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ヤンデレお兄さんはもうヤンデレルートに入っているので何をしても好感度は上がり続けます △

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「お、新作」

寝袋を畳んでいると、枕がわりのジャケットの間からヒラヒラと便箋が出てきた。
なんか、……うん、口に出すのが憚れるカケラ2つと、ちょっとした血痕、謎の黄ばみと、この強めの呪いの手紙みたいなのは多分レインからだろう。

「うわっ」

今日はなかなか強烈で、文字らしきものが書いてあるがそれが文字だと認識する事ができなかった。
ただ漠然と、それが呪詛や物騒なこと、なにか強すぎる想いを書き殴った末に生まれたインク跡だとはわかる。

レインがこの初見では、読むだけで少し気が狂いそうな手紙を書いてきたことは過去にも数回あって、
せっかく書いてくれたところ悪いがなぜか毎回文字が読めない(認識ができない)ので、いつも雑に下へ無難なマークや「たんぽぽ」とか書いて返事がわりに自分のカバンに入れている、今日は渾身の俺の似顔絵を描いてみた。

「……あ、レオン…♡おはよう、今日もすごくかっこいいね、大好き」

「おはよ、ありがとう。俺も俺が好き」

「えへへ」

「ふひゃひゃ」

経験上、別にそんな物騒な簡易呪具を入れているからと言ってレインの機嫌が悪かったり、また、特別良かったこともない。

今もいつも通り、朝から腰に腕を巻きつけ頬にキスを繰り返しているが、これが平常運転なので頭を撫で朝食の準備に参加した。

きっと出だしで俺の指の長さについて熱く語ってたあたりから文字が乱れ出していたし、本当に書いているうちテンションが上がりきってしまったのを手紙へぶつけただけなのだろう。

「……スノウ、悪いが」

「あぁ、任せてくれ」

こんな日の俺の鞄にはなんか変な魔物が沸くらしく、今日も黒いねりねりした闇属性っぽい魔物が俺の鞄に集っていたがそれはイリアが見つけてスノウが慣れた感じで浄化していた。

====

その夜、誰かに身体を揺すられて目を覚ます。

「……レオン、お待たせ」

「え?あー…うん?…そうでもない、うん?」

ここはどこだろう。
暖炉で火がゆらめく暖かい部屋。

寝る前、今日は二日目の野宿だね、とか言い合ってたから宿に着いた記憶はないのだが、俺の場合その後気づかない間に死にかけて、今ようやく強烈な回復魔法で目覚めた可能性とか十分にある。

全然思い出せなくて、レインに聞こうと思ったけれど先にねっとりとまとわりつくみたいに粘着質なキスをされ、舌がぬるぬる口内を動き回ったせいで言葉を話すことは出来なかった。

「……ふぅ…♡レオン、レオン……♡」

頭を抱えて動かれ、顔中唇がたどり、愛おしげに繰り返し名前を呼びつつシャツの中へ入った冷たい手は胸の上を探るように這い回っている。
俺の舌も唾液も、全部を奪うみたいにレインの口内へ誘われて、俺の伸ばした舌をレインはぺろぺろ食んでいる間も真っ黒な双眸で俺を見つめ続けていた。

めちゃくちゃ発情してる。

なんだろう、呼吸も荒いし下半身をふりふり俺に擦り付けて服を勝手に脱がせてくるが、気絶する前の俺はレインと良い雰囲気だったのだろうか。
人肌の一切感じることのできない指はもちろんだが、あげたピンキーリングが一層冷たくて驚く。
集中しづらいから外せないか聞こうと小指に触れると、ようやくレインは一度顔を離して馬乗りで俺を見下ろし、そっと頬を撫でてきた。

「……きちんと、着けているよ?あ、あなたのくれた…♡宝物です、当然でしょう?」

「……そっか、ありがとう」

そんなにうっとり上擦った声で言われ、指輪へキスされれば外してくださいとは言いづらい。
逆に俺が温めてやればいいかと納得し手を握ると、そのままレインは俺の上で寝そべり、顔を横に置いて顔をじっとみたり頬にキスしてご機嫌そうにしている。

