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第166話 子供視点13④

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 ······ん?縛られている。
 なんで?

 最後の記憶は確か·····ケイさんが作ってくれたカレーを食べて······その後の記憶がないな。

 そういえばみんなは·······あっ!

フィーア 「トロワ起きて!」

トロワ 「ん·····フィーア····何で縛られているの?」

フィーア 「トロワもだよ。」

トロワ 「え?····うわ·····ホントだ。誰がこんなことを?」

フィーア 「そりゃ····ケイさんの仕業でしょ。カレーを食べたら眠くなったんだから。」

トロワ 「確かに······何かショックだな·····。」

フィーア 「トロワ·····」

トロワ 「まぁ気を取り直して他のきょうだいを起こそうか。」

フィーア 「そうだね。」

トロワ&フィーア 「みんな起きて!!」

アインス 「ん····何?」
 
ドゥーエ 「······どうした?」

ペンタ 「朝·······?」

アーニム 「ふぅあ·····何?」

ヘプタ 「何かあった?」

トロワ 「何のほほんとしてんの。私達縛られているのよ。」

トロワ&フィーア以外 「マジで!うわホントだ。ケイさんの仕業か····」

アインス 「あいつ····お母さんのところに行くのを邪魔されないようにするためにこうしたんじゃないかな。」

ドゥーエ 「確かにありそう。」

トロワ 「でも面会時間はとっくにすぎているわよ。」

ペンタ 「関係ないでしょ。瞬間移動で飛んでこっそり忍び込めば。」

アーニム 「執念が凄いな。」

ヘプタ 「ドン引きだな。」

アインス 「ねぇ····」

アインス以外 「何?」

アインス 「これからどうする?」

ドゥーエ 「この拘束を解かないと何も始まらないだろ。」

トロワ 「でもこの縄のせいかわからないんだけど、魔法が発動しないんだけど。」

トロワ以外 「マジ?」

トロワ 「マジ。」

フィーア 「じゃあ詰んでるじゃん。」

ペンタ 「魔法を使えなくする魔導具か。それならナイフとか鋭い物で切ればいいんじゃないか。」

アーニム 「確かに。でもそんな物ある?」

ヘプタ 「歯で切る?」

アインス 「歯か·····時間かかりそうだけどそれしかないか。誰の縄を噛み千切る?」

ドゥーエ 「1番小柄で細身なトロワじゃね。」

トロワ 「私?よだれでベタベタになりそうだから嫌なんだけど。」

ドゥーエ 「わがまま言うなよ。お前が頼り何だから。」

トロワ 「嫌!他の人がやって。」

ドゥーエ 「しょうがないな~じゃあフィーア。」

フィーア 「いいよ。」

ドゥーエ 「流石!トロワと違って聞き分けがいいな。」

トロワ 「ドゥーエ後で覚えておきなさいよ。」

ドゥーエ 「怖!」

フィーア 「そんなことより早く縄をやって。」

フィーア以外 「わかった。〈ズリ····ズリ···〉やるよ。」

フィーア 「うん。」

フィーア以外 「ハムッ···かたっ·····」

フィーア 「大丈夫?」

フィーア以外 「大丈夫····時間をかければいけると思う。」

フィーア 「そう·····」

 しばらくして。
 
〈パラッ〉

フィーア 「解けた~~けどめっちゃベタベタ····」

フィーア以外 「魔法で浄化すれば?」

フィーア 「そうだね。浄化クリア〈シュワァ〉きれいになったわ。」

フィーア以外 「縄解いて。」

フィーア 「はいはい·····」

 数分後。

フィーア以外 「ふぅ~解放された。ありがとうフィーア。」

フィーア 「どういたしまして。この後どうする?」

アインス 「ケイさんにする仕返しの準備じゃない?」

アインス以外 「だね。やるか。」
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