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プライドが高くて人を見下してたインキュバスのお兄さんは遊んでほしすぎてサブスクプランで自分を安売りする

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「キュバスク?」

「あぁ」

アダムが持ってきた羊皮紙の上には「お得にインキュバス定期ユーズフリー♡キュバスクプラン♡」とアホそうな文字アホそうな事が書いてある、字が汚いわけでは無いけれどとてもアホそう。

「通常では一生に一度会えるかも厳しいインキュバスだが」

「お前らが絞って一生を終わらせるからだろ」

「話の腰を折るな。
…とにかく、そんなインキュバスに毎月2万エンのお得価格で優先的に来てもらえる」

「たっか」

衝動買いで木彫りの怖い像とか平気で買う俺でも、インキュバスが「優先的に」来てくれる権利に2万は割高だと感じる。

アダムはちなみに、と続けた。

「ちなみにハグ、手繋ぎで1回5千エン、キス1万エン、
せ、セックス……♡は、2万エン、中出しオプションは3万、
時間は大体30分5000エン」

「は?会って以降は全部別料金?精取られてんのに?なんで?」

俺たちも家畜に同じような仕打ちをしているのかもしれないが、それにしたってナメられすぎじゃないだろうか。

高級娼館の価格設定と安娼館のがめつさを兼ね備えている。
思わず「こんなの契約するヤツいるの?」と聞いたらアダムは顔を顰めていた。

「一応、今大人気の契約なんだがな……?
俺たちもどうせ気に入った人間にしか提案しないし、人の世界で色々する身銭を気軽に稼げるし…」

「へぇ……、みんな大変だな」

「……」

そこで変な沈黙が流れアダムは顔を上げ、「契約」と言ってきたので絶対しない、ときちんと断っておいた。
こういうのは最初から希望を持たせないほうが売る側も次に行きやすい、と昔商人に聞いたことがある。

「……そ、そこでお得なキャンペーンなのだが」

「折れろよ」

アダムは無駄に粘り強くオール99%オフ!と書かれたチラシを重ねてきた。

「さっきのプランが今なら全て99%オフで契約できる、この機会に申し込めば最優先権でインキュバスもほぼ一日一回ペースでやってくる」

「えぇ……?
急にめっちゃくるな、5000エンの99%オフって幾ら?2エン?」

「そうだ」

計算が全然分からず適当に言ったがあっていたらしい。
アダムは即答で頷いてこっちをこれならどうだ、と言わんばかりに見つめてくる。

「いや……小銭都度用意すんの逆に怠いし毎日来られてもなぁ…?そこまで困ってないし……」

言いづらいが幾ら安かろうがそもそもの商材に魅力を感じていないので戯れでも首を縦に振れない。
なんか悪いなぁと思ったけれどそんなに金に困ってるんだろうか。
知り合いのよしみで仕事紹介しようか、と切り出そうとしたらアダムは絞り出すように何かを呟いた。

「……を、今ならインキュバスがお支払いします」

「うん??」

「会えば30分5千エン、キスハグ他、各料金都度発生。
俺に優しくすればするほどお前はめちゃくちゃ儲かるしシなくても月一回でも優先的に俺と会うだけで2万エンが支払われる。

実質契約するだけで一定額の収入が確定されたお得プランだ、契約しろ」

「えっ?えっ??」

怒涛の勢いで説明され怖い。
俺が払うんじゃなくて、インキュバス側が払うの?

お試しで遊ばせた後、魔族らしくしばらく先でとんでもない金額や他の代償が待っていないかと聞いたけどアダムは、
「これは一生涯変わらない契約で解約タイミングも完全に人間側が決めていい、他全部のプレイが応相談だが基本NGは無い」と押し迫ってきて、さっきまでとは違う意味でインキュバスってみんなそんなに苦労してるんだ、って悲しくなった。

根負けしてお金とかいいし、お腹空いたらウチにくるか知り合いを紹介する、と言うと言質がわりにと羊皮紙にサインさせられ、なんかすりつかれてキスされて。
別にいい、って言っているのに5万エンくらいが机の上に起きたら置かれていたのは……どれくらい前の話だろう。

