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100回射精しないと出れない部屋inレオンくんとイリアくん ○

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「……う…」

「おはよイリア、……あー良かった、やっと起きてくれた」

無性に眠く頭がガンガンする。
昨晩飲みすぎたのかと思いつつ重たい身体を持ち上げると、隣でレーヴェが珍しく深刻そうな顔で座り込んでいた。

お互い寝巻きなのを見るにどこかの宿だろうか。
だが白い清潔感のあるこの部屋に見覚えがない、首を傾げているとレーヴェはそっと壁の方を指差した。

『合計100回出したら出れる部屋♡
時間は無制限、100回射精したらこの部屋から出れます。
食事などは言えば出るよ、小道具もたくさん用意したけど足りなかったら言ってね。』

「……」

「……よし、じゃあ始めよっか」

「待てこの馬鹿っ!?」

恐ろしいプレートに言及する間もなく、レーヴェは意を決したように飛びかかってくる。
左手に握られた謎の脈打つ四角い肉塊が不気味で素直に恐怖心を抱いた。

「お前、この状況にどうしてそうもさっさと順応する!?
何かの罠だったらどうするんだ!あとその肉塊はなんだ!」

「これは本物の肉オナホ、……罠だとして俺もイリアも大した魔法使えないから壁壊すとか出来ないじゃん。
さっきドアガチャガチャして見てみたけど開かなかったし」

「……っ」

自分でも正面の金属製のドアノブを揺らしたが確かにそれを押そうが引こうが、まるで壁に枠が張り付いているだけかのようにそれはぴくりとも動かなかった。
適材適所や才能、という言葉で雑に最近魔法習得を諦めてしまっていたことを後悔する。
(と言ってもレインレベルで規格外の魔法使いでなければ部屋の壁に穴を開けるような行為は難しいだろうが)

「諦めた?」

「うわっ、なんでもうお前裸なんだ」

「ここあったかいし良いかなって…あとイリアのパジャマ汚したくないし」

声をかけられ振り向くと、腹の立つしょぼくれた顔でレーヴェが下着一枚になり突っ立っていた。
若干いじらしい事を言っているが相変わらず肉塊を握りしめているのが怖い。
あんなものを当然のように使おうとする人間に今後一切近寄ってほしくない。

「旅に出てから歩くし、俺もたまに魔物攻撃するしちょっとは筋肉増えたかな、って思うんだけどいまいちアンタみたいなムキムキになれないんだよな」

思い出したように肉塊を地面に置き、ほら、と力瘤を作ってみせるレーヴェの腕は確かにそれほど筋肉質という訳ではなく、どちらかと言えば貴族らしい繊細な印象を受ける。
改めて性根さえ入れ替えれば、と元の素材を思うと何となく気の毒にすらなった。

「体質もあるだろ、お前の場合食べる量もそんなに無いし」

「あー、まぁ確かに量よりは質派?」

「……」

「……よし!」

「なにがよしなんだ!?」

少しの間を開ければまたレーヴェは肉塊片手に迫ってくる、絶対それを使いたいのだろうか、気色悪い奴だ。

「もー!イリア出る気あんの!?俺はもう頑張って4回も出してるんですけど!?」

「4回」

「あと96!!!流石に1人だと枯れるって!!」

一応レーヴェなりにこの状況を打破するため多少の努力はしていたらしい、その割に元気だと聞けばこの空間ではすぐに体力が回復するので疲労はほぼ無い、と言っていた。

「後、出したの、床やらベッドが勝手に吸って消してくれるからなんか部屋もずっと綺麗みたい、
最初プレートに『手に出したのは壁に塗って良いよ』って書いてあったの見て引いたけど消えてサラサラになった」

「……本当に順応性が高いな……」

どこからかジュースらしきものを取り出して快適そうに飲み、下着姿のまま転がるレーヴェを見ていると変人たちを相手にそれなりに上手くやっている理由をなんとなく垣間見た。

「ここコスプレ服とかも出んのかな?俺王国兵の格好してみたい……、……?
あー、何みてんだよえっちー」

転がるレーヴェをその気になればこいつはここで暮らしそうだと見続けていたら、視線に気づいたレーヴェは急にニヤニヤ布団で身体を隠しながら俺を見つめ返してきた。

「なに?俺のオナニー想像して興奮しちゃった?
 …どうせなら見せたげれば良かったな?」

ケラケラ笑って言われ、揶揄われているんだろうがふと事情中のレーヴェの顔や声を思い出す。
下劣かつ低俗な生き物なので心底軽蔑しているが、あの余裕のなさそうな顔や低い声をたまに可愛く思うのも事実だ。

「……」

「え?なに?本気??
……あー…まぁレオンハルトくんレベルになるとオナニーも芸術に昇華してる節はあるしなぁ」

少し考えていると、レーヴェは勝手に納得し空のグラスをサイドチェストへ置き起き上がる。

「……見たい?」

考えながら恐る恐る聞いてくる顔が悪くない、つい頷いてしまっていた。
レーヴェは珍しく少し困ったように壁にもたれ、そのまま足を開いて伸ばし座り直す。

「しょうがないなぁ、……アンタも射精(だ)せよ?」

俺に見えやすいよう後ろに手をつき身体を支え、レーヴェはやわやわと自身の陰茎を、恐ろしく趣味の悪い色の下着越しに撫でて刺激し始めた。

「……ふっ♡」

おそらく、普段行為中でもそんなに声を漏らすようなヤツでは無い事を考えれば今出している悩ましげな声は俺を興奮させるためにわざと発しているものなのだろう。

分かってはいても恥ずかしそうにするレーヴェが控えめに声を出しながら自慰をしている物珍しい光景になんだか妙な気分になってくる。

綺麗な顔を顰め、長いまつ毛が伏せられたかと思うと下着が引かれ中から緩く勃ち上がったものが顔を覗かせる。

「ちょっと、じろじろ見過ぎ。」

レーヴェは完全に下着を脱ぎ捨てると照れ隠しなのかいつも通りの口調で笑い、座り直して手で輪を作り陰茎を撫で始めた。

「……流石にちょっと恥ずかしいな、…どうせならイリアも脱いでよ」

「……」

「隣で、見せ合いっこしよ?」

手を緩く動かしているせいで声は少し上擦っていて、それを聞きながら骨の浮いた手が竿を扱くのを見ていると段々自分の鼓動がうるさくなり下半身に熱が溜まり始める。

「ちゃんと脱いで」

言われるままに服を脱ぐと、レーヴェは俺を隣に座らせ胸に口を大きく開け吸い付いてきた。

「……ぐっ」

「あー、やっぱこういうのの方が興奮するな」

舌で胸の突起を撫で回されると、もともと興奮で敏感になっていたそこへ疼くような刺激が加わり身体が跳ねる。

レーヴェは寝転ぶと器用に口で下着を咥えて人の陰茎を暴き、それに舌を這わせながら上目遣いに聞いてきた。

「……俺、自分でするよりこのままシたほうが楽しいと思うんだよな」

「……」

あえてレーヴェは焦らし俺の答えを引き摺り出すため、咥えたり強い刺激は与えず竿に唇を這わせ動かすだけで済ませている。

「イリアは?」

余裕ぶってヘラヘラと聞いてきているが、いつもながら奇特なことにレーヴェは俺相手にそれなりに興奮している。
勃ち上がったそこから先走りを流し、潤滑油がわりに滑り良く手を動かしてたまに眉を顰めていた。

陰茎に当たる吐息も、揺れる視線。
腿に当たる柔らかい髪、そこから見える耳についたピアスは時折新しいものを作れと要求される、何番目かの俺が作ったもので、
こんなにも、先ほども思ったが外見だけは無駄に綺麗だと思う男が喘ぎながら自分の腿を枕にして、上目遣いで行為へ誘ってくるのかと思うと眩暈と一緒に身体がぐ、と熱くなった。

