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みんな大好き触手姦 ○
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【今回の内容】
触手姦
====
「ぎゃはははは!!!!お前、50人に手ェ出して追放されたの!??」
「族!1人でやってることが族とかわんね、ひーっ」
「……」
あれから数時間、イリアの様子を見にきた手下ぽいのたちに俺はここまでの経緯を話したところ数名が過呼吸に陥るレベルで爆笑されていた。
最初こそ全員がピリピリした警戒心剥き出しの目でこっちを見ていたのでイリアに
「催眠と洗脳魔法使えるけど全員に俺を神だと思わせたらダメかな?」って聞いて脇腹を重めに殴られたけど、話してみるとなかなかに気のいい人たちだ。
「しかもお頭がお前をここにつれてきた理由が」
「村長のくれた変なクスリでハイになったから」
「「ギャハハハハハ!!!!」」
…けどこいつら陽気すぎない?一生笑ってるんだけど。
イリアだけ俺を軽蔑したような、ちょっと引いた目で見てたからウィンクしてみたら今度は太ももの柔らかいところを殴られて痛かった。
食事をお世話になって、みんなで雑魚寝して朝になった頃。
慌ただしくこっちへ駆けてくる足音が聞こえた。
「お頭、大変だ!昨日からイチと二が帰ってきてなかったろ?
今二が死にかけで帰ってきたんだが…」
半分眠い頭で声の主を見る、可愛い黒髪の子犬みたいな獣人がいた。
まだ若いのか背も低いが、凛々しい顔つきは年不相応に感じる。
「続けろ、サン」
「あぁ、どうも『触手の木』のとこ行ってたらしくて…」
「は?触手の木?……はぁ…ほどほどにしておけと言ったのに…もうほっとけ」
「いや、違うんだ。
どうも今日は触手の木がいつまでも満足しなかったみたいで、未だにイチは解放されてないらしい。
木も増えてたからこのままじゃ村やこっちにも被害が出るかもしれない」
「なに…おい」
あ、ここで話しかけられるんだ。
手下の名前イチ・ニ・サンなの気になりすぎて話入ってこなかった。
「俺は別のバカ共の様子を見てくる、お前らはここにいろ」
「え…でも」
「一人で行くつもりか?」
サンは俺もついていく、と言いたげにぴこぴこ耳を揺らしてデカイ剣を背負っている。
だがイリアはそっと首を振り、ダメだ、と答えた。
「なんで!お頭だけじゃ危険だ!」
「……こいつらの面倒、誰が見る」
「え?」
イリアが振り返ると、二日酔いや寝不足でグロッキーな山賊の皆さんがいらっしゃった。
全員「動けないこともないけどできたらさっぱりしたもの食べて寝てたいです」みたいな目をしてる。
「動けないこともないけどできたらさっぱりしたもの食べて寝てたいです…」
あ、1人本当に言った。
「昨日派手に飲んだろ、全員弱いのに…」
イリアは悔しそうに目を伏せてるけど俺は困惑してるし、サンも思春期の息子が父親見るときのような顔で周囲の飲んだくれを見下している。
「べつに今日は予定もなかったが、流石にこの状態の奴らを放置して外出もし辛い。
サン、見てやっててくれ」
「…できればおかゆたべたい…」
「……」
サンの元へゾンビみたいににじり寄ってくる飲んだくれを一瞥し、イリアは走り出した。
「触手の森ってどこにあんの?」
「うわっ、……ここから少し先、森が険しくなり出すあたり泉の脇だ」
しれっと並走すると驚いた顔をした後、何か言いたげだったがすぐに真剣な顔つきに戻る。
イリアが口笛を吹くと人と同じくらいの体躯の狼が2頭やってきた。
一頭に当たり前のように飛び乗って駆けていくイリア。
俺は「乗らないの?」と言わんばかりに足元に座って尻尾を振る狼を撫でるとおっかなびっくりそいつに乗ってみた。
「ぎゃっ」
早!
