24 / 55
21.異世界少女は引きこもる
しおりを挟む
その日も村の工事は続いていた。
戦闘や攻略というゲームの本流から外れた、モノづくりの職人たちが、ここぞとばかりに集まってきての工事だ。
その規模は日々拡大し、職人でないプレイヤーの中にも、生産スキルを取る者が出るほどだ。
「なんか普通だよな」
「でも、領主登録はあの子で間違いないんだろ」
「ああ、それは間違いないんだけど……」
「じゃあ、クランの会計担当とかじゃないのか。リーダーと会計が別のプレイヤーのクランって、結構あるだろ」
「それがさあ、彼女はクランに所属してないのよ」
「んん? じゃあこの工事の資金ってどっから出てるのさ」
工事を遠目に見ながら話し合っているのは、開発チームの二人だった。
予定になかった急な村の開発により、ゲームへの影響を確認するため、開発チームは交代でログインしていた。
領主として登録されている、女性プレイヤーの職業は「料理長」。ログによると、料理人から料理長に転職したのは、この村に来た後だ。
ステータスにバフをかけれる料理は、工事中の職人たちには売れるだろうが、こんな大規模な工事を賄えるほどの売り上げがあるはずがない。そんな狂ったバランスであれば、ゲームの中は料理人だらけになっている。
料理長に転職後であれば、NPCの料理人を雇える。うまく街毎に料理人を配置出来れば、一人で作って売るよりも数は出るだろう。だが、NPCの雇用金が出ていくため、売り上げが劇的に上がるかというと、微妙だ。
もちろん、そうなるように開発チームが調整している。
「委任されてるマネージャーって感じ?」
「それもなあ。仕切るなら、村の建築の始めから居た、大工たちでいいだろ」
「手が足りないんじゃない?」
「そうかもなあ」
開発チームは、問題が起こった時にはログを遡って解析し、修正する仕事がある。
そのために、全プレイヤーの行動ログを閲覧する権限を持っている。
そうして調べたところ、領主に登録されているコロンというプレイヤーが、かなりの金額を「取引」で受け取ったことまでは判明した。しかし、その「取引」をした相手プレイヤーが不明なのだ。どうやって調べても、コロンに大量のお金を渡した相手が見つからない。
開発チームでは、チート行為ではないかとの意見も出た。
しかし、チームリーダーからの「あり得ない」という強い否定があった。
相手がいなければ取引のシーケンスは動かないし、シーケンスを無視したチート行為なら、「取引」のログにすら残らないというのがその主張だった。
そうして相手不明のまま、資金については有耶無耶の状態だ。
「でも、規模によってはリソース圧迫するでしょ」
「そうなんだよなあ。一日でとれる材料の制限とか、会議に上げたほうがいいかもなあ」
「一日あたりって、リポップにそんな設定項目ないよね」
「作るんだよ。お前が」
「いやいやいや、言い出しっぺが作ってよ」
二人は話をしながらも村の中をまわり、建物の数や、空きスペースの確認をしていく。
街の中に最大でどのくらいのリソースが必要なのか。それは単に建物と言っても多岐に渡る。
規模だけではなく、装飾も含めてのリソースだ。木の素材そのままの壁と、壁一面に大きな絵を描いた壁では必要なリソースは異なる。ましてや、イルミネーションよろしくゴテゴテと飾り立てたらとんでもないリソースを食う。
それでも、今建っている建物を見て回れば、ある程度の想定は出来るものだ。
村の中を一巡りして、辿り着いたのは領主の館だった。
領主の館とはいっても、システム的にはただの建物だ。大きな建物というだけで、特別な機能がついているわけではない。
「ほら、領主様の帰宅だぞ」
「やっぱり、この屋敷でログインしてるんだね」
丁度、コロンが屋敷に帰ってくるところだった。
時間的にも、ゲーム内の夜が近い。工事を止めるには良い時間だ。
どれだけ街灯を増やしたところで、暗いものは暗い。もし夜間も工事を続けるなら、そのためだけの照明が必要になるだろう。
リアル世界では、道路工事などの、交通量が減る夜間にしか出来ない工事がある。
そのために強力な照明を持ち込んで、発電機を回しながら工事をする。このゲーム世界にはそこまでの用意はされていない。
灯りを点ける魔法道具はあるから、束ねて使うか、大勢の魔法使いが明かりを灯しながら工事をするかになる。そこまで工事を急ぐ必要があれば、だが。
「……屋敷の前に定点カメラでも置いとくか」
「ストーカーはダメでしょ」
「違う。そんなことはしない。この屋敷に出入りするヤツを洗えば、資金源が分かるかと思っただけだ」
「それって入館許可持ってるプレイヤーにあたるんじゃダメなの?」
