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第220話 子供視点18①魔法戦闘大会編

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 ······何も見えない。

 上下左右全てが闇。

 今僕はどうなっているんだろう。

 ここに来る前の最後の記憶は確か····魔人の目を見たのが最後だったな·····

 それからの記憶は何も無い。

 怖いな·····もし知らないうちに誰かを傷つけたり殺したりなんてしていたら嫌だな····

 あーー元に戻りたい。

『ァ··········』

 ······あれなんか聞こえる。

『アインス·····』

 ······僕の名前を呼ぶ声が·····誰が呼んでいるんだろう。

『アインス来て····』

 ·······あっ!周りが明るくなって·····

『アインス戻って来て·····』『待っているから』『寝ている場合じゃないよ』『逃げるな。』『マザコン』『マザコン筋肉』『マザコンマッチョ』

 ·······は?後半悪口何ですけど·····

 くっそぉーーーー!!!!!!

アインス 「·········聞こえてるぞ。」

6つ子 「〈ギュッ〉良かった···········心配してたんだよ。」

アインス 「お前等·········悪口で起こすのは違うんじゃないか?」

ドゥーエ 「そんなちっちゃいことはもういいじゃん。起きれたんだし。」

アインス 「もっと方法があったろ。」

トロワ 「アインスは褒めるより悪口の方が起きると思ったからあえてよ。」
 
フィーア 「そうそう·····」

アインス 「そうか·········」

ペンタ 「まぁアインスが起きたし早くお母さん達の方に行こう。」

アインス 「わかった·····お母さん達って今何処にいるの?」
 
アーニム 「死にかけているユイットに付き添って、病院にいる。」

アインス 「は?なんでユイットが死にかけているんだよ?」

6つ子 「それは······」

アインス 「隠さないで言えって。」

ヘプタ 「あのとき中身は違ったのかもしれないけど、お前が剣で刺したんだよ。」

アインス 「僕が?」

ヘプタ 「そうだ。」

アインス 「········そんなあァァァーーー!!!!!」

 ·······知らないうちに傷つけてしまった。

 それも死にかけて·····

 僕が強さにこだわっていなければこんなことにならなかったのに······

〈ペシッ〉

アインス 「ぃ゙っ·········」

トロワ 「嘆いている場合じゃないでしょ!そんなに反省しているなら早く会いに行きなさい!!」

アインス 「はい·····」
 
アインス以外の男達 「おー怖w」

フィーア 「トロワ流石!」

トロワ 「私のことはいいから早く病院に行くわよ。」

トロワ以外 「うん。」
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