「ふふ、すごくいい匂いがする」

「そう?」

「…うん、すごく……大好きな香り、体温……♡」

細い腰を抱き、脇腹をそっと撫で温度を感じない胴全体を手のひらで温めた。

「……あたたかい……、ありがとう、ございます…♡」

指の腹でそっと撫で回し、レインの腰が敏感に跳ね始めれば手を下に降ろして、柔らかい尻をむに♡とゆっくり捏ねるみたいに掴んであげては離す。
その間もレインの手は俺の色々な箇所を撫でていて、少しずつ俺の体温をそのままに手は熱を持ち始めていた。

谷間の際どい箇所を指が掠るたびにレインは期待して腰を少しあげ、離れていくと手を追いかけて少し腰を浮かす。

「……っ♡は、あ……♡」

「顔、ちょっと赤いな」

無意識の中行われているらしいその行為のせいでレインはすっかり俺が触れやすいよう腰だけを突き出し高くあげ、俺の腿を跨いで大きく足を開いた恥ずかしいポーズを取ってしまっているので苦笑して内股を撫でる。

一度髪を撫で、黒髪の奥で宝石みたいに爛々と光っている目を見つめるとそれはぐにゃ、と嬉しそうに形を歪める。

赤い唇に、なんとなく感じるおどろおどろしさを懐かしく思いつつズボンを引けばレインは自らそれを積極的に膝まで下ろし、続きを待ってクスクス笑いながらたまに耳を舐めてきた。

「レオン。……僕の名前、呼んでくれますか?」

「ん?……レイン」

「ふふ、…レオン、レオン♡」

嬉しそうにしきりに名前を呼ばれ、素肌を直接撫でられると一層変な気分が増加していく。
少し腕をずらしてローブの中へ忍び込ませ、前へ触れると相変わらず恥ずかしい下着を身につけているらしくレースに触れる感触がした後、ぐっしょりそれが濡れてるのに気づいた。

「相変わらずすぐ濡れんな、剃っといてよかった」

「……っ♡う、うん…♡下着、レオンが選んでくれたの、履けるから…っ♡うれしい、です…♡♡」

ぬるぬるの布の上を、摩擦ゼロで指でくるくる滑らせ中に詰まっている陰茎と玉の形をなぞる。
先端をかりかりと爪で掻かれるのが好きなようで、咄嗟に身を捩り感覚を逃がそうとした箇所をしつこく擦り続けると、
どぷ♡と粘ついた液がさらに下着に染み、指を少し離せばいやらしく糸を引くほどにどろどろになっているのがわかった。

「……♡ぉ……♡♡♡」

「こら、男の子がそんな顔しないの」

手のひら全体でそこを覆い、くちゅくちゅ下着越しにもどかしい刺激を与え続けるとレインのかわいらしい顔が徐々に発情しきった、口を開けたままとろん♡とした目で遠くをみる下品な顔に変貌していく。

腰を動かしてもっと俺に触れてもらおうと情けなくヘコつかせている様も、俺の胸の上で、苦しげに指へ力を込める動作も何もかもがメスらしい動作で、それを笑うとまだ冷静な心が残っていたのかレインは我に返ったように俺を見て、またしっかりと唇をくっつけてはむはむ♡貪るキスの後「そんな顔していない」と変な強がりを言ってきた。

「そ、そんな、レオンが言うような顔……っ♡して、ないです……っ♡」

「そっか、温かった?
じゃあちゃんと、レインが下品な顔と声でイけるくらい気持ちよくなるまで頑張るな?」

「……っ!?や、レオンっ、そんな、だいじょ、……!♡…~~~っ♡お゛ぉ…っ♡♡♡」

繋いでいた片手で乳首を何度もくにくに弾いて勃起させながら、サイドの紐を引くだけで解けるパンツを脱がせる。

露出したアナルヘ指を2本つっこみ、ずり♡すり♡と浅い箇所だけ拡げるみたいに引っ張っては中を擦っているとすぐに腸液でぬるぬると指が動かし易すぎるほどに中は濡れてしまった。

また顔がとろん♡エロいことしか頭に無さそうな下品なアヘ顔に染まっていったので、さらにその行為を続け、穴がイく寸前の、何回もぴくぴく痙攣しては急に締まる動きを始めるまでずっと弱そうな触り方を模索し続けた。