「一時許可があるからな。許可持ってなくても案内されれば入れる。あてにならん」
どうにも資金源が気になって仕方ない男は、管理者メニューから、カメラを選択する。
このカメラを設置しておけば、ゲームにログインしなくても、いつでもゲーム内の映像を確認出来る。それでいて、カメラ自体は不可視属性がついているため、プレイヤーの目には映らない。
管理権限を持っているからこそ出来る方法だ。もし、リアルで似たようなことが出来たら盗撮にストーカーと、悪用する方法はいくらでもあるだろう。
だが、管理権限であっても、建物の中、入館許可が必要になる場所への設置は出来ないようになっている。
カメラを設置する男たち。しかし、彼らは、彼ら自身が見られているとは、考えもしていなかった。
*
元来客用の応接室、すっかり面影も消えてお茶会室になっていたその部屋は、最近になってまた様相が変わっていた。
村から街への大改装が進むにつれて、執務室件食堂のような、雑多な空間となっていたのだ。
それはまるで、零細企業の事務所のように、書類の空きスペースで弁当を広げるような、ギリギリ秩序が見える混沌だった。
「最近アリスさん来ないねー」
そう言ったのは、いつの間にかこの屋敷に住み着いたサシミンだった。
桟橋が出来上がり、漁に出る拠点がサイドの街からこの村に変わってから、領主の屋敷でログインするようになっている。
「リアルが忙しいのかも」
答えたカグヤも領主の館に入り浸っている。
大工の職業についている彼女だが、専門はもっと細かい木工細工である。工事の進む中では大工仕事が多くなってはいるが、そんな中でもタンスや椅子などの家具を手掛けることが多い。
職人たちは家を建てる現場か、村の中に作られた加工所で作業をする。元々はカグヤも加工所の部屋でログインしいた。だが職人は男所帯だからか、いつのまにか、女性ばかりが出入りしている領主の館で過ごすことが増えていた。
「村の名前決めて欲しいのに~」
そうぼやくのは領主代行のコロンだった。
たまに部屋を覗いても、アリスは何日も寝たままで起き出す気配がない。それはプレイヤーが、アバターからログアウトしている状態と同じだ。彼女たちは単に、アリスがログインしていないのだと思っていた。
「勝手に決めちゃ、まずいか」
「それはダメでしょ」
「候補くらい出しておかない?」
テーブルの上に広げたお菓子を食べながら、好き勝手に話す。
コロンが料理人から料理長へ転職したことで、調理はNPCへ依頼出来るようになった。この屋敷には、いつもお菓子が潤沢に用意されている。
ゲーム内の夜。
それは屋外での工事には向かないが、明かりを灯した室内で過ごすには良い時間だ。
気のあった友人と、美味しいお菓子を食べて話す。その時間はリアルでもヴァーチャルでも変わらない価値がある。強いて言えば、ヴァーチャルであればお菓子のカロリーを気にしなくて良い。
彼女たちは、のんびりとした気分でお菓子を楽しんだ。
戦闘や攻略というゲームの本流から外れた、モノづくりの職人たちが、ここぞとばかりに集まってきての工事だ。
その規模は日々拡大し、職人でないプレイヤーの中にも、生産スキルを取る者が出るほどだ。
「なんか普通だよな」
「でも、領主登録はあの子で間違いないんだろ」
「ああ、それは間違いないんだけど……」
「じゃあ、クランの会計担当とかじゃないのか。リーダーと会計が別のプレイヤーのクランって、結構あるだろ」
「それがさあ、彼女はクランに所属してないのよ」
「んん? じゃあこの工事の資金ってどっから出てるのさ」
工事を遠目に見ながら話し合っているのは、開発チームの二人だった。
予定になかった急な村の開発により、ゲームへの影響を確認するため、開発チームは交代でログインしていた。
領主として登録されている、女性プレイヤーの職業は「料理長」。ログによると、料理人から料理長に転職したのは、この村に来た後だ。
ステータスにバフをかけれる料理は、工事中の職人たちには売れるだろうが、こんな大規模な工事を賄えるほどの売り上げがあるはずがない。そんな狂ったバランスであれば、ゲームの中は料理人だらけになっている。
料理長に転職後であれば、NPCの料理人を雇える。うまく街毎に料理人を配置出来れば、一人で作って売るよりも数は出るだろう。だが、NPCの雇用金が出ていくため、売り上げが劇的に上がるかというと、微妙だ。
もちろん、そうなるように開発チームが調整している。
「委任されてるマネージャーって感じ?」
「それもなあ。仕切るなら、村の建築の始めから居た、大工たちでいいだろ」
「手が足りないんじゃない?」
「そうかもなあ」
開発チームは、問題が起こった時にはログを遡って解析し、修正する仕事がある。
