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11/20のレインの生誕祭の話するので今日だけ11/20です △

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ある晩秋の話。

「それがレインのおめかし?」

「うん……変かな?」

「いや、うん、…いいと思う」

レインに今日はおめかしして出かけようね、と声をかけると、いつものローブを脱いでなんと、俺のシャツを着てきた。

普段から魔法を強化するためのローブを除けば服装が、極端に黒いか極端に白いかのシンプルなレインだからこそ、
「おめかし」ってどんなのだろう、って気になったけれどまさか俺の服を着てくるのをおめかしと称するとは。

「ふふ、れ、レオンと同じ格好……レオンの服……まるでレオンを着ているみたい……」

「それは皮を剥ぐような話?」

確かに俺は華美だがこれはちょっと勿体無い気もする。

とは言っても清楚な雰囲気のレインに、無地の白いシャツは清潔感があり似合っている。
きちんと素材を活かしているのも事実なんだけれど。

「可愛いけどちゃんとボタンは閉めような、風邪ひくよ?」

俺の真似をして(俺は息苦しいからしている)胸元をだらしなく開けているがせっかくなので1番上までボタンを留める。
レインはどう言う感情なのか「あぁー…」と抑揚のない声を出してされるがままになっていたけれど、きっちり着こなす清楚なお兄さんルックがきっと似合うので見てみたいと伝えれば無表情のままいつもより雰囲気がるんるんしていた。

「じゃあ行こっか?」

「うん。
……あぁ、驚いた、突然愛しくならないでください。
か、顔が赤くなるから……♡」

腕を出せばレインはそれに巻き付くように絡まって、急にはっとした様子で不思議なことを言っている。

可愛いなと思い腰を抱き寄せつつ俺は最初の目的地である観光スポットへ向かった。

====

たどり着いたのは木のたくさん生えている遊歩道。
綺麗な紅葉を見ながらぐる、と外周を回ればいい雰囲気になるとか楽しくなるとか看板に書いていて、少しレインが興味を示していたのを俺は知っていたのだ。

「あ、ここは」

「モミジガリ出来るんだって」

「モミジを刈るんですか?」

「……刈るのかなぁ?」

評判デートスポットと聞いて楽しみにしていたけど俺は俺の、静の芸術鑑賞スキルの低さを忘れていた。
葉っぱが落ちてるなぁ、と無感情に思いながらこれはレインは楽しいのか不安になって、少し隣を盗み見る。

「……」

めちゃくちゃ俺を見ている。

「……綺麗」

嬉しそうにしているレインの黒い瞳の中を、一瞬赤い葉が落ちていった。

「うん、……綺麗、かな」

なにか違う気がしたが、結局2人ともモミジガリの正体がわからないなりに満喫して遊歩道を最後まで歩き通した。
こう言うのであってるのか首を傾げたけれどレインはご機嫌そうだしいいや。

====

「……秋の果物」

「うん。
ここは美味しい秋の食材を使ったごはんにおやつを振る舞ってくれる店、……だけど食べ切るためにはレインがしばらくここに泊まらないといけない量が出てくるので俺たちはその隣のキャンディ屋に行きます」

オーベルジュの中を見て、レインは明らかに客達の食べている量に困っていたが、隣の可愛らしいキャンディ屋に連れていかれると安心したように息を吐いていた。

鮮やかな色で染められ、棒に刺さったまま展示されているキャンディ達はさっき見た紅葉を模したものや鳥を模した繊細で見事なものまである、宝石みたいで、これが食べられるのだと思うとこっちは少し面白かった。

「それでよかったの?」

「うん、……これが1番、綺麗だと思ったから」

けれどたくさんの商品の中でレインが選んだのは澄んだ、青くて丸いだけのキャンディを幾つか包装したもので。

お土産用に流通している、あまり珍しいものでも無さそうだがレインは宝物を手に入れたようにキャンディの詰まった小箱を抱えていた。
ちなみに昼食は適当に露店で、脂身の少ない肉を挟んで包んだ、平たいモチモチのサンドイッチみたいなのを買って食べた。

====

「ではレイン、どうぞ開けてください」

「……うん?」

その後も、ぶらぶらレインの興味を惹いた露店を少し見てから夕方近く、宿泊先と別にとってある宿へ連れて行く。
レインは完全にエロい事をする気で頬を染めているしそれも目的の一つなのだが、別でレインをここに連れてきた理由は存在する。

扉を開ける、差し込む夕日と一緒に視界に入る、魔道具や流行りの服、人気の伝記に装飾品、……その他もろもろ。
優柔不断にも俺が選びきれないまま全部買ったプレゼントが机どころかはみ出して床に敷いた布の上にまでびっちりところ狭しと陳列されていた。

「……?」

「誕生日おめでとう、レイン」

「……えっ?」

そう、本日11月20日はレインの誕生日なのだ。

レインの住んでいた村は、訪れた客を次々呪って不能にしていたレインに困っていたが、
同時に怪談を聞いた物好きや恋人を不能にしたい思想のヤバいヤツが客として泊まりに来るのは少し喜んでいた。

レインが脱走し俺に取り憑いた今となってはもう呪われる人も怪談も増えないのだが現金なものでそんな、
レイン目当ての客が惜しく未だに宿の主人や吟遊詩人主体で『独り心中』の番外編として嘘か本当かわからないレインの生前の物騒エピソードを流してはマニア向けの人気を維持しようとしてるらしい。

可哀想なので若干やめてあげてほしいが、そんなエピソードの1つで「レインの誕生日にはたくさんのバースデーカードが届くが出所はすべてレインの家、筆跡も同じである」という相変わらず生きている人間の怖いオチの怪談とレインの誕生日を知った。

「誕生日……?」

「うん、おめでとー。……あれ、……えっ、あってるよな?」

あまりに露骨に、そうだっけ、と言わんばかりの顔で首を傾げてくるので不安になってきたが、

「……うん、…そうだね、今日は僕の誕生日、……です」

誕生日で良いらしい。

レインは珍しそうに俺からのプレゼントである数々を抱き上げたりして確認し、それから、ぽと、とずり落ちてしまったバースデーカードを拾い上げた。

「……」

それの中を見たレインの目が大きく丸くなって、それから真っ赤になってこっちを凝視してきた。

そんなスゴいこと書いたっけ、おめでとう、いい一年を。
くらいの無難な2行の内容だったはずだけれど。

「……こ、これは…どれかを、選べばいいの、かな?」

「いや?全部買ったし、服とかもうレイン向けサイズだから受け取ってくれた方が助かる。
あ、ごめん、もしかしてかさばるかな」

「ううん、……ありがとう、すごく嬉しい」

そうは言うけれど、レインはずっとバースデーカードを離さなくて、どれが1番気に入ったのかは明白だ。
なかなかプレゼント選びも難しいものだと思いつつベッドに腰掛けると、レインはそっとカードを机に置き直して俺に飛びついてきた。

「レオン……っ♡こ、こんなにたくさん貰って、まだ、なんて図々しいかもしれないけれど……、お、お願いがあるんです……♡」

赤い顔、黒い目はらんらんと少し怖いくらいに煌めいて髪の隙間から俺を映していた。

その開かれた薄い唇を撫でるとぞく、と体を震わせレインは微笑む。

「うん、……お風呂、一緒にはいろっか?」

俺はさりげなく湯を溜めることが出来る、気の利いた男。

====

「ふ、ちゅっ、はぁっ、レオン……っ、すき、大好き…。
ずっと、僕を幸せにしてくれる人、ちゅ、んむ、大好き、ずっと隣に居させてください、んっ♡
……何でもするからね、嫌なところは全部治すから絶対、嫌わないでね、お願い。」

湯船の中でレインは俺にしがみついて、湯でぬくもった身体を必死に擦り付けては俺の顔中にキスをしうわごとのよう告白を繰り返している。

目についた赤く色づく乳首を摘んで引っ張ったり、小さい尻へ手を這わせ、お湯以上の温度になっているアナルへ指を挿れナカのうねる感触を楽しんでいるけれど、レインの興奮や上擦った声は、今日はそういう刺激から生まれている訳では無い気がした。

「そんなにお祝い、喜んでくれたなら頑張って準備した甲斐があったかも」

誰かの誕生日なんて、気まぐれで渡す気になってもその時々で流行ってる装飾品とかを適当に買って渡していただけだったが、
レインほどではないにしろ喜んでくれるならもっと考えてみても良かったんじゃ無いかと今更少し考える。
そんな、「レインには関係ないこと」を考えたのがバレたのか、またレインは自分に意識を向けさせるべく俺の耳をじゅぷじゅぷ音を立てて喘ぎまじりに穴まで舌をねじ込み舐めまわした。

「んむ♡はぁっ、あぁ……♡レオン、が、僕のことを考えてくれた証拠、
僕に似合うか、僕が使うか、僕が喜ぶか……、そんなふうに僕のことで頭をいっぱいにしてくれた証拠があんなにたくさんあって、っ♡隣でこうして、あ、愛を確かめ合ってくれる……、
こんなこと、ずるい、ま、また幸せになってしまうじゃないですか……!」

「幸せになるのが嫌なの?」

「……ううん、……けれど、たまにっ、ぁっ♡…たまに怖くなるんです。
ここが、今日が幸せの絶頂で、いつか今日消えておけば、なんて考える日が来てしまわないか」

レインは俺の喉元を舐め上げ、うっとりと胸に手を当てる。

俺の心臓の音を確かめながら「あぁ」と漏れるようなうっとりとした声を出して、俺の目をじっと見つめてきた。

「……レオンが、女の子だったら良かったのに。
そうしたらもっと簡単に、逃げれないように……あなたを縛ってずっと、一緒に居られるよう、きっとできた」

そう熱に浮かされた声で呟くレインは、不安げな言葉とは裏腹に余程機嫌がいいのか歪んだ笑顔を崩さない。

「そっか」

その笑顔は綺麗だけどどこか寒気を覚えるようなものだったし、きっと初対面であれば怯えていただろうけど、
普段剃毛されて泣いたり膀胱までおもちゃにされて唸っている淫乱お兄さんのイメージが強すぎてまたちょっとテンション上がって過激なこと言っちゃったかぁ、くらいにしか思えない。

いつも通り頭を撫でてレインの腰を浮かせ、ほぐされて受け入れ待ちにきゅんゅん♡ときめいている熱いアナルヘ陰茎を突き立てる。
突っ込まれる寸前までやっぱりレインは笑っていたけれど、にゅぽ♡とそれが挿入され奥の肉までみっちり掻き広げて体内を圧迫すれば低い声で呻いて顔を苦しそうに顰めた。

尖った乳首を晒して胸を反らし、律動に耐えながらもう一度開かれたその目からは早速熱で知性が失われ、いやらしいことしか頭になさそうにと虚に遠いところを見ていた。

「お゛……っ♡っ♡あ゛っ、お湯っ♡あったか……♡お゛っ!?」

暖かいお湯の中でリラックスし、弛緩している体は簡単に陰茎の蹂躙を受け入れてしまう。

結腸口をくぱ♡と口を開け油断しているものだからレインの腰を引いて無理やり限界まで繋がるとあっさり陰茎は結腸を押し上げレインを苦しめ、
びくびくと違う生き物のように蠢く柔らかい肉筒全体がとろけるように竿をしゃぶり上げてはその刺激でレインの方がびくびく痙攣し喘いでいた。

「こんな、ちょっとちんぽ突っ込まれただけであんあん喚くメス男が、俺が女になったとして何してくれんの?
このしょぼいマゾちんぽでレオンちゃん孕んでください♡って突っ込むの?勃つ?出せる?つか俺挿入ってんのわかるかなコレ」

「……っ♡♡あ゛ぁあっ♡♡♡ごめっ♡レオンっ♡下っ♡うごくのやめ゛っ♡でっ♡♡♡」

動きを少し強くして、どちゅ♡どちゅ♡とお湯が跳ねるほど突き上げればレインは悲鳴のような嬌声をあげ、首を振りながらも夢中で腰を揺らして俺にしがみついてくる。

……レインはとても強いし、前に変な魔法で自分の体の一部を極端に強化していたのも覚えている。

それでも、今真っ赤なまま萎えて尿道口をくぱくぱ♡させている情けない陰茎を掴んで扱かれれば泣き喚きながら刺激に喜んで腸壁をときめかせ、
無様なメスの腰ヘコと一緒に口の端から唾液まで垂らして刺激に悶えているようなマゾメス男にどうにかされる気はどうしてもあまりしなかった。