その瞬間狼は見たこともない速度で走り出す。
風圧とちょこちょこ当たる木の葉が痛い、けどなかなかに風を感じる、悪くない気分だ。
程なくしてイリアに追いつくと、イリアは「このまま説明する」と、話し始めた。
「触手の木はその名の通り触手がからまって出来た木のような植物だ。
知る限りで肉食でもないし、人に危害を加える様子もないからいままで放置していた」
「え?じゃあイチ?はなんでそんなとこに…」
「……」
苦々しげに顔を顰めたまま、イリアは何も言わない。
普段走るより遥かに早い速度でしばらく森を抜け、鬱蒼とした森の深くへついた頃、それは目に入った。
「なっ…」
イリアも絶句している。
そこにあったのは「木」ではなく、「林」やある程度の規模の木の群体といった方が早そうな触手の塊だった。
人が5、6人くらいなら隠れれそうな半透明の緑の、ミミズのようなそれはうぞうぞと蠢いて粘着質な体へ光を反射させている。
その中央で素っ裸の男がゆさゆさと触手に揺すられていた。
「イチ!!!」
イリアが絶叫する。
「なんだ、これ…」
俺が思わずつぶやくとイリアは補足するように、
「この触手は、生き物の精液を吸って生きているらしい。
普段は大きさもここまでじゃないし族のやつらや物好きなバカがこいつに絡んで色々発散させてたんだ、
…だが、それが、こんな…」
と言って武器を構えた。
要するに、自然相手にダイナミックオナニーしてたら触手の反逆にあったの?
よくこの話、家燃えた時のシリアスなトーンで話せるな…。
俺がどういう返答をしようか迷っている間に、イリアは側面がカーブを描いた剣を片手に突っ込んで今も絶賛触手をしゃぶっているイチの元へ突っ込む、
1本、また1本と触手を切り倒していたが、なんせこの規模の触手の塊だ。
しだいにキリがなくなって、ついには触手に腕を絡め取られてしまった。
「くそっ、レーヴェ!お前だけでも逃げろ、オイルでも持ってきてまとめて燃やせ!」
イリアは触手に持ち上げられながらも必死で叫ぶ。
けれど、俺はある理由から好奇心でむしろ触手に近寄っていた。
ぞぞぞぞ。
一歩前に出る。
ぞぞぞぞ。
「……なぁ、この触手、俺のこと嫌いなのかなぁ…?」
薄々さっきから触手が俺に寄ってこないのは気づいていたが、
俺が歩くとそこだけ触手が割ったように半径2mくらいを開けて距離をとって来るとは思わなかった。
ちょっと悲しくなって、イリアに聞いたら心底イライラした声で仲間を呼んでこいと怒号を飛ばされた。
「でも帰り方わからないし…」
「どうにかしろ!」
「…んー……あ、でも、
触手って普段は満足したら解放してくれるんだよな?」
俺が聞き返すと、イリアは一瞬キョトンとしていたが、質問の意図を察したらしくめちゃくちゃ怒った目でこっちを睨んでいた。
「なんかこの粘液舐めた感じ精強剤っぽい味するし、栄養ありそうだし…
イチも絞られてもまだ枯れない気がする」
その場に座って手拍子を始めると、イリアは絶句してから完全に今度は殺意を含んだ眼差しで俺を見ていた。
「お前…!」
「本当にやばくなったら頑張る!