そのために、全プレイヤーの行動ログを閲覧する権限を持っている。
そうして調べたところ、領主に登録されているコロンというプレイヤーが、かなりの金額を「取引」で受け取ったことまでは判明した。しかし、その「取引」をした相手プレイヤーが不明なのだ。どうやって調べても、コロンに大量のお金を渡した相手が見つからない。
開発チームでは、チート行為ではないかとの意見も出た。
しかし、チームリーダーからの「あり得ない」という強い否定があった。
相手がいなければ取引のシーケンスは動かないし、シーケンスを無視したチート行為なら、「取引」のログにすら残らないというのがその主張だった。
そうして相手不明のまま、資金については有耶無耶の状態だ。
「でも、規模によってはリソース圧迫するでしょ」
「そうなんだよなあ。一日でとれる材料の制限とか、会議に上げたほうがいいかもなあ」
「一日あたりって、リポップにそんな設定項目ないよね」
「作るんだよ。お前が」
「いやいやいや、言い出しっぺが作ってよ」
二人は話をしながらも村の中をまわり、建物の数や、空きスペースの確認をしていく。
街の中に最大でどのくらいのリソースが必要なのか。それは単に建物と言っても多岐に渡る。
規模だけではなく、装飾も含めてのリソースだ。木の素材そのままの壁と、壁一面に大きな絵を描いた壁では必要なリソースは異なる。ましてや、イルミネーションよろしくゴテゴテと飾り立てたらとんでもないリソースを食う。
それでも、今建っている建物を見て回れば、ある程度の想定は出来るものだ。
村の中を一巡りして、辿り着いたのは領主の館だった。
領主の館とはいっても、システム的にはただの建物だ。大きな建物というだけで、特別な機能がついているわけではない。
「ほら、領主様の帰宅だぞ」
「やっぱり、この屋敷でログインしてるんだね」
丁度、コロンが屋敷に帰ってくるところだった。
時間的にも、ゲーム内の夜が近い。工事を止めるには良い時間だ。
どれだけ街灯を増やしたところで、暗いものは暗い。もし夜間も工事を続けるなら、そのためだけの照明が必要になるだろう。
リアル世界では、道路工事などの、交通量が減る夜間にしか出来ない工事がある。
そのために強力な照明を持ち込んで、発電機を回しながら工事をする。このゲーム世界にはそこまでの用意はされていない。
灯りを点ける魔法道具はあるから、束ねて使うか、大勢の魔法使いが明かりを灯しながら工事をするかになる。そこまで工事を急ぐ必要があれば、だが。
「……屋敷の前に定点カメラでも置いとくか」
「ストーカーはダメでしょ」
「違う。そんなことはしない。この屋敷に出入りするヤツを洗えば、資金源が分かるかと思っただけだ」
「それって入館許可持ってるプレイヤーにあたるんじゃダメなの?」
「一時許可があるからな。許可持ってなくても案内されれば入れる。あてにならん」
どうにも資金源が気になって仕方ない男は、管理者メニューから、カメラを選択する。
このカメラを設置しておけば、ゲームにログインしなくても、いつでもゲーム内の映像を確認出来る。それでいて、カメラ自体は不可視属性がついているため、プレイヤーの目には映らない。
管理権限を持っているからこそ出来る方法だ。もし、リアルで似たようなことが出来たら盗撮にストーカーと、悪用する方法はいくらでもあるだろう。
だが、管理権限であっても、建物の中、入館許可が必要になる場所への設置は出来ないようになっている。
カメラを設置する男たち。しかし、彼らは、彼ら自身が見られているとは、考えもしていなかった。
*
元来客用の応接室、すっかり面影も消えてお茶会室になっていたその部屋は、最近になってまた様相が変わっていた。
村から街への大改装が進むにつれて、執務室件食堂のような、雑多な空間となっていたのだ。
それはまるで、零細企業の事務所のように、書類の空きスペースで弁当を広げるような、ギリギリ秩序が見える混沌だった。
「最近アリスさん来ないねー」
そう言ったのは、いつの間にかこの屋敷に住み着いたサシミンだった。
桟橋が出来上がり、漁に出る拠点がサイドの街からこの村に変わってから、領主の屋敷でログインするようになっている。
「リアルが忙しいのかも」
答えたカグヤも領主の館に入り浸っている。
大工の職業についている彼女だが、専門はもっと細かい木工細工である。工事の進む中では大工仕事が多くなってはいるが、そんな中でもタンスや椅子などの家具を手掛けることが多い。
職人たちは家を建てる現場か、村の中に作られた加工所で作業をする。元々はカグヤも加工所の部屋でログインしいた。だが職人は男所帯だからか、いつのまにか、女性ばかりが出入りしている領主の館で過ごすことが増えていた。
