最近は自分で宣言したことも忘れて「勘違い」した挙句、
この時間は仕事の搾乳タイムというより、盲目に片想いしてしまっている春風とイチャイチャセックスを楽しめる時間だと捉えている。
今日も自分の脇腹をなぞって、ゆっくり冷えた春風の指が胸の方へ近づいて行くくすぐったさに胸を高鳴らせ、ぞくぞくと大袈裟に身体を跳ねさせてしまった。
「はっ、♡あんまり、見ないでくださいよ。
恥ずかしいじゃないですか♡」
「……ごめん、けど……」
春風がボタンを外し、寝巻きの前を開くと牛くんの綺麗に筋肉が浮いた頑丈そうな身体と、
その中でも一際目立つ楕円の胸とその中央の男らしい体つきに不似合いに大粒のミルクを垂らす乳首が視界に入る。
液体が赤く硬そうな乳首をトロトロと白く濁し、体の隆起に反って滴る光景はあまりにいやらしく、思わず凝視してしまうと牛くんは恥ずかしそうに少し身を引いた。
追いかけるよう春風が手を伸ばし、試しに胸を下から掴んでふに♡と掴んで胸を持ち上げ揉むと指で肉がひしゃげ、春風の指が少し胸筋へ埋まってしまい、手を包むハリがありつつも柔らかい感触に一層下半身を熱くさせる。
「(っ、オーナー♡やめて、って言ったのに♡俺の胸じっ♡って見ながらなんかいも揉んでくる♡
これすき♡オーナーに優しくおっぱいむにむにされてぴゅっ♡ぴゅっ♡てミルク噴いちゃうの♡♡
ちょ、ちょっとくらい、イってもバレないかなぁ……?♡
オーナーに何回もおっぱい揉んでもらって、乳首弄られながらこっそりつま先伸ばして、ちんこ押し付けてびゅるびゅるミルク射精♡♡……っ♡♡
…あぁ……♡イっちゃった……♡♡おっぱいからミルクとろ♡って垂らして俺、胸でイっちゃったの、オーナーにわかったかな♡恥ずかしい♡♡
まだオーナー、俺のミルクイきしたての胸じっ♡って見てくる♡♡見ないで♡また乳首硬くなっちゃう♡♡
オーナーに見られて俺のおっぱい♡恥ずかしくて、……もっといじめて♡ってミルクぴゅ♡って出ちゃったからぁ♡♡はっ♡♡ん゛ぅう♡♡
……!♡乳首つん♡ってされて変な声でちゃった♡
も、っ、バレてる♡乳首ぴゅっ♡ぴゅっ♡ってミルク垂らして太ももくっつけて腰へこへこさせて♡オーナーにおっぱいいじってもらって甘イキしてるのも絶対オーナーに、あっ♡あっ♡バレてるっ♡♡
俺のこりこり乳首♡何回も指の先っちょでつんっ♡つんっ♡って遊んでミルク垂らすので、俺が逃げて腰引いてるの見て遊んでるっ♡♡♡
や、やめてくださいオーナー♡段々おっぱい♡また、おかしくなってる♡♡♡
オーナーの指がとんとん当たるとちんこも一緒にゾクゾクして、……っ♡♡♡)
ゔうぅ~~~っ!?♡♡♡」
牛くんはとんっ♡とんっ♡と優しくノックされて期待に充血し、敏感になった乳首を続けてこりこり中指で上下に弾かれ、指で挟んできゅ♡と引っ張られてあっけなく、喉元を反らして胸までを春風に晒した状態でミルクをびゅーっ♡と吹き出し深イキする。
ようやく長アクメから戻り顔を戻した時には牛くんは涙目で頬も赤く、延々緩イキの続いているようなちくちくと全身を苛む快感が抜けきらない。
発情状態で奥の肉を熟れさせ腸液でくちゅくちゅに湿らせ、入り口まで緩んでぬかるんだ穴をくぱつかせて自身に身体が交尾歓迎状態に整っていることを知らせていた。
「……っお゛♡はぁっ♡はぁ…っ♡ぉっ♡」
暖かい布団の中で肌にふれ合い唇同士をぬるぬる重ね、お互いに口内を貪るようないやらしいキスで思考を蕩かされ、
汁まみれのアナルをくぱくぱ無意識に開閉するとどこもかしこもで湿った肉が擦れ、ちゅ♡にちゅっ♡と水音を奏でてしまい、その音すら脳がちくちくと痺れるような快感として拾ってしまい、
もはや何をしても牛くんはぴゅ♡と雄子宮を疼かせながらアクメするよう成り果てていた。
いつもながらこんなどこもかしこも交尾歓迎状態でこれ以上胸を捏ねられ、ガチガチの陰茎を腹に押し当て種付けを想像させられては、
いざハメられた時、また全身春風にめろめろになってしまい、春風のちんぽ専用のマゾメスミルクサーバー願望が悪化してしまう。
春風にこの完全発情状態がバレる前にさっさとセックスへもつれ込んでしまおうと、すでにこれが仕事で行っている搾乳であることを忘れている牛くんは出来るだけ冷静な声を、何一つ冷静でない頭で作って春風の腕を掴み、胸弄りを止めようとした。