催眠魔法しか使えないからせめて最期に幸せな夢見て終われる方向で!!!」
本当は洗脳と催淫も使えるけどべつにたいして戦力的に変わらないから黙っている。
まだ何か文句が飛び出そうだったイリアの口に子供の腕より少し細いくらいの触手が滑り込んだ。
「うぐっ、うっ」
多分噛んでいるのだろうが、触手はあまり気にしていない。
幹がぷくりと膨らんで、それから何かを飲まされたらしいイリアは触手が口から離れると大量の粘液を吐き出していた。
「お、げっ、ぇえ…!」
苦しいのかえづいているが、多分若干飲み込んでしまったのだろう。
触手は口内を犯すことを楽しむように、今度は浅い箇所をしきりに出入りし始めた。
その間にも他の細いヒモみたいな触手の束がもともと薄かったイリアの服を捲り上げ、ぬるぬるの先端で胸をカリカリ擦っている。
ちゃんと俺に見えるよう正面向かせてやってくれているのでなかなかサービス精神のある触手だと感心した。
「うぐっ、ふ、ぅ、うぅ…!」
涙目のイリアの声に違う色が混じり始めたのはこの頃からだろうか。
ズボンも雑に脱がされ、真っ裸で足を開かされてるイリアの体の中央では昨日より(おそらく)精力剤を含んでいる粘液のせいか立派になったものが揺れていた。
「う、ふっー!ふっー!!!」
流石に触手がそれに絡み付いてきた時はまた抵抗が一瞬激しくなったけど、
一番細い触手が数本尿道をにゅるにゅると出入りを始めるとすぐに悶絶するようにのけぞるだけになった。
あれやっぱり痛いのかな…、栓されてて出しにくそうだなぁ、とか色々考えるが、
どうも本人的にあれでも快楽を享受できているらしく、触手の出入りに合わせて粘液と違う白濁色の混じったものが垂れ落ちるようになっていた。
どういう感情なのか、イリアの目尻からは透明な雫が一筋零れ落ちていたがそれすらも触手は舐めとるように拭っていた。
「やめ…!っ、レー…、たす、けっ…、あっ、あ゛ぁっ、あ…!」
一瞬触手が口から出ていくとイリアは助けを求めるよう叫んでいたが、
実際のところすでに腰を揺らしているし満更でもない気がする。
もうちょっと傍観していようと大人しくしていると触手が肘置きみたいないい感じの高さの触手を地面から生やしてくれたので、
まさか仲間扱いされてないかと不安になってきた。
「うっ!?うぅーーー!!じゅ、む、あ゛、う゛ー!」
一瞬肘置きに気を取られている間にも、イリアの尻へ細い触手が出入りして開発を始めている。
狭そうなそこは拒絶もあって出入りしにくそうだけど、身を捩るたびに前だか乳首だかを諌めるよう刺激されているらしく身体をビクビク跳ねさせ、イリアはあきらめるように次第に大人しくなっていた。
粘液を何度も塗り込まれ、ぐずぐずに柔らかく広げられたそこは細い触手が出て行った後も物欲しそうにヒクつく完全な性器に成り果てている。
最後に愛おしげに触手がそこの縁を撫でるといつの間にか口の触手がいなくなっていたイリアは、
「あぁっ…」と快楽に染まり切った吐息を漏らしていた。
触手はイリアを持ち上げ直し、体制を整える。
その少し下にまさにちんこ、みたいな太い脈打つ触手があてがわれ、
一瞬イリアは我に返ったように目を見開いていたがすぐにその太い触手が何の抵抗もなく一気に挿入されていた。
「ひっ、がっ、あ゛ぁーーーっ!」
絶叫してる、けどどうも気持ちいいらしく萎えてはいない。
触手はわざとらしく、犯されていることをわからせるようにイリアの体全体を揺らしながら出し入れを繰り返し、
前にも扱くように触手を絡ませて刺激を再開した。
「う、ふっ、お゛っ、おっ、や、ぉ…」
突かれるたびに肺の圧迫された空気でも漏れているのか、イリアは喘ぐ。
もはや目はうつろで、近くに生えている自分を犯しているのと同じくらいの太さの触手を無意識にその大きな手で扱いていた。
急にイリアの身体が横を向く、どうしたのかな、と思ったが俺はすぐにその隣に連れてこられたイチを見て触手の発想(?)を理解した。
触手は二人の足をM字に広げて極限までくっつけると、
その密着した竿を同時に絡め取って擦り上げる。
「ひっ、お゛っ、……あ゛っ、もう、やめ、でな、ぐぅ…!?」
