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※ボツ レオンがタイムスリップする話 △

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【今回の内容】
レイン受け
鬱エンド

※あらすじ※
レオンがひょんなことからタイムスリップして100年前で生前のレインとイチャイチャするものの急に何も言わずに未来に帰る話です。

鬱エンド好きなんですが流石にメインキャラ曇らせるのはマズくない?と思いボツにしたものの性癖シチュなので注意書きの上公開します。
本編に一切関係のないパラレルとしてお楽しみ頂けたら幸いです…。

====

「へぇ、これが時渡の泉」

「…沼?」

「ドブかも」

レインとデートスポットらしい「時渡の泉」とやらを見にきている。
若い二人が水面を覗き込むとその将来が映り込むことがあるらしい。

幸せな未来を夢見て観光に来る奴らが後を経たないらしいが、緑色の濁った小さな沼では姿が写ってもロマンチックな気持ちには浸れなさそうだ。

「あ、でもあそこになんか見えるかも」

「え?どこ」

「ほら、あの端の…ぐえっ、あばばばば」

どうしていつもこうなのだろう。

後ろではしゃいでいた男女がぶつかってきて俺は汚い沼に落ち、水が臭いなぁと思っている間にどこかに「着地」した。

「…えっ?」

そこは地面がちゃんと硬くて、俺の体にも藻や泥は付着していない。
訳がわからず周囲を見渡すと、その村だろうか少し寂れた風景にはなんとなく見覚えがあった。

「……どこだっけ、ここ」

なんか高台とか見覚えあるんだよなぁ、って思いながら登ってそのベンチに腰掛ける。

「あ、レイン」

思い出す前に見慣れた姿が向こうから歩いて来たから思考が断ち消えた。

「いやー、焦った!
どこだっけここ?ってかなんで居るんだろうな?俺ら時渡の泉にいなかったっけ?…おーい?」

話しかけたけどレインは何も言って来ず、いつもみたいに粘着質に腰に絡みついても来ない。何故か斜め下を見て硬直している、アレ、人見知りやらかす時によくやる動き。

「どうしたの?お腹痛い?」

「…ひっ、人違い、じゃないでしょうか…?その、僕はあなたを知らない…です」

つい握った手が暖かい血の通った温度で、怯えたように俺と離れようとする様子に「あ、そう言う感じね」と一人で納得してしまった。

====

「ごめんな、人違いで驚かせちゃって」

「…いえ、その…そんなに似てるんですか?僕と、お知り合いは…?」

「うん、知り合いの方はもうちょっと無表情だけど。
笑うと1ミリだけ口角上がった気がするので普段コミュニケーションとってる」

「ふふ、…仲が良いんですね?」

レインの性格と諸々を把握しててそこに俺のトークスキルが混ざれば簡単に家にあげてもらうところまでは行ける、レインはあっという間に俺に心を開いて紅茶なんて出しながら楽しそうに談笑してくれていた。

会話の中でさりげなく聞いたところここは100年前の世界で、今話してるのは予想通り生前のレインらしい、タイムスリップってやつなんだろうか。

「…僕にも、恋人がいるんですよ?今は遠くに出掛けているけどほら、毎日手紙を出してくれてるんです」

「あー…、律儀な恋人サンだな?」

「はい、大切な、たった一人のひとなんです」

そう言って宛名のない「恋人の手紙」を見せてくれるが筆跡はレイン本人のものとよく似ていて、レイン本人の日常と理想の混ざった文章を読むと正気が削れそうで申し訳ないがちゃんと見る気にはなれなかった。

「『大好きなレイン、貴方だけを愛しています』…かぁ」

視界に入った一文をなんの気無しに音読するとレインは頬を染めてこっちを見ている。

視線に気づいてレインを見たらなんでもないと誤魔化されて、明らかになんでもある時の顔だったけど気づかないフリをした。

「レインは用事とかなかったの?家戻ってきて大丈夫?」

「…え、あ、あぁ、はい。
少し仕事の気晴らしに散歩してただけなので」

「そう」

…ところでやばいな、100年前の通貨とか持ってないし俺、さっさと戻らないと無一文で野宿じゃない?

