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第五章・心亡くし
心亡くし・第三話
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移動中に思っていたが、渋谷のスクランブル交差点で待ち合わせることなどあるのだろうか。渋谷で待ち合わせと言えば、ハチ公前が普通だろう。
そもそも、さっき電話したばかりの相手にホイホイと釣られて、部活をサボってここまで来るとはどんな了見だ。いくらその仁美という人物が気になるからと言って、ここまで従順になる必要はないだろう。
必要ないと、頭でわかっている。だが、どれほどごちゃごちゃと考えていても、身体に任せて動いているのだから、意味は無い。
少しの後悔が入り交じりながら、仁志は電車を乗り継いで渋谷に訪れた。そういえば、友達と都会に遊びに行ったことはほとんどない。いつものグループは割とフットワークが軽い方のはずなのだが、何故だろうか。
スクランブル交差点なるものが見えてきて、仁志はそこそこに驚く。おびただしい数の人間が、一つの交差点を横断しようと待っている光景は、見慣れない故に目を見張る。その様子をじろじろと見ていたのだが、その時にふと、重大なことに気がついた。
(スクランブル交差点の、どこで待ってればいいんだ?)
交差点のど真ん中、なはずはないだろう。信号待ちの歩道だとしても、候補地点が多い。とりあえずわからないので、リダイヤルをして郁に電話を繋げることとした。
発信音を聞いていると、交差点の信号が青になり、歩道で待機していた人々が動き出す。仁志はまだ渡るつもりはないので、人の邪魔にならないようにと脇に避けようとした。
「そのまま渡れ」
まだ電話が繋がっていないのに、少し前の電話口から聞こえた、気の強そうな女性の声が耳元で聞こえる。そして仁志の目の前で、何か日の光に反射するものが横切った。いくら唐突で反射神経が鈍っていても、その物体が何なのかを容易に認識することが出来る。
「傷つけるつもりも、殺すつもりもあまりないんだが、私の話を聞いてもらう為に、一応ちらつかせてもらう。ほら、歩け」
ぴったりと、後ろを取られている仁志は、郁の言うままに歩き出した。電話をしていたときよりも、動揺が少し勝ってくる。
「今、刃物は懐にはしまってはいるけど、お前が逃げようとしたり、逆に襲いかかろうとしようものなら、すぐさま取り出して致命傷を負わせられる。それくらいの自信はあるから、変なことはするなよ」
「あ、あの」
口に出してから、もしかして喋るのも駄目か、とふと気づいた。しかし郁は仁志が言葉を続けるのを待っているらしく、セーフか、と安堵する。
「しばらくは、俺も変なことはするつもりないので、早く用件を教えてください」
「ハッ!」
後ろを振り返らずにそう言うと、郁が突然短く笑った。少し声が大きかったのか、すれ違う人がこちらを見たが、すぐに無関心そうに目線を逸らす。
(人が多すぎると、逆に警戒されないものなのか。ましてや今は向こうは刃物を出していない。気づけという方が酷か)
大衆が入り乱れる中は絶好のカモフラージュだと、どこぞのスパイ映画や諜報部隊系の話で聞いた気がする。世の中の他人は、想像よりも自分や他の他人に対して無関心だ。
「その肝の座り具合、仁美に関することとなるとお前はすぐそうだ。全く、記憶を盗られても同じとはね」
後ろから付いてくる郁は上機嫌そうだ。何がそんなに気に入ったのか、と聞く前に、仁志はもう一つの重大な点に気づく。
「え、記憶を、盗られた?」
「ああ、十中八九そうだと思ってる。全く信じられない話だろうが、これ以外の理由となると、さらに胡散臭そうなものになるだろうな。
お前、置弓仁志と有中仁美は幼稚園以前の幼なじみ。アパートの一階のお隣同士で、暇があればしょっちゅう庭に出て雑談をする仲。そんな仁美が宇宙人だと判明するのが中学二年。その時の逃避行の影響で仁美は下半身不随となり、車椅子生活を余儀なくされる。だがその代わりに、念願のお前との交際がスタートし、高校二年の今年に、私と出会うまで充実した日々を送っていた」
「は? あ、あの、え? 宇宙人? 車椅子? それと、交際?」
仁志が戸惑っていると、交差点を渡りきり、反対側の歩道に着いた。郁が「反転して来た横断歩道を戻れ」と指示するので、大人しく従う。脅されていたからではなく、今聞いた話を聞き返したかったからだ。
「あの、随分とファンタジーな話ですね……」
「な、面白ぇよな。でも別にこれはフィクションじゃねぇぞ。これは全部実際に起こったことで、お前はその中心人物だ」
仁志が身体の向きを反転すると、ちょうど青信号が点滅していた。流石に立ち止まって聞き慣れない話をすると不審がられると踏んでか、郁はスマホを後ろから手渡し、言葉を口にしない。
その画面には、一枚の写真が映っていた。車椅子に座りながら笑顔を見せる高校生くらいの女子と、笑い方が少しぎこちない大学生くらいの女性。スマホの内カメラで撮影したのだろうか。
その車椅子に座っている方の女子から、仁志は目が離せなくなった。
「おい、青だぞ」
郁に急かされて顔を上げると、信号が青で点灯している。だが、さっき振り返ったときは点滅して、そのうち赤になっていたはずだ。
今、この写真を見ていただけで、どれくらいの時間が過ぎていたのだろうか。
少しぼーっとした状態で、仁志は言われずとも歩き出す。しかし、郁の話し方が曇ったことで、意識が再び鮮明になった。
「お前らが私と出会ってからどうなったか。まず、私に付け狙われた。私の目的は、最悪の悪霊である、厄災を討ち取るため。ファンタジー要素を付け加えて申し訳ないが、私は陰陽師だ。ベテランな。
そしてその厄災は、仁美の身体の中に潜んでいることが判明した。私らが手出しできないような場所に隠れて、仁美の体力を吸って生き長らえる。その代わりに、仁美は生命力を段々と奪われ、余命は長くない状態となった。
対策が見つからずに時間だけが流れていく中、別の悪霊に仁美が誘拐されてしまった。奪還には成功したが、その影響からか仁美はひどく疲弊し、夜を無事に明かせるかどうかわからない程まで弱ってしまった。そんな仁美を、お前は側にいて見守って、
そして、今日に至る」
「え、その誘拐の件は、昨日の出来事ってことですか」
話が突然着地し、仁志は思わず口を出してしまう。「そうだ」と郁がすぐに返答するが、たまらず仁志は続けて喋る。
「で、でも、そんなこと記憶にない、」
「だから言ったろ。お前は記憶を盗られた。お前だけじゃない。仁美に関わっていた者全て、お前の両親、霖太郎と秋雨家、後はお前の同級生とか学校関連の人だな」
「え、林太郎くんも、このことに関わっていたのですか」
「ああ、何だかお前ら二人で解決したみたいな記憶になっているみたいだが、実際は仁美が気づいたから解決したんだ。おおよそ、記憶を改ざんされたんだろう」
「改ざん……」
そんなわけあるか、と言いたいが、何故だかそう言い切れない。さっき語られたファンタジーな話もそうだ。本当なら、売れない小説家みたいな話をするなと突っぱねたいところのはずだ。
だが、心の奥底で、誰かがそれを嘘じゃないと言っている気がする。
「まあ、その、悪霊の仕業なら、そうなのかもしれないですね」
「いや、それはないと思う」
一番安パイな結論に着地したようなことを、仁志はなんとなく言ったが、郁はそれを真っ向から否定した。
「過去の事例で霊関連で記憶がないだの、といった話はあるにはあるが、それは頭を打った衝撃だとか、衝撃的なものを見たショックだとかで、全部結論が出てしまう。明らかに悪霊の仕業だと言えるような、記憶を故意に変えたような話は、聞いたことがない」
「じゃあ、何が原因で……?」
仁志の疑問にはすぐに答えずに、郁は先程手渡したスマホを、右スクロールするように言った。言われたとおりに仁志がスマホを操作すると、次の写真で奇妙な光景が映り込んでいる。
空は真っ暗で、街灯の明かりだけが光源のようだ。人が映っている一人を覗いて他に誰もおらず、アパートの部屋の明かりが一つも点いていないところを見ると、真夜中の写真だろうか。
そして唯一映り込んでいるその人物は、辛うじて人だろうとは判別がつくのだが、見慣れない格好をしている。奇抜なファッションや個性的なコーディネートは、テレビにてあるタレントをそのように紹介されることがしばしばあるので、見たことがないわけではない。だがその人物の格好は、そのような人たちとは一線を越えた、別次元のように思えた。
基本の色は白。街灯の真下にいるから、より輝いて見えるのだろうか。しかしそれを抜きにしても、服の材質がテカテカとしている。表情は見えないが、写真を撮ったカメラの方向に向かって走っているようで、追いかけている対象は郁だろう。
しかしこの格好。色が白ではなく銀色だとしたら、B級映画でみるような、
「宇宙人、だろうな」
そもそも、さっき電話したばかりの相手にホイホイと釣られて、部活をサボってここまで来るとはどんな了見だ。いくらその仁美という人物が気になるからと言って、ここまで従順になる必要はないだろう。
必要ないと、頭でわかっている。だが、どれほどごちゃごちゃと考えていても、身体に任せて動いているのだから、意味は無い。
少しの後悔が入り交じりながら、仁志は電車を乗り継いで渋谷に訪れた。そういえば、友達と都会に遊びに行ったことはほとんどない。いつものグループは割とフットワークが軽い方のはずなのだが、何故だろうか。
スクランブル交差点なるものが見えてきて、仁志はそこそこに驚く。おびただしい数の人間が、一つの交差点を横断しようと待っている光景は、見慣れない故に目を見張る。その様子をじろじろと見ていたのだが、その時にふと、重大なことに気がついた。
(スクランブル交差点の、どこで待ってればいいんだ?)
交差点のど真ん中、なはずはないだろう。信号待ちの歩道だとしても、候補地点が多い。とりあえずわからないので、リダイヤルをして郁に電話を繋げることとした。
発信音を聞いていると、交差点の信号が青になり、歩道で待機していた人々が動き出す。仁志はまだ渡るつもりはないので、人の邪魔にならないようにと脇に避けようとした。
「そのまま渡れ」
まだ電話が繋がっていないのに、少し前の電話口から聞こえた、気の強そうな女性の声が耳元で聞こえる。そして仁志の目の前で、何か日の光に反射するものが横切った。いくら唐突で反射神経が鈍っていても、その物体が何なのかを容易に認識することが出来る。
「傷つけるつもりも、殺すつもりもあまりないんだが、私の話を聞いてもらう為に、一応ちらつかせてもらう。ほら、歩け」
ぴったりと、後ろを取られている仁志は、郁の言うままに歩き出した。電話をしていたときよりも、動揺が少し勝ってくる。
「今、刃物は懐にはしまってはいるけど、お前が逃げようとしたり、逆に襲いかかろうとしようものなら、すぐさま取り出して致命傷を負わせられる。それくらいの自信はあるから、変なことはするなよ」
「あ、あの」
口に出してから、もしかして喋るのも駄目か、とふと気づいた。しかし郁は仁志が言葉を続けるのを待っているらしく、セーフか、と安堵する。
「しばらくは、俺も変なことはするつもりないので、早く用件を教えてください」
「ハッ!」
後ろを振り返らずにそう言うと、郁が突然短く笑った。少し声が大きかったのか、すれ違う人がこちらを見たが、すぐに無関心そうに目線を逸らす。
(人が多すぎると、逆に警戒されないものなのか。ましてや今は向こうは刃物を出していない。気づけという方が酷か)
大衆が入り乱れる中は絶好のカモフラージュだと、どこぞのスパイ映画や諜報部隊系の話で聞いた気がする。世の中の他人は、想像よりも自分や他の他人に対して無関心だ。
「その肝の座り具合、仁美に関することとなるとお前はすぐそうだ。全く、記憶を盗られても同じとはね」
後ろから付いてくる郁は上機嫌そうだ。何がそんなに気に入ったのか、と聞く前に、仁志はもう一つの重大な点に気づく。
「え、記憶を、盗られた?」
「ああ、十中八九そうだと思ってる。全く信じられない話だろうが、これ以外の理由となると、さらに胡散臭そうなものになるだろうな。
お前、置弓仁志と有中仁美は幼稚園以前の幼なじみ。アパートの一階のお隣同士で、暇があればしょっちゅう庭に出て雑談をする仲。そんな仁美が宇宙人だと判明するのが中学二年。その時の逃避行の影響で仁美は下半身不随となり、車椅子生活を余儀なくされる。だがその代わりに、念願のお前との交際がスタートし、高校二年の今年に、私と出会うまで充実した日々を送っていた」
「は? あ、あの、え? 宇宙人? 車椅子? それと、交際?」
仁志が戸惑っていると、交差点を渡りきり、反対側の歩道に着いた。郁が「反転して来た横断歩道を戻れ」と指示するので、大人しく従う。脅されていたからではなく、今聞いた話を聞き返したかったからだ。
「あの、随分とファンタジーな話ですね……」
「な、面白ぇよな。でも別にこれはフィクションじゃねぇぞ。これは全部実際に起こったことで、お前はその中心人物だ」
仁志が身体の向きを反転すると、ちょうど青信号が点滅していた。流石に立ち止まって聞き慣れない話をすると不審がられると踏んでか、郁はスマホを後ろから手渡し、言葉を口にしない。
その画面には、一枚の写真が映っていた。車椅子に座りながら笑顔を見せる高校生くらいの女子と、笑い方が少しぎこちない大学生くらいの女性。スマホの内カメラで撮影したのだろうか。
その車椅子に座っている方の女子から、仁志は目が離せなくなった。
「おい、青だぞ」
郁に急かされて顔を上げると、信号が青で点灯している。だが、さっき振り返ったときは点滅して、そのうち赤になっていたはずだ。
今、この写真を見ていただけで、どれくらいの時間が過ぎていたのだろうか。
少しぼーっとした状態で、仁志は言われずとも歩き出す。しかし、郁の話し方が曇ったことで、意識が再び鮮明になった。
「お前らが私と出会ってからどうなったか。まず、私に付け狙われた。私の目的は、最悪の悪霊である、厄災を討ち取るため。ファンタジー要素を付け加えて申し訳ないが、私は陰陽師だ。ベテランな。
そしてその厄災は、仁美の身体の中に潜んでいることが判明した。私らが手出しできないような場所に隠れて、仁美の体力を吸って生き長らえる。その代わりに、仁美は生命力を段々と奪われ、余命は長くない状態となった。
対策が見つからずに時間だけが流れていく中、別の悪霊に仁美が誘拐されてしまった。奪還には成功したが、その影響からか仁美はひどく疲弊し、夜を無事に明かせるかどうかわからない程まで弱ってしまった。そんな仁美を、お前は側にいて見守って、
そして、今日に至る」
「え、その誘拐の件は、昨日の出来事ってことですか」
話が突然着地し、仁志は思わず口を出してしまう。「そうだ」と郁がすぐに返答するが、たまらず仁志は続けて喋る。
「で、でも、そんなこと記憶にない、」
「だから言ったろ。お前は記憶を盗られた。お前だけじゃない。仁美に関わっていた者全て、お前の両親、霖太郎と秋雨家、後はお前の同級生とか学校関連の人だな」
「え、林太郎くんも、このことに関わっていたのですか」
「ああ、何だかお前ら二人で解決したみたいな記憶になっているみたいだが、実際は仁美が気づいたから解決したんだ。おおよそ、記憶を改ざんされたんだろう」
「改ざん……」
そんなわけあるか、と言いたいが、何故だかそう言い切れない。さっき語られたファンタジーな話もそうだ。本当なら、売れない小説家みたいな話をするなと突っぱねたいところのはずだ。
だが、心の奥底で、誰かがそれを嘘じゃないと言っている気がする。
「まあ、その、悪霊の仕業なら、そうなのかもしれないですね」
「いや、それはないと思う」
一番安パイな結論に着地したようなことを、仁志はなんとなく言ったが、郁はそれを真っ向から否定した。
「過去の事例で霊関連で記憶がないだの、といった話はあるにはあるが、それは頭を打った衝撃だとか、衝撃的なものを見たショックだとかで、全部結論が出てしまう。明らかに悪霊の仕業だと言えるような、記憶を故意に変えたような話は、聞いたことがない」
「じゃあ、何が原因で……?」
仁志の疑問にはすぐに答えずに、郁は先程手渡したスマホを、右スクロールするように言った。言われたとおりに仁志がスマホを操作すると、次の写真で奇妙な光景が映り込んでいる。
空は真っ暗で、街灯の明かりだけが光源のようだ。人が映っている一人を覗いて他に誰もおらず、アパートの部屋の明かりが一つも点いていないところを見ると、真夜中の写真だろうか。
そして唯一映り込んでいるその人物は、辛うじて人だろうとは判別がつくのだが、見慣れない格好をしている。奇抜なファッションや個性的なコーディネートは、テレビにてあるタレントをそのように紹介されることがしばしばあるので、見たことがないわけではない。だがその人物の格好は、そのような人たちとは一線を越えた、別次元のように思えた。
基本の色は白。街灯の真下にいるから、より輝いて見えるのだろうか。しかしそれを抜きにしても、服の材質がテカテカとしている。表情は見えないが、写真を撮ったカメラの方向に向かって走っているようで、追いかけている対象は郁だろう。
しかしこの格好。色が白ではなく銀色だとしたら、B級映画でみるような、
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