意識の飛んでいたイチも、また自分を襲う刺激に目覚めたらしく半狂乱で体を揺すっていた。
「お、おちつ、イチ…!落ち…う、ぁ、あぁー!」
イチが暴れるたび、不規則な振動がイリアの前へ刺激として帰って来るのであろう。
なんども穴を出入りされ、前も犯され、全身を蹂躙されているイリアは犬のように舌を突き出して喘ぐしかもはやできない様子だった。
「いっ、ふ、あ……や、で、ぐ、うぅ…!」
次第にイリアの綺麗な腹筋が隆起し、何かを押し出すように動きを始める。
もう限界なんだろうなぁ、と、俺は最後にどんな声が聞けるのか楽しみにしながらその瞬間を待った。
「う、ふ、あ゛っ…、……あぁ゛ーーーーっ!」
それから程なくして、イリアは低い声で絶叫し、前の穴を犯していた触手が一気に引き抜かれる。
すぐに噴水みたいにイリアのそれは白いのを吐き出して、勢いのあまり本人の顔で白濁を受け止めていた。
触手もなにかのサービスなのか腹の中にたっぷりと粘液を吐き出したようで、
穴からこぼれ落ちたそれは草むらに雨のように滴り落ちていた。
「ひ、もう、やめ…!」
まだどこかしら弄られているらしく、後ろでイリアが叫んでいるがそろそろいいか。
俺は自分も仕事をしようかと立ち上がって、もはや俺のことを忘れてそうな奴らに背を向けた。
====
「…ふぅー、よーし!やっと終わった!」
俺が叫ぶのと同時に、イリアがゆっくりと地面に降りて来る。
ピクピク痙攣しているが幸い生きているようだ。
引きずって運んで、先に助けたイチの横に並べる。
「お頭ぁーー!!」
それからとりあえず素っ裸だし布をかけ、二人とも早く起きてくれないかなぁ、と思いつつ、
目に入った雲の形連想ゲームをしていると、遠くから聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「あ!サーーーン!!!こっちこっち!!!」
俺が叫ぶと、遠くからサンと数名の部下が駆け寄って来る。
そして周囲の惨状を見て絶句していた。
「なっ…!?これは!??」
「あ、あー…なんかさ、
触手も増えすぎて暴走してたらしくてさぁ、とりあえず時間いっぱい何本か残して伐採しといた。
…今後は定期的に間引き?必要かも」
明らかにまだ何か聞きたげだ、足元に転がっている気の毒な二人を凝視している。
「…お頭とイチは?」
ついにきかれてしまったか。
「…ショ、触手が抵抗するのダルかった…カラ、オトリニ使ッテミマシタフヘヘへへ」
「…あ゛?」
最後の方めちゃくちゃ早口と小声で言ったら聞き取れなくてそのまま有耶無耶にしてくれないかな、と姑息な手段を使ってみたがしっかり全部聞き取られていた。
俺はこめかみに大量の青筋を浮かべ阿修羅のような顔をしたサンに、他の怒ってた奴らが引いて止めに入って来るレベル制裁を受けた。
刺し傷1、打撲2、骨折となんかの破裂複数。
魔法薬で治せるとしても何とも傷の絶えないこの旅に俺は走馬灯として晴れやかな顔で俺を追い出した村長の顔を思い浮かべていた。
触手姦
====
「ぎゃはははは!!!!お前、50人に手ェ出して追放されたの!??」
「族!1人でやってることが族とかわんね、ひーっ」
「……」
あれから数時間、イリアの様子を見にきた手下ぽいのたちに俺はここまでの経緯を話したところ数名が過呼吸に陥るレベルで爆笑されていた。
最初こそ全員がピリピリした警戒心剥き出しの目でこっちを見ていたのでイリアに
「催眠と洗脳魔法使えるけど全員に俺を神だと思わせたらダメかな?」って聞いて脇腹を重めに殴られたけど、話してみるとなかなかに気のいい人たちだ。
「しかもお頭がお前をここにつれてきた理由が」
「村長のくれた変なクスリでハイになったから」
「「ギャハハハハハ!!!!」」
…けどこいつら陽気すぎない?一生笑ってるんだけど。
イリアだけ俺を軽蔑したような、ちょっと引いた目で見てたからウィンクしてみたら今度は太ももの柔らかいところを殴られて痛かった。
食事をお世話になって、みんなで雑魚寝して朝になった頃。
慌ただしくこっちへ駆けてくる足音が聞こえた。
「お頭、大変だ!昨日からイチと二が帰ってきてなかったろ?
