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第136話 子供視点11②

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〈ガチャッ〉

ドゥーエ 「アインス戻ってきたか·····。あれ?何か浮かない顔しているけどどうした?」

アインス 「あいつがいた·····」

ドゥーエ 「『あいつ』って?」

アインス 「·····ケイさん」

ドゥーエ 「マジで!何で?」

アインス 「わけわからないけどお母さんと朝食の準備をしてた。」

ドゥーエ 「マジか······国外追放はデマだったのか······」

アインス 「いや····でももしかしたらお母さんが幻想魔法出作り出した幻かもしれないし······」

ドゥーエ 「そっか·····でももしそうだとしたら逆に嫌じゃない?」

アインス 「何で?」

ドゥーエ 「だって幻を作り出さないといけないくらいケイさんに会いたがっているってことになるじゃん。」

アインス 「確かにそれは複雑だな。でも本人がいるよりはマシだわ。」 

ドゥーエ 「アインスはお母さんの心配よりもケイさんの存在を気にするんだな。」 

アインス 「だってそれぐらい嫌いなんだもん。」

ドゥーエ 「僕も同意見ではあるけど、一家の大黒柱がおかしくなったらまともな生活が出来なくなるんだからケイさんのことは後回しに考えろよ。」

アインス 「僕はあいつが不幸になれば自分の生活が立ち行かなくなってもいいと思っているから。」

〈ビシッビシッ〉

アインス 「痛···痛····何すんだよ!2回もチョップをするなんて痛いじゃないか!!」

ドゥーエ 「自分勝手なことを言った罰だ。反省しろ。」

アインス 「すみません。」

ドゥーエ 「よろしい、2度と『生活が立ち行かなくなってもいい』とかクソみたいな考え方はするなよ。」

アインス 「はい、反省してます。」

ドゥーエ 「よし、もういいよ。」

アインス 「そう?」

ドゥーエ 「うん。」

アインス 「じゃあ朝食まで時間があるし寝るわ、おやすみ」
  
ドゥーエ 「おやすみ」
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