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常識人褐色お兄さんのツッコミ休肝日 ○

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「おいスノウ!スライムに頭から突っ込むな……レインは火力を下げろ!スノウごと燃やす気か!?」

「……」

「……っ!?誰だこの…っ、変な機械を放置したの!くっ、力が強……!?
アダムとシルヴァさんか!お前ら何を……、いや、今のそれ、……うわっどうなっているんだ……?」

「……」

「こらレーヴェ!」

「なに?」

「……いや、まだ何もしてなかったな、悪い」

「良いよどうせ今からするから」

耳舐めたら勢いのままスナップの効いたビンタをされた。

イリアは可哀想なことに誰よりも、とても正常な神経持っている上ちゃんと間違っている事を違うと言える男なのでツッコミに回ることがとても多い。

正確にはツッコミでさっさと珍事を潰しておかないと延焼しとんでもない被害を生むのでやむを得ずやっている節もあるのだが、
俺が変人の相手が面倒になったりボケに回ってしまうとイリアはいよいよ孤軍奮闘しかなくなり、
今のように人を覆えるくらいデカいスライムを内側から破壊しようと頭から突っ込む、初手から捨て身戦法のスノウを止め、
勢い余ってスノウごとスライムの群れを消滅させようとしたレインも慌てて止め、
その辺に落ちてた(たぶんグレイの)無理やり恥ずかしいポーズで身体を固定してくる変な紐の機械を必死に遠方に投げ捨て、
それの持ち主だったっぽいアダムとシルヴァ"だったもの"が人間がしていいポーズじゃない形状で二人で絡まってしまっているのを何とか解放してついでに振り向いたら立ってた、この段階では無罪だった俺に怒鳴ればまだ午前だというのにイリアは疲れて無限に「空が青いな」と繰り返すようになってしまった。

「…変な奴が多すぎる。変態しかこの世界には残ってないのか?」

「俺もそれは思う」

体動かしてる時はいつもイキイキしてるので、今のこれは気疲れなんだろうか。

とにかく、最近お疲れ気味のイリアへ日頃の感謝を込めて何かできないか、と俺はとんでもない形状のシルヴァとアダムを揉みほぐしながら分解しつつ思案した。

====

「というわけで温泉です!」

「どんなわけだ」

スノウやレインにも「イリアに一度ゆっくり休んで欲しいから寄り道したい」と伝え、
それぞれ思うところがあったらしく、アイデアを出し合って前にひどく喜んでいたし近所にあるから、と少し行き先を調整して温泉宿を目指す事にした。

この辺りは寒い分、こういう身体を温める施設や珍しい食べ物、雪景色なんかを楽しむ興行が盛んらしい。

「それにしてもなぜ逸れる?…確かに大きい街も近いが、それならもう一本奥の道の方がここを中継しなくても着けただろ」

「ん?内緒。とりあえず温泉浸かんない?体冷える」

最近は田舎の方に来ているせいかデカい宿が少なかった、ずっと寝るためだけの部屋みたいな場所に泊まってたし、こんな広いところに泊まる選択肢があるのがそもそも久しぶりだ。

荷物を降ろしてひと段落し、スリッパに履き替えると足に優しいどこまでも続く絨毯に感動し、廊下を進んで脱衣所に来た。

「これが憧れの……」

ちなみにスノウも落ち着かなさそうに広い浴場を眺めていて、温泉自体は数回浸かっているが「みんなで入る」ことに憧れていたらしく嬉しそうだ。
(どうせエロい意味ではしゃぐので俺と二人で隔離も案に出たが、これを聞いてほどよく先に『疲れ満足させて』からみんなで入る事になった。)

「……?」

「ふふ」

何故かこっちを見て居たレインに頭を撫でられた、よくわからないがご機嫌なのは良い事だろう。

====

その後も、酒だの綺麗な景色だのの中、俺は三回くらい良いムードになった気がしたが必死に片手と欲望を押さえ、先にのぼせたレインとスノウが上がって二人きりになっても必死に舌を噛んで邪心を抑え続けた。

「レーヴェ」

今もレインとスノウがアクロバティック卓球でオーディンエンスを沸かしているので俺とイリアは二人きり、静かな部屋へ戻り寝そべるイリアの腰を揉んでマッサージをしているが、必死にめちゃくちゃグロい事を考えて性欲を萎えさせている。