「……イリア」

興奮はレーヴェにも身体的な反応でわかってしまったようで、レーヴェは根本をちろちろ舌でくすぐりながら俺の名前をもう一度呼んでくる。

「……100回もあるんだろ、最初から張り切ってバテるなよ」

「はは、大丈夫だいじょーぶ。アンタが後90回くらいは出すから」

レーヴェは何が可笑しかったのかふひゃひゃひゃ、とたまに聞くカンに障る笑い方をして喜んでいる。

黙らせたくて上から押さえつけその唇を塞いでキスすると、ゆっくり口が開いて熱い舌が俺の舌を誘うよう側面を撫でてから自分の口内へ引っ込んでいった。

「……ふ」

「ん……♡」

追いかけてレーヴェの口内の上側を撫でると、代わりに唇が閉じられ啄むように舌を吸われる。
同時にどさくさに紛れて指が人のアナルの表面をほぐすようにふにふにと穴の方へ肉を押し上げ始め、何度しても慣れない感覚にぞわぞわ背筋が粟立った。

俺が一瞬落ち着かず後ろを確認しようとすると、レーヴェは気を紛らわすように胸を摘んで強めに捻り上げる。

「……ぐっ♡あ゛……っ♡」

「もっとたくさんキスしようよ」

舌を伸ばすその顔は底意地悪そうだが、行為中にみればその表情を歪ませてやろうと興奮材料へ昇華される。

言われるままにさっきレーヴェにされたよう舌を食むとアナルへ侵入した指は慣れた手つきで人の会陰の裏側を押し上げてきて、直接内臓側から敏感な位置を潰される感覚に視界が白んで呻き声が漏れてしまった。

「ゔっ!?……っ、……あ゛っ…!」

「大丈夫だから落ち着いて」

手を引かれレーヴェのものを撫でるよう導かれる。

俺が無意識に手を動かしただけ同じよう前立腺をぐりぐり指で強く押し潰され、そこを起点にするように増えた指は他の箇所も押し上げナカの感触を確かめるよういろんな場所を這いずった。

「その顔、エロいな」

悔しいことに散々色々な目に合わせられている身体は容易に続きを期待している。
性器以外の箇所で快感を得ることが出来るし、そんな風にした張本人は人の身体を俺以上に知っているらしく次々特に反応してしまう箇所を的確に狙って動いてきた。

弄られ続けた左の胸だけが真っ赤に腫れてしまう頃には自分でも限界が近いとすぐにわかるほど陰茎は腫れて白濁混じりの先走りをどろどろ零し続け、アナルが興奮で収縮し脈打つ。

「……ふっ♡……ぁ、っ♡く、…ふっ……っ♡」

「すごい可愛い、……じゃなかった、カッコいいだっけ?」

一度レーヴェに「可愛いと褒められても気色悪いだけだ」といった文句を言った覚えがあるが、それ以来明らかに心のこもっていない「かっこいい」という言葉でレーヴェは雑に俺を褒めてくる。
毎回、言わないほうがマシなのでやめろと言いたいのだが大抵レーヴェがそんなふうに言う時には口を開けばさらに聞きたくもない自分の喘ぎが漏れてしまいそうになっていて、これを伝えることは出来ていなかった。

今回も四つん這いのポーズを取らされるとレーヴェは後ろからずりずりと陰茎を尻の谷間へ擦り付け人の首筋を舐めていて、それだけの刺激で低い呻きが漏れてしまいそうな程なので抗議することはできそうに無い。

「後ろからだとさ、イリアのデカい尻とかかっこいい背中見れて結構興奮するんだよな。
あと胸も血が落ちて乳首余計に尖るだろ?これ指でいじんのすごい好き」

「……ぐぅう゛……っ♡レーヴェ、やめ……っ♡」

徐々にレーヴェの陰茎は浅い箇所をずぽずぽと擦るようになって、同時に言葉通り胸を大きく揉みながら人差し指と薬指で挟んで強調された乳首を中指で転がされるとさらに刺激を求めミルクが滴り落ちてしまった。

