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第六十六話 繁殖小屋

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 運転手さんに岩盤竜の死骸の解体をお願いすると、俺は拠点の方に戻って来た。

 拠点の方に戻ると、周辺を警備していたルグゴブリンを捕まえて、ハーキュリーを呼んでもらう。

「ご主人様、お呼びでしょうか」

 俺が呼ぶと、ほどなくしてハーキュリーが現れた。

「あぁ、悪いな少し頼みたいことがあってな」

「ハッ! なんなりと」

 俺はハーキュリーに命じて、周囲を警備している人員を残して他の手の空いている全てのルグゴブリン達を集めさせる。

 それと、ギランに命じさせて野生の二十体のゴブリン達も集める。

「お、大神様。ご命令ノ通りニ参上シマシタ」

 俺の前にきたギランはすぐに地面の上にひれ伏した。そんなギランに続いて残りの連中も地面の上にひれ伏す。

「構わない。それよりも、ハーキュリー……お前に頼みたいことがある」

「ハッ、なんなりと」

「コイツらの性別を知りたい」

「性別……、でございますか?」

 俺の言葉にハーキュリーは不思議そうに小首を傾げている。

俺はそんなハーキュリーに頷きながら、ギランの背後に控えている二十体の個体を指さした。

「頼む。俺ではゴブリンの性別を判別するのはかなり難しいからな。それと、メスだった場合は繁殖が可能な個体かどうかも調べておいてくれ」

「ハッ! ただ、その……少しお時間を頂くことになりますが、よろしいですか?」

 俺はハーキュリーの言葉に頷くと、近くの岩に座って待つ。ちなみに背中に背負っていた白夜刀は外して、近くの地面の上に突き刺しておいた。

 これ、大剣だと座るときにいちいち背中から外さないといけないのが大変だな。

 そのまま大人しく待っていると、選別が終わったのかハーキュリーが近づいてきた。

「ご主人様。選別が終わりました。
 あの個体の中でメスは全部で十八体です。残りの二体はオスで、しかも老齢のゴブリンですね」

 メスのゴブリンは十八体か……。

「ちなみにその中で繁殖が可能な個体は?」

「十五体ですね。残りの三体は年老いていたり、生まれたばかりでまだ交尾ができる年齢には達していない個体です」

 十五体か、まあそれだけいれば十分かな。

「ハーキュリー、少し手伝ってくれ。これから少し大きな建造物を建てる」

 俺は立ち上がると、ステータス画面を開いてクラフティングのスキルをセットし直す。

 俺がこれから造ろうとしているのは、繁殖小屋だ。

 ギランに任せている野良のゴブリンたちは幸いなことにそのほとんどが繁殖可能なメスだ。
 コイツらと、俺の配下のルグゴブリン共を交尾させる。

 そうすることでわざわざ樹海を探索をする必要もなくゴブリンを増やすことができる。それに配下の溜まった性欲を解消させることもできる。

 まさに一石二鳥だ。

 我ながらかなり良いアイディアを思いついたものだと、そう思っていたのだが、

「それは……」

 なぜかハーキュリーは浮かない顔をしていた。

「何だ? 何か問題点でもあるのか?」

「……いえ……ご主人様のお考えは、理に適っていると思います。
ただ……」

 なんだろう。
 
 ハーキュリーが珍しく歯切れの悪い様子で、野良のメスのゴブリン共を見つめている。

「……ご主人様。その……一つだけお答えいただいても、よろしいでしょうか」

「何だ? 一つと言わずに何でも問いかければ良いだろ?
 本当に、どうした? 今日のお前は少しその……変だぞ」

 俺の言葉に少し口ごもりながらハーキュリーはそのいびつな手を自らの胸に当てた。

「この者たちを交配に使うのは良きお考えです。
ですが……あの……わ、私も……その中に含めてお考えで?」

 ハーキュリーを……含める……?

 何に?

 一瞬、ハーキュリーが何を言っているのか理解できなかった。けれど、すぐにハーキュリーの言葉の意味に気付くと、俺は口元をヒクつかせた。

「冗談だろ。
 なぜ、お前をコイツらと一緒に交配させなければならない?
 ありえんだろうっ! お前は……俺のかけがえのない配下だっ!
 そんなお前を、そんなことに使うとでも?」

 言い方は悪いが、このメスのゴブリン共は捨て駒だ。

 テイムのスキルが無い以上、いつ俺を裏切ってもおかしくはない。

 そんなゴブリン共を最大限に有効活用できるのが、この繁殖計画だ。

 ハーキュリーとは前提条件が違い過ぎるっ!

 ハーキュリーは俺の大切な配下で、しかも俺が直々に名を与えたネームドだ。

 その能力も抜きんでていて、その頭の良さは俺の配下の中で随一。

 というより、ゼクトールを除いたら俺の軍団を統率指揮できる奴はコイツしかいない。

そんな貴重な人材を、繁殖小屋に押し込めて繁殖に使うなどあり得ない。

「おい、悪い冗談が過ぎるぞ。
 俺がお前をそんなくだらないことで使い潰すとでも?」

「そうですか……」

俺の言葉を聞いたハーキュリーは、ほっと安堵した様子で胸を撫で下ろす。

「ただ……お前がそれを望むのであれば、交尾の許可をしても良いが?」

「い、いえっ! 滅相もございませんッ!!
 私は……この身を捧げる御方はご主人様以外にはないと、そう決心しております」

「へ?」

「え……あ、えっ……ち、ちちち、違いますっ!!
 そそそ、そんな変な意味ではなく……我が能力と、力の全ては、ご主人様にのみに捧げておりますゆえ、という意味で申し上げましたッ!」

「あ、あぁ……なるほど」

 ビックリしたぁ。

 いきなりハーキュリーに告白されたのかと。

 もし、ハーキュリーに告白されでもしたら、どう返答したものか困り果てるところだった。

 まあ、何はともあれ。

「安心しろ。
 俺はお前たちに関してだけは、お前たちの自由意思を可能な限り尊重したいと思っている。
 俺がお前たちの意思を無視して、人格を否定するような命令を下すことは金輪際ありえない。
 それは絶対だ、良いな?」

「ハハッ!」

 この場合の「お前たち」とはハーキュリーやゼクトールなどのネームドだけを指すのではない。

 俺は、俺の配下を何よりも大切な財産だと思っている。

 名を与えてはいない個体も、名を与えた個体もその全てが大切な配下であり、俺の能力の一部だ。

 いや、もはや……こいつらは俺の身体の一部のようなものだと言ってもよい。だからこそ、断言できる。

 こいつらを無理やりにどうこうすることは絶対にありえない、と。

「誤解は解けたか?」

「ハッ! 御身の御心をわずかにでもお疑いしたことを、どうかお許しくださいませ」

 ハーキュリーは俺の目の前に跪くと、地べたに頭を擦りつける勢いで頭を下げてきた。

「おい、そんな仰々しい……。
 顔を上げろ。
 そんなくだらんことをしている暇などないぞ。誤解が解けたのであれば、さっそく仕事に入ろう。
 俺を手伝ってくれ」

 俺はハーキュリーと、その直属のルグゴブリン達の力を借りて、巨大な繁殖小屋の建築作業に移っていった。


 どれくらい時間が経っただろうか。

 陽の光がちょうど頭上に昇るぐらいに、ようやく目的の繁殖小屋が完成した。

「これは……大きな建物ですね」

「あぁ……流石に、少し疲れたな」

 俺達の前には、巨大な牛舎のような建物が完成していた。
 クラフティングのスキルはMP消費がないが、流石にここまで酷使すると疲労感がハンパない。

 この繁殖小屋は、野良のメスゴブリン共の寝食をする場所としても設計してある。なので、かなり巨大な間取りを設計しておいた。

 四方を強固な石壁で取り囲み、その内側には骨組みとして木材をふんだんに使用してある。

 繁殖小屋の内側は木製の壁で覆われていて、下には一面に柔らかい藁が敷き詰められている。

 繁殖小屋は手前の方がゴブリン共の寝所になっていて、その寝所の奥には交尾をするための場所がある。

 交尾のための部屋はそれなりの大きさの個室が五つほど。

「ふぅ……まあ、こんなもんだろ」

 ちょっとした作業のつもりだったが、かなりの大規模な作業になってしまった。

「すまないな、ハーキュリー。それとグンダ達も、ありがとうな」

「グンダァァァァァァ!!」

 俺が目を向けると、グンダ隊の面々が雄たけびを上げて繁殖小屋完成を喜んでいた。その横では二体のガーゴイルを引き連れたデーモンもいる。

 建設途中で騒ぎを聞きつけてグンダ隊が合流してきて、せっかくだからとグンダ隊とデーモン達にも手伝ってもらった。

 まあ、結果的にはグンダに土轟の大斧を渡すことができたので良しとしよう。

 土轟の大斧は岩盤竜からのレアドロップだけあってかなり強力な武器だ。

 その超重量も、グンダの筋力値であるならば問題なく使えるみたいだし。これで俺の軍団もさらに戦力が強化される。

「グン……ダァァァァァッァァァァァァァァァッァァッ!!」

 俺が眺めていると、突然グンダが土轟の大斧を頭上に掲げて……勢いよく振り下ろした。


 うん?
 振り下ろした……?

「ちょっ――ばっ」

 俺は慌ててグンダを止めようとした。だが、一足遅かった。

 グンダは土轟の大斧を振り下ろし、地面へと激突させた。その次の瞬間、


 ――――ッ!!!


 近くの樹海が――爆発した。

「おっ――」

 土轟の大斧のスキルである土轟衝波(グラウンド・ゼロ)によって、巨大な衝撃波が上空へと放たれ、その近くに生えていた巨大な樹木を頭上へと吹き飛ばす。

 衝撃波によって根っこから丸々と上空に吹き飛ばされた巨大な樹木は、綺麗な放物線を描いて完成したばかりの繁殖小屋へと――。

 ってっ、不味いッ!!?

「お、おおぉぉおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっぉおぉぉぉッ!!!」

 俺は全力で駆け出すと、右腕の皮膚を食い破って大量の鮮血を放出させる。

 そのまま繁殖小屋の屋根に飛び上がると、そのまま大量の鮮血を傘のように展開して防御する。

そして、

 展開された鮮血の盾と、吹き飛んできた巨大な樹木が激突して、俺の全身にとんでもない衝撃が奔った。

 なんとか、歯を食いしばってそのまま樹木を受け流すようにして繁殖小屋とは違う方角へと吹き飛ばす。

 吹き飛ばされた樹木は宙を軽々と飛んでいき、そのまま地面へと激突して、地響きを轟かせる。

「はぁっ、はぁっ、はぁっ……」


 あ、危なかったぁ……。


 とっさに駆け出していなければ、そのまま宙を舞った樹木が完成したばかりの繁殖小屋を押し潰していたところだ。

「ンダ?」

 あやわ繁殖小屋を潰しかねない事態を引き起こした張本人は、事態の深刻さが分かっていないのか、指をくわえたまま小首を傾げている。

 この……野郎ぉ……。

「フ、フフ……グゥゥンンダァァァァァァァァァッ!!!」

 俺は額に青筋を浮かべると、大量に展開した鮮血でグンダを覆い潰す。

「ンンダッ!? ンダッ! ンダッ!!」

 グンダは大慌てで鮮血の覆いの範囲内から逃れると、そのまま配下のトロル達と共に一目散に逃げて行った。

「あんの野郎ぉぉ……今度会った時に、覚えてろよ」

 俺は荒い息を吐いたまま、グンダ達が逃げて行った樹海の向こうを睨み付ける。

「フフっ」

 そんな俺を見て、傍に控えていたハーキュリーがクスっと笑った。

「グンダはご主人様の御為に働くことができて、嬉しかったのでしょうね。それで祝砲代わりにあの斧を……」

 あぁ、だろうよ。
 
 だが、スキルを使ってまでやるかっ!? ありえんだろう、普通にっ!

「あぁ、まったく……頭が痛くなってきた」

 早まったかもしれない。

 オツムの出来が弱いグンダにあんな強力過ぎる武器を与えたことを少しだけ後悔している。

 俺は深々とため息をつくと、近くの手ごろな岩に座り込む。

 繁殖小屋の方を見れば、ハーキュリー隊に所属するルグゴブリン達が、さっそく野良のゴブリン達を繁殖小屋の中へと移している。

「ご主人様、お隣に失礼しても?」

 その光景を眺めていると、ハーキュリーがやって来た。

 俺が頷くと、ハーキュリーも俺のすぐ隣に腰を下ろしてきた。

「…………」

「…………」

 そのまま二人で繁殖小屋の方を無言で眺めていると、ハーキュリーがチラチラと何かを言いたげに俺の方を見つめてくる。

「何だ? 言いたいことがあるのなら、さっさと言ったらどうだ?」

「ぁ、いえ……あの……そのぅ……」

 何だ?
 今日のハーキュリーは本当に様子がおかしい。

 俺の隣でモジモジとしている姿からは、いつものハキハキとした様子は微塵も感じられない。

「ご主人様は……メ、メスのゴブリンは……ど、どうお思い、ですか?」

「はっ?」

 俺は何のことを問われているのか分からずにハーキュリーの方を見た。

「い、いえ……ご主人様は……メスのゴブリンのことを……どうお思っておりますか?」

「力が弱く、意思も薄弱。
兵として考えた場合は、一兵卒としては不向きだな。
ただ、繁殖に使えることを考えればそれを差し引いたとしても十分に価値がある、かな。」

 数十を超えるゴブリンを配下に加えて、数百を超えるゴブリンを殺戮してきてようやく少しだけゴブリンという種族について分かってきた。

 ゴブリンという種族は、オスが強くメスが弱い。

 オスのゴブリンは我が強く、攻撃的で、凶暴な性格をしている。

 その苛烈な性格は兵として考えた場合は非常に優秀だ。

 それに加えて、進化させることで複雑な命令を理解する知能まで手に入れる。

 その苛烈な性格、生物としての習性、宿している能力は兵として考えた倍は非常に優秀だ。

 それに対してメスのゴブリンは力が弱く、意思も薄弱で、押しが弱い。

 中にはハーキュリーのような柔軟で冷静な思考力を持つ優秀な個体もいるが、その大半は戦闘には不向きな個体ばかりだ。

 あくまでも兵として考えた場合だが、俺はメスのゴブリンよりは断然オスのゴブリンの方が欲しい。

「あ、あの……そういう意味では……」

 そのことをそのまま伝えると、ハーキュリーは口をもごもごとさせて押し黙ってしまった。

「えっと……ご主人様は……メスのゴブリンを……異性として、意識したことは?」

「はっ?」

 俺はその言葉で再びハーキュリーの方を見た。

 いきなり何を言い出すのかと思えば……。

「ありえないだろ。
 ゴブリンは、所詮はゴブリンだ。
 俺とはそもそも見た目も、種族も、何もかもが違う。そんな相手を異性として見ることはない」

 自分が飼っている犬や猫の場合を考えてみれば分かり易いと思う。

 犬や猫は可愛らしいし、ペットとしての愛着や愛情はある。けれど、それは異性に抱くような恋愛感情ではない。

 当たり前の話だ。

 どこの世界に犬や猫に恋愛感情を抱く輩がいるというのか。それを真剣に考えているのであれば、それは正常な思考とは言い難い。

「そう……です、よね……」

 俺の言葉を聞くと、なぜハーキュリーが項垂れてしまった。

 俺はそんなハーキュリーから視線を外すと、繁殖小屋の方を見て、考えを巡らせる。

「これで配下の繁殖が可能になったわけだが……やはり無許可にやりたい放題をさせるのは色々と問題があるか」

 生殖行為は全ての生物が行う本能的な行為だ。

 そのため、好き放題させてしまうと暴走して取り返しのつかないことになってしまう危険性もある。
 だから、今のところは特段の戦功を上げた者にのみ許可を与えるやり方にしようと思っている。

 それならば戦功を上げた者に対する褒章にもなるし、何より繁殖用のメスゴブリンたちの負担を軽減させ、生まれてくる子供の管理もしやすい。

「なあ、ハーキュリーはどう思っ……」

 俺は隣にいるハーキュリーの意見を聞こうと思って振り返った。けれど、そこにはハーキュリーの姿はなかった。

「あれ、ハーキュリー?」

 俺は周囲を見渡すが、近くにハーキュリーの姿はない。

「なあ、スマンがハーキュリーを見なかったか?」

「ハッ! ハーキュリー殿ですか……いえ、少なくともこちらの方には居ませんが……」

 俺は近くにいたルグゴブリンを捕まえて聞いてみるが、ハーキュリーの行方は分からなかった。

「ん~~~? ん、まあ……良いか」

 ハーキュリーは俺の軍団の中でもかなりの強さを誇るし、何よりアイツは頭が良い。そんな無茶な行動を取ることもないだろう。

「そろそろ……運転手さんの方も作業が終わっている頃合いかな」

 俺は首を鳴らすと、運転手さんがいる方へ向かって歩き出した。
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