湯上がりの暖かい肌がしっとりしてる、腰が弾力があって手に優しいえっち。
イリアの体を圧迫されて出る声が悩ましい、助けて欲しい。

「聞いてるのかレーヴェ」

「え゛っ!?はい!何!!?」

「……お前、顔が真っ赤だがのぼせたか?」

下に降ろせない血が全部頭へ行っています、なんて言えない。
曖昧な返事をして、マッサージを再開しようとしたらイリアは起き上がって俺の顔を押さえ、目をじっと見つめてきた。

やめてほしい、勃つ。
(違う意味で)血気盛んな身体が臨戦状況だと勘違いする。

不思議そうにイリアはまさか熱が、とか言いながら額を触ったり首筋を撫でて首を傾げているが、もう気絶かなにかした方が早い気がする。
いよいよ諦めて自分の頭を殴るため部屋の装飾の、手頃な岩を握りしめた時イリアに当然のようにキスをされた。

「…そういえば今日、随分と大人しいな」

「きょ、今日は休肝日なので…!」

ふわふわの唇が離れれば脳がまた俺を駆り立てる、

「使い方、合ってるかそれ」

「知らない、けど…、俺のじゃなくてイリアのだからな!」

お前でも疲れるんだな、なんて言われてしまいそこだけは勘違いされたくなくて、別に秘密にしようと思っていたわけではないのでイリアの休憩だと主張した。

「……なんで」

「イリアが疲れていると思いました……だから早く離れろ、
俺の中の獣が俺に抑えきれないほど成長したらもうどうしようもない」

俺が魔物に乗っ取られているかのような迫真の苦しみを見せているのに、イリアは瞬きの後、俺を押し倒してそっと指先で首筋を撫でてくる。

「ちょ、ほんと今日はやめっ、うぐぐぐ」

「俺を休ませてくれるんだろ?…精々頑張って堪えてろ。」

こんなのひどい、あんまりだ。

イリアは俺の親切心に漬け込んで俺にもどかしい刺激を与え責め立てて、お預けを食らわせるこの行為に確実に楽しさを覚えている。

「あ゛ー…♡」

鎖骨から腹、たまに胸、少し下がってへそ周りをくるくるとなぞられ鼠蹊部まで降りた指は4本でこしょこしょと下腹をくすぐっている。
神経が触れるか触れないかの距離で動く指を追いかけてちくちくと集中していて、触れられた箇所全部が敏感すぎて大袈裟なくらい気持ちよかった。

「変なポーズ」

動くとイリア襲うので地面に自ら張り付けられているのに、イリアはクスクスと笑って絶対勃ってるのが見えてるくせに、そこには触れてこない。

意外と頑張るな、なんて笑いながら言われて二本指を口に突っ込まれ、じゅぷじゅぷ動かされるとなんか、段々自分がなんでこんなに苦しんでいるのかわからなくなってきた。

「…レーヴェ?」

指で口の中をくすぐられるのもなんか音とかエロいし気持ちがいい。

急に俺が真顔で大人しくなったのでイリアは顔を覗き込んできて、それを捕まえて体を起こし少し酒の匂いがする唇をちゅ、と今度はこっちから吸うとイリアもそれに応えちゅ♡ちゅ♡と俺を抱きかかえ、角度を変えながら身体を倒しキスに応えてきた。

「顔、真っ赤だな」

「……これは、アンタが誘ったから」

「お前に我慢が足りないんだろ」

ニヤニヤされてくやしい、絶対俺の我慢は5分が限界とか考えている。
俺は朝からイリア相手は我慢していたというのに。

けど、もう何かを言うのも惜しいくらい十分焦らされたので暖かい体を抱きしめ、下半身に手を伸ばしその興奮しているのを握った。
乳首を甘噛みし、滲んでくる甘いミルクごと舌で乳頭を転がして脈打つ熱い陰茎をゆっくり扱くと、先走りで徐々に手が濡れて動かしやすくなる。

筋肉のついた足が快感に悶え、視界の端でもぞもぞと震えているがとてもいやらしかった。

「……っ♡」

「アンタだって興奮してんじゃん」

口にミルクを含み、それを興奮の証としてキスし味わわせてやるとイリアは顔を顰めて忌々しそうにそれを飲み込む。

イリアにとって、ろくでもない体質の象徴なのだろうが、口の端からこぼれたミルクが一筋滴るのを見てしまうとその表情に一層身体が熱くなった。

無理をさせなければ良いや、と自分を出来もしない提案で納得させ、身体を起こす。
手の中で硬く脈打っている、太いのに手を添えなおしてちろちろ♡と尿道をほじくるように舌を食い込ませながら、同時に腰をあげさせぬぷ、と指を柔らかい穴へ挿入すると、イリアは咳のように強く息を吐いた。