「こんな、エロい身体見せられてやめれるわけないだろ」

「ぐっ!?♡あ゛っ♡あ、あ゛あぁっ!」

奥まで突然侵入した陰茎に驚き内壁がきゅうう、と一気にモノを締め付けてしまう。
悲鳴のような自分の声と一緒に精液が押し出され視界がチカチカ一瞬点滅した。

「うわ、きっつ……、俺も気持ちいいよ、イリア」

勝手に腰を掴んで好き放題動いている癖に、俺が気持ちいい前提で言ってくる態度と言動に納得がいかないが、
レーヴェの言葉を裏付けるよう自分からは低い喘ぎが突かれる度ミルクと一緒に漏れ、アナルは意思と裏腹に媚びるようレーヴェのモノを締め付けては狭い肉を掻き分けられる快感に打ち震えていた。

「お゛っ♡ぐぉ、あっ、ああ゛ぁ!?」

何度も突かれ緩んでいた結腸口はついに亀頭を受け入れ、結腸を犯すのを許してしまう。

「ここ突かれんの好きだよな、なんか身体ビクビクしてるし」

「~~~っ♡っ、~~~っ!?♡♡♡」

快感、なんて言葉では形容できないほどの一方的な暴力のような熱が体内で暴れ、少しでも受け入れる情報を減らそうと枕に顔を埋め視界を無意識のうちに覆っていた。
胸を動く手がまるで別の生き物のように不規則に蠢いて、ただでさえ結腸を突かれ電気のように刺激が直接脳に届いているのに、漠然と今自分が何をされているのか理解できないような妙な感覚に囚われる。

「お゛ぉおお……っ!?っ♡お゛……!」

全身が生暖かく気持ちいいことだけ理解し、陰茎が射精とも尿意とも違う奇妙なむず痒さに包まれた。
少し後、ぶしゃ、と何か熱いものが染み出しシーツを汚していく。

「……あー…潮って、射精に入んのかな?」

レーヴェがそんな事を、焼け付くような熱と量の精液を体内に吐き出しながら呟くから自分が「潮」を吹いてしまったのを理解した。

「……ふ……♡」

粗相をしたわけでは無い、という安堵とそれでも普通の行為で出すようなものではないという混乱で耳鳴りがする。

少し落ち着いてから顔を上げるとレーヴェは自身を引き抜いて横に寝転び、俺の顔を覗き込んでいて、何故か嬉しそうににっこり歯を見せて笑う馬鹿面を見たら、色々を考えたり気にするのが俺もバカらしくなった。

====

「いやぁ、疲れたな」

「……」

「イリア?」

「……」

どれくらい時間が経ったのかはわからないが、謎の化け物の鳴き声みたいなものと一緒に扉が開いた。

レーヴェはヘラヘラ話しかけてきたが、まさか本当に俺が90、は言い過ぎでも確実に70以上は負担させられるとは思っていなかったし、結局使ったら殺すとまで脅した肉塊へ陰茎を突っ込まされそこへ自分が出したものをわざわざ見せられるとも思わず本当にレーヴェの最低さには呆れるしかない。

「……肉塊」

「……え?」

「なんで勝手に使ってきた」

思わず恨みがましい声を出すとレーヴェはあ、と今更申し訳なさそうに目を逸らす。

「そ、その方が効率いいかと思って」

「……しかも8回」

ついでに言えばその他肉を薄くしたものや何かの筋にしか見えないおかしなものでも辱められた。

「めちゃくちゃ反応良かったし満更でもなかったのかなって……
ごめんって、もうしないから、な?」

「……当たり前だ」

悍ましい道具を使われた屈辱はいつか晴らしてやろう、と思うし改めて絶対この馬鹿を世界の端に埋め捨ててやろうと決意したが、実は腕にしがみついてぎゃーぎゃーと必死に謝ってる、ご自慢のお綺麗な顔を歪めたその表情が情けなくて少し楽しくなってきて、ついでに異形で辱められた屈辱も少し忘れそうになる。

……もちろんそんな心境、コイツには絶対に言わないが。
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