今二が死にかけで帰ってきたんだが…」
半分眠い頭で声の主を見る、可愛い黒髪の子犬みたいな獣人がいた。
まだ若いのか背も低いが、凛々しい顔つきは年不相応に感じる。
「続けろ、サン」
「あぁ、どうも『触手の木』のとこ行ってたらしくて…」
「は?触手の木?……はぁ…ほどほどにしておけと言ったのに…もうほっとけ」
「いや、違うんだ。
どうも今日は触手の木がいつまでも満足しなかったみたいで、未だにイチは解放されてないらしい。
木も増えてたからこのままじゃ村やこっちにも被害が出るかもしれない」
「なに…おい」
あ、ここで話しかけられるんだ。
手下の名前イチ・ニ・サンなの気になりすぎて話入ってこなかった。
「俺は別のバカ共の様子を見てくる、お前らはここにいろ」
「え…でも」
「一人で行くつもりか?」
サンは俺もついていく、と言いたげにぴこぴこ耳を揺らしてデカイ剣を背負っている。
だがイリアはそっと首を振り、ダメだ、と答えた。
「なんで!お頭だけじゃ危険だ!」
「……こいつらの面倒、誰が見る」
「え?」
イリアが振り返ると、二日酔いや寝不足でグロッキーな山賊の皆さんがいらっしゃった。
全員「動けないこともないけどできたらさっぱりしたもの食べて寝てたいです」みたいな目をしてる。
「動けないこともないけどできたらさっぱりしたもの食べて寝てたいです…」
あ、1人本当に言った。
「昨日派手に飲んだろ、全員弱いのに…」
イリアは悔しそうに目を伏せてるけど俺は困惑してるし、サンも思春期の息子が父親見るときのような顔で周囲の飲んだくれを見下している。
「べつに今日は予定もなかったが、流石にこの状態の奴らを放置して外出もし辛い。
サン、見てやっててくれ」
「…できればおかゆたべたい…」
「……」
サンの元へゾンビみたいににじり寄ってくる飲んだくれを一瞥し、イリアは走り出した。
「触手の森ってどこにあんの?」
「うわっ、……ここから少し先、森が険しくなり出すあたり泉の脇だ」
しれっと並走すると驚いた顔をした後、何か言いたげだったがすぐに真剣な顔つきに戻る。
イリアが口笛を吹くと人と同じくらいの体躯の狼が2頭やってきた。
一頭に当たり前のように飛び乗って駆けていくイリア。
俺は「乗らないの?」と言わんばかりに足元に座って尻尾を振る狼を撫でるとおっかなびっくりそいつに乗ってみた。
「ぎゃっ」
早!
その瞬間狼は見たこともない速度で走り出す。
風圧とちょこちょこ当たる木の葉が痛い、けどなかなかに風を感じる、悪くない気分だ。
程なくしてイリアに追いつくと、イリアは「このまま説明する」と、話し始めた。
「触手の木はその名の通り触手がからまって出来た木のような植物だ。
知る限りで肉食でもないし、人に危害を加える様子もないからいままで放置していた」
「え?じゃあイチ?はなんでそんなとこに…」
「……」
苦々しげに顔を顰めたまま、イリアは何も言わない。
普段走るより遥かに早い速度でしばらく森を抜け、鬱蒼とした森の深くへついた頃、それは目に入った。
「なっ…」
イリアも絶句している。
そこにあったのは「木」ではなく、「林」やある程度の規模の木の群体といった方が早そうな触手の塊だった。
人が5、6人くらいなら隠れれそうな半透明の緑の、ミミズのようなそれはうぞうぞと蠢いて粘着質な体へ光を反射させている。
その中央で素っ裸の男がゆさゆさと触手に揺すられていた。
「イチ!!!」
イリアが絶叫する。
「なんだ、これ…」
俺が思わずつぶやくとイリアは補足するように、
「この触手は、生き物の精液を吸って生きているらしい。
普段は大きさもここまでじゃないし族のやつらや物好きなバカがこいつに絡んで色々発散させてたんだ、
…だが、それが、こんな…」
と言って武器を構えた。
要するに、自然相手にダイナミックオナニーしてたら触手の反逆にあったの?
よくこの話、家燃えた時のシリアスなトーンで話せるな…。
俺がどういう返答をしようか迷っている間に、イリアは側面がカーブを描いた剣を片手に突っ込んで今も絶賛触手をしゃぶっているイチの元へ突っ込む、
1本、また1本と触手を切り倒していたが、なんせこの規模の触手の塊だ。
しだいにキリがなくなって、ついには触手に腕を絡め取られてしまった。
「くそっ、レーヴェ!お前だけでも逃げろ、オイルでも持ってきてまとめて燃やせ!」
イリアは触手に持ち上げられながらも必死で叫ぶ。
けれど、俺はある理由から好奇心でむしろ触手に近寄っていた。
ぞぞぞぞ。
一歩前に出る。
ぞぞぞぞ。
「……なぁ、この触手、俺のこと嫌いなのかなぁ…?」
薄々さっきから触手が俺に寄ってこないのは気づいていたが、
俺が歩くとそこだけ触手が割ったように半径2mくらいを開けて距離をとって来るとは思わなかった。
ちょっと悲しくなって、イリアに聞いたら心底イライラした声で仲間を呼んでこいと怒号を飛ばされた。
「でも帰り方わからないし…」
「どうにかしろ!」
「…んー……あ、でも、
触手って普段は満足したら解放してくれるんだよな?」
俺が聞き返すと、イリアは一瞬キョトンとしていたが、質問の意図を察したらしくめちゃくちゃ怒った目でこっちを睨んでいた。
「なんかこの粘液舐めた感じ精強剤っぽい味するし、栄養ありそうだし…
イチも絞られてもまだ枯れない気がする」
その場に座って手拍子を始めると、イリアは絶句してから完全に今度は殺意を含んだ眼差しで俺を見ていた。
「お前…!」
「本当にやばくなったら頑張る!
催眠魔法しか使えないからせめて最期に幸せな夢見て終われる方向で!!!」
本当は洗脳と催淫も使えるけどべつにたいして戦力的に変わらないから黙っている。
まだ何か文句が飛び出そうだったイリアの口に子供の腕より少し細いくらいの触手が滑り込んだ。
「うぐっ、うっ」
多分噛んでいるのだろうが、触手はあまり気にしていない。
幹がぷくりと膨らんで、それから何かを飲まされたらしいイリアは触手が口から離れると大量の粘液を吐き出していた。
「お、げっ、ぇえ…!」
苦しいのかえづいているが、多分若干飲み込んでしまったのだろう。
触手は口内を犯すことを楽しむように、今度は浅い箇所をしきりに出入りし始めた。
その間にも他の細いヒモみたいな触手の束がもともと薄かったイリアの服を捲り上げ、ぬるぬるの先端で胸をカリカリ擦っている。
ちゃんと俺に見えるよう正面向かせてやってくれているのでなかなかサービス精神のある触手だと感心した。
「うぐっ、ふ、ぅ、うぅ…!」
涙目のイリアの声に違う色が混じり始めたのはこの頃からだろうか。
ズボンも雑に脱がされ、真っ裸で足を開かされてるイリアの体の中央では昨日より(おそらく)精力剤を含んでいる粘液のせいか立派になったものが揺れていた。
「う、ふっー!ふっー!!!」
流石に触手がそれに絡み付いてきた時はまた抵抗が一瞬激しくなったけど、
一番細い触手が数本尿道をにゅるにゅると出入りを始めるとすぐに悶絶するようにのけぞるだけになった。
あれやっぱり痛いのかな…、栓されてて出しにくそうだなぁ、とか色々考えるが、
どうも本人的にあれでも快楽を享受できているらしく、触手の出入りに合わせて粘液と違う白濁色の混じったものが垂れ落ちるようになっていた。
どういう感情なのか、イリアの目尻からは透明な雫が一筋零れ落ちていたがそれすらも触手は舐めとるように拭っていた。
「やめ…!っ、レー…、たす、けっ…、あっ、あ゛ぁっ、あ…!」
一瞬触手が口から出ていくとイリアは助けを求めるよう叫んでいたが、
実際のところすでに腰を揺らしているし満更でもない気がする。
もうちょっと傍観していようと大人しくしていると触手が肘置きみたいないい感じの高さの触手を地面から生やしてくれたので、
まさか仲間扱いされてないかと不安になってきた。
「うっ!?うぅーーー!!じゅ、む、あ゛、う゛ー!」
一瞬肘置きに気を取られている間にも、イリアの尻へ細い触手が出入りして開発を始めている。
狭そうなそこは拒絶もあって出入りしにくそうだけど、身を捩るたびに前だか乳首だかを諌めるよう刺激されているらしく身体をビクビク跳ねさせ、イリアはあきらめるように次第に大人しくなっていた。
粘液を何度も塗り込まれ、ぐずぐずに柔らかく広げられたそこは細い触手が出て行った後も物欲しそうにヒクつく完全な性器に成り果てている。
最後に愛おしげに触手がそこの縁を撫でるといつの間にか口の触手がいなくなっていたイリアは、
「あぁっ…」と快楽に染まり切った吐息を漏らしていた。
触手はイリアを持ち上げ直し、体制を整える。
その少し下にまさにちんこ、みたいな太い脈打つ触手があてがわれ、
一瞬イリアは我に返ったように目を見開いていたがすぐにその太い触手が何の抵抗もなく一気に挿入されていた。
「ひっ、がっ、あ゛ぁーーーっ!」
絶叫してる、けどどうも気持ちいいらしく萎えてはいない。
触手はわざとらしく、犯されていることをわからせるようにイリアの体全体を揺らしながら出し入れを繰り返し、
前にも扱くように触手を絡ませて刺激を再開した。
「う、ふっ、お゛っ、おっ、や、ぉ…」
突かれるたびに肺の圧迫された空気でも漏れているのか、イリアは喘ぐ。
もはや目はうつろで、近くに生えている自分を犯しているのと同じくらいの太さの触手を無意識にその大きな手で扱いていた。
急にイリアの身体が横を向く、どうしたのかな、と思ったが俺はすぐにその隣に連れてこられたイチを見て触手の発想(?)を理解した。
触手は二人の足をM字に広げて極限までくっつけると、
その密着した竿を同時に絡め取って擦り上げる。