「…っ、お前、一緒にどこ触って……っ!?」

「イリアちゃんが気持ちよくなるところ」

しょっぱい汁がとぷとぷ滲み出て、絶対美味しくないのにそれが美味しいような気がして、もっと出させるため舌で全体を舐め回しながら重たそうに精液を蓄えている睾丸を手で支えちゅ♡ちゅ♡と口付け、同時にアナルを指で犯す。

「ふっ♡くぅ……っ」

別に声を出しても俺は、可愛いなぁ、と思うくらいで別に揶揄わないのに、イリアは慌てて口を塞いで漏れそうな声を抑え、俺を目を細めてじっとこっちを睨んでいた。

自分のを咥えられるのも気持ちいいが、こんな風にかっこいいお兄さんの顔がぐにゃ、と陰茎が気持ちよくて歪みのをみるのも楽しくてとても好きだ。

喉奥まで使って何度も溢れてくる先走り綺麗に舐め取り、指で体内からその裏側をくにくに押し上げるとイリアの身体が跳ねて、ついに溜め込んでいたものを面白いくらい一気に射精した。

「……ぐっ♡お゛ぉ……!?♡」

うめき声の後、一気に濃い塊みたいなのが喉奥に放たれ雄臭いそれが気道まで入り、窒息しそうになる。

けれどイリアが良がる顔がもっと見たくてそれを全て直に飲み下すと、イリアの顔が真っ赤になって目をぎゅ、と瞑って居た。

少し残った精液も唇を尖らせて吸い出し綺麗に舐めてもう一度陰茎を唾液まみれにして見せて、
それが落ち着いてしまったので終わりかと思いイリアの顔を見上げた。

「うぷ」

「……あ、……、っ……」

ちょっと肺に溜まった空気が出そうになったけど一応我慢しておく。

イリアの、ようやく開いた目と視線が合うと、何かを言いたそうに口を開いたり目を逸らしたりし始めて、
今更飲まれたのでそんなに照れなくても…と内心困っていたら、なぜかまたちょっと陰茎が手の中で固くなって、イリアはバツが悪そうにこっちをみて困っている。

「……いや、その……へ、変なものでも食べたかもしれない」

「なんだその俺レベルの言い訳」

可愛い、大歓迎だ。
はむはむ♡と幹を舐めながら扱いて気持ちを伝え、ちゃんとまた寝転ばせてイリアが天井をみたら、俺も横に転がって重たい片足を持ち上げた。
視線で、続きをしていいか伝えると相変わらず、悔しそうに目を細められてちゃんと返事はやってこない。

少し笑って、可愛かったからキスしたくなったけどけどさっきまでイリアのを咥えてたし飲んだし、キスとか嫌かな、と思いだし控えた。
それに気付いたのかイリアは少し考えた後、そっと唇を重ねキスしてくれた。

散々焦らされた挙句、そんな可愛い事行為や仕草の連発で発情し、ただでさえ勃っていたものがさらにめちゃくちゃ勃ってしまっている。
足をもう少し上げ挿入しやすいよう体の角度を調整してもらうと苦しそうに上下している腹筋の動きでまた、今自分がしている行為を意識して下半身が重くなった。
ようやくその下の、熱く収縮している穴へ自身を突き立てるとキツい穴は入り口でちゅうう♡と濃厚に陰茎を締め付けながら味わい、奥に進めればトロトロの肉襞が次々うねって苦しそうにイリアの陰茎がビクビクと震える。

「……お゛っ♡……ぐぅう…っ、ふっ♡うぅ……!」

「イリア、キスしよ?」

さっき自分からしてくれたしいいかな、と思い顔を近づけたら、やっぱりイリアは噛み付くように俺と唇を重ねてくれる。

下半身の肉がびくびく♡跳ね、快感から意識を逸らすためなのか、いやに必死に唇を貪ってくるけど俺にのしかかってまで必死にキスをする重くて堅い身体が心地いい。
じゅぽ♡じゅぽ♡と、一応当初の目的通りイリアを労るためゆっくりヒダを抉りながらナカを押し上げたら、触れていない陰茎がひっきりなしに白く濁った先走りをこぼし糸を引いていた。

「…っ!?♡っ、いま、触るな……!?♡」

「すぐイっちゃいそうだから?」

怒張している陰茎をくりくりと親指で押して、揉み応えのある大きくハリのある尻を掴んでしっかりと揉み、突き上げるとつん♡と硬く尖った乳首が俺の胸板へ擦り付けられ身体を堪能するには腕が足りないな、とぼんやりと考える。