会うと向こうが高額を払わないといけない相手とか気安く呼べない。

結局月日は流れ、完全にそれを忘れていた深夜、いつもの結界の中でアダムに掴み掛かられた。

「お前、呼べよぉ……!?」

「え!?なに!?何が??」

急にすごい剣幕で来られて寝起きの頭で焦る。

涙目で聞き覚えのあるプランや、名前を呼べば来てくれる約束になっていた事、ずっと待ってたけど呼ばないと思ったら俺が完全に忘れていたことを詰られた。

「月一回は優先的に会えって言っただろ!!?」

「いや、ごめん会ったらアダムがお金掛かるし……」

「あと金!その金も使え!前口座教えて引き出し用の札も渡したろ!?ずっと増えていく一方じゃないか!?」

「……?」

「本気で忘れるな!!?」

アダムは完全に拗ねてしまい、じゃあ何なら良いんだよ……とか転がって文句を言っている。

グスグス言っているがまさか推定千何歳のインキュバスがこんな、お友達が遊ぶ約束してたのに家に来てくれなかったみたいなレベルの内容で泣いているんだろうか。

「あ、アダム?」

「……」

腕を引っ張ると振り払われた、顔は見せてくれない。

羽をいじって遊んでいたけど早くも面倒になってきた。
特に他に何もしていないものの、もうこれで機嫌を直してもらえないなら諦めようかな、と尻尾を指でくねらせながらうなじにキスをしてみた。

「ごめんな?……けど俺とアダムの関係って、お金とかじゃないと思うんだ」

ぴく、と肩が揺れる。
よしチョロそうだ。

「お金なんか貰ったら、今度はアダムにお金がない時会えなくなるだろ?俺そんなの寂しい……」

尻尾をこしこし♡擦りながらツノの先端へキスすると、アダムはちら、と赤い目でこっちを見てくるようになった。

「それよりアダムは、お金払ってまで俺とどんな事がしたかったの?」

ちょっとずつ身体が俺の方に傾いてきて、丸まった姿勢のまま腕の中に収まる。
どんなとんでもない搾りを検討していたのかちょっと怯えたけれど、なにかくぐもった声が聞こえて聞き返すと、アダムは膝枕、と呟いた。

「ん?」

「…膝枕、まえ、……3時間、約束してただろ」

「……」

本当に胸が痛くなることを言うのをみんなやめて欲しい。

鬼のように譲歩した不条理契約の末、3時間は長いと思いつつしたいことは膝枕。

しかも俺にする方。

そんな事のために拗ねて赤い目で、最初は散々見下しまくって魔犬の餌にしようとした相手にご機嫌を取られているのかと思うと動揺で俺の情緒がぐちゃぐちゃになる。

これまで悪さをしていたインキュバスらしいが、搾取する側とされる側の関係が続くとまともに交友関係を構築するのが難しくなるのかな、俺も気をつけよう。

「あー…じゃ、じゃあ!3時間でも5時間でも膝枕しよっか?今からする?」

「……キスも」

「いいよ」

「抱け」

「……」

慎ましかった割に譲歩したらすごいねじ込んでくる。

別に嫌なわけでもない、というかむしろ大歓迎だし、変にツッコむとまた拗ねそうだったので頭を撫でながら尻尾をシコシコ♡と擦り、ようやく上げた顔とキスをした。

「……ん゛っ♡」

インキュバス、という種族と日々受けている開発のせいでアダムの体は尻尾をちょっと擦るだけで準備万端に盛り上がってしまうらしい。

あっという間に荒い息を吐いて、焦点のあっていない発情メス顔になって、はっ♡はっ♡と興奮をあらわにして俺にしがみついてくる。

「はぁー…♡レオン……♡♡♡…っ……、ごほ、い、いや、なんでもない」

一瞬恐ろしく甘ったるい媚びた声を出して、だいぶ今更なのに何かが恥ずかしくなったアダムは慌てて咳払いをしてキリ、と誤魔化す。

当然それで誤魔化せるわけはなくて、かわいいな、という感想を抱いたまま芯をもった乳首を摘んでくにゅくにゅ♡と左右から揉むとまたすぐに蕩けた顔で喘ぎ混じりの熱い息を吐き始めた。

「さっきのアダムのかわいー声、もう一回聞きたいなぁ」

「……お゛……♡…いや、そんな……♡」

「何?」

へそを指で軽く押し、腰が逃げたら代わりに鼠蹊部から下腹を優しく撫でてアダムの低く漏れるうめき声を堪能する、

「……あ゛ー…♡♡」

腕の中でキツめの顔立ちのかっこいいお兄さんが蕩けていくのはとても可愛いものがあったが、ちょっと羽が邪魔で抱えにくい。

どうしようかと考えているとアダムはそれに気づいたらしく、瞬きをしている間に羽根も角も尻尾も、あっという間に消して人そっくりの姿になった、ついでに全裸。

「イ、インキュバスが、下等生物と同じ姿をとる意味を……考えろ」

「……」

何らかの魔族スラングなんだろうか、申し訳ないが俺にはわからない。

分からないので適当な返事で誤魔化し、なんか妙にやらしい下腹の刺青らしきものをさするとアダムは俺に後ろから抱えられたまま足を伸ばしてのけぞり、突然まるで秘部でも甚振られてるみたいな良い反応で俺に白目で悶える下品な顔を拝ませてくれた。

「お゛おぉお♡♡♡いんも、っ♡♡ふーっ♡淫紋っ♡急にさわりゅなっ♡♡イくっ♡いぐぅっ♡♡♡」

それをなぞり続ければ腰を跳ねさせながら大股を開いての盛大な潮吹き。

吹いている間も腹を押せば押しただけ潮は勢いを増して、全部を出し終える頃には疲れ果てたアダムは泣きながらどろどろと少量精液までベッドへ垂らしてくぱくぱ♡口を開く尿道から糸を引かせていた。

「あ゛ー…♡ふ、あ、はぁ……♡」

「大丈夫?
…けど、触りやすくなったけどちょっと勿体無いよな。
尻尾とかモロ感で毎回扱かれるだけでイきまくるから面白いんだけど」

この辺に生えているやつ、と尾てい骨のあたりをさするとアダムはもっと俺がそうしやすいよう、腰を上げ四つん這いのポーズになる。

「淫紋でも充分、無様にイってるだろ…っ!?」

「うーん…?」

まだちょっと惜しくて、アナルへ指をずりずりとゆっくり出し入れしながらも少し不満げな声を漏らしてしまう。

「……♡い、いんもん♡の方がレア、なんだぞ……?♡♡♡
あ、あれはっ♡おぉ♡ちゅうせっ♡誓った、んぉっ♡魂あげれるひとにしかっ♡おっ♡おっ♡でない……っ♡♡
インキュバスの、完全降伏の証♡っ♡だからなっ♡♡♡」

「えっ」

そんな大層なものを貰える程のエピソードがアダム相手に本気で思い当たらなくてだいぶ焦る。

いっそ聞き間違いではないかと思うレベルだが本当らしく、アダムは尻肉を指で弄られる感触に悶えて色々振りたくりながらも俺の反応に気を良くしさらに色々教えてくれた。

「淫紋触られると♡めちゃくちゃ気持ちいいからなっ♡♡♡あっ♡あぁっ♡
そ、そう♡♡♡そうやって♡穴と淫紋♡同時にやさしくごしごし♡されてっ♡♡♡ふーっ♡ふーっ♡今からお前を使う♡って♡教えられたら……!♡♡ふーっ♡ふーっ♡♡♡うれしっ♡
俺は♡きゅんきゅん♡って尻肉うごかしてお前のちんぽっ♡接待する準備しか出来なくなるんだから……っあ゛ぁああっ♡♡♡」

言われた通りに尻肉を内側から擦り、淫紋も押さえて肉をサンドするとアダムは何故か自信満々に潮を吹いて尻肉をぎゅうう♡と締め上げた。

たしかに指にきつきつに絡んでくる柔肉を思えば準備はできているのだろうが、それでいやにドヤ顔で「どうだ」なんて聞いてくるとなんて返せばいいのかちょっと困る。

「えっちだと思う」

「ふんっ、そ、そうだろっ♡」

あ、よかった、合っていたらしい。

アダムはさらに得意げになって鼻を鳴らし、もう一度足を大きく開いて尻だけを高く上げたポーズを取り直す。

「さ、さぁレオン!♡♡♡さっきから勃ってるその、で、デカイので俺を犯せっ♡便器扱いで激しくぐぽぐぽ♡してもインキュバスは壊れないからっ♡うっ♡す、好きなだけなっ!♡♡♡
けどお前の気分なら優しくキスハメしてくれても、っ♡ぜんぜん゛ぉおおおおっ♡♡♡」

尻で陰茎を挟んでずりずり尻コキと一緒に誘われ、つい話している途中だったけどムラムラして突っ込んでしまった。

「おぉおおっ♡♡♡すごっ♡レオンっ♡♡結腸口ノックやめっ♡♡♡それ淫紋にもキくっ♡メス精子全部出るからやめろっ♡♡」

一応威張るだけの事はあって、アダムのナカは人体では考えれないレベルで謎のうぞうぞがついた熱い肉が絡んできて気持ちいいし、ぴたぴた揺れている陰茎と玉からたまに薄そうな精液をだし何度も喘いでくれるアダムも自身も反応が良くてとても犯し甲斐がある。

足を持ち上げ、横抱きのポーズで無理やり腰を押し付けるとアダムは口を縦に開けたメス顔でしきりに俺を呼びながらぴゅっ♡ぴゅっ♡と潮を吹きこぼしていた。

「レオンっ♡♡♡おっ♡これ深っ♡♡やめろ胸握るなっ♡……っ!?……~~~っ♡♡ず、ずるいぞ♡今キス……♡ん゛ぉ゛ぉおっ♡♡♡
……すき♡メス穴♡ちんぽ♡でいっぱい犯してもらって♡♡♡レオンにメスイキスイッチ♡潰されて淫紋ぐりぐり押さえられながキス♡こんなっ♡こんなことしゃ♡されてっ♡♡♡負けないインキュバスいるわけ無いだろっ♡♡♡」

「じゃあやめる?」

「お゛っ♡うそっ♡♡♡ずるくないっ♡もっとしてくれっ♡♡レオンのつよつよピストンでメスイキスイッチいっぱい潰して♡♡♡無様なっ♡っ♡~~~っ♡潮吹きアクメ♡いっぱいさせてくれ♡♡♡
もっとレオンのちんぽ♡はっ♡あっ、あぁっ♡気持ち良くなるよういっぱい締めるから……♡ん゛ぉ゛ぉおおおっ!?♡♡♡それつよいいいっ♡♡♡」

勢いのまま結腸口をごり♡と押し上げ強くされるのがアダムは好きらしい。

顔を枕に埋めて腰を変に突き出し、ベッドへ水溜りを作るほど大量の潮吹きアクメを繰り返して、俺が手を離すと仰向けに倒れてしまったが、その顔はぐでんぐでんに弛緩して薄ら笑いを浮かべている、「便器」にふさわしい、元の端正な顔つきとは正反対のどうしようもない下品なメス顔だった。

「ん……♡あ゛ぁ~……♡♡」

正気を失っているとしか思えない表情でアダムは俺に足を絡め、続きのゆっくりした後始末セックス求め自分の指をちゅぷちゅぷ♡咥えて誘ってくる。

「膝枕、アンタが覚えといてな?」

一回出したけれどアダムも俺もまだ収まりそうになく、下腹の淫紋とやらを擦るとアダムは嬉しそうに足の力を増してちょっと潮をこぼしながら俺を引き寄せた。

====

数日後。

(お、レオンが1人でイカダに乗って川に流されている……
近くの全員、色々都合よく重なった諸事情で助けに行けないようだな。
ふふ、これは俺がキュバスクで呼び出されてレオンを助けるやつか、…元々のキュバスクの用途とは違うがどうせNG無しだし悪くない。
こういう危機から…こ、恋に発展するのも定番かつ王道だしな……?)

イカダに乗って滝から転落し、絶命寸前の窮地からイリア決死のサルベージの後は回復薬やら炎の魔法で無事生還を果たした俺は、何故かまたその夜にアダムに「呼べよぉ!?」とか本気で泣かれて怒られてびっくりした。
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