「……はぁ、……オーナー。
一回、やめてください♡」
去年、出会ったばかりの頃の春風なら怯えてこれで冷静になり、
けれど目の前のメスを犯したいという衝動は拭いきれず戸惑った涙目で牛くんに「ごめん」なんて言いながらいじらしく手を離していただろうが、
1年かけて牛くんがちょっと強引にアクメさせられるのが好きだと学習した今の春風は違う。
「お゛っ!?♡♡♡~~~っ、や、めてって、いっだ、のにぃ!?♡♡♡」
むしろぎゅう♡とつぶれてしまいそうなほど牛くんの乳首を強く抓って引っ張り、
ぴこぴこと鈍い熱の溜まるマゾ乳首を繰り返し弾いてぴっ♡ぴっ♡とミルクを噴射させ、一層赤く腫れてコリコリになった乳首をいじめ始めたのだ。
「あ゛ぁ♡オーナぁ♡っひぐっ、うぉ♡♡♡おわり♡おっ♡おっ♡おれの乳首おかひくなるっ♡
ん゛ぉっ♡♡あちゅ、し、じゃからっ!?♡んぶぅ♡♡♡」
案の定牛くんが本気で嫌がっているようには見えず、苦しげに首をいやいや振りつつも春風の手首を握る力を緩め、その顔をまたとろん♡とメス顔にしてしまったので春風はこれが正解の行動なのだと確信し攻める手を強くする。
無理矢理牛くんの両足を開いてその中央を陣取ると、ガチガチの陰茎を服の上から押し当ててずりずり腰を振って下半身を押し当てる疑似セックスと一緒に、きゅう♡と乳首抓ってをいじめ、
牛くんがあまりの仕打ちに泣いて嗚咽混じりの喘ぎを漏らすと、その突き出された舌を自分の舌で絡め取ってぬちぬち擦り合い、
無意識に動く牛くんの舌を自分の口内へ招き入れ甘噛みした。
「ん゛っ♡♡♡ゔっ、うぶっ♡♡ふっ♡」
ぱんっ♡ぱんっ♡と尻目掛けて腰を打ち付けられるとすでにミルクで漏らしたようシミを広げていたズボンにまたびしゃっ♡とミルクを噴き、
舌を吸われているせいで満足に塞げなくなった口から低い、鼻にかかったメス男の喘ぎを漏らして腰を浮かせる。
腹に当たる硬く反った春風の陰茎を求めて牛くんのとろとろ肉穴がぎゅん♡と締まり肉棒をしゃぶろうと苛むせいで、
いつのまにか牛くんは正常位で内腿の裏に腕をやって、おしめを変える赤ちゃんのよう足を開いたポーズで春風の舌をちゅぱちゅぱしゃぶりながら陰茎を求めて腰を振っていた。
「お゛っ、なぁ♡♡ひぐっ♡うぅぶ♡♡ちんこぉ♡ちんこ、挿れてくださいぃ♡ん゛っ、ぶぅ♡♡♡」
カクカクと揺れる腰の中央で断続的にミルクを噴いては特別製のベッドにそれが吸われ、
すでにミルクを吸いきれないほどびしょびしょに濡れて張り付いた衣服のせいで春風の陰茎の形をダイレクトに牛くんは下半身で感じてしまい、耐えきれずへこっ♡と腰を揺らすたび繰り返し甘アクメで痙攣してまたミルクを跳ねさせた。
「ん゛ー……っ♡♡♡」
春風は普段から牛くんを最近かっこいい、と言うより可愛いメスと認識しているが、
今もズボンを脱がせるとぶるんっ♡と太い陰茎を腹につくほど勃起させ、
軽く扱いてやるたびにじょぼじょぼとミルクを噴いては啜り泣いて春風の舌をしゃぶる牛くんはとても可愛く見える。
くちくちと柔らかく指を締め付けるアナルを、ぐにぐに二本指を動かして軽くほぐし、
ちゅぽんっ♡と浅ましく肉が指に吸い付いてくるが無理やり引き抜くと牛くんは春風に舌を吸われとろん♡と目を虚にしたまま、
もう一度肉穴を弄る異物を求めて足をもぞもぞ動かし春風の身体へ巻きつけた。
「牛くんは前、弄らないのか?」
尻の谷間にずりずりと陰茎を擦り付け熱い息を吐いているが、牛くんの両腕は枕を握ったり、春風の髪を撫でるばかりでたまに陰茎からミルクを噴くと触りたそうに両腕を持ち上げるが、また思い出したよう元の位置に戻っていく。
「ぅあ゛っ♡ん゛♡ち、んこ、はぁっ♡しゃわりた、ん゛っ♡ちんこ触りたい、ですっ♡♡♡」
もはや何も考えることなくそのまま頭に浮かんだ言葉を話しているのだろう。
惚けていやらしい事で頭がいっぱいの牛くんは舌を今も春風に差し出していることを無視しても、やけに慕ったらずの甘い声ではぁ♡と息を漏らしながら続ける。
「け、ろぉ♡んっ♡おれ、おーあーの、めすっ♡♡らからっ♡♡♡ん゛っ♡ちんこじぶんでしこしこ♡♡♡がまんしますっ♡♡」
「えー、何それ」
「お゛っ♡ほぉおっ!?♡♡♡やめ゛っ♡おっぱ、揉みながらちんこぱんぱんやめてくらしゃっ♡お゛っほ♡♡♡イ゛く♡
ミルクもらす♡じょぼじょぼとまんない♡♡お゛っ♡おぉ゛っ♡っお♡」
春風が一年かけて弱点を熟知し、新しく作った牛くんの体は特に意識しなくても弱いところを陰茎でにゅるんっ♡と擦りあげることができるため牛くんはのけぞってどぷどぷミルクを噴き、春風の陰茎をぎゅうぎゅう肉襞で締め上げる。
「牛くんは本当に乳首引っ張りながらまんこほじると良く締めるなぁ」
「おぉおほっ♡♡ちがっ♡お゛っほ♡しょれや、んぉっ♡♡♡
おれ、おしりぐっおぐぽいって、おっほ♡そこやめてくらさいっ♡♡♡ん゛ぉおおお♡♡♡」
膝の裏側から手を通され、無理やり足を開いて腰を上げたポーズのまま乳首を引っ張られると牛くんの肉厚な身体が折り畳まれ、
ぶぼっ♡ぶぼっ♡と上から押し潰すよう春風の陰茎を奥まで咥えこまされる事になる。
結腸口を小突かれ、口をだらしなく開いてアクメ中の自分の顔目掛けて生温く甘ったるいミルクをじょぼじょぼぶっかけるポーズから逃げようと足を下ろすと春風の乳首を抓る指の力が強まって乳首をぎちぎちと引かれ、
苦しさに同じだけ肉棒を無意識のうちに締めてしまい陰茎の形から脈打つ鼓動までをダイレクトに感じてしまい牛くんはまたじょぼじょぼとミルクを噴き上げてアナルを痙攣させ元のポーズに戻った。
「お゛っ♡な゛ぁっ!♡♡♡ぐっ♡うぐっ♡♡ぉ゛おお♡♡♡」
ごちゅごちゅとコブのように硬い陰茎で緩んだ結腸を小突かれ、乳首かアナルのどちらを虐めるか自ら選ばなければいけない状況に、
こんな事をしている張本人の春風の手を掴んで助けを求めるとさらに身体を押さえつけた状態でちゅう♡と唇を重ねられる。
「ん゛っっっ♡♡……ぶぅう♡」
結局、白目を剥いたままどぷどぷと腸内へいつも通り大量に射精され、牛くんは中出しアクメに視界をチカチカさせながらも肉襞を竿に絡めてちゅううう♡と精子を一滴も残さず吸い上げるため緩やかに腰を振って、一番大好きな全身密着したキスハメポーズで今日も朝のミルク搾りを終えた。
「お゛っ♡ほぉ゛おっ♡お゛♡♡♡」
ぴったり春風の陰茎の形にフィットしてしまった肉穴は竿をゆっくり引き抜かれるとぶぽんっ♡と激しい音と共に竿を解放し、ふっくら膨らんだ肉の縁から精子がぶちゅ、と潰れるような音と共に口を開いたアナルから泡立ってし滴り落ちて下品な声が収まらない。
「それじゃあ牛くん、また後で」
「ん゛っ♡おーなぁっ♡また後で、っ♡♡♡」
まだ牛くんが余韻に大股を開いて腰をヘコヘコさせ、追いアクメを遂げているというのに春風はもう落ち着いたようで、
(どうせすぐに脱ぐのに)シャワーを浴びるとさっさと服を着替えて今度は尾長くんの世話に部屋を後にしてしまった。
「あ゛ー……♡おーなぁ……すきぃ……♡」
1人春風の枕を抱え、余韻が抜け切るまでぐりぐり春風の服やらにツノを擦り付け尻尾を内に巻いて求愛する時間をなかなか牛くんは気に入っている、
ついでにぴゅ♡と残滓を吐き出して低い声を漏らすと、ようやく落ち着いたので牛くんもシャワーを浴びて朝食の準備を始めた。
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「こぎゅっ、かひゅっ、せ、世界が明るい~……」
それから少ししてこの一年、最低限の買い出しを除き休暇を春風が一切取っていなかった(厳密には休日も何かしら小麦粉を焼いたり草むしりをしていた)事が発覚し、
呆れた牛くんが厚着をさせて街まで引きずって連れてきた。
「何を変な声出してるんですか、ちゃんと歩いてください。」
今日は年末に向け街のどこもが飾り付けられライトアップされていて、
2人も1年を無事に終えるお祝いのご馳走を買いに街へ来たのだが、
この手のイベントに免疫のない春風は自分のような陰の社畜がいては皆様の迷惑になると思いプルプル震えてただでさえ猫背の背をさらに丸めている。
「あー……それともすいません、余計なお世話でしたか?」
「っいや!そんなことは、ないです!!!
たのし、うん!俺こういうの慣れてないからドキバクしてる節はある!!!」
「ドキバク?」
慌てて顔を上げた春風の目はたしかに普段の腐ったドブ川のような目ではなく心なしキラキラ輝いている、……ような気がする。
「よくわからないですけれど、はぐれないようしてくださいね」
「はいっ、げほ!?げほっ」
「普段出さない声出すから咽せてるじゃないですか」
背中を摩り、試しに手袋越しに手を繋ぐと春風は躊躇いもなく牛くんの手を握り返してきてきゅんとしてしまう。
さらに気分が多少落ち着くと今度はあれはなんだ、と街の飾りや木を見て子供のように牛くんに質問を繰り返し始めた。
「あれは?」
「ペモッチーですね。
モッをチャツガイしてできたペッチをモッモするとできます」
「そっか。
あ!あれは……ピアノ?」
「あぁオーナー、ピアノは知ってるんですね?
広場に置いてあるんで誰でも弾いて良いみたいですよ。
オーナーも弾いてみますか?」
「……いや」
「?」
少し春風が静かになった気がしてその横顔を盗み見る。
一瞬、春風が雪に攫われてしまいそうなほど儚げに見えて、牛くんは思わずぎゅ、っとその手を握っていた。
「ピアノは苦手で、……牛くん?」
「……早く、ご馳走を買って帰りましょうか。
(やばい、流石に不味いのはわかる……っ!)」
いくら牛くんにとって春風が理想の恋人でも、成人男性が街中で雪に攫われるわけがない事くらい脳の冷静な部分が理解していて、
自分のあまりに極まった思考にその部位がドン引きしているのに、春風の新たな一面に鼓動が早まり顔が赤くなっているのを自覚してどうしようもなく恥ずかしい。
「ほら行きましょう!」
「う、うん?」
突然焦ったように腕を引かれ春風は驚いたが、自分にも帰る場所があるんだ、
牛くんの言葉にそう自覚するとどこかむず痒くて嬉しくて、きっと牛くんが見ていれば一層頬を染めながら存在しない母性本能でときめいてしまっていたような切実な笑みをひっそり浮かべていた。
「オーナー朝ですよ。起きてください」
定期的に誰かが春風の部屋へ遊びにくるようになったのだ。
「ん゛ー……」
牛くんは特に翌朝一発目に顔を合わせる対象のためこう言う時アドバンテージがある。
昨晩もしれっと春風の腰を抱いて一緒のベッドに入り一晩何もせずに眠るのを逆に恋人っぽいと勝手に楽しみつつ過ごして、朝を迎えてもすやすやと腕の中で眠る春風を見つめて優しく微笑むと頬を軽く引っ張った。
「可愛い顔、子供みたいですね」
肉が薄いせいで春風の頬はつまみにくく、ふにふにと無理やり摘むと痛そうに眉間に皺を寄せる。
牛くんの方が数倍顔が良く、この世界の顔面偏差値も高いので寝崩れて涎まで垂らしている春風の顔など褒められたものではないのだが、
牛くんはそれが愛しくて仕方がないので眉間の皺をつついて指で伸ばしてから唇を寄せた。
「あ……牛、くん?」
「はい、おはようございますオーナー。」
先ほどは額へ触れさせるだけだった唇を、春風が起きたことを確認すると今度は唇へ当てる。
ぴったりくっつけると薄い唇は代謝のいい牛くんの唇より遥かに冷たく心配になったがその分、
自分の体温がそのまま移り温かくなっていくのが嬉しい、
「ん゛……♡」
指を絡めてちろ♡と春風の舌が牛くんの閉じた唇を撫でると、くすぐったくて甘い声を自然に漏らして身震いしてしまい、
それを聞いた春風の陰茎が芯を持ったのが腿に当たってわかる。
「えっと……おはようございます?」
春風は目が合うと照れくさそうに挨拶を返して唇を離すが、
いまや春風の全部が愛らしく見えてしまう牛くんはそんな春風のまだ覚醒仕切っていない眠そうな顔すら愛おしくて可愛くて、額をくっつけ春風の頭を撫でた。
(違う……、最初はわからなかったけど元々俺、オーナーみたいなタイプが好きだったのかも。
誠実そうで優しくて、可愛くて……だから、本当は最初から、)
実際には牛くんは、惚れた相手が好みのタイプになってしまうキャラなので、
例えば春風が超絶イケメンのヤリチンであればそう言う格好良くて治安の悪いタイプが好きだと言い切っていたし、寡黙で逞しいタイプならそれもまた同じだ。
(こんなにいつもえっちしてくれて、一緒に寝てくれるし……、
オーナーも俺のこと、ちょ、ちょっとは好き、なのかな……♡)
とにかく牛くんはそうやって、自分をいつも優しく気持ちよくしてくれる春風を理想の恋人として脳内に登録しており、
その結果特に取られる心配もないのに無駄な独占欲を発揮している上最近は自分で宣言したことも忘れて「勘違い」した挙句、
この時間は仕事の搾乳タイムというより、盲目に片想いしてしまっている春風とイチャイチャセックスを楽しめる時間だと捉えている。
今日も自分の脇腹をなぞって、ゆっくり冷えた春風の指が胸の方へ近づいて行くくすぐったさに胸を高鳴らせ、ぞくぞくと大袈裟に身体を跳ねさせてしまった。
「はっ、♡あんまり、見ないでくださいよ。
恥ずかしいじゃないですか♡」
「……ごめん、けど……」
春風がボタンを外し、寝巻きの前を開くと牛くんの綺麗に筋肉が浮いた頑丈そうな身体と、
その中でも一際目立つ楕円の胸とその中央の男らしい体つきに不似合いに大粒のミルクを垂らす乳首が視界に入る。
液体が赤く硬そうな乳首をトロトロと白く濁し、体の隆起に反って滴る光景はあまりにいやらしく、思わず凝視してしまうと牛くんは恥ずかしそうに少し身を引いた。
追いかけるよう春風が手を伸ばし、試しに胸を下から掴んでふに♡と掴んで胸を持ち上げ揉むと指で肉がひしゃげ、春風の指が少し胸筋へ埋まってしまい、手を包むハリがありつつも柔らかい感触に一層下半身を熱くさせる。
「(っ、オーナー♡やめて、って言ったのに♡俺の胸じっ♡って見ながらなんかいも揉んでくる♡
これすき♡オーナーに優しくおっぱいむにむにされてぴゅっ♡ぴゅっ♡てミルク噴いちゃうの♡♡
ちょ、ちょっとくらい、イってもバレないかなぁ……?♡
オーナーに何回もおっぱい揉んでもらって、乳首弄られながらこっそりつま先伸ばして、ちんこ押し付けてびゅるびゅるミルク射精♡♡……っ♡♡
…あぁ……♡イっちゃった……♡♡おっぱいからミルクとろ♡って垂らして俺、胸でイっちゃったの、オーナーにわかったかな♡恥ずかしい♡♡
まだオーナー、俺のミルクイきしたての胸じっ♡って見てくる♡♡見ないで♡また乳首硬くなっちゃう♡♡
オーナーに見られて俺のおっぱい♡恥ずかしくて、……もっといじめて♡ってミルクぴゅ♡って出ちゃったからぁ♡♡はっ♡♡ん゛ぅう♡♡
……!♡乳首つん♡ってされて変な声でちゃった♡
も、っ、バレてる♡乳首ぴゅっ♡ぴゅっ♡ってミルク垂らして太ももくっつけて腰へこへこさせて♡オーナーにおっぱいいじってもらって甘イキしてるのも絶対オーナーに、あっ♡あっ♡バレてるっ♡♡
俺のこりこり乳首♡何回も指の先っちょでつんっ♡つんっ♡って遊んでミルク垂らすので、俺が逃げて腰引いてるの見て遊んでるっ♡♡♡
や、やめてくださいオーナー♡段々おっぱい♡また、おかしくなってる♡♡♡
オーナーの指がとんとん当たるとちんこも一緒にゾクゾクして、……っ♡♡♡)
ゔうぅ~~~っ!?♡♡♡」
牛くんはとんっ♡とんっ♡と優しくノックされて期待に充血し、敏感になった乳首を続けてこりこり中指で上下に弾かれ、指で挟んできゅ♡と引っ張られてあっけなく、喉元を反らして胸までを春風に晒した状態でミルクをびゅーっ♡と吹き出し深イキする。
ようやく長アクメから戻り顔を戻した時には牛くんは涙目で頬も赤く、延々緩イキの続いているようなちくちくと全身を苛む快感が抜けきらない。
発情状態で奥の肉を熟れさせ腸液でくちゅくちゅに湿らせ、入り口まで緩んでぬかるんだ穴をくぱつかせて自身に身体が交尾歓迎状態に整っていることを知らせていた。
「……っお゛♡はぁっ♡はぁ…っ♡ぉっ♡」
暖かい布団の中で肌にふれ合い唇同士をぬるぬる重ね、お互いに口内を貪るようないやらしいキスで思考を蕩かされ、
汁まみれのアナルをくぱくぱ無意識に開閉するとどこもかしこもで湿った肉が擦れ、ちゅ♡にちゅっ♡と水音を奏でてしまい、その音すら脳がちくちくと痺れるような快感として拾ってしまい、
もはや何をしても牛くんはぴゅ♡と雄子宮を疼かせながらアクメするよう成り果てていた。
いつもながらこんなどこもかしこも交尾歓迎状態でこれ以上胸を捏ねられ、ガチガチの陰茎を腹に押し当て種付けを想像させられては、
いざハメられた時、また全身春風にめろめろになってしまい、春風のちんぽ専用のマゾメスミルクサーバー願望が悪化してしまう。
春風にこの完全発情状態がバレる前にさっさとセックスへもつれ込んでしまおうと、すでにこれが仕事で行っている搾乳であることを忘れている牛くんは出来るだけ冷静な声を、何一つ冷静でない頭で作って春風の腕を掴み、胸弄りを止めようとした。
「……はぁ、……オーナー。
一回、やめてください♡」
去年、出会ったばかりの頃の春風なら怯えてこれで冷静になり、
けれど目の前のメスを犯したいという衝動は拭いきれず戸惑った涙目で牛くんに「ごめん」なんて言いながらいじらしく手を離していただろうが、
1年かけて牛くんがちょっと強引にアクメさせられるのが好きだと学習した今の春風は違う。
「お゛っ!?♡♡♡~~~っ、や、めてって、いっだ、のにぃ!?♡♡♡」
むしろぎゅう♡とつぶれてしまいそうなほど牛くんの乳首を強く抓って引っ張り、
ぴこぴこと鈍い熱の溜まるマゾ乳首を繰り返し弾いてぴっ♡ぴっ♡とミルクを噴射させ、一層赤く腫れてコリコリになった乳首をいじめ始めたのだ。
「あ゛ぁ♡オーナぁ♡っひぐっ、うぉ♡♡♡おわり♡おっ♡おっ♡おれの乳首おかひくなるっ♡
ん゛ぉっ♡♡あちゅ、し、じゃからっ!?♡んぶぅ♡♡♡」
案の定牛くんが本気で嫌がっているようには見えず、苦しげに首をいやいや振りつつも春風の手首を握る力を緩め、その顔をまたとろん♡とメス顔にしてしまったので春風はこれが正解の行動なのだと確信し攻める手を強くする。
無理矢理牛くんの両足を開いてその中央を陣取ると、ガチガチの陰茎を服の上から押し当ててずりずり腰を振って下半身を押し当てる疑似セックスと一緒に、きゅう♡と乳首抓ってをいじめ、
牛くんがあまりの仕打ちに泣いて嗚咽混じりの喘ぎを漏らすと、その突き出された舌を自分の舌で絡め取ってぬちぬち擦り合い、
無意識に動く牛くんの舌を自分の口内へ招き入れ甘噛みした。
「ん゛っ♡♡♡ゔっ、うぶっ♡♡ふっ♡」
ぱんっ♡ぱんっ♡と尻目掛けて腰を打ち付けられるとすでにミルクで漏らしたようシミを広げていたズボンにまたびしゃっ♡とミルクを噴き、
舌を吸われているせいで満足に塞げなくなった口から低い、鼻にかかったメス男の喘ぎを漏らして腰を浮かせる。
腹に当たる硬く反った春風の陰茎を求めて牛くんのとろとろ肉穴がぎゅん♡と締まり肉棒をしゃぶろうと苛むせいで、
いつのまにか牛くんは正常位で内腿の裏に腕をやって、おしめを変える赤ちゃんのよう足を開いたポーズで春風の舌をちゅぱちゅぱしゃぶりながら陰茎を求めて腰を振っていた。
「お゛っ、なぁ♡♡ひぐっ♡うぅぶ♡♡ちんこぉ♡ちんこ、挿れてくださいぃ♡ん゛っ、ぶぅ♡♡♡」
カクカクと揺れる腰の中央で断続的にミルクを噴いては特別製のベッドにそれが吸われ、
すでにミルクを吸いきれないほどびしょびしょに濡れて張り付いた衣服のせいで春風の陰茎の形をダイレクトに牛くんは下半身で感じてしまい、耐えきれずへこっ♡と腰を揺らすたび繰り返し甘アクメで痙攣してまたミルクを跳ねさせた。
「ん゛ー……っ♡♡♡」
春風は普段から牛くんを最近かっこいい、と言うより可愛いメスと認識しているが、
今もズボンを脱がせるとぶるんっ♡と太い陰茎を腹につくほど勃起させ、
軽く扱いてやるたびにじょぼじょぼとミルクを噴いては啜り泣いて春風の舌をしゃぶる牛くんはとても可愛く見える。
くちくちと柔らかく指を締め付けるアナルを、ぐにぐに二本指を動かして軽くほぐし、
ちゅぽんっ♡と浅ましく肉が指に吸い付いてくるが無理やり引き抜くと牛くんは春風に舌を吸われとろん♡と目を虚にしたまま、
もう一度肉穴を弄る異物を求めて足をもぞもぞ動かし春風の身体へ巻きつけた。
「牛くんは前、弄らないのか?」
尻の谷間にずりずりと陰茎を擦り付け熱い息を吐いているが、牛くんの両腕は枕を握ったり、春風の髪を撫でるばかりでたまに陰茎からミルクを噴くと触りたそうに両腕を持ち上げるが、また思い出したよう元の位置に戻っていく。
「ぅあ゛っ♡ん゛♡ち、んこ、はぁっ♡しゃわりた、ん゛っ♡ちんこ触りたい、ですっ♡♡♡」
もはや何も考えることなくそのまま頭に浮かんだ言葉を話しているのだろう。
惚けていやらしい事で頭がいっぱいの牛くんは舌を今も春風に差し出していることを無視しても、やけに慕ったらずの甘い声ではぁ♡と息を漏らしながら続ける。
「け、ろぉ♡んっ♡おれ、おーあーの、めすっ♡♡らからっ♡♡♡ん゛っ♡ちんこじぶんでしこしこ♡♡♡がまんしますっ♡♡」
「えー、何それ」
「お゛っ♡ほぉおっ!?♡♡♡やめ゛っ♡おっぱ、揉みながらちんこぱんぱんやめてくらしゃっ♡お゛っほ♡♡♡イ゛く♡
ミルクもらす♡じょぼじょぼとまんない♡♡お゛っ♡おぉ゛っ♡っお♡」
春風が一年かけて弱点を熟知し、新しく作った牛くんの体は特に意識しなくても弱いところを陰茎でにゅるんっ♡と擦りあげることができるため牛くんはのけぞってどぷどぷミルクを噴き、春風の陰茎をぎゅうぎゅう肉襞で締め上げる。
「牛くんは本当に乳首引っ張りながらまんこほじると良く締めるなぁ」
「おぉおほっ♡♡ちがっ♡お゛っほ♡しょれや、んぉっ♡♡♡
おれ、おしりぐっおぐぽいって、おっほ♡そこやめてくらさいっ♡♡♡ん゛ぉおおお♡♡♡」
膝の裏側から手を通され、無理やり足を開いて腰を上げたポーズのまま乳首を引っ張られると牛くんの肉厚な身体が折り畳まれ、
ぶぼっ♡ぶぼっ♡と上から押し潰すよう春風の陰茎を奥まで咥えこまされる事になる。
結腸口を小突かれ、口をだらしなく開いてアクメ中の自分の顔目掛けて生温く甘ったるいミルクをじょぼじょぼぶっかけるポーズから逃げようと足を下ろすと春風の乳首を抓る指の力が強まって乳首をぎちぎちと引かれ、
苦しさに同じだけ肉棒を無意識のうちに締めてしまい陰茎の形から脈打つ鼓動までをダイレクトに感じてしまい牛くんはまたじょぼじょぼとミルクを噴き上げてアナルを痙攣させ元のポーズに戻った。
「お゛っ♡な゛ぁっ!♡♡♡ぐっ♡うぐっ♡♡ぉ゛おお♡♡♡」
ごちゅごちゅとコブのように硬い陰茎で緩んだ結腸を小突かれ、乳首かアナルのどちらを虐めるか自ら選ばなければいけない状況に、
こんな事をしている張本人の春風の手を掴んで助けを求めるとさらに身体を押さえつけた状態でちゅう♡と唇を重ねられる。
「ん゛っっっ♡♡……ぶぅう♡」
結局、白目を剥いたままどぷどぷと腸内へいつも通り大量に射精され、牛くんは中出しアクメに視界をチカチカさせながらも肉襞を竿に絡めてちゅううう♡と精子を一滴も残さず吸い上げるため緩やかに腰を振って、一番大好きな全身密着したキスハメポーズで今日も朝のミルク搾りを終えた。
「お゛っ♡ほぉ゛おっ♡お゛♡♡♡」
ぴったり春風の陰茎の形にフィットしてしまった肉穴は竿をゆっくり引き抜かれるとぶぽんっ♡と激しい音と共に竿を解放し、ふっくら膨らんだ肉の縁から精子がぶちゅ、と潰れるような音と共に口を開いたアナルから泡立ってし滴り落ちて下品な声が収まらない。
「それじゃあ牛くん、また後で」
「ん゛っ♡おーなぁっ♡また後で、っ♡♡♡」
まだ牛くんが余韻に大股を開いて腰をヘコヘコさせ、追いアクメを遂げているというのに春風はもう落ち着いたようで、
(どうせすぐに脱ぐのに)シャワーを浴びるとさっさと服を着替えて今度は尾長くんの世話に部屋を後にしてしまった。
「あ゛ー……♡おーなぁ……すきぃ……♡」
1人春風の枕を抱え、余韻が抜け切るまでぐりぐり春風の服やらにツノを擦り付け尻尾を内に巻いて求愛する時間をなかなか牛くんは気に入っている、
ついでにぴゅ♡と残滓を吐き出して低い声を漏らすと、ようやく落ち着いたので牛くんもシャワーを浴びて朝食の準備を始めた。
====
「こぎゅっ、かひゅっ、せ、世界が明るい~……」
それから少ししてこの一年、最低限の買い出しを除き休暇を春風が一切取っていなかった(厳密には休日も何かしら小麦粉を焼いたり草むしりをしていた)事が発覚し、
呆れた牛くんが厚着をさせて街まで引きずって連れてきた。
「何を変な声出してるんですか、ちゃんと歩いてください。」
今日は年末に向け街のどこもが飾り付けられライトアップされていて、
2人も1年を無事に終えるお祝いのご馳走を買いに街へ来たのだが、
この手のイベントに免疫のない春風は自分のような陰の社畜がいては皆様の迷惑になると思いプルプル震えてただでさえ猫背の背をさらに丸めている。
「あー……それともすいません、余計なお世話でしたか?」
「っいや!そんなことは、ないです!!!
たのし、うん!俺こういうの慣れてないからドキバクしてる節はある!!!」
「ドキバク?」
慌てて顔を上げた春風の目はたしかに普段の腐ったドブ川のような目ではなく心なしキラキラ輝いている、……ような気がする。
「よくわからないですけれど、はぐれないようしてくださいね」
「はいっ、げほ!?げほっ」
「普段出さない声出すから咽せてるじゃないですか」
背中を摩り、試しに手袋越しに手を繋ぐと春風は躊躇いもなく牛くんの手を握り返してきてきゅんとしてしまう。
さらに気分が多少落ち着くと今度はあれはなんだ、と街の飾りや木を見て子供のように牛くんに質問を繰り返し始めた。
「あれは?」
「ペモッチーですね。
モッをチャツガイしてできたペッチをモッモするとできます」
「そっか。
あ!あれは……ピアノ?」
「あぁオーナー、ピアノは知ってるんですね?
広場に置いてあるんで誰でも弾いて良いみたいですよ。
オーナーも弾いてみますか?」
「……いや」
「?」
少し春風が静かになった気がしてその横顔を盗み見る。
一瞬、春風が雪に攫われてしまいそうなほど儚げに見えて、牛くんは思わずぎゅ、っとその手を握っていた。
「ピアノは苦手で、……牛くん?」
「……早く、ご馳走を買って帰りましょうか。
(やばい、流石に不味いのはわかる……っ!)」
いくら牛くんにとって春風が理想の恋人でも、成人男性が街中で雪に攫われるわけがない事くらい脳の冷静な部分が理解していて、
自分のあまりに極まった思考にその部位がドン引きしているのに、春風の新たな一面に鼓動が早まり顔が赤くなっているのを自覚してどうしようもなく恥ずかしい。
「ほら行きましょう!」
「う、うん?」
突然焦ったように腕を引かれ春風は驚いたが、自分にも帰る場所があるんだ、
牛くんの言葉にそう自覚するとどこかむず痒くて嬉しくて、きっと牛くんが見ていれば一層頬を染めながら存在しない母性本能でときめいてしまっていたような切実な笑みをひっそり浮かべていた。
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