「ゔっ♡ぉっ、……っ♡がっ、レーヴェっ、……ふっ♡♡~~~っ♡」

「ん」

考え事をしていたら集中しろと睨まれ髪を掴まれた。
謝罪の意味で唇を開くと噛み付くような動作と一緒に舌が捩じ込まれたが、それでも物足りなかったのか唇が離れて俺の頬や首、肩をがぶがぶと噛み始める。

「アンタほんと、噛むの好きだよなぁ」

「……うるさいっ、っ♡」

肉をしっかり噛まれているので結構痛い、呆れて、頬の端に指を引っ掛けくい、と引っ張るとそこも奥歯でがり、と挟まれた。
どうも気持ちいいとつい噛んでしまうがそれを指摘されると恥ずかしいらしい。

指を引っ込めるとしばらく何かを考えた後ため息と一緒にまた噛まれる。
まぁ、口を出すのも野暮かと思い代わりに腰を強めに打ちつけた。

「…~~~っ♡お゛っ、……ふ、く♡」

「ごめんごめん、ほら、こことか柔らかいよ、……痛っ」

驚いたように口が離れ、なぜか文句ありげな顔をされる。
ふざけて耳たぶを指さしたら、本当にピアスをつけている上から思い切り噛まれてびっくりした。

耳が熱い、結構な秒数重く噛まれて感覚もない。

「……いたい」

結構騒ぐか騒がないかギリギリくらいのダメージを負ったので、相当苦しそうな声で言ったのに何故かイリアは「やってやった」みたいな顔で笑って、少し白い歯が唇の隙間から覗いていた。

けれどそれは一瞬で、俺がまた腰を抱き寄せくぽくぽ♡突いて敏感な箇所を抉り、そのまま中に出したものだから呻きが聞こえ、また顔は何かを堪えるよう強張ったものに変わる。

「……っ♡♡♡」

声もなくイリアは大きな身体を俺の隣で丸めて、ぎゅ、と拳を握って2度目の射精をした。

何の気なしにその手へ上から触れ、自分の手のひらで包んだら指が開かれた。
指を絡めると向こうも少し手を握り返してきて、なんかイチャイチャしてて自分に動揺する。

「……」

「……」

うん、けど出して、段々冷静になるとやってしまった感しかない。

イリアもなんかエロいことしてきたけど、3分で心が折れて労わらなければいけない相手と満足するまでたっぷり致してしまった。

これはもう、イリアに休んでもらうには俺は別宿に隔離しておくとかしないと無理じゃないかな、って出した後特有の冷静で賢い脳で考えるけど、イリアはまだ赤い顔でぼーっとおとなしくしてて、不意に繋いでいない方の手を伸ばしさっき思い切り噛んできた耳へ触れ、その形状を眺めていた。

「……歯形」

「え?……あぁ、イリア思い切り噛むから」

「……悪くないな」

なんか、しみじみ言われた気がするけどなにが、とか情緒を聞きこうにもイリアはそのまま目を閉じて勝手に寝てしまって、
俺はせめてもの罪滅ぼしに後始末とベッドへイリアを連れて行った。

少し後、ちょうど卓球で伝説となって帰ってきたスノウとレインが歯形だらけの俺の顔を見て驚いて顔を見合わせ、なぜかレインはスノウへ、自分が抱えて居た観衆からの鑑賞料か景品なのかを全部手渡す。

「…お風呂でずっとシてるほうに賭けてたんだけどなぁ」

「レオ様には鋼の意志があるからな、湯上がりあえて服を着るまで私は我慢すると信じていた。」

「あ、これ誰も俺に期待してなかったな?」

====

翌日。

「こらスノウ、足から突っ込むなら良いって話じゃないだろ!?
レインも見てないで止めろ!!燃やさなければいい話でもない!!

…は?ユーリンがレーヴェの下着を仕入れに来た?……は??
……あ!おいレーヴェ!!!」

「なに?」

翌日、何故か昨日のアレでやけに元気になったイリアは今日もイキイキと珍事をボヤで終わらせるべく、次々アホどもの奇行を声を荒げツッコミで止めていく。

俺は暇だったし適当にイリアのズボンのポケットに手を突っ込んで変なところを触っていたら、戦闘中に頭がおかしいのか、ってすごく綺麗に投げられたけど、
なんかイリアも今思えばこれはこれで楽しんでるきがするし良いや、と思いながら青空を見つめていた。
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