「ひっ、お゛っ、……あ゛っ、もう、やめ、でな、ぐぅ…!?」
意識の飛んでいたイチも、また自分を襲う刺激に目覚めたらしく半狂乱で体を揺すっていた。
「お、おちつ、イチ…!落ち…う、ぁ、あぁー!」
イチが暴れるたび、不規則な振動がイリアの前へ刺激として帰って来るのであろう。
なんども穴を出入りされ、前も犯され、全身を蹂躙されているイリアは犬のように舌を突き出して喘ぐしかもはやできない様子だった。
「いっ、ふ、あ……や、で、ぐ、うぅ…!」
次第にイリアの綺麗な腹筋が隆起し、何かを押し出すように動きを始める。
もう限界なんだろうなぁ、と、俺は最後にどんな声が聞けるのか楽しみにしながらその瞬間を待った。
「う、ふ、あ゛っ…、……あぁ゛ーーーーっ!」
それから程なくして、イリアは低い声で絶叫し、前の穴を犯していた触手が一気に引き抜かれる。
すぐに噴水みたいにイリアのそれは白いのを吐き出して、勢いのあまり本人の顔で白濁を受け止めていた。
触手もなにかのサービスなのか腹の中にたっぷりと粘液を吐き出したようで、
穴からこぼれ落ちたそれは草むらに雨のように滴り落ちていた。
「ひ、もう、やめ…!」
まだどこかしら弄られているらしく、後ろでイリアが叫んでいるがそろそろいいか。
俺は自分も仕事をしようかと立ち上がって、もはや俺のことを忘れてそうな奴らに背を向けた。
====
「…ふぅー、よーし!やっと終わった!」
俺が叫ぶのと同時に、イリアがゆっくりと地面に降りて来る。
ピクピク痙攣しているが幸い生きているようだ。
引きずって運んで、先に助けたイチの横に並べる。
「お頭ぁーー!!」
それからとりあえず素っ裸だし布をかけ、二人とも早く起きてくれないかなぁ、と思いつつ、
目に入った雲の形連想ゲームをしていると、遠くから聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「あ!サーーーン!!!こっちこっち!!!」
俺が叫ぶと、遠くからサンと数名の部下が駆け寄って来る。
そして周囲の惨状を見て絶句していた。
「なっ…!?これは!??」
「あ、あー…なんかさ、
触手も増えすぎて暴走してたらしくてさぁ、とりあえず時間いっぱい何本か残して伐採しといた。
…今後は定期的に間引き?必要かも」
明らかにまだ何か聞きたげだ、足元に転がっている気の毒な二人を凝視している。
「…お頭とイチは?」
ついにきかれてしまったか。
「…ショ、触手が抵抗するのダルかった…カラ、オトリニ使ッテミマシタフヘヘへへ」
「…あ゛?」
最後の方めちゃくちゃ早口と小声で言ったら聞き取れなくてそのまま有耶無耶にしてくれないかな、と姑息な手段を使ってみたがしっかり全部聞き取られていた。
俺はこめかみに大量の青筋を浮かべ阿修羅のような顔をしたサンに、他の怒ってた奴らが引いて止めに入って来るレベル制裁を受けた。
刺し傷1、打撲2、骨折となんかの破裂複数。
魔法薬で治せるとしても何とも傷の絶えないこの旅に俺は走馬灯として晴れやかな顔で俺を追い出した村長の顔を思い浮かべていた。
4
WEB拍手(っぽいもの)
匿名でコメントやリクエスト、拍手を作者に送信可能です。
リクエスト作品は番外編として掲載、感想へのお返事はツイッター(@a0o6u)にて行なっております。
感想とそれへのお返事が大好きです、良ければ作者に餌を与えてください。
匿名でコメントやリクエスト、拍手を作者に送信可能です。
リクエスト作品は番外編として掲載、感想へのお返事はツイッター(@a0o6u)にて行なっております。
感想とそれへのお返事が大好きです、良ければ作者に餌を与えてください。
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トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
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