「っ♡あ……っ♡レオン……っ♡ふ、……も、もっと、続き、して…?♡♡♡」

寸止めで何度も行為を辞められ、また内腿や尻たぶと、皮膚の厚い箇所の刺激に戻ると、レインは続きをねだって俺の耳を舐めまわし卑猥な水音と一緒に喘ぎ混じりのいやらしい声を直に聴かせてくる。

耳元で少しくすぐったい振動がして、かわいい、お兄さんの上品な低音で淫行を強請り俺の体温であったまった手でしこしこ♡と優しく陰茎を扱かれると全部がとてもいやらしくて、すぐに俺も突っ込みたくなってしまう。

「続きって?」

「……♡もう…」

けれど、せっかく聞こえる焦れた声をもっと楽しみたくて、あえて先延ばしにするようなことを言うと、レインは少し拗ねた表情で起き上がりローブも、足に引っかかっているだけだったズボンも脱ぎ捨て、素っ裸でもう一度俺に跨った。

両膝に手を置いて、バランスをとりながら自分のひっきりなしに先走りを垂れ流してぬるついている萎えたものを俺のに押し当ててカクカク腰を振り、ちん媚びの挨拶をしてくる。

「この、レオンのおちんちんで、お腹♡……っ♡い、いつもみたいにずぷ♡って突いて、……ふたりで、気持ちよくなろ?
っ♡はー…♡あっ、レオンの、硬っ♡♡♡おっきくなってる…っ♡これで、さっきまでいっぱい♡優しくしてくれたナカっ♡全部ぐぽっ♡って犯して、れ、レオンのっ♡かたち、ぜんぶ♡お、覚えさせてっ♡♡♡ねっ?♡」

へこへこしょぼい腰振りで、レイン自身の玉を俺の先端で押し上げ、陰茎同士を何度もくっつける動きをしていたせいで俺の陰茎はレインの先走りですっかり濡れてねとねとに淫液を纏っている。

それを見ると満足そうにレインは腰を前後にさせ、自分の尻たぶへ亀頭を滑らせ喘ぎながら何度も俺を呼んで続きを求めてきた。

「はぁ……っ♡レオン、おねがい、気持ちよくなろ?♡♡い、一緒に愛し合って……っ、ぜったい気持ちいいから♡♡♡たくさん、僕、動きますから、お願い♡♡」

「可愛い。……それじゃあレイン、もっと足開いて、こっちおいで?」

「……っ♡う、うんっ♡♡」

腕を広げるとすぐにその中心に飛び込んできて、アナルの縁へ亀頭を擦り当てながら必死で唇を俺の唇で甘噛みしてくる。

「~~~っ♡♡♡んむっ♡うぅ~っ♡♡♡」

穴の位置だけ確認して、ただでさえぬるぬるだった陰茎を、腸液でぬるつく穴へ挿し突くと何の抵抗も無くそこはにゅる♡とモノを受け入れてしまった。

痩せた見た目のわりにナカの肉はむっちり♡熱い圧をかけ、全体をしゃぶりあげる肉ヒダは一つ一つが抉るたび蠢いてとても気持ちが良かった。
レインも、そこを犯され十分な快感を得ているらしく、目を固く瞑り俺の舌を咥えたまま震えて潮を流しイってしまった。

