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勝者への景品、イチャラブエッチ

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キュ兄が変態祭りで優勝したのでセックスすることになった。

「……」

先にシャワーを浴びてくるから待ってろ、逃げたら本気で殺す、って脅されてるので大人しく待つ。

「お待たせ」

「うん」

前回はあまりに行動全部が肉便器すぎてドン引きしてヤる気失せてたけど、濡れた黒髪から水滴を滴らせてバスローブを纏っているコイツはインキュバスだ。

見た目も良いし、隣に腰掛けて顔を赤くしながらちょっとだけ俺の腿に手を置いてくる仕草は結構可愛いんじゃないだろうか。

「名前」

「えっ」

「お前の名前は?ロン太じゃないんだろ、偽名なんか教えやがって」

「ごめんごめん、レオンハルト。
みんなレオンとかレーヴェとか呼んでるよ」

「…そうか、俺はアダム」

名乗ると同時にアダムは俺にキスをしてくる。

前回はしなかった唇同士を何度も重ねて舌を絡める深いキスだ。

「ふっ…♡いいか、前言った通り、お前は便器で性処理するだけだからコレはセックスじゃない…っ♡
けど、ちょっとくらい優勝したんだから良い夢見せろ」

「…俺はシャワー浴びなくて良いの?」

「いい」

アダムは俺の首筋や鎖骨を弄り噛みつき、勝手にどんどん興奮していっているようだった。

腰の帯を解きバスローブを脱がせると綺麗な身体が見えて、腰や尻を撫でただけでアダムは甘い声を吐いて動きを中断する。

「ふぅ…♡お前の、匂いを嗅がせろ」

「なんか変態っぽい」

「うるさい」

望めばなんでも出てくるベッドは便利なもので、ローション瓶じゃなくて滑りが欲しいと思ったら手が勝手にあったかいローションまみれのニチャニチャになった。

それで尻の谷間を何度も撫で、縁をつついたりなぞったりして刺激する。

しばらくそうやってくすぐってから孔の入り口を指でこじ開け、浅いところをくぽくぽ弄りながら陰茎を弄ったり三本指で孔をぐにぃ♡と拡げて何度も指を出し入れさせるとアダムは慌てて俺を制止してきた。

「ちょっ…、レオンっ♡お゛っ♡ま、まてっ!お前…!?何をし…♡ほぉおおっ♡ちゅくちゅくやめっ♡お前、何をしてるっ♡やめっ♡」

「え?前戯」

あ、アダムって乳首弱いっけと思い出し忘れてたと慎まやかなピンク乳首を咥えて噛む。

外見以外は完全開発済みのマゾボディにはそれで限界だったらしくアダムは半泣きでやめろって喚きながら潮を噴射した。

「こっ♡こんにゃっ♡さっさと突っ込めばいいだろぉ…!?♡撫でるなっ♡」

「えぇ…?」

なんかラブラブセックスしろみたいな流れじゃなかったっけ、まぁスノウもラブラブセックスって言いながら人にSMさせてくるしコイツもそのタイプなのかな、と思ってアダムの顔を見て、そういえばちょっとゆっくり動いただけで「優しくされた」と思い込んで頼んでないのに人の専用便器になろうとするほど懐いてくるヤバいやつだと思いだした。

「はぁ…♡は♡お前、インキュバスをナメるなよ、こんな♡穴をやさしくほじほじしなくても♡突っ込まれればそれでイケるんだからな♡」

カッコいい部類のちょっとキツめの顔を真っ赤にして、泣きそうになりながら俺を睨んでいる。

要するに前戯があるようなセックスをロクにしていないから優しさモドキのキャパシティを超えていてバグったのだろう。

まぁ便器に普通前戯はしないわな、と思いながらあえてアダムを抱きしめて髪を撫でながら耳元で名前を呼んでみる。

「アダム♡」

「ふぁ♡や、やめろぉ…♡気持ち悪い、不快だ、も、挿れろよ…♡」

可愛い、全身をザワザワ粟立たせ震えながらも腕を彷徨わせた結果、そんなことを言い俺に抱きついてくる。

押し倒してキスをしながら全身を撫で、なぞり上げるとなんの抵抗もなくアダムは行為の全部を受け入れた。

「じゃあもう挿れるけど、手ぇ繋ごっか♡」

「…ふん、好きにしてろ…♡」

目の前で手を握ったり開いたりしてたら勝手に恋人繋ぎで指を絡めてきておいて何を言っているんだろう。

先端だけしっかり入ったのを確認して空いてた手も繋いで、開いた足の間にゆっくりと自分のを割り入らせる。

「~~~っ♡ぐぅうっ…♡ちんぽきたっ…♡」

つい便器活動の一環で、気持ちいいと下品な言葉で喘いでしまうのだろう。

アダムはハッと焦った顔をして俺を見上げたけど、俺が気にしてないのが分かるとホッと息を吐いている。

「なに?今日は前みたいな便器アクメしますぅ♡とか言わないの?」

「……っ!?♡し、したくない…♡」

「ふーん」

正直どっちでもいいけど、あんまりエグいと萎えるのでありがたいか。

ゆっくり腰を動かすとアダムは足を大きく開いて俺が動きやすいよう腰を上げる。

喘ぎすら控えめに押さえようと目を伏せ耐えているのでどうせ口を閉じるならとキスで口を塞ぐと人の舌を吸いながらアダムは蕩けた声を発するようになった。

「こ、こんな…っ♡気持ちいいセックス、ひっ♡教えてどうするつもりだっ♡
ナカ♡優しく撫で撫でなんてされて♡こんな♡ふぅっ…!?♡も、『普通の』セックス出来なくなる…っ♡♡」

「どんまい」

アダムは少しくらい、俺が責任取るよ☆とか言うのを期待してたんだろうか。

適当に流したら傷ついた顔をしてた、けどそれ以上は何も言ってこない。

「あ、それかこーゆーの、嫌だったらもっと便器扱いしようか?
イチャイチャ、って聞いてたから空気読んでたけど後ろから髪でも掴んでぶっ叩いて無理矢理ヤッて。
なんか道具とかいくらでも出せるみたいだし」

言葉とは裏腹に脇を舐め、首筋を吸い優しく身体にもキスを落とす。

アダムは微弱な刺激がよほどイイらしくナカをヒクつかせて悶えると俺の腹に自分の萎えた陰茎を押し当てて腰を振っていた。

「……っ、やだぁ…っ
ごめんなさ、も、言わない、から…、や、優しくしろっ…してください…♡
ぐすっ、便器、やだ…っ」

「そうなの?ごめんな、意地悪しちゃったね」

ぐすぐす言うから手を離して頭を撫で目尻の涙を拭った。

自分を便器だから浮気にも性行にも入らない、って断言してたのにその口で便器扱いより優しく可愛がって欲しいなんて頼んでくるのはどう言うメンタルなんだろう。

名前を呼ばれるたびキスをしているとアダムは目に見えて甘えてくるようになり、俺にされるがままの状態なので元々女抱いてたインキュバスって言ってもこんな感じになるのかぁって凄い技とか期待してた俺としては少し残念。

可愛いし良いけど。

「ん゛っ♡レオン♡も、イくっ」

「んー?いいよ、出せば?」

しばらく突いてたらまたアダムがなんか騒ぎ始めて、便器だし射精とかの時宣言ついしちゃうのかな、と思って勝手に出せば良いのにと顔を覗き込むとアダムはまた泣きそうな顔をしている。

「どうしたの?」

「…ぁっ♡レオン、イく♡一緒に♡」

「あー…」

そういうのしたがるタイプね、となんか納得した。

同時フィニッシュってそんな嬉しいか?

わからないけど優勝者の頼みだしとりあえず「じゃあもうちょっと我慢できる?」と聞くとアダムは何度も頷いた。

「あー♡レオン♡俺のご主人様っ♡優しい♡カッコいい♡」

「……」

抱きつかれてずりずりと色んなところに頬擦りをされ動きにくい。

ナカの肉まで使って全身で媚びてまとわりついて来たので両腕を押さえつけて、ちょっと早めに自分の気持ち良さ優先で動くとアダムは悲鳴を上げつつ俺のを締め一緒にイこうと努力していた。

腹の上でへにゃ、と萎えている陰茎の先端をごしゅごしゅ擦って刺激し、そろそろイこうね、と声をかけると嬉しそうに返事をしてくる。

「レオン♡んっ♡レオン♡レオン♡……っふ♡うぅううっ♡♡♡」

「…あーっ、クッソ」

両足で巻きつかれて射精したけど、本当にアダムの宣言通り同時にしちゃってなんか悔しい。

アダムは自分が萎えたのから垂れ流した精液を腹の上でヌルヌル広げて何故か微笑んでいた。


「…レオン♡これは普通、一晩幾らでなら本来してもらえる内容だ?」

「…とりあえず金取ってない」

人の体にしがみついて横から肩や首筋を舐めてくるアダムにカブトムシを思い出す。

「じゃあ、これをしようとするなら毎回アレで優勝の必要が…」

「やめろもう、二度とあれを開こうと目論むな恐ろしい」

「…そ、そうか」

「そうそう、適当に遊びに来てくれたら気が向いたら相手するし、また懲りずに来てよ
…毎日きたら多分胃もたれして居留守使うけど」

「わかった、…2日に1回は…」

「どうだろうな」

疲れて眠くなってきて、適当に返事をしていたけど寝落ちる最後までアダムは俺の腕を握りしめていた気がする。

====

「あ゛ー…なんか変な夢見た…」

起きたら異常に怠くて、底なしに悪夢を見た気がする。

「レオン」

「あーおはようレイン」

朝からレインがタックルしてきたので抱きしめて普通のハグに変更すべく身体を支える。

「…逆バニーって何?」

「なんだろうね」

予想外の質問に、すぐ脇を歩いていたイリアが飲んでいた水を吹き出してかわいそうだな、って思った。
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