戻る方法もわからないのでとりあえずレインにくっついてきてしまったが悠長にしている場合でもない気がする。

「どうしよっかなぁ」

「…どうかしましたか?」

思わず口に出すと心配そうに顔を覗き込まれてつい正直に話してしまう。

「いや、今色々あって無一文で、泊まる場所とか以前に食べ物どうしよう、って」

「そ、そうなんですか…」

いつもの癖で近くにいたからぷにぷにとレインの頬を揉んでいた。

レインは不思議そうに俺を見上げて動かない、謝って手を離すと頬を染めて大丈夫です、と俺の触れた箇所を撫でていた。

「…その、僕の家広いので…良ければ空室の一つでもお貸ししましょうか?
掃除でも、手伝ってくれるなら食事もだしますが……」

「え、いいの?」

なんて。
正直期待してたし、イケると思ってたところはあるんだけど。

「はい、独りは淋しいですから」

俺の触れた箇所へ自分の手を重ねながら笑うレインを見て、あ、その笑顔見覚えある、と思った。

====

「…ん…レオン、お仕事、終わったよ…♡」

「あー、お疲れ、頑張ったな」

それから一週間。

初日こそ「これどうやって戻るんだろ」って不安だったけど日に日に元の世界に身体や魂が戻っていく感触が毎晩あって、多分明日の朝にはもう完全に元の世界だろうな、って確信が今はある。

レインは4日目くらいには完全に俺の知ってるような調子になって、食事を出してもらう条件だった掃除や洗濯なんかも俺に頼むどころか率先して自分で終わらせてしまい俺を自分の部屋に置いておこうと「奉仕」としか言いようのない調子で俺の世話を焼き続けていた。

本に何かをしたためる仕事を終わらせるとベッドでダラダラと寛ぐ俺のところにやってきて、抱きつきながら頭を撫でさせる様子は俺の知っている今より依存的だとすら感じる。

「お腹、空いてない?」

「うん、動いてないしあんまり」

「…読みたいものとか」

「書庫の本難しすぎてなぁ」

「お風呂は」

「さっき入らなかったっけ?」

「…なにか、して欲しいことはない?」

不安そうに俺の目を見て擦り寄ってくるからなにかしたいんだろうな、って身体を抱き寄せてキスしながら服の中に手を入れるとレインは嬉しそうに息を呑んで抱きついてくる。

「あっ♡…これが、レオンのしたいこと…?」

「うん、ダメかな?」

「ううん、嬉しいっ♡あ゛っ♡」

俺、ここまでくると完全にヒモなんだけど何が良いんだろう。
何度も甘えるようにキスされて、胸をつねると身体を震わせて大袈裟に声をあげていた。

「あぁ…、お願い、もっと触れてください…♡
仕事中、ずっと、レオンが触れてくれる時のことを考えていたんです、こうやって、綺麗な指でっ♡あ゛あぁあっ♡」

「えっ?もうイったの?」

「…ん゛っ、ご、ごめんなさい…、レオンが、撫でてくれるの、嬉しくて…っ」

下着を脱がせるともうドロドロに先走りや精液で股間周りが汚れていて、それに口をつけて舐めとるとレインは悲鳴を上げてまたぷるぷると震えて自身を立ち上がらせた。

「やぁあ…っ♡レオ、あ゛っ♡そこ、咥えたら、汚い、からっ…♡」

「でもレインの腰、もっと食べてって揺れてるよ?」

「ちが、あ゛っ♡吸わないでぇ…♡」

恥ずかしいけど気持ちいいのから逃げれないのだろう。
結局レインは顔を真っ赤にしたまま俯いて、足を開いて俺の舌が裏筋を舐めたり玉を手で転がされるのを諦めたように受け入れていた。

たまに俺の髪を少しだけ掴んではイイ箇所を刺激されるとくしゃりと力が込められる。

数回舌をまとわりつかせて先端を吸うとまたレインは呆気なく射精した。

「…っう、ひっ♡」

「気持ちよかった?」

口の中のものを飲み干し、残ったものも吸い出しながら聞くとレインは頷いて、それから足をまた大きく開いて自分の孔へ指を入れながら俺を誘ってくる。

「ん…気持ちよかった…、けど、レオン、ね、えっち、してください…♡
レオンに突いてもらって、格好いい身体で上からぎゅっ♡ってされるのが、大好きなんです…♡
一番、気持ちよくするから…」

自分の孔を尻肉ごと引いて拡げながら、レインはそこがいかに柔らかく解れ準備が出来ているか、俺を待ち侘びているかをうっとりと伝えてくる。

「すごい顔してる」

「あ゛っ♡だ、って、レオンにこれから挿れて貰わないとダメだから♡
もっと、いやらしいこと言って、そしたらレオンが挿れてくれるって思ったら、あ゛ぁあっ♡」

レインの伸びた前髪を指で弄りながら後孔に挿入して腸壁が蠢いて俺に媚びてくるのを楽しむ。

レインは遠くの方を見てのけぞっていたけど、少しだけ息を整えると腰を下ろしてより深くに俺のを受け入れようと姿勢を変えていた。

「んお゛っ♡うぅ…っ♡はいってる…、これっ♡ん゛っ♡だめ、勝手に締め付けて、気持ちよくなる…っ♡んっ♡もっと、ぎゅってしてレオンに気持ちよくなって欲しいのにっ♡お゛っ!?♡あ゛っ♡だめ、レオン、まだ動いたらお尻気持ち良すぎるからぁっ♡♡♡」

「逃げないで」

腰を動かしてぬぷぬぷと突くとレインは身体を跳ねさせて、快感を逃そうと身を捩る。

抱きしめて動けないようにキスしてから奥のぐずぐずの箇所を亀頭で押し込めるとレインは叫ぶように足を動かして、けれど俺に口を塞がれているせいでくぐもった声しか出せていなかった。

「ふぅ゛ーーっ!?う゛っ♡おご…っ♡そこ、深ぁっ♡りぇおんっ♡だめ、そこっ♡挿れるとこじゃないっ♡お゛っ♡ぐぽぐぽしたらダメなところなんですよっ♡
ふぅっ♡そこにペニス挿れたら♡もっ♡そこでしかイけなくなるっ♡やだっ♡ペニスでイけなくなるからっ♡やめ…っ、…お゛っ!?♡なんでもっど突ぐのお゛ぉおおっ!!?♡♡♡」

「えー…そんなエロいこと言われたら…ねぇ?」

レインは必死で今自分が犯されている場所が本来犯してはいけない場所で、メスイキが癖になってしまうリスクがあるほど気持ちいい目にあっていることを伝えてくるがそんなこと言われて止めるやつはいない。

伝えてきてる通りレインの陰茎はへにゃ♡と情けなく萎えて先走りだけを垂れ流しており、中を痙攣させて締め付ける絶頂の合間でたまに少量の精液を腹の上にこぼしていた。

それを指摘しながら乳首を摘みまた奥の結腸口をドチュドチュ♡と犯すとレインは泣きながら自分で足を抱えている癖にいやいやとこれ以上の刺激を口でだけ拒んでいる。

「あー、出そう…レイン?レインのケツまん気持ち良いから出そうなんだけど、レインは女の子じゃないしお尻も性器じゃないからそんなのいやだよな?」

「うぅゔううぅっ♡…へ?」

「いや、だから、このまま奥を何回もドチュドチュッ♡って突いて、膨らんだちんこから一番奥に精液出されて種付されるのなんて、変態メスじゃあるまいし嫌だよな、って。
あー…残念、奥に思いっきり中出ししたいけど、抜いて腹にでもかけるかぁ」

「…っ!?あ゛っ♡なんで!?レオン、やっ♡やだっ!中出ししてっ♡お腹の奥っ♡全部レオンの出して…っ、抜かないで!!!」

「えー…でも…」

俺が腰を引くと、レインは逃がさないと言わんばかりに足を絡めて俺の肩を掴んでそれ以上自身から陰茎を抜かれないよう必死で俺を引き留め、如何に体内にこのまま出した方が俺が気持ち良いか、自分が気持ちよくしてみせるかを力説してくる。

「ごめんなさいっ!あ゛っ♡変態メスでいいですっ♡うそ、変態メスがいいですっ、レオンにおちんちんで犯されて喜ぶ変態だからっ、お尻の方が気持ち良いし、もっとちゃんと締めるからっ♡
ごめんなさい、ごめんなさいっ!も、嫌がらないから中で出してくださいっ♡お願い、このまま中で…っ♡あ゛っ!?♡うごいてっ…!?♡ゔぅうっ♡」

…なんか、思ってた50倍くらい必死で怖かったのでつい喋ってる途中で動いてしまった。

キスしてそれ以上喋らないようしたまま突くととりあえずレインは納得したのかまた喘ぎ始める。

嬉しそうに弧を描く目が、逃がさないと言わんばかりに背中に突き立てられた爪がレインって出会った頃こんなだっけ、って絶妙に俺を不安にさせた。

「ゔっ♡ふぅうっ♡出てっ♡全部っ♡あ゛ぁあっ!!♡」

少しして、レインの望み通り腹の奥で出すとレインは内壁に当たる精液の感触を身体を跳ねさせて楽しんでいる。

俺の名前を何度も呼びながら首筋を噛む目がなんとも昏かった。

====

一週間前、僕の目の前に急に現れた「レオン」は多分運命の人だと思う。

行き場所がない、と言っていったから余っていた部屋を貸したけれど彼はいつでも優しくて、まるで昔からの親友のように僕の事を理解して受け入れてくれる。

お互い出会ったのが少し遅くなってしまったから、僕にもレオンにもすでに「恋人」がいたけれど、僕が消えて欲しいと望めば僕の恋人は消えてくれたし、レオンだってきっと運命の相手である僕を優先してくれるだろう。
僕を選んでくれたからこそ決して不自由させるつもりはなかった。

彼が望めば何でも用意するし何でもする、…いや、彼が望まなくてもできる限り笑顔で居てくれるよう努力する。
だからできる限り側にいて欲しい。

彼が気まぐれにでも何処か他所へ行きたいと思わないよう、これまで無駄にしてしまった時間を取り戻すべく今後の人生全てをかけて彼に尽くすつもりだ。
(勿論こんな事を言って彼の精神的な負担になりたくないのでこれをレオンに伝えるつもりはない、けれどレオンもわかってくれていると思う)

「…レオン?」

ふと目を覚ますと隣に彼が居なかった。
…外はまだ薄暗い、トイレだろうか。

つまらない我儘で彼を呆れさせたくないけれど、本音を言えば彼の腕の中でまどろみもう一度眠りに付く時間が大好きだから少しだけ残念に思う。

戻ってきたら、少しだけ寂しかったと言うくらいなら許されるだろうか。
いや、あえて寝たふりをして僕を起こさないよう抱きしめてくれるのを楽しむのも良いかもしれない。

早く戻ってきてくれれば良いのに、そう思いながら僕は彼が戻るまでを夢想した。

====

「…んー…?」

目が覚めた、めちゃくちゃ身体が生臭い、というか湿ってる、寒い。

「レオン、大丈夫?」

「うわっ、びっくりしたっ」

急ににゅ、って黒い瞳が俺の顔を覗き込んでびっくりした。
飛び起きるとレインは器用に俺に抱きついてぶつからないよう俺の勢いを殺してくる。

後ろではさっきぶつかった男女が土下座してた。

「…あれ、一週間くらい経ってない?」

「何の話?」

キョトンとするレインに話を聞くに俺は沼に落ちた瞬間助けられ、意識も一瞬飛んでいたもののすぐに目を覚ましたらしい。

レインにしこたま怒られた男女に気をつけなよ、って言うとすぐに逃げていき、一応レインに100年前俺に会ったことがあるか聞いてみたけどそんな記憶は無いが寝ぼけているのか、と心配された。

「…夢だったのかなぁ?」

「?」

俺が濡れているのも生臭いのも気にせずレインは俺に抱きついてくる。

帰って着替える時、背中を見たら真っ赤な爪痕がくっきり入ってていつ誰につけられたやつだっけ?って考えたけどわからなかった。

====

「…って言うレオンが居なくなる夢を見て、すごく怖かったんです…♡」

「……?」

レインからレインが俺になって可哀想なことをする夢の話を聞かされた。
俺、めちゃくちゃ悪いやつじゃん。

====

夢オチなので誰も曇ってないです。
ボツネタなので史実でもないです。
パラレルとしてお楽しみください。
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