「今からヤんのにそれで持つの?」

「っ♡お゛っ♡わ、かんな……っ♡♡♡れおっ♡これ、ずっとする♡♡♡
~~~っ♡お゛っ♡おぉっ♡♡♡ずっとレオンときすしてっ♡いっぱいえっちする♡♡♡レオンっ♡レオン♡♡♡」

早々に脱力し、少ししか動かなくなってしまったのでレインをベッドへ押し付け上からぐぽっ♡ぐぽっ♡と穴を抉りあげた。
下腹を撫でながら一度先端以外ぎりぎりまで引き抜いた陰茎を根元までまた一気に突き刺すとレインはその度のけぞってシーツを握り、まだ声を出せる余力はあるのか大声で喚きながら悶えている。

俺の胸元へ顔を埋めて震えていたのを無理やり正面を向かせると真っ赤な涙目と目が合い、その瞳が俺を捉えると突然あった焦点のよう、ナカもぎゅうう♡と締まりレインは苦しげに重たい息を吐いた。

「……は、あ゛、ぁあ……っ♡♡♡あ゛ー…♡♡♡
……かっこいい……♡お゛っ♡すき、……レオンすき♡♡♡…だいすき♡」

突くたびどろ♡と濃い先走りをこぼして下半身から色々恥ずかしい水音を立てているのは変わらないのに、さっきまでよりさらに嬉しそうに舌っ足らずに俺を呼んで、レインは腕を広げると、俺に手足を巻きつけてぎゅうぎゅう♡と絡みついてきた。

「あ゛ぁああっ♡♡♡すきっ♡れおん♡ああ♡すきっ♡♡♡いちばんすきっ♡きす♡おねがい、レオン、キスしよ♡いっぱいキスして♡ぎゅーっ♡って♡ずっといっしょにつながってよ♡♡」

口を開いて目を閉じられ、唇を重ねるとちゅうちゅう♡と柔らかく吸いつかれる。

完全に密着したまま掻き回すような水音を立て腰を打ちつけ続け、中に出すとレインは俺の腰へ足を巻きつけたままぐ、と腰をあげ、ナカをキツく締めながら震えていた。

「ふ……♡あぁ…♡♡♡熱いぃ……♡♡♡」

うっとりとした声を聞きつつ陰茎を引き抜いても、レインはまだ俺に捕まったままで、器用に片腕を引っ掛けたまま少し喘ぎつつ自分の背中へ腕を伸ばし、下半身からぐちゃ、と音を立て手を動かしている。

「……こ、こんなに、出してくれたんですね…♡」

自分のアナルから掻き出した、指へまとわりつく俺の精液を見て嬉しそうに笑って、レインは元々自分の先走りや潮やらでぐちゃぐちゃに濡れて光っている腹部へ精液をなすりつけ、大切なものでもみるようにそれを見て頬を染め目を細めて笑っていた。

「んっ♡あっ♡」

つい俺も下腹を押さえると、それだけでも気持ちいいのか少し喘いでいたのがめちゃくちゃえっちだったので今度は後ろから腕を回して乳首や臍をこりこり♡指で押しながらセックスして、
上体を無理して逸らしながら足を大きく開いた苦しそうなポーズで必死にキスをして甘えてくるレインに小動物的健気な可愛さを覚えつつしっかり二発目も中へ出しておいた。

====

「……あれ」

疲れていつのまにか眠っていたようで、眠い目を擦りながら起き上がるとそこは記憶の最後にあった野営地で、
すぐ近くではレインが焚き火を見つめて座っている背中が見えてまた困惑する。

「…さっきさ、俺たちって宿?ベッドにいた気がするんだけどどう?」

よくわからないけれど、どうも若干だるい身体がさっきの行為は夢じゃないと伝えてきている気がする。

これはもうレインに直接聞いた方が早いと思い、隣に腰掛けその顔を覗くと無表情なその顔が一瞬驚いたよう少し動いて、それから頬が赤く染まりそっともたれ掛かられた。

「何かしたいことがあって……あなたを亜空間へ呼んだんだけれど、したい事ってなんだったんだろう?
ふふ、……どうしよう、なにか、とても楽しい事を思いついた気がしたんだけれど…?
……そうだ、思い出すまで、こうしていて欲しいな……♡」

レオンを見ていると大好きすぎてつい考えていたことを忘れてしまう、なんて困った風に笑われ、それでたまに買い物中に当然のように絡みついて俺を路地裏とかへ引き摺り込み荷物を無くしかけるのかと少し納得した。

(なんの部屋だったんだろう、あそこ)

視界の端でノコギリやペンチ、あと家畜なんかに使う焼鏝が置いてあってなんの部屋だろう、って最初少し疑問にだったのを思い出したけれど、もう当の部屋の主人のレインが雛鳥のよう口を開け、俺からのキスをせがむのに必死になってしまっているのでこの疑問が解消される日は2度とやってこないだろう。

俺もすぐにどうでも良くなって、そもそもなんで今晩、急にあの部屋に「何かをするため」呼ばれたのか(正直どうせいつもの強い思い込みの中実行される妄想起因だとは思う)もわからないし、この話はここで終わった。
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