「村の名前決めて欲しいのに~」
そうぼやくのは領主代行のコロンだった。
たまに部屋を覗いても、アリスは何日も寝たままで起き出す気配がない。それはプレイヤーが、アバターからログアウトしている状態と同じだ。彼女たちは単に、アリスがログインしていないのだと思っていた。
「勝手に決めちゃ、まずいか」
「それはダメでしょ」
「候補くらい出しておかない?」
テーブルの上に広げたお菓子を食べながら、好き勝手に話す。
コロンが料理人から料理長へ転職したことで、調理はNPCへ依頼出来るようになった。この屋敷には、いつもお菓子が潤沢に用意されている。
ゲーム内の夜。
それは屋外での工事には向かないが、明かりを灯した室内で過ごすには良い時間だ。
気のあった友人と、美味しいお菓子を食べて話す。その時間はリアルでもヴァーチャルでも変わらない価値がある。強いて言えば、ヴァーチャルであればお菓子のカロリーを気にしなくて良い。
彼女たちは、のんびりとした気分でお菓子を楽しんだ。
0
お気に入りに追加
17
あなたにおすすめの小説
目立ちたくない召喚勇者の、スローライフな(こっそり)恩返し
gari
ファンタジー
突然、異世界の村に転移したカズキは、村長父娘に保護された。
知らない間に脳内に寄生していた自称大魔法使いから、自分が召喚勇者であることを知るが、庶民の彼は勇者として生きるつもりはない。
正体がバレないようギルドには登録せず一般人としてひっそり生活を始めたら、固有スキル『蚊奪取』で得た規格外の能力と(この世界の)常識に疎い行動で逆に目立ったり、村長の娘と徐々に親しくなったり。
過疎化に悩む村の窮状を知り、恩返しのために温泉を開発すると見事大当たり! でも、その弊害で恩人父娘が窮地に陥ってしまう。
一方、とある国では、召喚した勇者(カズキ)の捜索が密かに行われていた。
父娘と村を守るため、武闘大会に出場しよう!
地域限定土産の開発や冒険者ギルドの誘致等々、召喚勇者の村おこしは、従魔や息子(?)や役人や騎士や冒険者も加わり順調に進んでいたが……
ついに、居場所が特定されて大ピンチ!!
どうする? どうなる? 召喚勇者。
※ 基本は主人公視点。時折、第三者視点が入ります。
異世界転移物語
月夜
ファンタジー
このところ、日本各地で謎の地震が頻発していた。そんなある日、都内の大学に通う僕(田所健太)は、地震が起こったときのために、部屋で非常持出袋を整理していた。すると、突然、めまいに襲われ、次に気づいたときは、深い森の中に迷い込んでいたのだ……
龍騎士イリス☆ユグドラシルの霊樹の下で
ウッド
ファンタジー
霊樹ユグドラシルの根っこにあるウッドエルフの集落に住む少女イリス。
入ったらダメと言われたら入り、登ったらダメと言われたら登る。
ええい!小娘!ダメだっちゅーとろーが!
だからターザンごっこすんなぁーーー!!
こんな破天荒娘の教育係になった私、緑の大精霊シルフェリア。
寿命を迎える前に何とかせにゃならん!
果たして暴走小娘イリスを教育する事が出来るのか?!
そんな私の奮闘記です。
しかし途中からあんまし出てこなくなっちゃう・・・
おい作者よ裏で話し合おうじゃないか・・・
・・・つーかタイトル何とかならんかったんかい!
どこかで見たような異世界物語
PIAS
ファンタジー
現代日本で暮らす特に共通点を持たない者達が、突如として異世界「ティルリンティ」へと飛ばされてしまう。
飛ばされた先はダンジョン内と思しき部屋の一室。
互いの思惑も分からぬまま協力体制を取ることになった彼らは、一先ずダンジョンからの脱出を目指す。
これは、右も左も分からない異世界に飛ばされ「異邦人」となってしまった彼らの織り成す物語。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
異世界転生? いいえ、チートスキルだけ貰ってVRMMOをやります!
リュース
ファンタジー
主人公の青年、藤堂飛鳥(とうどう・あすか)。
彼は、新発売のVRMMOを購入して帰る途中、事故に合ってしまう。
だがそれは神様のミスで、本来アスカは事故に遭うはずでは無かった。
神様は謝罪に、チートスキルを持っての異世界転生を進めて来たのだが・・・。
アスカはそんなことお構いなしに、VRMMO!
これは、神様に貰ったチートスキルを活用して、VRMMO世界を楽しむ物語。
異世界云々が出てくるのは、殆ど最初だけです。
そちらがお望みの方には、満足していただけないかもしれません。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる