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番外編ー後日談3
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皇子とセックスをした。あの日だけ、一日だけの話。だけどあの一日で、二人の関係はがらりと変わった。
「アルザ、こっちに来い。おまえの好きそうな宝石がある」
「あら、まぁ!本当に美しいわ。エメラルドね」
「それも買おう」
「やめておくわ。わたくしはダイヤを買いに来たの」
「両方買えばいいだろ」
「いいえ、ダメよ。今日はダイヤを愛でる日なの。ダイヤが嫉妬して輝きを失ったらどうするの」
「あはは、浮気者が何か言ってるな」
「あなたに言われたくありませんわ」
一緒にショッピングに行くことだけでも珍しいのに、皇子は楽しそうに笑いながら会話をしている。二人で笑い合うことが多くなった。
「そう拗ねるな。エメラルドも買ってやる」
「いりません」
「輝きを失ったら、また心から愛でればいい。男の下心を手玉に取って弄ぶ、おまえは得意だろう?」
それは私たちの話ですか?それともセックスをお預けされてる嫌み?でも、そこを掘り下げても面白くないから、ニッコリと笑って頷いた。
「嫉妬は女の心を腐らせるだけですわ。もう二度と輝かなくなるのよ」
「……ほ、ほう」
「裏切りの代償は、そう甘くないの」
ガラスケースの上から美しく輝くエメラルドを撫でる。
「愛の石、とも呼ばれているわ。恋愛成就や夫婦愛に似合う石よ。エメラルド婚という由来はそこから、でしょうか?わたくしもあまり詳しくありませんが。愛があるから輝くのよ。女も、宝石も」
裏切り合い、今がある。美しくない関係を築く、私達が持つには相応しくない。きっとどの輝きにも負けてしまう。
「帰りましょう」
「ダイヤは!?」
「もういらないわ。気分じゃなくなったの」
「……先に帰ってろ」
ダイヤとエメラルドを買うつもりだ。余計なことしないでって言ったところで、引かないだろう。こんな気分のときにほしくもないのに、そういう所が鈍感なんだ。性欲に関しては察しがいいのに。
言いたいことはいろいろあるけど、ふぅっとため息をはいて、「失礼します」と言って先に馬車に乗る。やっぱり宝石店に戻っていく皇子の背中を見つめて、「バカな人」と呟いた。
「最近のお嬢様は楽しそうですね」
付き添いのメイドがいきなり声を掛けてくるものだから少し驚いた。でも持っていた扇を開いて顔を隠した。まさか一人言を聞かれるなんて。
「少し前はお辛そうでしたから」
「……まぁ、……変な女がいたから」
「でしたらもう大丈夫です。あの追放の件は有名ですから、誰も皇子を誘惑しようなどと思いません」
「そう、ね」
「次は変な男かもしれません。十分にお気をつけ下さい」
それって何かの前触れ?って言いそうになった口をニコッと微笑みに変えて、メイドに笑いかけた。
「わたしが襲ってしまいそうです!」
変なことを言い始めたメイドを知らん顔して、馬車の窓から外を見た。
「わたしもバカね」
景色なんて何も写ってない。私が今を見ているのは、【前世】か【現世】か。本格的に分からなくなってきたから、目を閉じていることにした。
ー「言うなっ!」ー
すぐに皇子のアホ面を思い出した。結局そこに戻るのかと自分のバカな答えがわかって、小さな笑いが出た。
「楽しそうだな」
「ええ、何だか胸のつっかえが……」
隣からここに居てはならない人の声が聞こえた、すぐに振り向いた。
「よう」
ご主人様がそこに座っていた。
「何で普通にそこにいるのよ」
すぐに視界を広げると、付き添いのメイドが倒れていた。
「悪いが眠ってもらったぜ」
「だから一体何者なの」
「ヒトではないな」
「そんなの分かってるわ」
「元気にしてたか?」
ビクンと肩が震えた。約束を破って皇子とセックスしたこと、裏切ったこと、やましいことがある。ウソをつくべきか……いいえ、多分お見通し。ウソをつくだけ、溝は深まる。
「皇子とセックスしました」
「……で?」
「もう一度、二人の関係を大切にしていこうと思ったの」
「……で?」
「あなたとは会えないわ」
しっかりとご主人様の顔を見て言った。裏切りの代償が怖い。心臓がドキドキしている。体も少し冷えた。心なしか手が震えている。
「それは、別れるということか?」
「ええ、そうよ」
「……おまえは……」
そのあとの言葉はなかった。ご主人様の手が私に伸びてきて、反射的に目をぎゅっと瞑った。
「……そうか」
大きな手が頭に乗って、ぽんぽんと頭を撫でられた。
「え?」
拍子抜けしてご主人様を見ても、いつもの無表情。でも私をじっと見ながら頭を撫で続けている。
「それ、だけ?」
「何が」
「だってわたしはあなたを裏切ったのよ」
「いや、裏切りも何も、俺よりも先にくそ皇子と婚約していただろ」
「まぁ、そうだけど。でも!」
私は都合のいいようにご主人様を使って復讐をした。皇子に一生見せつけてやろうとも思った。ご主人様もそれを理解してくれたから復讐に乗ってくれた。最後は私が裏切った。でも怒りもせずに、私の裏切りを受け入れた。
「おまえが笑ってくれるんなら、何でもするさ」
その理由に泣きそうになるのは、私のわがままだ。もう終わった、いや、終わっていたんだと思う。【前世】ですべてが終わっていたの。
「何よそれ。わたしはてっきりエグい寝取られお仕置きをされるかと思ってヒヤヒヤしてたのに」
「おいおい、俺だって場をわきまえるぞ」
「それだけのことをしたわ」
「それを罪だと思うのならくそ皇子と幸せになれ。まっ、女心に鈍感そうだから苦労するだろうが」
「でもアレはすごかったわ。あんなの初めて」
「聞き捨てならねーな。やっぱり皇子の目の前で手本ってやつを見せてやろうか、ああ?」
髪の毛を掴んで優しく引っ張るご主人様にクスクスと笑みがこぼれる。
「ついに寝取られたわね、ご主人様」
「やられたよ、まったく。お預けなんかするんじゃなかったぜ」
「次の奴隷に生かさなきゃね」
「次なんてねーよ。おまえ以外を縛るつもりもない。俺のご主人様生活はおまえで終わり」
「そうなの?」
ご主人様は何も言わなかった。何も言わずに、ぐちゃぐちゃになった髪の毛をキレイに整えていく。なんとなくこれが最後だと思った。
キレイに戻せば居なくなると。
言いたいことも聞きたいこともたくさんある。ご主人様が何者かも分からないし、復讐に乗ってくれた理由も、どんな想いを抱いているのかも、私は分からない。一生知るよしもない。
「幸せになれ」
最後に触れた手。大好きだった手。なくなる前に触ろうとしたけど、触れたのは自分の頬だった。
裏切り者の私に泣く資格はない。裏切り者は裏切り者らしく、その罪を抱えて生きていく。
その代償は、【幸せになること】
「それが一番難しいのに」
ポツリと呟いた私の声で、付き添いのメイドが起きた。
「あれ?わたしは……お嬢様!?何で泣いておられるのですか!?」
「泣いてないわ」
「いやいや!めちゃくちゃ涙が出てきてますよ!?」
「ゴミが入っただけよ」
「ゴミ……に、なりたーい!」
「メイドのくせにうるさいわね!罰としてそこに跪いてなさい!」
「あっ、ああっ!ありがたき幸せですぅ!」
「これだからマゾヒストは面倒なのよ。自分の欲望しか見えてないんだもの」
メイドにあてた言葉が自分に返ってきて少し落ち込んだ。でもその通り。自分の欲望しか見えてないワガママが、私。そんな女なんだ、私は。くだらない女。
「あなたも、幸せに」
もう一度目を閉じた。やっぱりそこにはアホ面をした皇子がいて、ブレてない想いに安心しながら、自分の頬にもう一度触れた。
「アルザ、こっちに来い。おまえの好きそうな宝石がある」
「あら、まぁ!本当に美しいわ。エメラルドね」
「それも買おう」
「やめておくわ。わたくしはダイヤを買いに来たの」
「両方買えばいいだろ」
「いいえ、ダメよ。今日はダイヤを愛でる日なの。ダイヤが嫉妬して輝きを失ったらどうするの」
「あはは、浮気者が何か言ってるな」
「あなたに言われたくありませんわ」
一緒にショッピングに行くことだけでも珍しいのに、皇子は楽しそうに笑いながら会話をしている。二人で笑い合うことが多くなった。
「そう拗ねるな。エメラルドも買ってやる」
「いりません」
「輝きを失ったら、また心から愛でればいい。男の下心を手玉に取って弄ぶ、おまえは得意だろう?」
それは私たちの話ですか?それともセックスをお預けされてる嫌み?でも、そこを掘り下げても面白くないから、ニッコリと笑って頷いた。
「嫉妬は女の心を腐らせるだけですわ。もう二度と輝かなくなるのよ」
「……ほ、ほう」
「裏切りの代償は、そう甘くないの」
ガラスケースの上から美しく輝くエメラルドを撫でる。
「愛の石、とも呼ばれているわ。恋愛成就や夫婦愛に似合う石よ。エメラルド婚という由来はそこから、でしょうか?わたくしもあまり詳しくありませんが。愛があるから輝くのよ。女も、宝石も」
裏切り合い、今がある。美しくない関係を築く、私達が持つには相応しくない。きっとどの輝きにも負けてしまう。
「帰りましょう」
「ダイヤは!?」
「もういらないわ。気分じゃなくなったの」
「……先に帰ってろ」
ダイヤとエメラルドを買うつもりだ。余計なことしないでって言ったところで、引かないだろう。こんな気分のときにほしくもないのに、そういう所が鈍感なんだ。性欲に関しては察しがいいのに。
言いたいことはいろいろあるけど、ふぅっとため息をはいて、「失礼します」と言って先に馬車に乗る。やっぱり宝石店に戻っていく皇子の背中を見つめて、「バカな人」と呟いた。
「最近のお嬢様は楽しそうですね」
付き添いのメイドがいきなり声を掛けてくるものだから少し驚いた。でも持っていた扇を開いて顔を隠した。まさか一人言を聞かれるなんて。
「少し前はお辛そうでしたから」
「……まぁ、……変な女がいたから」
「でしたらもう大丈夫です。あの追放の件は有名ですから、誰も皇子を誘惑しようなどと思いません」
「そう、ね」
「次は変な男かもしれません。十分にお気をつけ下さい」
それって何かの前触れ?って言いそうになった口をニコッと微笑みに変えて、メイドに笑いかけた。
「わたしが襲ってしまいそうです!」
変なことを言い始めたメイドを知らん顔して、馬車の窓から外を見た。
「わたしもバカね」
景色なんて何も写ってない。私が今を見ているのは、【前世】か【現世】か。本格的に分からなくなってきたから、目を閉じていることにした。
ー「言うなっ!」ー
すぐに皇子のアホ面を思い出した。結局そこに戻るのかと自分のバカな答えがわかって、小さな笑いが出た。
「楽しそうだな」
「ええ、何だか胸のつっかえが……」
隣からここに居てはならない人の声が聞こえた、すぐに振り向いた。
「よう」
ご主人様がそこに座っていた。
「何で普通にそこにいるのよ」
すぐに視界を広げると、付き添いのメイドが倒れていた。
「悪いが眠ってもらったぜ」
「だから一体何者なの」
「ヒトではないな」
「そんなの分かってるわ」
「元気にしてたか?」
ビクンと肩が震えた。約束を破って皇子とセックスしたこと、裏切ったこと、やましいことがある。ウソをつくべきか……いいえ、多分お見通し。ウソをつくだけ、溝は深まる。
「皇子とセックスしました」
「……で?」
「もう一度、二人の関係を大切にしていこうと思ったの」
「……で?」
「あなたとは会えないわ」
しっかりとご主人様の顔を見て言った。裏切りの代償が怖い。心臓がドキドキしている。体も少し冷えた。心なしか手が震えている。
「それは、別れるということか?」
「ええ、そうよ」
「……おまえは……」
そのあとの言葉はなかった。ご主人様の手が私に伸びてきて、反射的に目をぎゅっと瞑った。
「……そうか」
大きな手が頭に乗って、ぽんぽんと頭を撫でられた。
「え?」
拍子抜けしてご主人様を見ても、いつもの無表情。でも私をじっと見ながら頭を撫で続けている。
「それ、だけ?」
「何が」
「だってわたしはあなたを裏切ったのよ」
「いや、裏切りも何も、俺よりも先にくそ皇子と婚約していただろ」
「まぁ、そうだけど。でも!」
私は都合のいいようにご主人様を使って復讐をした。皇子に一生見せつけてやろうとも思った。ご主人様もそれを理解してくれたから復讐に乗ってくれた。最後は私が裏切った。でも怒りもせずに、私の裏切りを受け入れた。
「おまえが笑ってくれるんなら、何でもするさ」
その理由に泣きそうになるのは、私のわがままだ。もう終わった、いや、終わっていたんだと思う。【前世】ですべてが終わっていたの。
「何よそれ。わたしはてっきりエグい寝取られお仕置きをされるかと思ってヒヤヒヤしてたのに」
「おいおい、俺だって場をわきまえるぞ」
「それだけのことをしたわ」
「それを罪だと思うのならくそ皇子と幸せになれ。まっ、女心に鈍感そうだから苦労するだろうが」
「でもアレはすごかったわ。あんなの初めて」
「聞き捨てならねーな。やっぱり皇子の目の前で手本ってやつを見せてやろうか、ああ?」
髪の毛を掴んで優しく引っ張るご主人様にクスクスと笑みがこぼれる。
「ついに寝取られたわね、ご主人様」
「やられたよ、まったく。お預けなんかするんじゃなかったぜ」
「次の奴隷に生かさなきゃね」
「次なんてねーよ。おまえ以外を縛るつもりもない。俺のご主人様生活はおまえで終わり」
「そうなの?」
ご主人様は何も言わなかった。何も言わずに、ぐちゃぐちゃになった髪の毛をキレイに整えていく。なんとなくこれが最後だと思った。
キレイに戻せば居なくなると。
言いたいことも聞きたいこともたくさんある。ご主人様が何者かも分からないし、復讐に乗ってくれた理由も、どんな想いを抱いているのかも、私は分からない。一生知るよしもない。
「幸せになれ」
最後に触れた手。大好きだった手。なくなる前に触ろうとしたけど、触れたのは自分の頬だった。
裏切り者の私に泣く資格はない。裏切り者は裏切り者らしく、その罪を抱えて生きていく。
その代償は、【幸せになること】
「それが一番難しいのに」
ポツリと呟いた私の声で、付き添いのメイドが起きた。
「あれ?わたしは……お嬢様!?何で泣いておられるのですか!?」
「泣いてないわ」
「いやいや!めちゃくちゃ涙が出てきてますよ!?」
「ゴミが入っただけよ」
「ゴミ……に、なりたーい!」
「メイドのくせにうるさいわね!罰としてそこに跪いてなさい!」
「あっ、ああっ!ありがたき幸せですぅ!」
「これだからマゾヒストは面倒なのよ。自分の欲望しか見えてないんだもの」
メイドにあてた言葉が自分に返ってきて少し落ち込んだ。でもその通り。自分の欲望しか見えてないワガママが、私。そんな女なんだ、私は。くだらない女。
「あなたも、幸せに」
もう一度目を閉じた。やっぱりそこにはアホ面をした皇子がいて、ブレてない想いに安心しながら、自分の頬にもう一度触れた。
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