異世界大家族〜お母さんは大変です

メタボ戦士

文字の大きさ
上 下
133 / 248

第133話 仲直り····

しおりを挟む
ナーダ 「アンタ達~··朝食出来たわよぉー··早くおりて来なさーい」

7つ子 「はーい。」

〈ドタドタ·······〉


7つ子 「お母さんおは····ねぇ····何でケイさんがいるの?」

ナーダ 「たまにはみんなで食べたいと思ってお母さんが誘ったの。」

7つ子 「そう····」

ナーダ 「あら···素っ気ないわね。」

7つ子 「別に····お母さんは僕(俺)(おいら)(私)達のことなんてどうでもいいんだなって思っただけ。」

ナーダ 「何で?」

7つ子 「何回も言ってるじゃん!ケイさんのことが嫌いって。」

ナーダ 「何で嫌いなの?」

7つ子 「犯罪者だからだよ。」

ナーダ 「犯罪者?何で?」

7つ子 「だってお母さんを犯したり、違法の惚れ薬を製造してお母さんに飲ませているから。」

ナーダ 「『惚れ薬?』何それ?そんなの製造してないよねケイ?」

ケイ 「してないよ。」

ナーダ 「ほら····してないって。」

7つ子 「嘘だ!ルナが前に『ケイさんの家で惚れ薬を製造しているところを目撃した』って言ってたんだから。」

ケイ 「証拠はあるの?」

7つ子 「だからルナが····」

ケイ 「目撃しただけじゃ証拠にはならないな。」

ナーダ 「そうね、証拠がないとホントかどうかわからないしね。」

7つ子 「ホントだよお母さん。信じてよ。」

ナーダ 「ごめんまだ信じられないわ。」

7つ子 「実子より得体の知れないケイさんの方を信じるんだ
·····」

ナーダ 「だって証拠がないし。」

7つ子 「証拠ならもう1つある。」

ナーダ 「何?」

7つ子 「お母さんのお腹。」

ナーダ 「え?」

7つ子 「お母さんのお腹の中に惚れ薬が溜まっているはずだから調べたら出ると思う。」

ナーダ 「そんなわけないでしょ。」

7つ子 「まぁ魔法で調べてみてよ。絶対出るから。」

ナーダ 「わかったわ、今調べてみる。透過······ないじゃないの。」

7つ子 「そんな馬鹿な·········ルナ起きてきて~!!」

〈ヒラヒラ~·······〉

ルナ 「ふわ~······何?寝てたんだけど?」

7つ子 「ルナ、お母さんの中に惚れ薬がなくなってんだけど?」

ルナ 「え?どれどれ······本当ね·····なくなってるわ。」

7つ子 「お母さんの中に惚れ薬が溜まっていたんじゃないの?」

ルナ 「〈ボソッ〉時間が経過して消化した·····いやそれでも魔力残滓があるはずなのに····何で? ごめん、勘違いだったかも」

7つ子 「え?」

ナーダ 「アンタ達~ケイに言うことあるんじゃない?」

7つ子 「わかったよ····。ケイさん、疑ってすみません。」

ケイ 「別にいいよ、僕も今まで君達に冷たい態度をとってごめんね。」

7つ子 「いいですよ。でも父親としては認めていませんから。」

ケイ 「それでいいよ。でも少しずつでも君達と仲良く慣れたらと思ってる。」

7つ子 「そうですか····僕(俺)(おいら)(私)達はまだケイさんのことが嫌いですけど、そっちから歩み寄る努力をするならこっちもそれなりに頑張ります。」

ケイ 「そうですか·····」

ナーダ 「〈パチパチ····〉素晴らしい!これで仲直りね。」

ナーダ以外 「一応。」

ナーダ 「じゃあこれからは朝食や夕食を一緒に食べましょう。」

ナーダ以外 「それはちょっと···」

ナーダ 「嫌なの?」

7つ子 「毎日はまだ気まずいから3日に1回とかがいいな。」

ケイ 「そうですね、僕もそれぐらいがいいです。」

ナーダ 「わかったわ、初めは3日に1回ね。慣れたら徐々に狭める感じでいい?」

ナーダ以外 「うん(はい)」

ナーダ 「わかった、じゃあそれで決まりね。仲直りも終わったし、朝食を食べましょうか。」 

ナーダ以外 「うん(はい)」

ナーダ 「手を合わせて····」

全員 「いただきます。」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

異世界に来たようですが何も分かりません ~【買い物履歴】スキルでぼちぼち生活しています~

ぱつきんすきー
ファンタジー
突然「神」により異世界転移させられたワタシ 以前の記憶と知識をなくし、右も左も分からないワタシ 唯一の武器【買い物履歴】スキルを利用して異世界でぼちぼち生活 かつてオッサンだった少女による、異世界生活のおはなし