「お゛っ♡レ゛オン゛っ♡きもちいいっ♡♡♡イくっ♡すぐせーし出るっ♡お゛っ♡お゛っ♡一回止まって♡♡♡お湯汚れる、から゛っ♡♡♡」

「よかったね♡なにが1番気持ちいい?」

唇を重ね、ちゅ、と突き出された熱い舌を吸ってからレインの頬を撫でると嬉しそうにレインは口角を吊り上げた。

笑っているのか泣いているのか曖昧な表情のまま自身の身体に送られる刺激を一度確かめて、一段と低い声を出し身震いする。

「……おちんちんっ♡レオ゛っ♡の……お゛っ♡おちんちんが僕のおしりぐぽぐぽっていっぱい拡げてっ♡♡♡あぁああ゛あっ♡っ!?♡いっぱい気持ちいい腫れたとこ♡奥もっ♡潰してくれたり苦しくなるくらいお腹っ♡♡♡~~~っ♡お゛っ♡お゛っ♡♡♡ぐー…っ♡って押してくれるのっ♡♡すき♡
ぼくのおちんちんまで気持ち良くなっていっぱい潮、あ゛あぁあっ♡♡♡
……は、あぁ……っ!♡はぁー…♡で、出てしまうくらい、…はぁ…、気持ち、良いんです……♡♡♡」

「良かったね」

顔を寄せればキスを期待して目を閉じ、控えめに赤い舌が伸ばされる。

ちろちろ動いている可愛い小さな舌を二本指で挟んで引っ張ると、レインは予想していなかった感触に驚いて目を開き、苦しそうに舌を引っ込めようとするが、
それを許さず代わりに下半身で奥へ擦り付けるようぐりぐり♡腰を動かすとレインはまた呻いて開きっぱなしの口からぼたぼたと唾液を滴らせた。

「れぉ♡んむ♡♡ゆひ、なめう、ちゅ♡はへへ♡♡ゆい♡へおへお♡しはい、れす♡♡♡」

「えっ?何?」

とっくに女になった俺をどうにかしたいなんて図々しい発想は断ち消えてしまったらしく、今はただべたべた俺にくっついて全身を撫でることに尽力している。

両手や胴だけは足りなくなったのか、舌を掴んだままの俺の腕を握ると、そのまま2本指を口内へ含みちゅぷちゅぷと音を立ててしゃぶり始めた。

「……ん♡あぁ……♡♡♡おいしい……♡レオンは、甘くて良い匂いで、優しくて、けれど格好良くて……、はぁ……♡
きっと、レオンの愛を独占して、僕はいつか地獄に落ちてしまうね?
……けれど、地獄でもあなたが居れば天国だから。
ふ、ふたりで、楽園にいきましょうね……♡」

「あ、ありがとう」

ついにレインにまで俺は地獄にいる前提の話をされてしまった。


俺は自分を「なんだかんだ根はいい奴」だと思ってるから事情のもつれで死んだ後は天国で楽しく暮らせると本気で思っているのに。

動揺しつつも俺が精を吐き出すと、レインはそれを受け止めきゅうう♡と穴を収縮させ全部を搾り取ろうと腰を揺らす。
甘い声を出して喘ぎ、身体が落ち着くとぴたりと俺にもたれてくっついて、繋がったまま大人しくなった。

「……あっつ…レイン、のぼせない?」

「……」

「…レイン?」

静かだし寝てるのかな、って顔を覗き込んだら思ったより目はガン開きでどこか遠くを見ていた。
驚いたけれど、そういうたまに意表をついてくるところもレインの可愛さなので良いと思う。

お湯が冷める前にあがろうか、と声をかけるとレインは少しだけ瞬きして俺の指を握ってきた。

====

「レオン」

「んー?」

焚き火を見つめているとレインは隣にそっとくっついてくる。

俺は今、焚き火の中で静かにお湯を飲みながら読書するなんとなくおしゃれな時間を過ごしているので返事も少し静かに大人っぽくやってみた。

「これ、この間のモミジで作ってみたんです」

本の隙間に赤い葉っぱを綴じた栞が挟まれて、顔を上げるとレインは嬉しそうに微笑んでいる。

「おそろい、なんですよ?」

……お揃いとかキャラじゃないし苦手なはずだったんだけれど、かわいい。
お礼に額にキスすると焚き火で照らされたレインの顔が栞に挟んだ紅葉と同じくらい赤くなっていた。
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