皇帝の番~2度目の人生謳歌します!~

saku
恋愛
竜人族が治める国で、生まれたルミエールは前世の記憶を持っていた。 前世では、一国の姫として生まれた。両親に愛されずに育った。 国が戦で負けた後、敵だった竜人に自分の番だと言われ。遠く離れたこの国へと連れてこられ、婚約したのだ……。 自分に優しく接してくれる婚約者を、直ぐに大好きになった。その婚約者は、竜人族が治めている帝国の皇帝だった。 幸せな日々が続くと思っていたある日、婚約者である皇帝と一人の令嬢との密会を噂で知ってしまい、裏切られた悲しさでどんどんと痩せ細り死んでしまった……。 自分が死んでしまった後、婚約者である皇帝は何十年もの間深い眠りについていると知った。 前世の記憶を持っているルミエールが、皇帝が眠っている王都に足を踏み入れた時、止まっていた歯車が動き出す……。 ※小説家になろう様でも公開しています

知識スキルで異世界らいふ

チョッキリ
ファンタジー
他の異世界の神様のやらかしで死んだ俺は、その神様の紹介で別の異世界に転生する事になった。地球の神様からもらった知識スキルを駆使して、異世界ライフ

魔力∞を魔力0と勘違いされて追放されました

紗南
ファンタジー
異世界に神の加護をもらって転生した。5歳で前世の記憶を取り戻して洗礼をしたら魔力が∞と記載されてた。異世界にはない記号のためか魔力0と判断され公爵家を追放される。 国2つ跨いだところで冒険者登録して成り上がっていくお話です 更新は1週間に1度くらいのペースになります。 何度か確認はしてますが誤字脱字があるかと思います。 自己満足作品ですので技量は全くありません。その辺り覚悟してお読みくださいm(*_ _)m

平民として生まれた男、努力でスキルと魔法が使える様になる。〜イージーな世界に生まれ変わった。

モンド
ファンタジー
1人の男が異世界に転生した。 日本に住んでいた頃の記憶を持ったまま、男は前世でサラリーマンとして長年働いてきた経験から。 今度生まれ変われるなら、自由に旅をしながら生きてみたいと思い描いていたのだ。 そんな彼が、15歳の成人の儀式の際に過去の記憶を思い出して旅立つことにした。 特に使命や野心のない男は、好きなように生きることにした。

【本編完結】転生したら第6皇子冷遇されながらも力をつける

そう
ファンタジー
転生したら帝国の第6皇子だったけど周りの人たちに冷遇されながらも生きて行く話です

異世界に来たようですが何も分かりません ~【買い物履歴】スキルでぼちぼち生活しています~

ぱつきんすきー
ファンタジー
突然「神」により異世界転移させられたワタシ 以前の記憶と知識をなくし、右も左も分からないワタシ 唯一の武器【買い物履歴】スキルを利用して異世界でぼちぼち生活 かつてオッサンだった少女による、異世界生活のおはなし

最強パーティーのリーダーは一般人の僕

薄明
ファンタジー
ダンジョン配信者。 それは、世界に突如現れたダンジョンの中にいる凶悪なモンスターと戦う様子や攻略する様子などを生配信する探索者達のことだ。 死と隣り合わせで、危険が危ないダンジョンだが、モンスターを倒すことで手に入る品々は、難しいダンジョンに潜れば潜るほど珍しいものが手に入る。 そんな配信者に憧れを持った、三神《みかみ》詩音《しおん》は、幼なじみと共に、世界に名を轟かせることが夢だった。 だが、自分だけは戦闘能力において足でまとい……いや、そもそも探索者に向いていなかった。 はっきりと自分と幼なじみ達との実力差が現れていた。 「僕は向いてないみたいだから、ダンジョン配信は辞めて、個人で好きに演奏配信とかするよ。僕の代わりに頑張って……」 そうみんなに告げるが、みんなは笑った。 「シオンが弱いからって、なんで仲間はずれにしないといけないんだ?」 「そうですよ!私たちがシオンさんの分まで頑張ればいいだけじゃないですか!」 「シオンがいないと僕達も寂しいよ」 「しっかりしなさいシオン。みんなの夢なんだから、諦めるなんて言わないで」 「みんな………ありがとう!!」 泣きながら何度も感謝の言葉を伝える。 「よしっ、じゃあお前リーダーな」 「はっ?」 感動からつかの間、パーティーのリーダーになった詩音。 あれよあれよという間に、強すぎる幼なじみ達の手により、高校生にして世界トップクラスの探索者パーティーと呼ばれるようになったのだった。 初めまして。薄明です。 読み専でしたが、書くことに挑戦してみようと思いました。 よろしくお願いします🙏

処理中です...